2011年6月29日水曜日

安住国対委員長に告ぐ・・・頭を坊主にしてから言え!

民主党の安住クンは本当に軽い!
昨日も自民党の国対委員長に「頭を坊主にしないといけないですね。」といっていたようだが、謝罪するなら先に頭を丸めてから言え!
それが社会の常識だ。

私が最近よく言っているのが「バランスの是正」と 「共存社会の復活」 である。
日本再生の鍵は「バランスの是正」「共存社会の復活」であると確信している。
この二つの言葉は同義語と捉えてもいい。

子供、青年、成年、高齢者
大企業、中小企業、自営業者
都市、地方
正社員、非正規社員

上記のような年代層や地域、職業などのバランスが崩れたことが、現在の日本の最大の問題点であると考えている。

私の住んでいる地方都市でも、旧市街地はシャッター商店街になり、そこに住んでいるのは高齢者ばかりである。
地場の中小企業や自営業者は廃業や倒産などでドンドン減っている。
小中学校は統合され数が減っている。
この傾向が十数年続いている。
とても元気になれるような状態ではない。
衰退がより進行している状態だ。
多分これは、私の住んでいる町に限った問題ではなく全国でも、同じような状況がおきているものと推察する。

政治の社会でも同じだと思う。
若い政治家、中堅の政治家、ベテランの政治家
専門分野に強い政治家、地方政界出身の地方自治に詳しい政治家、官僚出身の政策に詳しい政治家
上記のような政治家がバランスよく組み合わさり、それぞれが持ち味を発揮することで、政治が、うまく機能していくのでは、ないのだろうか。

最近の論調では「ベテランを排した若い人が中心の政治」が、いかにもいいような風潮が見られるが、これは間違いだと思う。
今の民主党や自民党の体たらくの原因の一つが、ここにあるように思う。
最初に名前を上げた安住氏を始め、前原氏、野田氏、枝野氏・・・などの若手と呼ばれる議員がいかに頼りなく、実力不足であるかは今の現状を見れば一目瞭然である。
ベテラン議員の力を利用しなければ、国会運営や党運営が立ち行かないことは明白だ。

官僚上がりの議員は、ベテランになっても官僚くささがなかなか抜けない。
弁護士上がりの議員は、口は達者で言い訳と言い逃れはうまいが、話の中身がない。
その点、地方政界あがりの議員はある面で政治家らしさがある。
いい悪いは別として、政治の動かし方や官僚の使い方を経験として理解している。

政治の世界でも「バランスの是正」と「共存社会の復活」はキーワードになりそうだ。・・・と勝手に思う(笑)

安住クンが国会議員として通用するのなら、誰でも国会議員になれそうな気がする今日この頃である。


余談:菅首相の訳のわからない言い訳
昨日の両院議員総会では、3.11以降の対策の継続性を重視して、また党分裂の危機を回避するため、辞任するというのは内閣不信任案を否決するためにしょうがなかった、というニュアンスで語っている。
 これじゃあ、「ウソも方便」、「約束は守らなくてもいいんだ」ということを全国の子供の前で見せ付けているという、菅直人が総理で居続けることは教育上もよろしくないようである。(by日々坦々様)


と言うことは、前回の辞任発言は党分裂を回避するための方便発言(ウソ)であったということか?
辞任するつもりはなかったということか?
この人は国民や国会議員を舐めている。

2011年6月28日火曜日

デフレと社会保障・・・デフレでは社会保障負担が大きくなる。

税と社会保障の一体改革が進められようとしているが、根本的な問題点を解決していかないことには絵に書いた餅となるばかりでなく、日本経済が沈没する危険性が危惧される。

大きな点で言うと、国民年金を収めない人が40%程度あることが第一にあげられる。
この人たちは年金を受給できない。
おそらく年金を納められないくらいだから結婚も難しい人たちであろうと考えられる。
この人たちは、生活保護の予備軍である。
特に高齢者になった場合に生活保護を受ける可能性はかなり高いものと考えられる。
これから予想できることは将来、年金がもらえない生活保護を受給する高齢者が急増する可能性が高いということである。
年金と比較した場合、生活保護にかかるコストは格段に高い。国・地方自治体の財政負担は大きい。

第二にあげられるのが年金受給時期を遅らせる政策の矛盾である。
経済が長期低迷した場合、年金財政維持のため年金の受給時期を遅らせたとしても、早期受給者が増えることが予想される。
損得で考えた場合、色々な要件があり一概には言えないが、今の計算方法で言えば受給時期を3年遅らせれば、80歳前後が総受給額のクロス点になるだろう。
68歳まで生活の心配をしなくていい人は別だが、今の社会情勢を見る限り早期受給者が増加することは容易に想像できる。
このことは、年金財源からの支出が短・中期的に増加することを意味する。
またこのことにより、定年後の就労を支援するための補助金等が増加することが予想され、トータルでの財政支出は大きく増加する可能性が高い。

参考資料
国民年金の場合、早期受給者が60歳から受給を開始して5年過ぎた65歳のとき既に275万円受け取ったことになりますが、65歳からの人は受給金額は0円です。
それから5年後の70歳では、早期受給者は550万円、満期受給者は395万円となります。
75歳では825万円に対して、790万円、まだ早期受給者の方が多いですね。
そこで何歳で追い越すかと言うと16年後の76歳がその境目となることが判ります。
 

第三にあげられるのが、今の経済状態では税や社会保険料の負担を増額することや納税者や加入者を増やすことに限界があるということだ。
人口減少、少子化、勤労者所得の減少、家計の可処分所得の減少という近年のデータを見る限りにおいて、国民の保険料負担は、限界に近づきつつある。
負担の増加は、不払いの増加につながり、それはイコール他の社会保障費の増加につながる。
少子化が改善されなければ、加入者の減少に歯止めがかけられない。それはイコール国民負担の増加につながる。

