2011年3月31日木曜日

日本のアメリカ植民地化を防ぐためには小沢さんが新党を立ち上げるしか道はないのか。

いやはや民主党の一部の議員さん達は、いまだ「大学のサークル」感覚で政治を行っておられるようです。

東日本大震災を受け、民主党は国会議員や秘書が着用するおそろいの防災服をあつらえることを決めた。右腕には「民主党」の文字と、赤い丸を2つ重ねた同党ロゴマークが入るデザイン。党総務委員会が議員に配布した「党防災服購入のご案内」によると、色は濃紺。サイズはSSから5Lまで8種類を用意し、金額は5千円程度。4月中旬に配布する予定だ。
防災服をめぐっては、閣僚が各省庁の防災服姿で国会答弁している姿についてすら、「現場に行くわけでもないのにわざとらしい」(若手)との声もある。遅まきながら形から入ろうとする民主党らしい取り組みにも、党内から「パフォーマンスをしている場合か」(中堅)と冷ややかな声が上がっている。
(産経ニュース)

福島原発の事故は深刻さを増している。
政界では、またぞろ大連立が囁かれはじめている。
アメリカが原発事故をキッカケに日本への関与を強めようとしている。
広い視野で世界がこの原発事故をどのように見ているのか、またどのような動きをしようとしているのかを注意深く観察する必要がある。

もはや、この原発事故は日本一国の問題ではなくなりつつある。
まずは外国の援助・支援に対し謝意を表明する事が大切である。
そして政府には諸外国に対しても正確で迅速な情報伝達に務める努力が求められている。
しかし、「支援・援助」と「国の独立性」とは別の次元の問題である。注意が必要である。

今の状態は、「戦時」と言っても言い過ぎではないように思う。
国民の安心・安全が脅かされ、命が脅かされている。
「放射能」という敵との戦争である。
そういう意味においても政府に危機感が足りないように感じるのは私だけであろうか。

このような状況で政治に求められるのは、「信頼」と「信用」と「決断力」と「実行力」である。
情報を迅速に一元化し指示系統をできるだけシンプルにすることである。
災害に対しては地元に政府の対策本部を設置し、関係省庁から有能な職員を選抜して派遣する事である。政府と各自治体との風通しを良くし、地元の対策本部に個別の対策本部を設置し自治体と連携して市町村の事情に合わせた迅速な対応に当たるべきである。
政府に多くの対策本部を設置することは、命令系統や責任の所在が曖昧になるばかりでなく、迅速な対応に支障がでる可能性のほうが高い。
省益が入り込む余地ができる。

政府は対策本部を一元化し各省庁から有能な職員を出向させ強力な本部体制を構築すべきだ。
地元の対策本部とのスムーズな連携体制を構築しなければならない。
大学のサークル感覚で会議ばかりやっている場合ではない。

このような状況の中、この危機に対応できるのは「小沢一郎」しかいないだろう。
しかし「党員資格停止」で党執行部に「爪弾き」にされている状況では小沢さんの力が生きてこない。

新党を立ち上げるしか方法が無いのかもしれない。
新党を立ち上げ、当面は「三国志」の中で諸葛亮が劉備に披露した「天下三分の計」を用い危機管理連立内閣を小沢さんや亀井さんが中心となって設立した後、平穏が取り戻されたら、あらためて天下を争うのがいいのかもしれない。

新党には少なくても120人程度の議員の参加が望ましい。出来れば200人ぐらいは欲しいところだ。
この国難においては国民の理解もある一定程度は得られると思う。
小沢さんに批判的な人の中にも、小沢待望論が出てきている。
「菅さんではダメだ。」は多くの国会議員や国民の共通認識になりつつある。

多くの犠牲者や命の危険にさらされながら原発事故に対応されている人達の為にも、政治がしっかりしなければならない。
今の政権に多くを期待できない中、小沢さんに対する期待が高まっていることを小沢さんにもよく理解してもらいたい。
「乱世の小沢」の「剛腕」に多くの国民が期待している。

核燃料封じ込め対策の試案1
原発の核燃料を封じ込める対策を考えてみた。
冷蔵庫で果実入りのゼリーを冷やしているイメージだ。
原子炉圧力容器=ゼリー
原子炉格納容器=冷蔵庫
核燃料棒=果実

今回の事故で放射能を封じ込める為には固化の技術が一番有効に思う。
ゼリーのようなプリンプリンの液体であれば、循環させる必要はない。液体自体を冷やしてやればいい。
且つ原子炉格納容器内は、下部にゼリー状の液体を流しこみ、上部で冷却した水あるいは冷たい空気を循環させることで冷却させれば余分な水は必要なくなる。
冷却水や冷却した空気は、新たに設置した別ラインから取り込めばいい。
圧力容器から漏れた核燃料も抑えこむことができるはずだ。

ただし、そのような液体があるかどうかが課題ではあるが一番シンプルで後処理も簡単で且つ内部の修復を考えないでできる。
且つその液体が放射能を吸収する性質を持っていれば尚いいのは言うまでもない。
あくまで、アイデアにすぎないが・・・。

2011年3月30日水曜日

福島原発事故への対応における最大の問題点―主導権は東電にある。・・・菅首相や官邸はなめられている!

福島原発事故の事故対応が中々進まない。
内閣参与を増やしたところで問題が解決できるはずもない。

そもそも、発表されている情報やデータも信用できるかどうか怪しいものである。
「自分たちに都合の悪いことは言わない!」
「自分たちの評価を落とすようなことは言わない!」
人間や組織とは、よくも悪くもこういうものであることを理解した上で数字を見るべきだ。

ツイッターにこんなツイートがあった。
「政府が降下性放射能汚染の単位を1平米あたりのベクレル(毎秒あたりの崩壊数)から1キログラムあたりのベクレルに変えてしまった。キログラムにすれば正方形で採取するから汚染値は一桁下がる。」
そうだ。

福島原発事故への対応における最大の問題点は事故処理に対する主導権を東電が持っていることにある。
いくら偉い学者さんが何か言おうが官邸が文句を言おうが作業をするのは東電である。(正確には東電の下請け企業)
官邸が指示を出しても「それはできません。」と言われれば、それで終わりだ。
ましてや現在、対策本部を実質仕切っているのは原子力担当及びマスコミ担当の武藤副社長である。
菅、枝野、海江田などの諸氏では相手にならないのではないか。
ある意味、官邸は東電になめられている。

大手マスメディアも大スポンサーである東電に対しては厳しく追求しにくい一面を持ち合わせている。

今、求められているのは東電に対し強い指導力を発揮できる人材を担当に据えることである。
東電だけで解決できる状況では無くなってきているからだ。

以前にも書いたように建築・土木・電気・水処理・・・etcの人材を集結させ対応する時期にきている。
原子力関係の知識を持つ学者や技術者だけでは、もうどうにもできない時期にきている。

最終的にはチェルノブイリ事故の時のような「人海戦術」をとらざるを得ないのではないかと予測している。
そのためにも原発の周辺を含む原発全体の作業環境の整備を並行して進める必要がある。

また、現在のような既存設備の修復及びそれに伴う復旧を目指すだけでなく新たに別の冷却水補給及び排水のラインを新設することも並行して進めるぐらいの体制が求められる。

既成概念を超えたアイデアがこの危機を救う可能性も考えられる。
やれることは何でもやる。」という覚悟が菅首相にあるのか?
それを押し通す「覚悟と指導力」が菅首相にあるのか?
今、菅首相に問われているのは「言い訳をすること」ではなく「実行する覚悟」と「有能な人材を抜擢する懐の深さである。」
それが、菅首相やその周辺から感じられないことが「国民のイライラ感(菅)」をより一層、増幅させている。

2011年3月29日火曜日

「一生懸命やっているのに・・・」菅首相・・・早く誰か菅首相を何とかしてくれ!

「一生懸命やっているのに・・・」と周辺に愚痴をこぼしているらしい菅首相。
あなたの言う「一生懸命」とはどんな事を言うのでしょう。
一生懸命、政権に居座る。
一生懸命、責任を他人に押し付ける。
一生懸命になる対象が違うのではないのですか?

オリジナル民主党と呼ばれる議員の面々や代表選で菅さんを選んだ民主党の議員達よ。
君たちの責任で菅首相を辞めさせよ!
君たちが菅首相を首相の座から下ろせないというならば、君たちも同罪だ。
日本を未曽有の危機に陥らせた責任は君達にもある。
多くの国民は、次回の選挙で君たちを選ばないだろう。

話は少し変わるが、東京電力の社長は雲隠れしている(入院しているとの噂も・・・)ので原発事故に関する会見は、武藤副社長がおこなっている。
この武藤副社長は中々の曲者だ。
いい悪いは別として腹がすわっている。
白を切り通す度胸もある。
時には小声になり、少し弱みも演出して見せる。
また時には睨みつけ恫喝まがいの言葉を発する。
ヤクザの世界(ヤクザの皆さんには大変失礼だが)でも幹部になれる器である。
映画の世界で言えば、悪役專門の名脇役といったところか・・・。
大手マスメディアの記者とのやりとりでも一枚上手との感あり。(最近、女性記者が頑張っている・・・。)

対照的なのが枝野官房長官である。
後で言い訳ができるような文節での発言しかしない。
顔の表情に変化がなく、話し方も平面的で、分かりやすいように話しているが内容は薄い。
ヤクザの世界(ヤクザの皆さんには大変失礼だが)でも、せいぜい「若者頭」程度では・・・。
なにより、話が面白くない。(もう一度話が聞きたいという気持ちになれない。)

どうでもいい話をしたが、とにかく誰でもいいから早く菅首相を何とかしてくれ!
お茶に薬をいれてもいいから、早く病院に入院させてくれ!
睡眠ガスを嗅がせてもいいから、早く精神病院に入院させてくれ!
付き添いで伸子婦人も病院に送りこんでくれ!

