2010年1月18日月曜日

政局の人

小泉元首相と小沢民主党幹事長には、ある意味での共通点がある。
どちらも政局の人 という点だ。

小泉さんは、常に抵抗勢力を造り出し、改革という言葉で政局を創り出してきた。
小泉劇場という言葉で表されるように、自分が主役を演じる脚本を書き、演出してきた。
選挙が大好きな点も小沢さんと共通している。
政策には、むしろあまり熱心ではなかった。
構造改革という名の下、アメリカや大企業優先の政策を押しすすめたが、逆にグローバル化に伴う日本の構造変革を遅らせる結果を招いた。
皮肉にも、自らが述べたように「自民党をぶっ潰す」が現実になった。
小泉政権時代に、自民党は党自体の力を弱くしてしまった。
「人材育成」「企画力」「組織力」の向上を怠ったからだ。

小沢さんも選挙が大好きで政局の人とのイメージが強い。
ただし、小沢さんは主役を張るほどの演技力に欠けるため、他の劇団(党)と組んで、そこから主役や脇役を連れてくることで、脚本を演出してきた。
ただし、好き嫌いが激しいため、せっかく育てた団員が他の劇団に移籍してしまうことも度々であった。
政策面では、小泉さんより熱心だ。
しかしながら、選挙で勝つための政策優先という面は、いがめない。
国の政策よりも、選挙制度国会改革、官僚制度の改革などへの思いの方が強いように感じる。
だが、政党政治家としての評価では、圧倒的に小泉さんより上だ。
いくつかの劇団の寄合い所帯を圧倒的な存在感で「政権交代」という御旗の下、取りまとめていく腕力は他の追随を許さない。

どちらも自分の言うことを聞く人間を身近に置くという傾向がある。

小泉

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