根本的な政策転換が求められている。
第一に行うべきは「同一労働、同一賃金」の制度化であろう。ヨーロッパ諸国では当たりまえの政策である。産業界からの反発もあるだろうが、これは日本の遅れているサービス部門の効率化につながる。
そもそも、現在の「非正規社員」や「派遣社員」などの賃金・労働面での差別待遇は、憲法で定める国民の権利に反しているとさえ、私は考えている。
平等・公平の原則にも反している。
この政策を実施することにより、非正規で働く人たちの所得は大きく上がる。それに伴い所得税も増加する。
社会保険料の徴収額も増加する。加入対象者も増加する。(現状では130万円余り以下の収入の人は配偶者がいる場合、扶養家族扱いになる。それ以上の人が大きく増える。)

これを企業面から見るとどうなるだろう。
人件費の負担がアップし、それがコストアップにつながると言って企業経営者は反対するだろう。
しかし、実際には、非正規労働者の賃金はアップするが、正社員の給料は下がることになると思われる。そうしないことにはバランスが取れなくなるからである。
これにより、働きが悪い正社員は淘汰されることになる。
そして、これらのことは企業の労働生産性を高めることにつながる。
また、人件費のアップは、結果として製品・商品の価格に反映されることにつながり、デフレ脱却に貢献することになるだろう。
コストを製品に転嫁しやすくなるというメリットもある。
実際にトータルで見た場合、企業の負担はそんなに大きく増加しない。むしろ、従業員の会社に対する貢献意識は今以上に高まる可能性が高いと想像する。
また、ライフスタイルの多様化にもつながり、新しい勤労形態が生まれることにもつながり、個人の生活の充実や親の介護などに費やす時間の確保などにもつながる。

デフレを脱却し、個人の所得を増やし、社会保険加入者を増やし、不払いを減らし、所得税などの税収を増やす。
結婚する人も増え、少子化に歯止めがかかり、生活保護者も減る。

企業も過度な価格競争から脱却でき、付加価値の高い製品開発に取り組むことができる。
特にサービス部門や事務部門などでは労働生産性が上がり間接経費の削減につながる。
日本の企業の大きな問題点が実はこの部分にあり、非正規社員の同一労働同一賃金化は非正規社員の正社員への門戸を広げることにもつながり、それは企業における人事の活性化にもつながる。(フリーター問題の解決にもつながる。)

日本はここ十数年、物のデフレ以上に賃金デフレが大きかった。
実は、この点がデフレを語る場合の一番の重要点である。
日本経済が立ち直るには、勤労者の所得が上昇することが前提条件となる。
そうすれば、自然に物価は上昇しデフレ脱却への道が開かれる。
物価上昇<賃金の上昇
というトレンドをどう作り出すかが、財政再建と社会保障制度を維持するための最大の政策でなければならないはずだが・・・。

2011年6月27日月曜日

8月会期内退陣で一致 政権幹部・・・岡田幹事長は菅首相から退陣の確約を取っていない。

未だ、こんなことを言っているということは、フランケン岡田は菅首相から退陣の確約を取っていないということだ。
そもそも、国会の延長幅を決める段階で、菅首相から退陣時期の確約を取っていれば、いまさらこんな相談をする必要は無いはずだ。
国会の延長幅を決める前と何ら状況は変わっていない。
そもそも「脱原発解散」などという話が出てくること自体がおかしい。
「国民の生活は二の次、三の次」で「原発事故の収束が長引けばいい」とさえ考えている菅首相である。
甘く見てはいけない。菅首相は辞めるつもりは無い。
「少しでも長く伸子達と高級料理をタダで食べていたい。」
「今の内に利権を手に入れておきたい。」
と考えている御仁である。
「再生エネルギー・・・法案」とかの成立で自然エネルギーが云々とか言っているそうだが、裏には膨大な利権が絡んでいることを見逃してはいけない。

民主党の岡田克也幹事長、枝野幸男官房長官ら菅政権幹部は26日夜の会合で、2011年度第2次補正予算案、公債発行特例法案の成立と、再生エネルギー特別措置法案採決の「3条件」が実現すれば、8月末までの今国会会期内でも菅直人首相の退陣と代表選実施が必要になるとの考えで一致した。これに先立ち岡田氏は、首相も同様の認識だと説明した。(共同通信)

現政権の体たらくの責任は、単に岡田執行部にある。
執行部がもっとしっかりしていれば、こんな状況にはなっていなかったはずだ。
両議院議員総会で彼らの責任を追及し辞任させることが喫緊の課題である。

話は変わるが、震災復興会議の提案では福島原発の事故について意識的に記述を避けた感が強い。
財源については増税をはっきり打ち出しているようだが、原発事故の処理や補償に関する政府負担がどれくらいのものになるのかを考慮しなければ、財源の話はできないような気がするのだが・・・。(これだけに限らず消費税の増税も政府は目論んでいる。)
まだまだ収束の目処も見えず、広がる一方の補償額をみる限りにおいて、とても東電だけで補償できる額ではなく、且つ、新しい賠償スキームにおける政府の負担額がどれほどに膨らむかもわからない状況の中、増税だけを先に打ち出すことに違和感を覚える人は多いと思う。
原発事故対応や補償にかかる費用まで含めた国民負担が莫大になる可能性は高い。(原発の廃炉費用だけでも莫大だ。)
それを現役世代だけに押し付けることの正当な理由を示してもらいたい。
震災復興により整備されたインフラはもちろんのこと、原発事故の処理や補償は次世代にも引き継がれる。
(放射能の影響は数十年にも及び、廃炉にも数十年が必要である。且つ、その影響が人体に表れるのも数十年後だ。)

