2010年12月24日金曜日

雪隠詰め(せっちんづめ)になりそうな菅首相、岡田幹事長

今日はクリスマスイブ。

私の子供のころは、クリスマスが本当に楽しみだった。
めったに食べれないケーキが食べられた。
朝起きると、サンタさん(親からであることは知っていた。)からのプレゼントが枕元にあった。
たいしたプレゼントではなかったのだが、嬉しかった記憶がある。
今の子供にこんな満足感や喜びがあるのだろうか。
「物の豊かさ」と「心の満足感」とは必ずしも比例しないようだ。

さて民主党内の風向きが昨日あたりから変わってきているように感じる。
ライブ配信サイト「ユーストリーム(Ustream)」での小沢さんのインタビューを見る限りにおいては、とても追い詰められている人には見えない。
むしろ菅首相や岡田幹事長が将棋で言うところうの雪隠詰め(せっちんづめ)になりそうな雰囲気さえ感じられる。

早速こんなニュースが流れてきた。
民主党の小沢元代表が衆議院政治倫理審査会への出席を拒否している問題で、菅総理大臣と小沢氏は25日、連合の古賀会長の呼びかけで再び会談します。
会談は都内のホテルで行われ、岡田幹事長や参議院の輿石議員会長のほか、鳩山前総理大臣も同席します。菅総理は今週に行われた小沢氏との会談で、国会での説明に応じるよう求めましたが、小沢氏は拒否しました。執行部は、27日の役員会で政倫審での議決を行う方針を決める構えで、小沢氏の対応次第では証人喚問も検討しています。このため、連合の古賀会長は、党の分裂は避けるべきだとして、役員会を前に菅総理と小沢氏に党内融和を求める考えです。ただ、菅執行部と小沢氏の溝は深く、簡単には埋まりそうにありません。(テレ朝NEWS)

党内の参議院の輿石議員会長や鳩山前総理大臣などの前回小沢さんを支持した議員の他、前回、菅支持に回った旧民社党系グループの議員なども小沢さん支持に回ったようだ。旧社会党系グループも一部を除いては小沢さん支持に回ったのではないだろうか。

数日前に菅首相と岡田幹事長に党内融和を求めた連合の古賀会長も、さらに強行姿勢を強める菅首相と岡田幹事長に対し、堪忍袋の緒が切れはじめたのではないか。連合内部からも懸念の声が強まっているのだろう。
他の支持団体においても同様であろう。
地方の民主党では今大変なことになっているらしい。私の聞いている範囲内での話ではあるが、民主党を脱党する議員が急増しているそうだ。
コアな民主党支持者においても同様な現象がおきている。

岡田幹事長はこれらの現象を正確に把握しているのだろうか。
オリジナル民主党と呼ばれる面々は、国会議員によるコップの中での争いにばかりに目がいっており、地方組織や支持団体、党員の動きを軽視していうように感じられる。
しかし気がついてみたら、周りから固められ、隅に追いやられて身動きができなくなっていた。
というのが現状ではないのか。

マスコミの記事とは異なる分析ではあるが、そんなに違っているとは思っていない。

余談ではあるが宮崎学さんがブログに書いておられるように検察審査会の「強制起訴」(強制起訴という言葉はないらしいのだが・・・。)という判断は検察に対してのものである。
検察の不起訴処分に対し、検察の捜査に不備があり、起訴が妥当であるとの検察捜査に対する判断と捉えるべきだと考える。
行政機関なのか司法機関なのかもはっきりしないような検察審査会(法に関する素人11人)に起訴する権利が与えらていると考えること自体に矛盾がある。

マスコミの記事は官邸の菅首相の側近あるいは党執行部の幹部という限られたソースからの情報をもとに政治部の記者が書いているようだ。(記者クラブの弊害の一つ)
又は渡部肛門様のような自分達に都合のいいことを言ってくれる議員の声しか記事にしない。(ニュースソースがいつも同じで裏取りがされていない。)
彼らに党内部や外部の情報が逐一報告されているとは思いにくく、入ってくる情報も彼らに都合のよい情報が多いのだろう。(悪い情報は報告しにくい。)
であるからして、菅首相やその周辺の議員、そこから情報を得ているマスコミの分析は、実態とかなりかけ離れているとみるべきであろう。
騒いでいる議員は一握りで、後は様子見の議員が多いのではないか。

菅首相と岡田幹事長が周りからの声にどう答えるのか。
詰め将棋も終盤に入ってきている模様だ。

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