2010年7月14日水曜日

裏から見た参議院選挙

雨が強い。暇なので、今日2本目の投稿を書く。

そもそも菅首相やオリジナル民主党と呼ばれる現執行部や閣僚のメンバーは何を目指したのかを明確にしないと、参議院選挙を総括できないであろう。

私の想像したシナリオは下記の通りである。
すべて目的は「小沢排除」「小沢つぶし」である。党や国民のことなど少しも念頭に無いのかもしれない。

鳩山小沢W辞任→徹底した小沢排除→人事・金の把握→小沢グループの切り崩し→小沢選挙の否定→参議院選挙小沢系候補の冷遇→財政再建・消費税増税を選挙の目玉にして戦う→参議院選挙でのそこそこの勝利(50~55程度・・・単独過半数では困る)→党代表選挙での信任→小沢グループの離党→国民新党追い出し→自民党との大連立

そのためにやったこと
①マニュフェストの変更(自民党との大連立に支障が出る部分はあやふやな表現に変更)
②小沢グループの徹底した排除と切り崩し
③マスコミ・官僚・財界の抱き込み工作
④大連立のための理由づくり(財政再建、消費税増税、法人税減税)
⑤郵政改革法案の先送り
などが挙げられる。


おそらく、最初から計画されていたのであろう。(前原・仙石主導)

①鳩山・小沢W辞任→内閣・民主党支持率急上昇・・・ここまでは予定通り(予想より高すぎたが・・・。)
②マニュフェストの変更・・・これも予定通り(しかし急なため党内の完全な合意なし)
③小沢グループの切り崩し・・・人事での1本釣りはうまくいかず
④郵政法案の先送り・・・成功 ここまではほぼ順調
⑤参議院選挙突入・・・消費税10%増税提示→発言がブレ始め予定が狂い始める。
以後は支持率下降の一途
参議院選挙惨敗
公然と党内からの不満、批判が噴出す。

大きくシナリオが狂った点
①獲得議席予想50~55議席→44議席(惨敗)・・・自民党よりは多くなければいけなかった。
②自民党38~43議席→51議席(大勝)・・・大勝により大連立するための条件が崩れてしまった。
③小沢氏が正論で反撃してきた。
④菅首相や枝野幹事長の発言のブレと野党口撃が余りにひどく、野党や国民が品格を疑いだした。
⑤内閣支持率・民主党支持率の低下に歯止めがかからなくなった。
⑥党内からの不満・批判が公然と出てきはじめた。
⑦管首相と党執行部の責任論まで出始めた。
⑧自民党をはじめ野党各党から足元を見すかれ始めた。
⑨自民党との大連立構想がミエミエになってきた。(表に出た時点で難しくなる。やるならあくまで裏で極秘にすすめなければ成功しない。自民党の党内をまとめるのは難しい。むしろ政界再編を望んでいる議員の方が多いかも・・・。)

以上のような分析を勝手にしてみた。
そもそも最初の目的が不純で議員の意見も聞かず勝手に進めようとした時点で結果は見えていた。
国民から選ばれた国会議員の意見と国民の民意を無視し、党の功労者である小沢氏を排除する目的での行為はいずれ破綻する運命にある。

一番の誤算は、選挙の結果によって逆に小沢氏の求心力が高まりつつあることで、野党も現民主党執行部とは、連立を組むつもりはなさそうである。
自民党においても大連立より政界再編を望む声の方が強くなるであろう。
菅首相と民主党執行部の対応が見物である。

民主党の議員の党執行部に対する「保身の敏腕自己弁護団」との評は言い得て妙である。
此処に書かれていることはあくまで筆者の想像であり、事実ではありません。

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