警護の役で岡田幹事長と枝野官房長官・仙谷官房副長官を病院に派遣してくれ!
それが国民の総意である。(と思う・・・。)

プルトニウム検出の問題を軽く見てはいけない。
放射能の毒性というのは薬などの毒性とは意味が違う。
体内に入った場合の影響についてよく理解する必要がある。

放射能の人間に与える影響で「発がん性」が問題視されているが、「白血病」の発病に関しても大きな影響があることをチェルノブイリのデータが示している。この点に関しても注意が必要である。

2011年3月28日月曜日

被災地の皆さんとともに・・・拙い詩を書いてみた。

被災地の皆さんを思い詩を書いた。
素人の拙い詩ではあるが今の私の気持ちを表現してみた。

大きな地震だった。
大きな津波だった。
肉親を亡くした人々。
友達を亡くした子供たち。
住む家も無くなった。
ふるさとが崩壊した。

寝ずに働く行政職員。
被災者の捜索や復旧にたずさわる自衛隊や消防職員。
インフラ普及のため昼夜を問わずに働く建設関係者。
医療関係者などの多くのボランティア。
多くの人ががんばっている。

世界中の人が悲しんでいる。
世界中の人が「頑張れ」と応援している。

私は「頑張れ」とは言わない。
「あきらめないで」
「希望をもって」
と言いたい。

被災者のこれからの長い道のりを考えたとき
私たちに何が出来るのだろう。
一人ひとりが被災者の気持ちになり
自分たちが出来ることを
自分なりにするしかない。

他人ごとではない。
いつ自分たちも同じ立場になるやもしれない。
これからの日本を
考える機会にしたい。

自分だけのエゴを捨てよう。
日本の未来を考えよう。
被災者と共に
日本の未来を
「あきらめないで」
「希望をもって」
考えてみよう。

「明るい未来があるように」
「希望がもてる日本を夢見て」
被災者とともに
私たちも頑張らねばいけない。

後記
被災者の人達の集団移転などが語られはじめている。
出来れば日帰りで行き来できる場所がいい。
たまに故郷に帰り、復興の進捗状況を見ることで希望が持てるようになる。
山村で長い間暮らし続けた人々にとって都会の生活は中々馴染めないものである。
できれば似た環境がいいのでは・・・。

受け入れ側への支援が重要だ。
人間は時日の流れと共に「忘れる動物」だ。
国民がこの災害や被災者の事を忘れないよう伝え続けることが重要だ。

官僚が頭の中で描いただけの復興計画では駄目だ。
東北全体の未来を考えた復興計画でなければならない。
地域の事情をよく知る人達が計画立案に参加しなければならない。

少しでも早い復興を願うとともに、地方のあり方にも目を向けたいと思う今日この頃である。

2011年3月25日金曜日

東日本大震災が日本経済に与える影響(2)

タイトルとは関係ないが下記のような記事を見つけた。
民主党の執行部はボランティアのマネージメントの重要性についてどれだけ認識しているのだろうか。

民主党は24日、被災地に党所属議員や秘書らをボランティアとして派遣することを決めた。まず27日に宮城県松島町へ30~40人を送り、津波の被害を受けた公共施設の泥の撤去や大型資材の搬出を手伝う。これに併せてトイレットペーパーやプラスチック製バケツなど生活支援物資を届ける。
(時事ドットコム)

私の経験から少し言わせてもらうと、通常の場合はボランティアを集めるのに一苦労する。
しかし、大変なのはこれからである。
受け入れ側のマネージメントは、一般の人が思うほど簡単ではないし、手間と時間がかかる。
今回の場合、通常の災害であればボランティアのマネージメントは地域の社会福祉協議会が中心になるところだが、地震と津波で行政も社会福祉協議会も機能しなくなっている地域が多くあり、また職員も仕事に忙殺されている状況では、とてもボランティアのマネージメントまで手がまわらないのが実情であろう。

ボランティアの受け入れを進めるためには早急な現地の状況調査のほか、今回は対象地域が広く、ガソリンの確保、宿泊施設の確保、通信回線の確立など多くの困難な条件をクリアしなければならない。都市部での災害とは違う面が多い。
なにより、今回の場合はボランティアをマネージメントできる人材をそれぞれの地域に送り込む必要性がより一層高い。
また地域ごとに、どのようなボランティアが必要かを把握する必要がある。

民主党の議員さんは、ボランティアに行くよりも(行っても大して役にたたないと思うし、かえって気を使わせ迷惑をかけるのがオチだ。)被災地域がボランティアを受け入れるための条件整備に力をいれるべきではないのか。
他にやることがあるだろう(怒)

前置きが長くなったが、新聞に下記のような記事が掲載されていた。
東日本大震災:自動車、電機、精密…滞る部品、続く操業マヒ
東日本大震災の発生から25日で2週間。下請けメーカーの被災で部品調達網が寸断され、大手自動車・電機メーカーは本格的な生産再開のめどが立たない状況が続く。部品供給のストップは各社の海外生産に影響し始めているほか、日本製部品を使う米ゼネラル・モーターズ(GM)など海外メーカーも一部の減産を余儀なくされている。生産停滞の長期化で空洞化が加速する懸念も出てきた。
自動車は1台当たり2万点超の部品で構成され、一部が滞っても生産維持が難しい。部品の中には代替がきかないものも多く、被災地が自動車用電子部品企業の集積地であったことが災いし、完成車メーカーの操業再開を遅らせている。

■電子部品
例えば、半導体大手のルネサスエレクトロニクスが生産する「マイコン」と呼ばれる制御系電子部品。1台当たり100~150個が使われ、家電向けなども含めたシェアは「約3割で世界トップ」(アナリスト)。ルネサスは自動車向けマイコンを生産する被災3工場のうち2工場で一部操業を再開したが、茨城県ひたちなか市の工場は止まったままだ。
自動車メーカーの部品調達は、直接取引する「1次」と呼ばれる部品メーカーのほか、1次の下請けの2次、3次メーカーが存在する複雑な関係にある。ホンダは1次メーカー約110社のうち1割程度でなお再開のめどが立たないことなどから24日、国内完成車3工場の操業停止を4月3日まで延長すると発表した。2次以下に当たるルネサスや3次メーカーにも被災の影響が出ており、震災前の状態に戻るにはかなり時間がかかりそうだ。
ホンダの震災後の減産台数は四輪車で3万3300台、二輪車で約5000台に達する見通し。ワゴンタイプの新型車「フィットシャトル」も18日の発売を延期。生産停滞の長期化に備え、国内外で生産や調達の代替が可能か検討を始めた。

■減産14万台
トヨタ自動車は24日、「プリウス」などハイブリッド車(HV)の生産を28日に再開すると発表したが、他は再開見通しが立たない。26日までの減産台数は約14万台。このうち輸出は約6割。日本からの部品供給が滞る恐れがあり、北米の工場と販売店に生産一時中止の可能性を通知した。
スズキは22日に再開した静岡県内の完成車3工場を24日に再び停止。富士重工業も操業停止を28日までに延長。日産自動車は24日から神奈川県内などの完成車工場で一部操業を再開したが、エンジン生産のいわき工場(福島県いわき市)が再開できず綱渡りだ。

■空洞化加速も
電機業界でも部品供給難が生産を停滞させている。ソニーは被災していない静岡、愛知、岐阜、大分各県の液晶テレビや一眼レフ用レンズの5工場で、22日から生産を一部停止。原材料や部品のメーカーが被災し生産が滞っているためで、31日まで続ける予定。
キヤノンも半導体やコンデンサーの調達が滞り、デジタルカメラを生産する大分、宮崎、長崎各県の3工場を25日まで停止。停止が続けば海外への生産移転などを検討するといい、国内空洞化の加速にもつながりかねない。

波紋は海外メーカーにも及ぶ。GMは日本からの部品調達が困難でルイジアナ州の工場に続き、ニューヨーク州のエンジン工場も生産停止に。仏大手プジョー・シトロエングループ(PSA)も欧州の工場で23日からディーゼルエンジンの生産に支障が出ているという。調査会社などによると日本から部品を調達する米アップルの多機能携帯端末「iPad(アイパッド)2」や、携帯電話最大手のノキア(フィンランド)の生産にも影響する。