原発事故の影響を甘く見ているように思えてならない。

2011年6月25日土曜日

人生一路・・・美空ひばりは天才だ。

君のラジオ」というネットサービスがある。
Twitterとも連動していて、最近よく利用している。
昔はあまり聞かなかった「美空ひばり」の歌を最近「君のラジオ」でよく聞いている。
やはり彼女は天才だ。

彼女の歌の中から、2つほど紹介したい。
東北の被災地の皆さんに贈りたい。

歌詞の引用、コピー&ペーストは著作権保護の観点から禁止されていますが今回に限りご勘弁ください。 

人生一路
歌:美空ひばり 作詞:石本 美由起 作曲:かとう 哲也
 
一度決めたら 二度とは変えぬ
これが自分の 生きる道
泣くな迷うな 苦しみ抜いて
人は望みを はたすのさ

雪の深さに 埋もれて耐えて
麦は芽を出す 春を待つ
生きる試練に 身をさらすとも
意地をつらぬく 人になれ

胸に根性の 炎を抱いて
決めたこの道 まっしぐら
明日にかけよう 人生一路
花は苦労の 風に咲け

川の流れのように
歌:美空ひばり 作詞:秋元康  作曲:見岳章

知らず知らず 歩いてきた 細く長い この道
振り返れば 遥か遠く 故郷(フルサト)が見える
でこぼこ道や 曲がりくねった道
地図さえない それもまた人生
  
ああ 川の流れのように ゆるやかに
いくつも 時代は過ぎて
ああ 川の流れのように とめどなく
空が黄昏(タソガレ)に 染まるだけ
 
生きることは 旅すること 終わりのない この道
愛する人 そばに連れて 夢 探しながら
雨に降られて ぬかるんだ道でも
いつかは また 晴れる日が来るから
  
ああ 川の流れのように おだやかに
この身を まかせていたい
ああ 川の流れのように 移りゆく
季節 雪どけを待ちながら
 
ああ 川の流れのように おだやかに
この身を まかせていたい
ああ 川の流れのように いつまでも
青いせせらぎを 聞きながら
 

希望を捨てないでください。必ず晴れる日がきます。


知らず知らず 歩いてきた 細く長い この道
振り返れば 遥か遠く 故郷(フルサト)が見える
でこぼこ道や 曲がりくねった道
地図さえない それもまた人生
振り返っても故郷の姿が見えなくなった地域が震災で発生してしまいました。


雪の深さに 埋もれて耐えて
麦は芽を出す 春を待つ
自然は強いです。必ず元に戻ります。

 
生きることは 旅すること 終わりのない この道
愛する人 そばに連れて 夢 探しながら
雨に降られて ぬかるんだ道でも
いつかは また 晴れる日が来るから
必ず晴れる日が来ることを信じましょう。

胸に根性の 炎を抱いて
決めたこの道 まっしぐら
明日にかけよう 人生一路
花は苦労の 風に咲け
政治家の人たちは是非、このような意気で復旧・復興に当たっていただきたい。

2011年6月24日金曜日

自民党が政権を奪取する方法・・・菅首相が解散すれば民主党大敗!

自民党も情けないものだ。
民主党がグショグショな状態にもかかわらず追い込むことができない。
裏に資金難があることも事実だが、政権を奪取しようとする強い意志が感じられないことが最大の要因である。
もう一点が、政策に自信が無いことがあげられる。
財政再建だけがお題目になっており、新たな日本の将来像を描けるだけの政策・ビジョンが提示できないでいる。特に2点目が国民の支持が上がらない最大の要因である。

であるなら、今までの政策をチャラにして新しい政策を打ち出せばいい。
民主党は菅政権下で自民党化してしまった。
ならば、尚のこと自信を持って打ち出せる新しい政策・ビジョンを示すべきだ。財政再建だけに囚われていては何も新しい政策を打ち出すことはできない。

菅首相が「脱原発」で解散するかも知れないという声が出ている。しかし冷静に考えれば解散は無理だ。(菅首相は普通の神経ではないのでやりかねないが・・・。)
第一が、菅首相に政権担当能力も党内をまとめる力量も無いことが明白になったこと。多くの国民が年内に退陣して欲しいと考えていること。
第2に「脱原発」を菅首相が打ち出しても、多くの国民や国会議員がその実現性を信じないこと。(G8での発言は何だったのか?国際社会をもペテンにかけたことになる。)
第3に一度退陣を表明した首相の元で選挙を戦うことの正当性が問われる。新しい首相の元でなら理解できないわけでもないが・・・。
第4に、党内でまともな選挙態勢が構築できるのかという疑問。(連戦連敗の指揮官に従う兵は少ないのでは?)

