2010年1月19日火曜日

農地の固定資産税が高い!

私の暮らしている街の農地の固定資産税が数年前からかなり高くなった。
当然のことながら稲作では、赤字!
固定資産税を給与所得から持ち出して払っているという、笑えない話も出ている。
一反あたり1万5千円の農業者戸別所得補償制度による補償がでても、固定資産税の支払いの補填になりそうだ。
固定資産税は地方税なので今後、地方自治体の財政状況が悪化すれば、もっと上がる可能性がある。


私の生まれ育った山間部の部落では、国の政策に乗っかり営農組織を法人化、それぞれの所有する田を法人組織に貸出すことになった。

ただし、草刈や水の管理は個別に行う。
地代は0円
食べる米は法人から買う。

今までは、経費を払っても自分のところで食べる米くらいは残った。
結果、個々の農家の支出は増加した。負担する労力も残った。

法人は裏作で大豆を作り、採算をあわせるそうだが、はたして計画通り行くのか心配だ。
赤字が出れば、高い米を買うことになる。
作り手がいなくなっている現状ではやむをえない部分もあるが、山間部での中途半端な大規模化はかえって農家の所得を減らす結果になりかねない。
後継者が地元にいない場合、次世代が果してこの制度に納得できるのかなど課題も多い。

これが山間部の農業の現状だ。
おいしい米を作るという目標と意欲がなければ、生産性は向上しない。
根本からもう一度、農業を考え直す時期に来ている。







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