メーカーの部品調達体制のもろさが出た格好で、JPモルガン証券の高橋耕平アナリストは「国内自動車メーカーの本格再開は4月いっぱいは厳しそう」としたうえで「自動車の12年3月期の上半期は営業利益が出るかどうかぎりぎりではないか」と指摘する。
(毎日JP)

地震と津波による災害の影響は思いの外、大きいようだ。
原発事故による影響もじわじわ広がるものと予測される。
カンバン方式に代表される日本が得意としてきた生産方式の弱点が浮き彫りになった。
また、日本の輸出の特徴でもある中間部品のウェートの高さが、海外メーカーの生産にも影響を与え始めたようだ。

今、不足していると言われる「水」のペットボトルを例に説明してみよう。
①水・・・充分にある
②容器・・・不足。特にキャップ部分
要するに、容器が先ず不足している。(車に例えるなら部品)

次の問題として生産体制が上げられる。
①水を容器に入れる。
②水を充填したペットボトルを人件費が安い地域の包装工場に送り細かい作業やパッケージング作業を行い消費地に出荷。
手作業などの人の手が必要となる部分においては、人件費が安い東北地方などで行われている場合が多い。
これは他の食品や工業製品などでも同様である。

以上からわかるように、水のペットボトル本体の在庫があったとしても、その後の作業ができなくて出荷できないという状況がおき始めている。

『リスクを分散させるために工場を分散させたことが逆にリスクになった。』
というなんとも皮肉な現象が経済の現場でおきている。

2011年3月24日木曜日

批判を控える必要はない。・・・モグラたたき状態をどう解消したらいいのか?

私自身もそうだが「災害時には批判を控えよう」という雰囲気になってしまう。
しかし「天災」なら、それが妥当な判断なのかもしれないが今回の場合は「人災」を含んでいる。
原発事故においては、かなりの部分が「人災」である。
また、災害支援や復旧作業の遅れも「人災」である。
災害後の初期段階における「判断」や「対応」においても問題が多くあったように思われてならない。
今更言ってもどうにもならないことではあるが、「人災」部分に関しては、控えるのではなく「大いに批判すべき」ではないかと思うようになった。
ここで批判しなければ、ここまで問題を大きくした原因の根本である今までの「同質社会」と「官僚体質」を変えていくことはできないからである。

昨晩のニュースでどこかの大学教授が「原子炉①号機の炉内温度は300度を超え危険な状態ではあるが炉内の圧力は低いので大丈夫」という発言をしていたが、素人の私でも「炉内の温度が上がれば、炉内にある海水が今まで以上に蒸発し炉内の圧力が高まる」ぐらいの予測はできる。
案の定、今朝のニュースでは「原子炉①号機の炉内圧力が高まり危険な状態になった。」そうである。

このように、専門家の意見でさえ信用できなくなってきている。
これらの専門家にも「正しい情報を伝える」義務と責任があるはずである。

同様に昨日から水道水の放射能濃度が高まり問題になっている。
詳しいことは分からないが、利根川水域の水源がかなり汚染されているようである。
原発からの放射性物質の拡散量がより増加している状況で、大雨でも降れば水源地である利根川上流地域に降った放射性物質が大量に流れだす可能性は否定できず、遅かれ早かれ大人の基準値を超えることは予測できる。

政府はそこまで予測した対応を考えているのであろうか。
私が見ている限りにおいては、起こった問題に対しその場その場で対応しているようにしか思われてならない。
所謂「モグラたたき」状態にあるとしか思えない。
アチラコチラから頭を出すモグラをハンマーを持って一生懸命追いかけているようにしか思えてならない。
それを周りが見ているだけで、何も手伝おうとしていない状態だ。

ではモグラを叩くためにはどうしたらいいのか?
一人で対応する場合は、次に頭を出しそうな穴をいくつか想定して対応するしか方法はない。
簡単なのは、穴の数だけの人とハンマーを準備し立たせておくことである。
あるいは、重機を持ってきて、遊具器自体を壊すという手もないではない。
ただし、その場合、二度と遊具器は使えなくなるが・・・。

起こった問題に対し有識者と言われる人達の意見に追従し、現状の情報だけを発表するだけなら、誰でもできる。

今、求められているのは次に起こりうる問題を想定し、それに対する準備と対応を考えておくことである。
また、ひとつだけの対応策ではなく、幾通りかの対応策を準備しシュミレーションしておくことである。
ただ見ているだけでなく実際にハンマーを持ってモグラの頭を叩ける人を配置することである。

場合によっては、遊具器本体を壊すという最終判断がくだせる人物を責任者に据えることである。

映画での話ではない。
現実に東京という日本の心臓部が機能麻痺に陥る可能性さえ否定できなくなってきた。

批判すべきは批判し、やめるべき人は速やかに辞め、起こりうる問題を想定し先手の対応が出来る人物を責任者に据えることを最優先しないと予想以上の二次災害が発生し経済や金融にも大きな影響を与える可能性が高くなってきた。

ここまで来ると「困ったときの神頼み」ではないが「天を味方にもつ人物」の出現を待つ気分にもなろうと言うものである。

2011年3月23日水曜日

東日本大震災が日本経済に与える影響

野菜や牛乳の放射能汚染が問題になっているが、これに限らず今回の地震の影響は多岐に渡る。
特に福島原発の問題は、予想以上に大きい。
とりあえず思いつくままに書いてみる。

関東地区の電力不足(東電の数字がどこまで本当なのかという疑問はあるが)が経済活動及び消費活動に大きな影響を与える事は間違いない。
また、東北地方には自動車関連等の企業も多く立地しており、それらの生産活動に影響を与えることも間違いない。

放射性物質の拡散の影響は農産物に限らない。工業製品に関しても輸入国は厳密な検査を行うだろう。
それに伴う、物流の停滞などが予想される。

大きな影響を受ける分野としては、観光があげられる。当面、日本への観光客は激減するだろう。
それに伴い、ホテル・旅館等も大きな影響を受けるであろう。

福島原発の放射能拡散がいつ収まるかにもよるが、当面、農産物は出荷できない状況が続くことになるだろう。
それに伴い、農産物の価格が上昇する可能性は高い。

一時的な買い占め騒動により、一部の商品が品不足となるが、いずれ生産が拡大すると逆にその分が品余りになり消費に多少の影響を与えることになるかもしれない。

国民が日常の活動や消費を自制する状況が続けば政府が被災地を含め緊急の経済対策及び緊急融資等の対策を取らないと、多くの中小企業や農家が倒産の危機に瀕することが予想される。

円相場に関して言えば、当面は為替市場への協調介入で多少落ち着いた動きを見せるだろうが、いずれ円高に振れる可能性は高い。
大企業は輸出においては円建てレートのウェートを高めているので、それほど大きな影響はないかもしれない。円高における輸入価格の低下メリットである程度は相殺できる部分もある。
しかし、中小企業においてはその影響は大きい。

今回の地震における経済面での影響については数字が出てきていない状況なので、あくまで予想でしかないが、GDPを押し下げる要因であることは間違いない。

復興による公共事業や雇用の増加も予想されるが、どの程度の規模になるのかもわからない状態では、その効果も測りかねる。

ただ、この時点で希望することは、「チマチマした復興計画」ではだめで、「大風呂敷」でもいいから、被災地の人や国民全体が「夢や希望」を持てるようなプランを提示してほしいという事である。

エネルギー政策も思い切った転換をはかるいい機会である。
新たな産業を育てるぐらいの意気込みを政府は示してほしい。

今回の地震で分かったことの一つが、政府と地方自治体の連携がうまく機能しなかったことである。
特に各種の規制により政府の判断を仰ぐ必要があり、それが対策の遅れを招いていることである。
今回のような緊急時の対応も含め、国と地方のあり方を根本から考え直す必要があるのではないか。

「災い転じて福となす」
多くの犠牲者の命を無駄にすることなく、辛いことを乗り越え、新たな国づくりに結びつけることが大切ではないだろうか。

日本はここ十数年、デフレが続いていると言われてきた。
デフレは「供給過多」あるいは「需要不足」によるものである。
価格の上昇によるインフレでは根本的な解決はできない。
名目でなく実質の経済がバランスを取り戻す事が重要である。
産業転換や構造転換、農産物などの適地適産などにより、少しづつでも実質の経済のバランスを見直していくことが、安定した経済発展の基礎になるはずである。

「日本の底力」が試されるときであり、そのためには強いリーダーシップを発揮できるリーダーが求められている。

2011年3月22日火曜日

情報隠蔽体質に対する不信感・・・東電・保安院そして政府

多くの国民が、東京電力や原子力安全・保安院そして政府の記者会見での発言に対し不信と不安を感じている。
少しづつ過去の情報隠蔽の事実が公にされつつあり、記者会見での曖昧な発言や自信なさそうな表情が、より一層、不信感と不安感を募らせる。