まともな感覚なら解散は無理だ。
とすれば自民党は、反菅連合を糾合することが一番の政権への近道だ。
その為には、小沢さんの力量を素直に認め、連携することだ。 (小沢さんがどう判断するかは別として)
そうすれば、すぐにでも政権を奪取することは可能だ。

自民党は麻生政権時代に行った経済・金融政策等の多くが民主党の政策のパクリであったことを素直に認めるべきだ。(高速道路料金の割引、児童手当の増額・・・)
霞ヶ関の埋蔵金の活用しかり・・・。

企業献金を廃止し、既得権益との決別を宣言するくらいの思い切った決断をすべきだ。それしか、残された道は無いように思うのだが・・・。

小沢さんが固めつつある衆議院120議席と参議院30議席があれば、連立で政権を奪取することは十分可能である。
小沢さん個人が持つ基礎票は、公明党の基礎票に匹敵する。
最早、小沢さん個人が一つの政党である。その力を利用しない手は無いと思うのだが・・・。

しかし、現在の自民党では、それだけの覚悟はできないだろう。
党内もバラバラの状態で、意見集約もままならない状態である。
「小沢アレルギー」の議員も多い。
政権を獲ることへの執着が感じられない。
本当に自民党はどうなっちゃったんだろう。
人のいい優柔不断な谷垣総裁を蹴落として自分が総裁になろうという議員が現れないところにも今の自民党の元気のなさが伺いしれる。

2011年6月22日水曜日

福島原発の汚染水処理・・・官邸の汚染水処理も危機的状況

70日の国会延長が決まったが、脱力感に苛まれている。
これで震災の復旧、復興が遅れることになるだろう。
不毛な論戦が国会で延々と続くことになりそうだ。
その間にも、日本の経済は地盤沈下を続けていく。
政治に期待するのは、もうやめようと思う今日この頃である。

福島原発の汚染水を浄化し循環させる仕組みは、米キュリオン、仏アレバ両社のトラブル続きで、本格稼働の見通しがたたない状況だ。
 東北地方も梅雨に入り、いよいよ汚染水の処理が危機的状況になってきた。
そもそも、これだけ高濃度の汚染水を処理した実績が無い中で、数社のシステムを組み合わせて構築すること自体に大きな無理がある。流量あたりの処理能力にバラツキがでる可能性は高い。
処理システム本体の総延長がかなり長くなったこともトラブルを生む要因になりそうだ。
もう一点の大きな問題点が、原子炉に海水を注入したことで汚染水に海水が含まれていることだ。
海水が混ざっていることが処理の障害になる可能性は高い。

官邸と民主党執行部の汚染水処理も危機的状況のようだ。
暴走しはじめた核燃料棒(菅首相)がメルトダウンし、高濃度の放射性物質を撒き散らしているようだ。冷却するために水を注いだようだが、一向に温度が下がらない状態だ。
汚染水が垂れ流し状態になっている。

一方の民主党執行部も、原子炉格納容器の損傷(官邸崩壊)により汚染水が原子炉建屋地下(党執行部)まで流れ込んだだけでなく放射性物質が外に大量に飛散して周辺地域(党内や野党)まで広がってしまった。

簡単に言えば、手がつけられない状態になったということである。
岡田幹事長の面子も丸つぶれである。信用もがた落ちになった。
自民党や公明党はかなり怒っている。
安住国対委員長などは、口も聞いてもらえないかもしれない。
仙谷官房副長官も大連立を画策したが潰され面子丸つぶれで党内外の信用を失った。
彼らは、菅首相を甘く見すぎた。
と言うか、伸子夫人を甘く見すぎた。

仙谷、岡田、枝野、安住、玄葉、前原氏らは、これから暫くの間、針の筵の上に座らされることになる。
進むも地獄、退くも地獄」という状態が続くことになる。
 官邸と党内との溝は埋めようにも埋められないところまできている。
その責任を彼らは負わされることになる。

一方の菅首相の側も強気一辺倒に見えるが、これからの展望が開けているわけではない。
袋小路に追い込まれている状態であることに変わりはない。
強気な態度=不安の表れ
と見るべきだ。

  「菅首相がどこまで我慢できるか」、「自民党、公明党がどこまで我慢できるか」という「我慢比べの争い」になろう。
 
ただし、忘れていけないのは、この状況を唯一読みきっていた小沢一郎の存在である。
狂信的ともいえる菅首相の性格を理解し、そのしたたかさと狡さを理解していたのは、おそらく小沢さんだけだろう。
今になって多くの議員が菅首相を支持したことを悔やんでいるだろうが、後の祭りである。

最後に一つだけ言えることは、今まで菅首相やその周辺が企ててうまくいった事は一つも無いことである。
小沢さんの排除しかり、消費税増税しかり、原発事故の初動対応しかり、TPPしかり・・・。
「下手の考え休むに似たる」
この言葉を菅首相に贈りたい。

久しぶりに一句
「官邸の メルトダウンで レベル8」

「節電を すればするほど 高くなり」・・・電気料金のことです。

節電、節電とテレビや新聞も今や、節電一色である。
我が家でも、日除け用にゴーヤを栽培している。

通常、価格は需給のバランスによって決まる場合が多い。(石油価格などが代表的。最近はそうでもないが・・・。)
または競争の原理により決まる場合が多い。

これを電気料金に当てはめて考えてみよう。
節電により電気の需要量が減るとしよう。(電気料金収入は通常の会社で言えば売り上げに該当する。)
通常であれば、電気料金を下げ需要の喚起(売り上げアップ)を促すのが自由主義経済の常識だ。
ところが電気料金は違う。
経費に数%を上乗せした金額を積み上げ、赤字にならないように計算した上で電気料金を決めている。燃料費などの流動経費が値上がりすれば数ヵ月後には自動的にスライドして価格に反映されるようになっている。いわゆる統制経済の仕組みに近い価格決定システムで電力会社の経営が守られている。

では、節電が15%実現できたとしよう。
一般企業の売り上げに該当する電気料金収入が15%減少し、電力会社は赤字に転落するだろう。しかし、現在の電気料金決定システムを用いれば、15%の減収分が電気料金に転嫁され値上げされることになる。

