2010年6月17日木曜日

小沢一郎氏の参議院選挙後の動向

ネット上では、参議院選挙後の小沢一郎氏の動向が話題になっている。
「小沢一郎氏の影響力は小さくなった」との見方が多いようだ。
9月の民主党代表選挙が山場との見方が大勢のようだ。

個人的な意見としては、小沢一郎氏はしばらくは動かないと思う。
動く必要もないと考えているのではないか。


ただ、影響力が小さくなったとの見方は少し違うように思う。
もし70人程度(衆議院50人、参議院20人)の議員を引き連れて民主党を離党して新党を立ち上げた場合の影響を考えてみよう。

「参議院を制するものが政治の主導権を握り、衆議院の3分の2を制したものが政策決定の主導権を握る」と考えている私の判断からすると50~70人の新党を立ち上げれば、参議院・衆議院における政策決定のキャスティングボードと連立における政権運営の主導権を握ることが可能であり、且つ、3年はその状態が続くことになる。

それは、離党しなくても同じことで、小沢グループが反対すれば、参議院・衆議院どちらにおいても法案が1本も通らないことになってしまう。(野党が反対に回るという前提であるが)

この間までの連立を見ればわかるように数人の国会議員しかいない政党がキャスティングボードを握ることが可能である。

現執行部のグループが他の野党「みんなの党・新党改革など」と連立しても状況は変わらない。現状では、自民党との大連立は、考えにくい。(過去に反対しているから等の理由により)
また党内のグループ間において基本政策の違いがかなり大きいという事情もある。
組合との関係もある。

民主党現執行部の面々や野党にとって「民主党参議院選惨敗」がベストシナリオ(35~45議席程度)でそれがW辞任で想定以上(マスコミの応援もあり)に支持率がアップしたことで逆にシナリオを急遽書き換えざるを得なくなったのが実情ではないかと思う。

どちらにしても、今後の政局の鍵を握るのは小沢一郎氏に間違いはない。

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