官僚答弁の見本のようなペンギンマン枝野官房長官の記者会見を聞いていると、余計にイライラする。
菅首相の自信なさ気な表情を見ていると余計に不安になる。
彼らからは、この非常事態における決意と決心が感じられない。
対応に忙殺され、官邸機能が正常に機能していないように感じられる。
仙谷官房副長官の就任で、「情報隠蔽」と「情報操作」が進むのではないかという危惧が出てきている。
情報に対する信頼性と透明性が低下する懸念が拭い切れない。

本来なら、いち早く「東日本大震災災害対策担当大臣」を任命すべきだ。
官邸内の対策本部で対応している事自体が間違いだ。

首相、官房長官、経済産業大臣、防衛大臣など一部の大臣がかかりきりの状態にもかかわらず、他の大臣の顔が見えてこない。
そもそも、対策本部自体が何をしているのかさえもほとんど見えてこない。

経済は動いている。いち早い復興のためには、日本全体の経済活動への影響を最小限に留める努力が重要だ。

災害対策及び復興を担当する専任の大臣の任命及び省庁横断の組織の構築を早急に行うべきだ。

私の住んでいる地域でも、「ミネラルウォーター・カップ麺・乾電池・ティシュ・トイレットペーパー」等がまとめ買いで品切れ状態だ。
買いだめしている人に限って「文句をいい」「数量限定を守らない」という声を聞く。
国民一人ひとりの品性が問われている。

「この人の言うことなら信頼できる」という人が危機対応のトップに就く事が、今、最優先で求められている。

2011年3月19日土曜日

福島第一原発の深刻度「レベル5」に引き上げ・・・発電所全体での危機レベルで見る必要があるのでは・・・。

危機を煽るわけではないが、冷静に分析する必要がある。
【放射能漏れ】福島第1原発事故「レベル5」 米スリーマイル並み
 (2011.3.18 18:17 :産経新聞 より抜粋)
経済産業省原子力安全・保安院は18日午後の会見で、日本大震災で被災した福島第1原子力発電所の連続事故について、国際原子力機関(IAEA)が決めた8段階の国際原子力事象評価尺度(INES)で「レベル5に相当する」との暫定評価を発表した。原子炉が炉心溶融を起こし周辺に放射性物質が放出された米スリーマイルアイランド原発事故(1979年に)と同レベルとなる。
INESは、レベル0から7までの8段階で評価を行う。保安院は1~3号機の事故は「所外へのリスクを伴う事故」であるとしてレベル5とした。4号機については「重大な異常事象」であるレベル3とした。
国境を越えて大量の放射性物質を放出し、史上最悪の原発事故となった旧ソ連のチェルノブイリ原発事故はレベル7とされている。


今回の場合、米スリーマイル原発事故やチェルノブイリ原発事故と違う点がある。
前2つの事故は1つの原子炉の事故によるものである。
あくまで私の記憶だが、米スリーマイル原発は2機の内の1機の事故でありチェルノブイリ原発は4機の内の1機の事故であったように記憶している。

今回は、現時点で4機が異常事態にある。
総合的に見たリスクは前2件とは一概に比較できない。
個々の原子炉の危機レベルに多少の差があるのは当然だが、発電所全体で見た場合の危機レベルは、相当高いと見るべきだろう。
発電所全体の危機レベルで見た場合は「レベル6」でもおかしくはない。

このレベルまでくると、対策は限られてくる。
「水の注入」が最優先である。
電気系統の復旧による、冷却機能の回復がうまく行けば良いのだが(それを願う)、楽観視はできない状況だ。次の方法も考えておかなくてはならない。
もちろん放射性物質(放射線ではなく)の拡散をいかに最小に抑えるかが最重要課題であることは言うまでもない。

今求められているのは、原子力の専門家の知識ではなく、建築、土木、電気、危機管理などの実務家の知識と知恵や民間の人達のアイデアを広く求め取り込むことである。
「3人よれば文殊の知恵」の発想である。

今回の事故に関して言えば、マスコミに出てきた学者の方々の見立てはことごとく外れている。
最悪の場合を想定した対策と準備をすることが危機管理の「いろは」ではないのか。

民間のアイデアや力をもっと活用すべきであり、其の力を低く見てはならない。
また、今の現状が続くと日本経済に甚大な影響を及ぼす。
経済に関しても、適切な政策と発言が求められている。

2011年3月17日木曜日

今、何が起きているのか?何をすべきか

地震と津波で亡くなられた皆様に対し黙祷を。
また被災された皆様に対しお見舞いと激励を。
現場の救援活動に関わっておられる皆様に感謝と激励と安全祈願を。

今、日本が大変な状態にある。
地震や津波による被害だけでなく、福島原発事故による放射能放出による人体への影響や各種の汚染の危機が現実のものとなりつつある。
また、計画停電による首都圏での混乱などのほか、長野や静岡でも大きな地震がおきている。
霧島山の新燃岳の噴火を始め、日本の火山が活動期に入ったとの見方も出ているくらいである。

経済面では円相場が、昨日80円を切り一時76円台まで上昇し史上最高値を更新した。
ここ数日、日銀は円高を警戒し資金を金融市場へ即日供給するし公開市場操作(オペレーション)を実施してきたが、円買いドル売り圧力に抵抗しきれなかったようだ。

ここ数日、ブログを書く気力さえ湧いてこなかったが、被災地で頑張っておられる方達の姿をみて、私たちも頑張らなければと思った次第である。

マスコミ報道等から感じたことを少し書いてみる。
①政府・地方自治体との連携がうまく行っていないように感じる。各地の首長から批判が出てきている。
②政府による情報統制がうまく機能していないことも感じられる。必要な情報はドンドン公開すべきだ。
③政権与党である民主党の執行部がこの重大事に機能停止状態に陥っている。岡田幹事長の指導力が感じられない。また情報が国会議員に行き渡っていないようだ。
④官邸や対策本部が何をしているのか見えてこない。こんな時こそ全国会議員の力を総動員すべきだが官邸が情報を独占し、且つ多くの人達の力を結集しようとする姿勢が少しも感じられない。
⑤省庁間の連携もうまく機能していないように感じる。早急に体制を再構築する必要がある。
⑥特に支援物資の手配が遅れているように思える。
その他にも上げればきりがない。

では私たちは何をすべきか?
被災者や救援活動に携わっておられる方達以外の一般国民は冷静に普段どおりの生活を心がけることだと思う。
そのためにも政府やマスコミは正確で信用できる真実の情報を国民に伝えるべきだ。
政府や東電などの関係機関の情報発信に対する不信感が増幅されつつあり、情報に対する信頼性が低下している状況になりつつある。
国民に信用できる情報を提供することが、国民生活の安心と安定につながることを念頭において情報発信すべきだ。

この状態で、これまでの政府等の対策、対応の批判をしても始まらない。
これからどうしたらいいのかを真剣に考える時にきている。
そのためにも必要な情報が的確に迅速に提供されることを望む。
多くの国民が、「少しでもお役に立つことができないだろうか」と思っている。
それぞれが「出来る範囲」で「できる事を行う」ことしか今はできない。

政府関係者には、一部の人達だけで対応するのではなく与党野党を問わず外国にも広く協力を仰ぎ総力戦でこの難局に対応していく体制を構築していただくことを望む。
支援に来ている外国の支援チームの力が生かしきれていないように思われる。
少なくても、この後に及んで自分達のパフォーマンスに利用することだけはやめてほしい。

一刻も早く被災者の皆さんの生活が落ちつく事を祈るばかりである。

2011年3月11日金曜日

原点に帰って考えてみよう(1)・・・議会制民主主義について

最近、菅首相や民主党執行部の批判ばかりしていたら、なんだか自分自身の「品格」が落ちてきたように思えてならず、暫く批判は横に置いておくことにした。(そんな高い品格を持っているわけではないが・・・。)
この頃の政治状況を鑑みるに、改めて色々な事柄について原点に帰って考え直してみることの重要性を感じられずにはおられない。
「選挙制度」や「政治主導」、「議員内閣制」などの政治の根幹をなす部分についての知識や考察が欠けているように思えてならない。
それは一般国民だけでなく、国会議員の皆さんにおいても同様ではないだろうか。

これだけ国会や党の運営が停滞及び混乱している原因の一つに「議会制民主主義とは、どうあるべきか」というもっとも重要な部分に対する認識が薄れていることがあるように思えてならない。
いくら制度やシステムを変えても、「議員の質が低くては、どうにもならない」という問題はさておき、「議員内閣制」における「議会制民主主義」はどうあるべきか。
原点に戻って真剣に考えてみる必要があるのではないだろうか。

議員内閣制(ウィキペディアより抜粋)
議院内閣制(ぎいんないかくせい)とは、立法権を有する議会と行政権を有する政府(内閣)が分立してはいるが、政府は議会の信任によって存在するとする制度。議会内閣制、政党内閣制とも呼ばれる。内閣の成立には議会(二院制の場合、主に下院)の信任が必要とされ、内閣は連帯責任による議会の解散権を持つ。制度上、議会と内閣との間に抑制と均衡を以て成立する相互関係が築かれる。このような政治制度を議院内閣制という。