一生懸命、節電に努力すればするほど、電気料金の単価が値上がりするというジレンマが発生する。企業向けの料金体系でも同じことが言える。企業向けは基本料金は高いが、従量部分においては使えば使うほど安くなる料金体系になっている。
企業においても、節電すればするほど、電力使用量が減り単価が高くなると言う矛盾が生じ始める。

節電を推進するに当たっては、利用者が節電をすることで何らかのインセンティブを得られる仕組みが重要だ。
節電すればするほど、電気料金が安くならなければ節電しようとする意欲がわいてこないだろう。
節電して電気の使用量を減らしても単価が上昇することで電気料金が上がりプラスマイナス0円では、積極的に節電するメリットが感じられない。場合によっては以前より高い電気料金を支払う羽目になる可能性も否定できない。

夏場の午後の2時から4時までをお昼寝タイムにしてオフィスの電気を切り、その分終業時間を延長するだけで、電力不足が解消するような気がするのだが・・・。
その時間は、近くの喫茶店やファミリーレストランで休憩する人が増えるだろうから、景気対策としても効果がありそうだ・・・。

2011年6月21日火曜日

詰んでいるのに詰まない菅政権・・・菅さんを擁立した人たちの責任は?

「詰んでいるのに詰まない菅政権」
今の政局を将棋に例えればこんな表現になるのではないか。
王(菅首相)が端に追い詰められ、逃げ場がなくなった状態で相手に金(内閣不信任案)で王手をかけられ投了寸前だった。(実際、可決寸前の状態だった。)
そこで代打ちに登場した相手(この場合、鳩山氏)がトイレに行っている隙に金を桂馬に掏り換えてしまった。
トイレから帰った代打ち(鳩山氏)に王(菅氏)が「投了ですね」と言ったことで、代打ち(鳩山氏)は安心して盤上を確認もせず帰ってしまった。

というところではないだろうか。

王(菅氏)は動くこともできず、実際は詰んでいる。
ところが対戦相手も王手をかける駒がなくなり右往左往しているというのが現状である。
そもそも金を桂馬に掏り換えるというペテンをしたわけであるから、「反則負け」が妥当である。

王(菅氏)の側は、手持ちの駒を闇雲に相手の陣地内に打ち込むことで、時間稼ぎをしている。
しかし王の側にも弱点はある。周りを取り囲んで王を守っていたはずの駒が勝手に動き始める様相を見せ始めたことだ。
しかし、これらの駒は実力の無い駒ばかりで実際は何もできないで右往左往している。
本来、これらの駒には王(菅氏)を担いだ責任があるはずだ。自分達が担いだ王(菅氏)が民衆や部下からも信任されなくなったわけであるから、彼らには王(菅氏)を神輿から引き摺り降ろす責任があるはずだ。

どうしたら王を詰めることができるのか?
今の現状は、よってたかって王(菅氏)に「投了」と言わせようとしている状態だ。しかし、この王(菅氏)は天邪鬼なので絶対に自分からは「投了」と言わないだろう。

考えられる方法は三つぐらいしかない。
①周りを囲んでいる駒に道を開けさせ、別の駒で王手をかける。
②掏り換えられた桂馬を王(菅氏)がよそ見している間に金に掏り換える。
③「投了(負けたことになる)」ではなく「名誉ある棄権(勝負から降りてもらう)」という形で、王(菅氏)の顔を立てながらも実をとる戦略を模索する。

現実的なのは①で幹事長を含む党執行部や一部の重要閣僚が辞任することで、王手をかけるための道を開き、最後に飛車(鳩山氏)打ちで引導を渡すというのが、もっとも妥当な道筋だと思うのだが・・・。
まあ、鳩山氏が再度、ペテンにかけられる心配がないと言えば嘘になるが・・・。

なぜ菅首相ではだめなのか?・・・関東地方で雇用状況が急激に悪化

なぜ、菅首相ではだめなのか?
テレビの討論会でもよく問題になる点である。
自民党などの答えは「信頼できないから」「信用できないから」とかいう漠然としたものである。

国民の間からも「誰がやっても同じではないの」と言う声が聞こえる。
平時であればそれでいいかもしれないが、今は、戦時中と考えたほうがいい。
大震災と原発事故、リーマンショック以後の景気後退等、緊急の課題が山積みの状態だ。
私ならば「日本が潰れるから」と答えるだろう。
菅内閣になってからの経済政策は無いに等しい。
経済に詳しい閣僚が殆どいない。
官邸などは経済オンチばかりである。
言っていることは増税に関することばかりである。

今、経済がどのような状況にあるのか?
震災と、原発事故の影響がジワリと広がりつつある。
東京の雇用状況が急激に悪化している。
新規求人が急激に減少している。
企業の業績が悪化していることの現れである。

貿易収支も2ヶ月連続で赤字である。
輸出にも影響が出始めている。

厚生労働省では、関東地方の急激な雇用悪化に危機感を抱き、中部地方以西のハローワークでジョブサポーターを一気に増やす計画だ。(倍以上にする予定だそうだ)

関東以東での雇用悪化は震災や原発事故の影響を考えれば、早期に予測できたことである。
失業者の救済に予算をつぎこむばかりで、肝心の経済対策は何も行われてこなかった。

今年度予算の早期執行や震災の復旧のための1次補正予算の早期執行、大型の2次補正予算の早期執行などと平行して総合的な経済・金融政策の実行が早期に求められる。

菅内閣にスピード感が無いことはもちろんのことだが、経済・金融対策が何も行われていないに等しい現状こそが、菅内閣の最大の問題点である。

対策が遅れれば遅れるほど経済の混乱は広がる。
与謝野大臣や藤井元財務大臣などの財務省よりの政治家は今年後半から景気は上向くと言う楽観的な予想をしているが、それは政府が迅速的確な経済政策を行うことが前提であり、それでも尚且つ楽観的な予想ができないのが現状ではないだろうか。

