2010年7月31日土曜日

民主党両院総会 不満続出

民主党両院総会の様子がテレビで紹介されていいたが、1時間の予定が2時間あまりに伸び、大荒れの両院総会となった。

三宅雪子議員が指摘したように菅総理の「不機嫌」そうな表情や上目遣いでの視点、元気のない声では、400人近い議員のトップとしての器を疑われてもしようがないであろう。

1点だけ感想を述べる。
そもそも、参議院選挙惨敗は、管政権発足時に「小沢氏排除」をしたことが最大の原因である。
「静かにしていただくことが・・・。」の発言が、全国の500万人ともいわれる「小沢信者」を怒らせ、労組などの支持組織の小沢支持者や各県連の小沢支持者を怒らせ、党内の小沢支持者を怒らせ、彼らのやる気を喪失させたことが最大の原因である。
「単独過半数獲得」が目標であるべきなのに、54議席とか50議席とかの低い目標にすり替え、途中からは「他党との連立」という負けることを前提とした話をし始めたことで野党と競合している選挙区の議員をはじめとして多くの民主党選挙関係者の士気を大きく低下させた。
これだけでも、枝野幹事長と安住選挙対策委員長は、辞任に値する。

ヤメればよいのに菅首相は両院総会の翌日、異例の記者会見を開き、マスコミに袋叩きである。防衛白書の発表も先送りで、これもマスコミや党内から疑問視されている。
やることなすこと、裏目に出ている。
求心力がなくなっているのである。

この求心力が著しく低下している菅執行部を支持している前原・野田・岡田・菅グループ内からも不協和音が響き始めている。
現状、これらのグループ内においても確実な菅執行部支持の議員は、せいぜい80名程度であろう。

逆に、小沢氏の求心力は以前にも増して高まっている。
民主党内をまとめ、官僚と対峙していけるだけの力量を持った政治家は、党内に小沢氏しかいないことを改めて認識した議員は多いことと思う。
与党としての政権運営の方法を中枢して経験しているのは小沢氏以外にはほとんどいないのである。
これが民主党の大きな弱点であり、「小沢氏排除」が民主党に及ぼす影響は予想の他大きいと考えるべきであり、その結果が現在の状況である。

また小沢グループの議員の戦闘力の高さと団結力は他のグループの比ではなく、彼らのモチベーションも9月の代表戦に向け、増々、高まっていくものと思われる。

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