議会制民主主義(ウィキペディアより抜粋)
議会制民主主義(議会民主制)とは民主主義における政治制度の一つ。代表民主制、代議制ともいう。間接民主制(かんせつみんしゅせい)と同義である。
選挙などのある一定の方法によって民意の代表者を選出し、自らの権力の行使をその代表者に信託することで、間接的に政治に参加しその意思を反映させる政治制度をさす。
対になる概念として、直接民主制がある。現在、ほとんどの国が間接民主制だが、ハンガリーのインターネット民主党のように、昨今の技術革新を積極的に活用することで直接民主主義への復古を目指す政党も存在する。


 現在の菅政権及び民主党執行部が支持されない最大の原因がここにある。
政権を手にしてしまえば、首相や政権党が勝手になんでもできるというのであれば、選挙での国民の一票はただの政権委託の白紙委任状ということになる。
同様に「民意の代表者」であるはずの小沢支持グループの議員を「内閣」や「党執行部」から排除するやり方は、議会制民主主義に反する行為である。

人事だけではない。
民意は09年の総選挙で民主党の主張と方針を支持したが10年の参院選で持ち出した政策や路線にについてはノーという判定を下した。
菅首相は参院選敗北後も続投したが、2つの選挙で示された民意に従った政治と政権運営を行う義務がある。
当然のことながら選挙で選ばれた「民意の代表者」である議員も民意を最大限、尊重する義務がある。

議会制民主主義の大原則を無視する政治と政権運営及び党運営を行っていることが、支持されない最大の理由である。

またその運営においても一方的な部分が多く、党内で「政策を揉む」という作業も疎かにされ、「野党との国会運営における事前協議の重要性」さえも理解できていない。
これらは「古いとか新しいとかという問題」ではなく、議会制民主主義における重要なプロセスであることを理解すべきだ。
国会対策委員長という役職は非常に重要で「高い知識と高い交渉能力」が求められる。
だから「学級委員レベルの・・・君」は野党から相手にされないのである。

2011年3月10日木曜日

「●玉の小さい男」菅直人・・・「肝っ玉」が夫より大きい伸子婦人

朝から下品な言葉を使い大変失礼いたします。(●に当てはまる文字はそれぞれでご想像ください。)

よく『お前は「●玉の小さい男」やなあ~』などと表現されることがあります。
「●玉の小さい男」(乱発して申し訳ありません)=「優柔不断、決断力がない、度胸がない」
を意味します。
もう少し総合的に表現すると
「●玉の小さい男」=「度量がない男」と言い換えることができます。
菅首相には、この言葉がぴったり当てはまります。
菅首相にはこれに「卑怯」という言葉が+されます。
人の悪口は余り好きではありませんが、一国の首相としての「品位のなさ」を見るにつけ、思わず悪口を言いたくなってしまいます。(最近の顔相は特に酷い。)
対照的に信子夫人は夫の菅首相より、かなり大きい「肝っ玉」をお持ちのようです。(●玉はお持ちでないようですが・・・。)
「あなた、そんなに小沢が怖いの。大丈夫よ小沢を切れば支持率が上がるわよ。あなたは人気があるんだから。何をしているの。思い切ってやりなさいよ。●玉ついているんでしょ。」
ぐらいのことをおっしゃって夫の尻をムチで叩いておられるのではないかと想像します。(政治が混迷している原因の一つがここにあるのでは・・・。)

さて本日は2つのニュースに関して考察をしてみたいと思う。
①米国務省のケビン・メア日本部長が沖縄県民を「ゆすりの名人」などと侮辱した発言が伝えられた問題に関し、同国政府がメア氏を更迭する方針を日本側に伝えていたことが10日、分かった。日米関係筋が明らかにした。沖縄側の強い反発を踏まえ、早期の事態収拾を図る狙いがあるとみられる。 
(時事ドットコムより抜粋)

とんでもない発言です。
しかし、この発言をネタに政府にはアメリカと沖縄の基地問題を再交渉するぐらいの外交姿勢を見せてもらいたいものです。
実は前原氏の「外務大臣辞任」とこの問題は関係があるように思えてなりません。
前原氏に「政治とカネ」の問題が出るのとほぼ同時期にこの問題(昨年12月の発言)が出てきました。
アメリカの忠犬マエハラ君としては、アメリカに対し「強硬姿勢」を取らざるを得なくなるこの問題に関わりたくないという気持ちがあったのではないかと推測します。
他にも色々な問題が噴出しつつある前原氏であるが、この問題も辞任の一因であり「逃げた。」というのが真相に一番近いのではないでしょうか。

②民主党の土肥隆一・衆院政治倫理審査会会長が「日韓キリスト教議員連盟」の日本側会長として、日本政府に竹島の領有権主張の中止を求める同連盟の日韓共同宣言に賛同し、名前を載せていたことが分かった。菅直人首相は9日夜「大変遺憾。竹島は日本固有の領土で、その立場はまったく変わらない。しかるべき形で対応する」と記者団に語った。
土肥氏によると、2月27日に韓国で開かれた宣言発表の記者会見に出席。宣言は「歴史教科書の歪曲(わいきょく)と独島(竹島)領有権主張を直ちに中止する」ことなどを要求している。土肥氏は朝日新聞の取材に「個人的には竹島は日本の領土とは一概には言えないと思っている。日韓両国が互いに自国の領土と主張すれば、問題はいつまでも解決しない」と話した。
(朝日新聞より抜粋)
 
これもとんでもない発言です。
菅首相の側近であり、党の常任幹事会のメンバー(議長)でもある土肥氏の責任は大きいと思います。
この発言は、尖閣諸島や北方4島の領有権の問題ともリンクしています。
この問題を「ウヤムヤ」にすることは、今後の領土問題に大きな禍根を残すことになります。
党の「倫理審査会」にかける必要があります。(イヤミですが・・・。)

それにしても、次から次へと問題が起きてきます。
沖縄に関する問題で言えば政府内に沖縄とまともに話し合える(相手にしてもらえる)閣僚がいない状態です。
菅首相 ☓
枝野官房長官 ☓
岡田幹事長 ☓
北沢防衛大臣 ☓

いや一人いました。
一兵卒ですが「小沢一郎」です。
アメリカにとっても結局、最後に頼りにできるのは「小沢一郎」しかいないのが現状です。

 「3.19東京1万人集会」の「集会案内」はこちらから

「3.19一万人集会」http://3-19.tokyo-10000-demo.jp/ 

2011年3月9日水曜日

ヒタヒタと迫り来る「小沢さんの足音」・・・菅首相の空耳ではないですか?

菅首相の耳には「小沢さんの足音」が日毎、大きく聞こえるようになってきているようだ。
党内でも、波の音が少しづつ(かなり)大きくなってきている。
1秒でも早くやめてもらいたい・・・by松木謙公」というのが大方の声ではないだろうか。

ツイッターに「民主党公認として活動する議員の声」を代表するようなツイートがあったので紹介する。

「菅総理が主張されるTPP、消費税、小沢冤罪問題。どれにも賛同できず、民主党公認として活動することが苦しい毎日。07年参院選、09年衆院選で訴えてきたこととは全く変わってしまった菅総理の主張が今の民主党の政策なのか?」

『菅総理の主張が今の民主党の政策なのか?』
この部分が「党内で起きているネジレ現象」の最大の要因である。
これを執行部が「菅首相を支える事が挙党一致である。」という党内民主主義を無視した独裁政治で推し進めようとしたことが、民主党が溶解し始めた最大の原因である。
今の現状を作り出したことに対する責任は最高責任者である菅首相及び党執行部にある。
「1秒でも早く責任をとり辞任する。」ことが政治家としての矜持ではないのか?(・・・と私は思う)

ネット上では「小沢総理」を期待する声が高まっている。
私もそうあってほしいと思う一人ではあるが個人的には少し皆さんと違う思いも持っている。
実は下記のような立場で活躍する小沢さんを見てみたいという願望を持っている。(希望する順)
①官房長官
②国家戦略担当大臣
③財務大臣
④外務大臣
⑤総務大臣
である。

小沢さんの持つ力を国の為に活かすには、むしろ現時点では「官房長官」が適役ではないかと思う今日この頃である。
官僚の間でも『伝説』になっている自民党の官房副長官時代の活躍を知るにつけ一度「官房長官」やらせてみたいと思うのは私だけであろうか。

現状では内閣と党との関係がバラバラになっている。
また野党との関係も完全に崩れている。
内閣と党との関係を再構築し野党とのパイプを敷き直すことが出来るのは、政界広しといえども小沢さんしかいない。
また諸外国との外交を立て直すには、「日本国としての毅然とした外交姿勢」を示すことが喫緊の課題である。

これらをバランスよくコントロールし政界全体を再構築し再機能させるためには、むしろ動きやすい立場の方が小沢さんの力が発揮できるのではないかと思う今日この頃である。

その上で、これからの日本の進むべき国家戦略を構築し、それを推進していく人材の育成も小沢さんにお願いしたい。
もちろん、お願いする側の国民もそれなりの覚悟を持って少し長い目で政治を見ていく必要がある。

日本の最大不幸は菅直人が首相であることだ。
と思うのは私だけであろうか・・・。

2011年3月8日火曜日

戦いは始まった時点で半分終わっている。・・・政界に人材はいないのか?