震災の復旧・復興が景気に与える影響が多きいことは言うまでも無い。
その中でも、農林・漁業の復興基盤の早期整備は重要である。
これらは、日本の食糧確保という視点からも重要な要素を持つ。

対策が遅れることが日本の産業や雇用基盤の崩壊につながることをもっと真剣に考えるべきではないのか。
その意味からも菅政権のこの100日余りを見ている限り菅政権にそれがすぐに実行できるとは到底考えられない。
すぐに交代して新しい体制で取り組むことが、日本のためであり、被災者の為であると考える。

2011年6月20日月曜日

玩具の刀で切腹ごっこの民主党執行部・・・対する自民党も口軽幹事長が菅首相の手助け?

クイズを出すのでみなさん、一緒に考えてください。

Q1.菅首相はなぜ、これほどまでに強気で居直れるのか?(複数回答可)
A1.神経が普通の人の5倍くらい太い。あるいは神経が脳の一部に繋がっていないから。
A2.「辞めろ」、「辞めろ」と言われれば言われるほど辞めたくなくなる天邪鬼の性格の持ち主だから。
A3.辞めないで、ボロボロになるまで首相を務めることに美学を求めているから。
A4.辞めないことで、周りが困り果てる姿を見ることに最大の喜びを感じているから。
A5.政権の評価が低いのは、小沢さんが協力しないからだと考えているから。
A6.政権の評価が低いのは、党執行部や閣僚達がアホばかりで彼らの責任だと思っているから。
A7.政権の評価が低いのは、閣僚が働かないからだと思っているから。
A8.マスコミが、世論調査で意図的に低い支持率を出していると思っている。実際には20%くらい足した高い支持率があると思っているから。
A9.「解散」の二文字を出せば党内の議員は怖くて菅首相に対して辞任が言い出せないだろうと未だに思っているから。
A10.年を越すまでは何とか踏ん張り、正月に盛大に新年会をやり、記念写真を撮って残しておきたいから。

全てが当てはまるような気がするのだが、辞めたくない理由の本質が実は政治とはあまり関係がない性格に由来するものと、A10に代表されるような自分の見栄のためのように思えてならない。
少なくとも真剣に国民のことを考えて政治に取り組んでいるようには、とても思えない。

知らないうちに菅首相VS党執行部という対立構図になっていた。
上のアンサーは実は菅首相ばかりではなく党執行部の面々にも当てはまるように思えてならない。
似たもの同士が集まった「見栄張り内閣」とでも表現したほうが適切なのかもしれない。

対する自民党も、石原幹事長が民主党執行部幹部の「刺し違える覚悟で・・・」「辞任覚悟で・・・」発言を暴露し、党内から批判されている有様である。
自民党の若手と呼ばれる議員達もいくつかのグループに分かれており、仲があまりよくないように感じる。

一方の民主党の幹部であるが、玩具の刀を取り出し、「菅首相が辞任の時期を明確にしない場合は切腹します」とカッコをつけたことはいいが、裏話を暴露されると一転、刀が玩具であることがばれるのを恐れるあまり、腰砕けで何もできない。

自民党の幹部も民主党の幹部もやっていることが、すべからず裏目に出て菅首相に付け入る隙を与えている。

空き菅と呼ばれ、言っていることの中身はないのだが、浜岡原発の停止要請や今回の自然エネルギー政策の推進のように一瞬、「今度は期待できるかもしれない」と思わせる事にかけては天才的な才能を発揮する。しかし、過去の全ての事例を見てもわかるように、その後は全て尻つぼみであることは言うまでもない。

今回の自然エネルギーの推進の議論において菅首相を支持する側に立った人達を見ると、今まで政府や官僚機構を批判していた人が多いことに気づく。
実は彼らが本質部分では「政治家や官僚機構と仲良くしたい人たち」であることも、浮かびあがった。

えてして、こういう人たちは高学歴で口が達者の人が多い。
名前を売りたいという欲望の強い人たちでもある。
政治家や官僚を批判する側が実は官僚体質を持っているという皮肉は、日本では真の社会企業家が育たず、NPOなどが運営資金の多くを補助金や助成金に依存せざるをえないという実情が裏側にある事とも関連する。

政治が混迷している原因をジャーナリストの人達などは難しく解説して下さるが、結構「人間の好き嫌い」が本質であったりする。
財務省が増税したい理由の本質が「財政再建」ではなくて「自分達の給料の財源確保」であったりするように・・・。
「この人に政治を任せたい」と思いたくなるような政治家が「小沢一郎」以外に殆どいない現状の深刻さを政治家はどう語るのだろう。

2011年6月18日土曜日

小沢さん中心の政局へ・・・注目すべきは公明党の動き

驚異的な粘り腰を見せる菅首相ではあるが、実体は詰んでいる。
党内で菅首相を支持する議員は最早、数十人レベルであろう。

岡田幹事長をはじめとする党執行部も辞任せざるをえない状況に追い込まれている。
彼らでは、「野党との交渉」も「党内をまとめること」も「菅首相を辞任させること」もできないことが完全に露呈してしまったからだ。もちろん選挙での連戦連敗の責任も問われることは言うまでもない。
(もし、自分達の首と引き換えに菅首相を辞任に追い込めない場合、彼らは両議院議員総会で吊るし上げにあい、辞めさせられるという最悪の事態に追い込まれる可能性がある。彼らは焦っている。)

