2010年6月21日月曜日

安住民主党選対委員長の談話

某新聞に安住民主党選対委員長の「1日50回の辻立ちなどの小沢流選挙手法は古い。組織選挙の時代でもない。自民党は前回の選挙で組織があっても勝てなかったではないか」と言うような意味の談話が載っていた。

此の人の認識はかなりずれている。
前回の衆議院選挙で自民党は若手が軒並み落選し年寄りばかりが残った。勝ち残った人は、後援会や各種団体とのつながりが強い人ばかりである。
小泉さん以降、自民党が風だのみの選挙運動中心になったのがその大きな原因である。
民主党の立候補者が今までの候補者が行かなかった中山間地まで足を伸ばしたことが農村票の取り込みにつながった。
自民党の若手議員が地元での活動をないがしろにしたことが一番の原因で、組織とのつながり強化を図らなかったことがもうひとつの大きな原因である。

まして、参議院選挙は組織票のウェートが高い。
「政治の劣化」の原因の一つがこの点で、マスコミ・学者・官僚・議員といわれる人達の目線は、未だ中流所得層の上の方の部分からの目線である。

今、社会に求められているのは急激に増加している年収300万円以下の低所得者層(非正規社員・自営業者・中小企業経営者・農業従事者等)の底上げであり、年収1000万円以上のマスコミ記者の皆さんや一部の官僚のみなさんの目線では理解できないであろう生活者の目線に立つことである。そのためには広い視野での視点が求められる。

消費税の増税論議においても中流階層の目線でとらえていると、国民から大きな不信任を突きつけられることを覚悟しておいた方がいい。

支持政党なし等の浮動票といわれるものは基本的には20~30%程度であり、選挙においては過去においても「生活に直結する政策」が選挙結果に大きく作用した例は多い。
選挙においても日常の営業活動等においても基本は同じである。
売る商品が「自分という人間」と「政策」という商品に変わるだけである。
今、「御用聞き商売」が復活してきている。古いといわれていた販売方法が今また最先端のビジネスモデルになりつつある。

古いといわれるものを見直す機運は大いに歓迎すべきであり、もしかすると日本経済の復興の鍵はこんなところにあるのかもしれない。
最近、テレビに昭和60・70年代に活躍した歌手が登場する機会が増えている。今、聞き直してみると改めて彼らの「実力」を再認識させられる。
特に「美空ひばり」はすごい。(個人的な感想ではあるが。)
 
NHKの「のど自慢」でも若い人が「演歌」を歌う機会が増えてきている。
政治・経済においても、日本にあった制度やビジネスモデルを再度、模索する時代にきていると思う。
最近の歌手の歌でも以前よりは横文字が減っているように感じられる。私のような年寄りにはありがたい傾向である。

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