小沢さんが民主党執行部宛に提出した「党員資格停止処分に対する不服申し立て」に対する返答はどうなったのだろう。
小沢さんは先日の記者会見からも感じられたが「戦う顔」に変わってきた。
党執行部など何処吹く風で堂々と岩手県連の選挙対策本部長に就任したそうだ。
常任幹事会のメンバーも「賛成者の名前を書け」と小沢さんに言われたが、そう簡単には書けない情勢になってきた。(賛成と書いたら後が怖い・・・やはり皆さん小沢さんが怖いんだろうな~笑)

前原氏や仙谷氏が所属する凌雲会も「高支持率」と「次期首相候補を持つ」という2つの優位性を失った今、党内での求心力は一気に低下した。

党執行部においては言うまでもない。
「開かれた党運営」と言いながら片方では「執行部が決めたことが党の決定だ。」などという強権的な運営をしていれば、誰もついてこなくなることは予想できたことだ。
ましてや「言行不一致」で「言っていること」と「やっていること」がチグハグでは誰も信用しなくなる。

それに加え「参議院選挙」以降、選挙では「連戦連敗」の有様で、岡田幹事長を始めとする党執行部の「実力不足」が露呈してしまった。
「解散総選挙はしない」という菅首相の代表選での約束も反故にされそうで、菅首相を支持した議員達の間でも不信感が増幅している。

この政治状況を考えた時、民主党だけでなく自民党にも言えることだが、「この政治的閉塞感を打開することが出来る力」を持つ政治家がいるのか?
という問に行き着く。
民主党では誰か?
自民党では誰か?
他の野党では誰か?
と考えていくと最終的には数人に絞られる。
それほど政界には人材がいない。
専門分野の政策や実務に長けた政治家はいるが「政局をダイナミックに動かしていける」政治家はほとんどいない。

最終的には与野党を通しても「小沢一郎」しかいない。
だから「政界再編」を目論む与野党の議員達も「心の中」での本音は「小沢頼み」なのである。
だから小沢さんは何時もこう言っているのだ。
「議員も自立しろ」と・・・。
「自分たちで考えて行動しろ」と・・・。
それができる議員が「次世代のリーダー」となるだろう。

今の議員の人達には欠けているものがある。
「小沢さんと他の議員との最大の違いは?」と聞かれれば私だったらこう答える。
それは「覚悟の違い」であると・・・。

今の国会議員の中で小沢さん以外に覚悟がありそうな議員をあげるとしたら
亀井静香(国民新党)
平沼赳夫(たちあがれ日本)
鴨下一郎(自民党)・・・この議員は地味だが理念を持っている。発言も信用できる。
彼らは好き嫌いは別にしてこの点では評価できる。

個人的には特に政策面でのリーダシップを期待して
田中康夫(新党日本)
大塚耕平(民主党)
の名前を挙げておきたい。
他にも立派な議員が多くいるとは思うが、思い浮かばないところに「人材不足」と言われる所以がありそうだ。
「小沢さん頼みではなく自らの意志で考え行動し、そして覚悟を持って政治に取り組む」
これが小沢さんを支持する議員にも求められ始めている。

2011年3月7日月曜日

前原外相辞任・・・民主党では裏執行部が実権を掌握し始めた。

前原外相が辞任した。辞任会見を見たがさすが「口先番長」と呼ばれるだけのことはある。
中々の役者だ。ただし主役にはなれないだろう。
せいぜい少し顔がいいだけの脇役レベルの演技力しかないから・・・。

さて民主党内では、所属議員の70%程度を小沢さん支持グループが掌握したのではないだろうか。
中間グループも軒並み「菅離れ」を始めた。
残っているのは何人かの「茶坊主」と「徹底した小沢嫌悪」の議員くらいだろう。

民主党裏執行部(第2執行部)も始動し始めた。
裏執行部(第2執行部)メンバー
代表&選挙対策委員長&連立工作担当・・・小沢一郎
代表代行・・・鳩山由紀夫
党幹事長・・・輿石東参議院幹事長
副幹事長・・・細野豪志
副幹事長・・・川内博史
参議院幹事長・・・平田健二
参議院副幹事長・・・森ゆうこ
国会対策委員長・・・山岡賢次元国会対策委員長
減税日本担当・・・松木謙公
他の地域政党担当・・・原口一博

表の執行部は岡田幹事長を始め何も出来ない「無能無策執行部」だが、暫くはサンドバック替わりになってもらおう。
内閣も「シッチャカメッチャカ」の状態だが、コチラも暫くはサンドバック替わりになってもらおう。

その間に、連立工作や支援団体との関係修復、地方選の選挙対策を裏で進める。
もちろん、自民党からの引きぬき工作も秘密裏に進める。
(もしかすると東京都知事選に自民党の議員を担ぎ出すかもしれない。愛知の「ムラムラコンビ」のパターン)

2面作戦で進めている。
①総辞職(一番ベターな流れ)・・・予算関連法案の成立と引替えに菅首相辞任⇒新代表選出、新首相任命、内閣改造
②解散・・・菅首相による「やぶれかぶれ民主党道連れ解散」⇒解散総選挙⇒状況によっては新党設立あるいは分党
どちらにも対応できるような戦略で進めている。

最早、民主党現執行部は党内の議員の誰が菅支持なのか、小沢支持なのか、それとも中間的立場なのか把握できない状態に陥っている。
小沢グループを中心とした政策グループや議連などが林立し、誰が何処に参加しているのかも把握できていない状態であろう。
所謂、忍者が使う「分身の術」である。小沢さんは「隠遁の術」で雲隠れ?
執行部が知らないうちに新人議員の多くが「小沢グループ」に取り込まれている。
党内での勝負は決着している。
後はいつ『最後の戦い』を仕掛けるかにある。
しかし、もう暫くは野党に徹底的に叩かせるのではないだろうか。

「知らぬは菅首相ばかりなり」(気がつけば周りに誰もいなかった!)
「読めない 打てない(打開策を) (岡田)幹事長」
『いばる いびる 媚びる』 しかできない国対委員長安住クン
『クリーンな政治』と『事業仕分けの成果』と『金融国会』いう言葉しか知らない官房長官枝野クン
彼らだけではもう何も出来ないことだけは間違い無い!(言い切れる・・・笑)
どちらにしても、今の状態はそんなに長くは続かないだろう。

3月13日の名古屋市議会議員選挙の結果は、中央政界ばかりでなく、地方議会や地方の首長、地方議員にも大きな影響を与える。
現状の地方議会政治の根本を揺るがしかねないほどの大きな意味を持つ選挙になる。
「減税日本」が30議席以上を確保したら、政局が一気に流動化する可能性もある。

2011年3月5日土曜日

注目の人「減税日本」代表河村たかし・・・彼の政治の原点はどこにある

名古屋市長の河村たかし氏が注目を浴びている。「減税日本」を率い今や政界の「台風の目」になろうとしている。
現民主党執行部や自民党議員は彼の実力を「かなり甘く」見ていたようだ。
名古屋弁でギャーギャー騒ぐ大風呂敷を広げる議員」程度にしか見ていなかったのではないだろうか。
しかし、彼の経歴を見てみると中々興味深い。
愛知県は「民主王国」と呼ばれ民主党が圧倒的に強い県だが、以前は「民社王国」と呼ばれていた。
その民主社会党(民社党・・・懐かしい名前だ)には「春日一幸」という地元で圧倒的な人気を誇る一種のカリスマ性を持った政治家がいた。
春日節」と呼ばれる独特な弁舌やパフォ-マンスを繰り広げることでも有名だった。
河村氏は一時期その春日一幸氏の秘書をしていた。
私は河村氏の「政治家としての原点」がここにあるのではないかと思っている。
「泥臭く分かりやすく短いキャッチフレーズ」を用いるところなどは、河村氏がかつて秘書として仕えた春日一幸氏とよく似ている。
「庶民の心」を掴む術もこの時期に学んだのではないだろうか。

しかし彼の本領は別のところにある。
司法試験で挫折
大学時代に知合った妻と1975年に結婚。その後、1977年(昭和52年)ころから検事を志すようになる。昼間は家族を養うため家業に従事しつつ、商学部出身であり法律の勉強をしたことがなかったため、仕事後の夜学に通って法解釈学及び行政学を10年間勉強し、旧司法試験を9回受験、当時合格率が10%から15%程度だった第二次試験短答式試験には初受験で合格するなど計4回合格し予備校の成績もよかったものの、第二次試験論文式試験でいずれも不合格となり断念。
 人生再チャレンジをできる社会を実現するため政治を志すようになり、後に右派の政治家であり、反共の闘士であった民社党委員長春日一幸の秘書となったが、民社党を離党したため除名となった。 (ウィキペディアより抜粋)

