2010年5月8日土曜日

外交力と抑止力

普天間問題でマスコミも一色の感であるが、日本の大手マスコミは不思議な存在である。
本来なら、沖縄の負担軽減のタメ、鳩山首相、頑張って国外移転してくださいと応援するのが本来の筋のような気がするが、自国の首相をバカ呼ばわりである。
日本人としての良識が疑われる。(マスコミ報道により、あたかも日本人の多くがそう思っているような印象をあたえかねない。)

そもそも今までの基地問題に対する自公政権やマスコミの論調のもとになっているのは「抑止力」であり、それも北朝鮮や中国に対してのものである。
そうだという前提で考えれば、北朝鮮に対してならば、韓国にも海兵隊の基地があるのが一番ベターなことであり、韓国の米軍基地の増強がなされるはずであるが、アメリカは兵力を3/1に縮小していく方向で進んでいる。これの意味するところはなんなのか?

中国に対しても同様に台湾やフィリピンにも海兵隊の基地を設けるべきで、韓国、沖縄、台湾、フィリピンに基地を分散して設置することが理想であろう。
しかし、現実にはフィリピンからも米軍は撤退している。
台湾も、中国との関係を深めつつあり、現実的な危機はむしろ災害やテロと考えるべきである。

この現実からも、日本の外交力の無さと国民のおとなしさが際立つ。
そもそも今の時代「抑止力」は1国だけ、あるいは「軍事力」だけで成り立つものではないという認識が欠けているように思う。

鳩山首相には頑張って国外移転を実現していただきたい。
応援しています。

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