仙谷官房副長官も今回の大連立騒動や菅首相の早期辞任発言で与野党をはじめ経済界や労働界からも信頼を失い党内での求心力が急激に萎んでしまった。
それに伴い前原グループの存在感も低下したことはいがめない事実である。

党内から「小沢一郎排除の声」が聞こえなくなった。
野党からも「小沢一郎の政治と金を追求する声」が聞こえなくなった。

民主党の大半の議員は「小沢一郎」抜きでは党運営が立ち行かないことを改めて認識させられたはずである。

現在、名前が上がっている首相候補とは政治家としての格が一段も二段も違うことを多くの議員は改めて認識させられたはずである。

与党だけでなく野党においても、今後、起こりうるであろう政界再編を主導できる政治家が小沢一郎以外にいないことを今回の騒動で改めて認識したに違いない。(小沢さんがどう考えているかは別として)

菅首相も少しでも長く首相を続ける為には、小沢一郎の協力を取り込むしか残された道が無いことがわかったはずである。
頭を下げて協力をお願いするだけの度量が菅首相に残っていればの話ではあるが・・・。

小沢一郎大仏様の手のひらに菅首相や谷垣総裁が乗っているというのが今の政界の図式である。
しかし、小沢さんの真意をわかっている人は殆どいない。またそれを絶対に表に出そうとしない。
周りが疑心暗鬼になりかかっている。
完全に小沢さんのペースである。

今後の政局を見る場合、注目すべきは公明党の動きである。
野党の中心にいるのは、自民党ではなく公明党である。
小沢さんと公明党が、裏でどう繋がっているのか?
注意して見る必要がある。

マスコミなどは今に至っても菅首相擁護の姿勢を見せているが「辞める。辞めない。」は最早そんなに大きな問題ではなくなりつつある。
民主党の執行部体制がどうなるのかの方が重要である。
内閣改造で官房長官が交代するのか?
交代するのであれば誰がなるのか?
に注目すべきであろう。

いくら菅首相が勝手に叫んでも官邸や党執行部が動かなければ「水中で溺れている」のと同じである。
誰かが飛び込んで助けてくれなければ、溺死する以外に残された道はない。
伸子夫人が浮き輪を投げ込んでくれる可能性がわずかながら残ってはいるが・・・。

2011年6月17日金曜日

社会保障と税の一体改革の修正案・・・増税による財政再建---国民が納得できる社会保障制度とは?

【現行に上乗せ消費税地方配分増額 政府の一体改革修正案】消費税率を10%に引き上げることを柱とした社会保障と税の一体改革の修正案が16日明らかになった。政府、与党は一体改革の最終案として20日に決定したい考えだそうだ。
党内での合意はしっかりできてるの?

政府は増税と社会保障制度改革で当面の財政運営を乗り切る方針のようだ。
基本的に自民党時代と何ら変わっていない。
民主党の掲げた政策はどこへいったのか?
国民は何に期待して民主党に投票したのか?
思い切った改革を国民は民主党に期待したのではなかったのか。

今回は増税と社会保障との関係について考えてみる。
よく、所得再分配という言葉が出てくる。公平性や平等の原則に基づくもので、与野党を問わず議員達がよく口にする言葉である。
今回はこの点についていくつかの視点から述べてみよう。

1.税金についての問題点をいくつか挙げるとすれば
①日本は所得再分配を税金で行おうとしてきた。(行おうとしている。)
②日本は所得控除という方法で公平性を保とうとしてきた。
③過去には減税を何度も実施しているが国会議員はそれについて語ろうとしない。
④税率を上げれば税収が増えるという既成概念に侵されている。
⑤税に関するコスト計算が行われてこなかった。(関連業務、徴収コスト、申告コスト、滞納、・・・etc)
⑥国民の税金に関する意識の低さ(源泉徴収システムの弊害)

2.社会保障制度の問題点についてもいくつか挙げてみよう。
①国民が望む社会保障レベルについての議論不足
②老後に安心して暮らせる社会保障レベルとはどの程度なのか
③標準的な世帯が必要とする年金、介護、医療、子育てに必要な額とはどのくらいなのか。
④個人レベルの社会保障の考えから世帯レベルでの社会保障という考え方に変える必要はないのか
⑤運営コスト、運営方法についての議論や運営主体についての議論は尽くされているのか。
⑥生活保護も含めた全体の体系の簡素化や国、地方の負担のあり方も考え直す必要があるのではないか。
⑦企業の負担のあり方についても検討が必要ではないのか。(日本の企業負担率は諸外国より実質では少ない)

3.全体的な税と社会保障制度の在り方の議論についての疑問点をいくつか挙げてみよう。
①国民が安心して暮らせるだけの社会保障レベルであるかどうかが真剣に議論されているのか
②財政再建優先の議論になっていないか
③社会保障レベルと税負担は比例すべきものではないのか
④控除中心の制度では低所得者層ほど負担が大きくなるのではないのか(控除を生かせない人たちが多く出る)
⑤資産の移転(高齢者層⇒次世代) も同時に進める政策が必要ではないのか

北欧の消費税が高いと言われるが、それは社会保障のレベルも高いからである。
子供を出産する場合においても、子供を大学まで進学させる場合においても、失業した場合においても、介護を受ける場合においても、高いレベルでの社会保障制度による受益(セーフティーネットや給付)を受けることができるから消費税が高いのではないのか。
日々の生活や老後の生活への不安が少なく、且つ社会保障制度に対する信頼があるから高い税負担を受け入れているのではないのか。

今現在の日本の社会保障レベルが税負担率や保険料負担率等に対して見合ったものなのかを洗い直す必要がある。
負担の割合に対し、思ったよりレベルが低いということも考えられる。(維持・運営コストが高い可能性も考えられる。)