かなり粘り強い性格の持ち主であり、根性がある。
なにより実家の家業である古紙回収業・卸売業の従事していた時代には、営業やトラックの運転手等などを行ったり、ちり紙交換業者に頭を下げて回り古紙の回収先では古紙回収業者が弱い立場にあるため、あごで使われ雑用も行わされた経験を持つ。(ウィキペディアより抜粋)
そこいらの「お子ちゃま議員」とは一味も二味もちがう。
努力家、勉強家」の一面も持ち合わせている。

河村たかし語録
 「議員というのは必ず強い者の味方をします。政治をつかさどる役人と組んで連合軍になります。これでは庶民は溜まったものじゃない。日本中、不景気と言っていますが、そこには巨大なウソがあります。税金を払う方はヒィヒィ言っとるのに、税金で食っとる方はパラダイスなんですよ

庶民革命(派)と現状維持(派)の闘争だ。改革の道のりは長い」

「『議会の本質を変えよう』と言うと(市議会は)『いかん』(と言う)。給料減らされるのはどうにもならんと。(これは)保身の集団的自衛権だ」

事業仕分けをしても減税をしなければ(浮いた財源の使途が)役所の中で変わるだけ

一種、小泉純一郎元首相に似た一面も持ち合わせてる。
対立軸の焦点を「短い言葉で泥臭く、分かりやすく表現すること」に長けている。
この点も「春日一幸」から学んだのかもしれない。
人によって「好き嫌い」が大きい政治家だとは思うが、面白い政治家であることに間違いはない。

私の関心のある政治家にはある共通点がある。
小沢一郎・・・    慶應義塾大学経済学部卒業
亀井静香・・・    東京大学経済学部卒業
河村たかし・・・  一橋大学商学部卒業
大塚耕平・・・  早稲田大学政治経済学部
これらの議員は「政治・経済学部」乃至「商学部」出身である。

ちなみに
菅首相・・・東京工業大学理学部
仙谷由人・・・東京大学法学部中途退学
前原誠司・・・京都大学法学部卒業
枝野幸男・・・東北大学法学部
谷垣禎一自民党党首・・・東京大学法学部卒業
山口那津男公明党代表・・・東京大学法学部卒業
菅首相以外は「法学部」出身である。

「税と社会保障の一体改革」を政府は推し進めようとしている。
しかし「税とは経済活動から生まれるもの」である。
雇用」も同様である。(公務員は除く)

政治家には「経済の基礎知識」が必須だと考えるのは私だけであろうか。
法学部出身の議員」が多いことが、「政治の劣化」に、もし関係があるとしたら・・・。
これからは議員の出身学部も注意して見ることにした。

2011年3月4日金曜日

本音では解散が怖い自民党・・・小沢さんの記者会見を見て思うこと

「自民党は解散が怖くなり始めたのではないか」と思い始めた今日この頃である。
昨日の小沢さんの記者会見を見ていてつくづくそう感じた。
これほどの政治家を相手に選挙を戦うには「かなりの覚悟」が必要だ。
「菅首相で解散、総選挙」という目論見が少し怪しくなってきた現状では「解散」が少し怖くなってきているのではないだろうか。

昨日の小沢さんの記者会見だが、30分という短い時間だったが内容は凝縮されていた。
格段、目新しい話はなかったが、いつ聞いても分かりやすく大局観を持つ政治家であることを再認識させられた。
まるで首相の記者会見のように感じたのは私だけであろうか。
いつ聞いても、ぶれなくて安心感がある。

いくつか感じたことを述べてみよう。
「何をしなくちゃならないのか、どうあるべきかというのは、もう出尽くしているんじゃないですかね。何しないといけないとか、みんなわかっている。あとは、やるかどうかが問題」
という一言に昨日の会見の全てがあるように思う。
全ての国会議員に聞かせたい言葉である。
小沢さんの頭の中では日本の抱える問題・課題は整理されており、どうすべきなのかも描かれているようだ。

「増税だけでは財政再建できない」
「金融政策だけでは景気回復させられない」
「内需を回復させるためにはセーフティーネットの整備も重要」
「TPPを拙速に進めるべきではない」
などなど、どれも異論を挟む余地はない。

以前にも書いたが
「関税を0にしても為替が円高に振れれば輸出メリットは相殺される」
「増税しても国債の金利が上昇すれば利払いが増加し増税分が相殺される」
であるからしてTPPや増税は、為替や国債金利との関係を切り離しては語れない。(増税すれば税収が増えるとかTPPに加入すれば輸出が増えるとかいうように単純に語れるものではない)
日銀が当面取るべき政策は「超低金利を維持し、景気回復に伴う大幅な税収の増加を待つ」以外にない。政策の幅は狭い。
金融緩和をしても「民間での資金需要の増加=景気回復」が見込まれない現状では、アメリカに見られるように資金が投機筋に流れバブルを生み出す危険性を伴うことも考慮しなくてはならない。

ガソリン・灯油の値上げ、食料品の値上げ、電気・ガス料金の値上げなど庶民の懐を直撃する「値上げ攻勢」が押し寄せている。
給料も増えない現状では家計の可処分所得は減る一方だ。ましてや低所得者層においては生活の維持さえままならなくなる。

また世界的な食料不足から、輸入する農産物の価格も急上昇している。
原油の上昇は、ハウス農家の暖房費の上昇などに直結し農家の経営に大きな影響を与え始めている。
農産物の自給率の低いお隣りの韓国では、海外で農地を確保するという動きも始まっている。
強引なFTA推進に対する国民の反感が李明博大統領の地位をおびやかしつつある。
ニュージランドやチリでもTPPに対する反対運動が起こっている。

こんな現状の中「増税による財政再建」や「TPP推進」 を訴えて選挙が戦えるのか?
自民党の目指している「日本の将来像」がはっきり見えない現状で過去の政策の延長線上でしか政策を語れない自民党に果たして国民は投票するのか?

民主党の党内対立ばかりがクローズアップされるが、自民党においても「目指す政策の方向性」が必ずしも同じ議員ばかりではない。
自民党にも分裂の火種はある。

地域政党が勢いを増す現状において、既成政党の枠だけでは政界が語れなくなってきている。
複雑な方程式を解くような感覚で政界を見なくてはいけない状況になりつつある。

国民が少しづつではあるが目覚め始め既得権益層に対し厳しい視線を注ぎ始めたことも考慮する必要がある。

「国民の自立」がこれからのキーワードになるかもしれない。

2011年3月3日木曜日

いじめられっ子(小沢一郎)世にはばかる!・・・雨にも負けず 仲間のイジメにも負けず マスコミの批判にも負けず

「憎まれっ子世にはばかる」という言葉がある。
正しく小沢さんに当てはまりそうな言葉である。
しかし私には小沢さんが「いじめられっ子」にしか見えない。
マスコミに叩かれ
同僚議員にいじめられ
検察に濡れ衣を着せられ
官僚からは無視され
アメリカからも嫌われる

いじめているのは「既得権益」を持つ人々や「政権」という巨大な権力を持つ「おぼっちゃま達」である。
しかし、この「いじめられっ子(小沢一郎)」は他の子達とは一味ちがう。

小沢さんと同じ岩手県出身の宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ」を思い出す。

雨にも負けず (マスコミの偏向報道にも負けず)
風にも負けず (検察の謂れなき圧力にも負けず)
雪にも夏の暑さにも負けぬ (オリジナル民主党と呼ばれる仲間のイジメにも負けず)
丈夫なからだをもち (丈夫なからだと強靭な精神力を持ち)
慾はなく (地位や金にはこだわらない)
決して怒らずいつも静かに笑っている (たまに怒るが・・・笑)

一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ (たまに仲間と居酒屋に行くが・・・)
あらゆることを自分を勘定に入れずに (国民の生活が第一)
よく見聞きし分かり (全国を行脚し)
そして忘れず野原の松の林の陰の小さな萱ぶきの小屋にいて (自然との共生を目指す)

東に病気の子供あれば (政治理念を共有する仲間がいれば)
行って看病してやり (行って応援してやり)
西に疲れた母あれば (弱者の視点で)
行ってその稲の束を負い (政策を語る)
南に死にそうな人あれば (お世話になった人の恩を忘れず)
行ってこわがらなくてもいいといい (国民に夢を語る)
北に喧嘩や訴訟があれば (党内が揉めれば)
つまらないからやめろといい (挙党一致を訴える)

日照りの時は涙を流し (謂れなき迫害に影で涙し)
寒さの夏はおろおろ歩き (しかし一言の弁解もせず人の批判もしない)

みんなにでくのぼーと呼ばれ (時には「悪魔」とさえ呼ばれながら)
褒められもせず (批判ばかりされているが)
苦にもされず (ただ黙々と)
そういうものに (国民のために働く)
わたしはなりたい (そういう政治家に私はなりたい)

私は一昨年の西松建設事件をきっかけに小沢さんのファンになった。
横暴な検察の捜査やマスコミや仲間であるはずの同僚議員からの余りに酷い批判を見て小沢さんがかわいそうに思えた。(イジメられているとさえ思った。)

小沢さんは本当はナイーブな人だと思う。
外見から見たイメージとは違い「人の痛み」を理解できる政治家であると思う。
なぜなら自分自身が「イジメられている」からである。

しかし、イジメられただけで終わらないところが「剛腕小沢一郎」という政治家のもう一面でもある。
それが小沢一郎が多くの人を引きつけるもうひとつの魅力でもある。

2011年3月2日水曜日

前原外相側団体が記載不備・・・虚偽記載じゃないの?

