2010年10月18日月曜日

民主党執行部の抱かえるジレンマ・・・民主党支持者の中の小沢支持者

民主党の岡田幹事長を中心とする執行部がいまいちパッとしない。
小沢支持派の議員が多かった党執行部を大幅に反小沢派に入れ替えたが役職議員の経験不足が足を引っ張り初めている印象を受ける。
その中でも与党の国対委員長は大変だ。
与党、野党双方の政策を熟知していないことには、国対委員長は務まらない。
現在の鉢呂氏も以前経験はしているようだが、党内の評判は別として前任の山岡氏は国対のプロであった。同様に他の選対の委員も経験を積んだ議員で固めていた。
民主―山岡、自民―大島、この二人が、ここ暫くは実質的に国会運営をになってきた。
彼らと比べると、与野党の現在のメンバーは見劣りがする。

肝入りの政務調査会の復活も、位置づけがはっきりしないように思われる。果たして党としての意見を集約できるのか。疑問符がつく。

なにより、一番の問題は、党内に親小沢、反小沢の議員の対立を抱かえながら、支持者においても親小沢、反小沢が拮抗していることだ。且つ執行部が頭を抱かえているのが党員、サポーターの小沢支持者は、民主党支持者というより「小沢一郎」個人の支持者が多く、小沢さんが離党すれば、多くの党員、サポータが同調して離れることが予想される。

党執行部が下手な対応をすれば、議員のみならず、多くの小沢一郎支持の党員・サポーターからの猛烈な批判にさらされることになる。誰も、小沢さんに進言する役をやりたがらないわけである。
ましてや起訴の内容が「土地の登記に関する期ズレ」で本来なら政治資金収支報告書の修正ですむ事案である。これで離党を勧告したら、今後、政治資金収支報告書の修正者全てに離党を勧告しなければならなくなる。

国会運営は執行部の役割である。予算委員会に予算案も出せず、まともな議論もできないようでは、今後が思いやられる。
小沢さんの協力なしでは、党運営がスムーズに行かないことは、多くの議員が分かっていると思う。
経験とリーダーシップ、人脈なども含め小沢さんの力を利用できない現執行部に期待することの方が無理なのかもしれない。

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