2010年9月27日月曜日

小沢一郎は政治哲学者である!

小沢一郎の口から出る言葉には、無駄がない。(本当にびっくりする。)
書き起せばそのまま本にできるほどだ。
細かいところまであまり説明しない。本質についてズバリと語る。
だから、我々は後から、意味を理解しようと必死になる。
知らない間に小沢一郎中毒におかされてしまう。

昨日、NHKでハーバード大学のマイケル・サンデル教授が来日して行った「ハーバード白熱教室 in JAPAN」を見た。以前にも「ハーバード白熱教室」と題して放映されていたので、数回見たことがある。
日本でも人気があり、5月25日に出版された邦訳版『これからの「正義」の話をしよう』(早川書房)は、発売後ひと月足らずで早くも25刷重版。すでに20万部以上を売り上げている。

細かい話は、本を買うなり、ネットで調べていただきたいが、哲学を分かりやすく語る授業は、我々にも理解しやすく、興味をそそる。
彼の授業の中によく出てくる言葉が「道徳」と「正義」である。

授業を聞きながら、日本の政治に欠けているものが「道徳」と「正義」ではないかと感じた。
教授は「正義」が個人が「最大幸福社会」を築く上での最も大切な一つであると説く。

今の政界や社会を見るにつけ、改めて「道徳」と「正義」が問われているように感じる。
そして、それらに裏付けされた「政治哲学」が求められているのではないだろうか。

前にも書いたが、小沢一郎は政治家であるが、「政治哲学者」でもあると考えている。
彼の考えの根本にあるのは「道徳」と「正義」であり、彼が心の内面で葛藤しているのが「道徳的・政治的ジレンマ」である。
こう考えた時、小沢一郎の複雑な性格が少し理解できたような気がした。

「個人の自由と再分配に重きを置くリベラリズム(自由主義)、機会の形式的平等を伴う自由市場を支持するリバタリアニズム(自由至上主義)」。サンデル教授は、難解な論理を具体的な事例に則して対話形式で語りかけている。

私には、すべてを理解することは到底無理であるが、教授の授業が魅力的であることだけは、はっきり言える。
聴講している生徒の真剣な眼差しが印象的だった。

それにしても尖閣諸島沖の漁船衝突事件は不思議な事が多い。
前原大臣は「故意に衝突したことは間違いない。」と言っていたが、那覇地検の釈放記者会見では「故意では無かった。」と言っていた。
私の聞き間違いかもしれないが、180度、言っていることが違うような気がするのだが・・・。

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