2011年2月9日水曜日

菅首相は足し算はできても引き算ができないようだ!政界では引き算の論理が重要!

ダブル選挙で当選した河村名古屋市長と大村愛知県知事が小沢事務所を訪問して小沢さんと会談したそうだ。
小沢さんの「仲間を大事にしないでは政権運営はできない。」という一言が今の民主党の現状を端的に表わしている。

菅首相は
民主党+公明党 という足し算ができなくなったので
民主党+社民党 という足し算に切り替えたようだが
(民主党+社民党)-小沢グループの数人の議員 
という引き算はできないようだ。

政治の世界は今まで足し算でなく引き算の論理で動いてきた。
議員定数(合計=上限)は決まっているので、野党の議員数を引いた残りが与党という計算になる。
議員の合計数-野党の議員数=与党の議員数
である。

名古屋市長選を例に説明してみよう。
最初にこの選挙の最大のポイントは
河村氏と岡田氏の戦略家としての器の違いにあったことを挙げておきたい。
軍師あるいは策士としての能力の違いと表現してもいい。
河村氏はトリプル投票に持ち込み、且つ自民党所属議員である大村氏を知事候補に担ぎ上げた。
其の狙いは名古屋市内の自民党支持票の取り込みにある。

名古屋市内の自民党支持票-大村氏支持票=自民党推薦候補への自民党支持層からの投票数(大村氏支持票分がマイナスになる)
河村氏支持票+大村氏支持票=河村氏の得票数(大村氏支持票分がプラスになる。)
これにより河村氏は相手の票を減らし逆に其の分だけ自分の票を増やしたことになる。
トリプルスコアでの勝利の大きな要因の一つがこのことにあったことは言うまでもない。
民主党支持票の取り込みについても同様なことがいえる。

相手の票を減らす⇒減らした票の分だけ自分の票が増える=相手との得票差がより大きく開く

議員定数や有権者数など上限が決まっている場合には、足し算の論理だけでなく引き算の論理が理解できていないと有利な戦いはできない。

それも堂々とした
「義がある戦い」でなければならないことは言うまでもない。

庶民の支持を得られるものでなければならない。
仲間の支持が得られるものでなければならない。

戦においては、相手陣営を疑心暗鬼にさせ「相手陣営の中からどれだけの武将を寝返りさせられるか」が勝敗の大きなポイントになる場合がある。
関が原の戦いが代表的である。
しかし寝返った武将がその後どういう経過をたどったかに注目して調べてみるといい。
其の多くは不本意な人生を送っている。

菅首相、仙谷氏をはじめとする菅支持グループの面々は歴史を遡って調べてみるがいい。
党の最大の功労者である小沢さんや鳩山さんを裏切り、カネや地位の座をエサに一部の議員やグループを寝返りさせて権力の座を奪い取ったあなた達と寝返った議員のこれからの人生がどのようなものかは、歴史が教えてくれるであろう。

Twitter Button from twitbuttons.com

0 件のコメント:

Template Design: © 2007 Envy Inc.