 前原大臣の政治団体の収支報告書にあった記載は、ほぼ同じ名前のふたつの会社から「住所」と「代表者名」を取り出し組み合わされた形になっているそうです。
つまり、記載されている会社は千葉県にあり、記載されている代表者は別の東京都港区の別の会社の代表者だそうです。
どちらの会社の社長も「勝手に名前を使ってけしからん」とおっしゃっておられるようです。

前原氏側は「似た名前の会社を取り違え、誤って記載した」と説明しているようだが通常では100%ありえない話である。
意図的に虚偽記載したとしか考えられない。
あるいは購入者が意図的に虚偽の名前を使った・・・?

政治団体の会計責任者は、取材に対して記載ミスを認めた上で、「間違いがあることがわかり、訂正することになっている。経緯はわからない、当事者には謝罪する」としているそうだが、「記載ミス」で無いことだけは明らかだ。
記載ミスでこんなことが起こる確率は100%ありえない。

では実際にパーティー券を購入したのは、どこの誰だったのでしょう?
記載してあるからには、どこかの誰かがパーティー券購入したことは間違いないのだろう。

前原外相側団体が記載不備=買ってない会社がパー券-「取り違えた」近く説明へ
時事通信 3月1日(火)23時38分配信
前原誠司外相の関係政治団体「まえはら誠司東京後援会」の2009年分の政治資金収支報告書に、実際にはパーティー券を購入していない会社が、50万円分を購入したと記載されていることが1日、関係者への取材で分かった。
前原氏側は「似た名前の会社を取り違え、誤って記載した」としており、近く詳細を説明する方針。
収支報告書によると、前原氏は大臣就任前の09年4月12日、東京都内のホテルでパーティーを開催。約1820万円の収入があった。報告書では、このうち50万円分を千葉県四街道市にある番組制作会社が買ったと記載した。
しかし、同社の代表は取材に対し「パーティー券を買ったことはない」と否定。報告書で同社の代表とされた人物名も、全く知らない人物だといい、「前原議員とは関係がなく、なぜこうなったのか分からない」と困惑した様子だった。
前原氏側からは先月27日、「お騒がせして申し訳ない」という書簡が届いたが、今後の対応については書かれていなかったという。 

では、これからいくつかの可能性を推測してみよう。
①購入者の名前を表に出したくないため電話帳から会社名と代表者名を拾い出し記載した。(例えば購入した会社が暴力団とつながりがある会社であるとか・・・?)
②裏献金を表に出すためパーティ券を利用した。
とかが考えられる。
もう一つ考えられるのが
③購入者が自分の名前を表に出したくなかった為、偽名を使った。(しかし、これは前原事務所側が「似た名前の会社を取り違え、誤って記載した」としているので可能性は低い。)

上記①②は脱税の手口によく似ている。
もし、①②に該当するようならかなり悪質だ。

野田財務大臣や蓮舫行政刷新大臣にも暴力団関係のフロント企業からの政治献金問題が出てきているようだ。

これぞ、まさしく野党やマスコミのいう「誠司(政治)と金」の問題だ。
野党やマスコミにおかれましては手抜きをしないで徹底追求していただきたいものである。
前原氏におかれましては、「説明責任」をしっかりと果たして頂きたいものである。

ここで一句
「クリーンな 誠司と金が ブーメラン」
「クリーンと 叫ぶ裏では 虚偽記載」

2011年3月1日火曜日

落選の恐怖に慄く菅支持派の議員・・・2ブランド戦略の凄さ---小沢戦略始動

もし衆議院が解散になったら・・・。
民主党の菅支持派の議員は「落選の恐怖」で夜も寝れない日々が続いているに違いない。
それはオリジナル民主党と呼ばれるベテラン議員でも同様であろう。

「16人の会派離脱」
「松木政務官の辞任」
「TPPを慎重に考える会の設立」
「日本維新連合の設立」
「減税日本の東京進出」
「常任幹事会の処分決定に対する小沢さんの不服申立て」
etc

党の倫理審査会を終えた後の小沢さんの笑顔が思い浮かぶ。
小沢さんが「戦闘モード」に突入したようだ。
予算案が衆議院を通過したことで、小沢グループの動きも活発になるだろう。
なんと言っても松木議員が自由に動けるようになったことが大きい。

対して菅支持グループはどうだろう。
四面楚歌」の状況にある。

優位に戦いを進めていたはずが「知らないうちに形勢が逆転していた」という状況だ。
執行部も右往左往している状況だ。
ましてその他の議員は「推して知るべし」だ。

彼らの恐怖の元にあるのが「減税日本」や「日本維新連合」だ。
自分の選挙区に対立候補をぶつけられたら・・・。
少なくとも一番票を食われるのは民主党議員だ。
ただでさえ支持率が低いことに加え、統一地方選で惨敗を喫したら、とても選挙が戦えるような状況ではなくなる。
さらにそこへ「人気急上昇中」の河村氏率いる「減税日本」が選挙区に殴りこみをかけてきたら「増税やTPP推進、マニュフェスト修正」を旗印にしてまともに戦うことができるのか?
自民党との明確な対立軸を打ち出すことができるのか?

対して小沢支持グループは「09年マニュフェストの尊守、消費税引き上げ反対、TPP推進反対」あるいは「減税」を旗印に「減税日本」や「地域政党」と連携し自民党と戦う事ができる。
対立軸を明確に打ち出すことができる。

小沢さんや河村さんがやろうとしていることは「2ブランド戦略」である。
民主党」というブランドと「減税日本」というブランドをうまく使い分け、場合によっては「その他の地域政党」という第3のブランドとも連携しながら選挙戦を戦うという戦略である。

「民主党単独」
「減税日本単独」
「民主党+減税日本」
「民主党+減税日本+地域政党」
場合によってはこれに「国民新党」「公明党」「社民党」が絡んでくることさえ考えられる。

この戦略の凄さは
①民主党内の反小沢派の議員を追い詰める事ができる。
②地方議会を巻き込んだ戦いになる。(地方議会に対する住民の不満の受け皿になりうる。)
③自民党支持票を取り込める可能性を秘めている。(愛知県がいい例)
④コアな民主党支持層の受け皿になれる。
⑤みんなの党の支持層からも票を取り込める。
⑥「TPP推進反対」を打ち出すことで農業団体などの票や地方の保守層の票を取り込むことができる。
etc
潜在的な魅力を多く秘めた戦略である。
現民主党や自民党の政策に対し明確な対立軸を提示することができる。
なにより、小沢さんが表に出る機会が少なくてすむ。民主党内にいながら裏で思い切り動き回れる。(2面戦略)

孫子の兵法にあるように
一 
孫子曰わく、兵とは国の大事なり。死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり。故にこれを経[はか]るに五事を以てし、これを校[くら]ぶるに計を以てして、其の状を索[もと]む。
一に曰わく道、二に曰わく天、三に曰わく地、四に曰わく将、五に曰わく法なり。

将 吾が計を聴くときは、これを用うれば必ず勝つ、これを留めん。将 吾が計を聴かざるときは、これを用うれば、必ず敗る、これを去らん。
計、利として以て聴かるれば、乃ちこれが勢を為して、以て其の外を佐[たす]く。勢とは利に因りて権を制するなり。


1:君主はどちらが民心を掌握できる賢明さを備えているか
2:将軍の能力はどちらが優れているか
3:天地がもたらす利点はどちらにあるか
4:軍法や命令はどちらが徹底しているか
5:兵力数はどちらが強大か
6:兵士はどちらが軍事訓練に習熟しているか
7:賞罰はどちらが明確に実行されているか


昔の戦いに巧みと言われた人は、普通の人では見分けのつかない勝ちやすい機会をとらえて、そこで打ち勝ったものである。
だから、戦いに巧みな人が勝った場合には、知謀優れた名誉もなければ、武勇優れた手柄もない。そこで、彼が戦争をして打ち勝つことは間違いない。
間違いないというのは、その勝利を収めるすべては、既に負けている敵に打ち勝つからである。それゆえ、戦いに巧みな人は絶対の不敗の立場にあって敵の態勢が崩れて負けるようになった機会を逃さないのである。
以上のようなわけで、勝利の軍は開戦前にまず勝利を得てそれから戦争しようとするが、敗軍はまず戦争を始めてからあとで勝利を求めるものである。

小沢さんの選挙戦術は理に適っている。
小沢さんが選挙に強いのは「理に適った戦い」をするからである。

小沢さんの選挙戦術の凄さを一番よくわかっているのは「民主党の議員」である。
その小沢さんを選挙で敵にまわしたら・・・。
反小沢支持グループの議員の「眠れない夜」は続く。
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