日本においても、日々の生活や老後の生活の心配をしなくてもいいような社会保障制度が確立されるのなら、多くの国民は高い税負担を受け入れるのではないのか。

増税で税負担は増えるが、社会保障のサービスレベルは下がり、社会保障に関する国民負担も増加するのでは、社会保険制度に対する信頼はなくなり、国民の不安は増すばかりだ。

議論の順番が間違っているのではないのかと疑問に思わざるを得ない。
また税についても社会保障制度についてもシンプルでわかりやすく、コストのかからない制度であることが一番の前提条件であるように思う。
でないと国民は本来受けれるサービスを知らなくて受けられないという不平等を蒙ることになる。

今、税と社会保障の一体改革を主導している人たちは、数年前まで続いた所得税の定率減税を導入した人たちである。
それも20%という(最後の数年は10%と5%であったが)減税を実施した人たちである。
彼らは、そのことには一言も触れず、名古屋市の河村市長の市民税10%減税(所得税の20%減税と比べたら、かわいいものである。)を猛烈に批判していた。
言っていることとやっていることが一致していないのが彼らである。信用せよと言われても簡単には信用できない。

控除から給付(方法は幾通りもあるが)へというのが民主党の考えではなかったのか?
現状のまま、増税と社会保障改革による受益者負担が増加すれば、今でもぎりぎりの生活をしている低所得者世帯や収入の無い高齢者世帯は公的保険の保険料が払えなくなり、サービスが受けられなく可能性が考えられる。
また当然のことながら、増税とともに公的保険料のアップや自己負担額が増えれば、家計をより一層切り詰めなければならなくなる。
そのことは、個人消費の減少と低価格品へのスライド等による更なるデフレ進行につながり、今以上に日本経済を疲弊させることになる。

少なくても老後が安心して暮らせるだけの社会保障サービスが担保されないことには、国民は増税を簡単に受け入れるわけにはいかない。

民主・安住氏「首相の首絞める」・・・早く絞めてくれ!

民主・安住氏「首相の首絞める」発言⇒「君は軽い」と公明党の漆原良夫国対委員長激怒!
これが2度目だ。
前回も公共放送(NHK)の日曜討論の中で同じ漆原良夫国対委員長に「君は軽い」といわれていた。
よほど、腹に据えかねたのだろう。

以前より、安住氏をボロカスに批判している私としては、うれしい限りではあるが・・・。

と言うか今回の発言は、民主、自民、公明3党の幹事長・国対委員長会談という公の会談の中での発言で「一国の首相の首を絞める」と与党の役職者が発言すること自体が異常なことだ。
党の代表で首相でもある菅総理を馬鹿にした上から目線の発言としかいいようがない。
企業で例えれば、営業部長が自分の会社の社長の「首を絞めてやる」と取引先との営業会議で発言したようなものである。
話が社長に伝われば即刻、更迭されるだろう。
菅さんも舐められたものである。

岡田幹事長は、安住氏を処分しなければ党内に対し示しがつかないんじゃないの?
国会対策委員長の解任、6ヶ月の党員資格停止あたりが妥当な処分かな・・・。

できれば口だけでなく本気で後ろから(首相の)首を絞めてくれることを安住クンに希望する。
そうすれば安住クンは「菅氏を首相の座から引きずりおろした英雄」として歴史に名を残すことができるだろう。
ただし、その後は刑務所でのお努めがまっているが・・・。

まあ冗談だが、それくらい軽い議員が党内で威張っているわけであるから、党内の不満が溜まるのも理解できる。
寺田・・・といい、安住クンや枝野クン、仙谷・・・長官といい、似たような議員がよくもこれだけ集まったものである。
金とポストでしか人を動かせない人たちだから、その座から去ったら党内では見向きもされなくなるだろう。
というか、それこそみんなから「首を絞められる」羽目になるかもしれない・・・。(国会内を歩く時はご注意を!!)

2011年6月16日木曜日

次期首相の条件・・・財務省の言いなりではだめだ!

財務省の言うことの反対を行えば財政再建ができる。・・・と思う。
過去20年間財務省が行った政策で財政再建に寄与した政策は殆ど無い。

 円相場が80円~81円の間で揉み合っているようだが、アメリカ経済の動向と連邦政府の財務問題の推移次第では急激な円高に進む可能性が高まっている。(アメリカ連邦政府の財務状況は実質、日本より悪い)
震災や原発事故の影響もあり、ここ数ヶ月の経済指標はどれもよくない。
雇用情勢も悪化傾向にある。(アメリカも思ったように雇用状況が改善されない状況にある。)
百貨店、スーパーの売り上げも前年を大きく下回っている。
そこに急激な円高となれば、日本経済は大きな打撃を受ける。
とても、増税できる状況ではない。
この時期に増税を考えている人たちの頭の中を見てみたい。

現状はデフレとインフレが混在した複雑な経済状況で、且つ雇用状況の先が読めない不確定な社会状況と言うことができる。
マスコミやテレビ、経済ジャーナリストなどがこの点についてあまり語らないのが不思議である。
危機感が決定的に足らない。

では、今、何をすべきか?
大型の2次補正予算を早期に成立させ、早期に実行させる以外に方法はない。
震災・原発事故の影響は全国に広がっている。
2次補正では、総合的な経済対策も組み入れる必要が出てきた。
20~30兆円は必要になろう。
集中的な原発事故処理のための予算も別途組むべきだ。東電に丸投げしていてはいつ収束するかわからない。今のようにチンタラチンタラやっていたら、被害は大きくなる一方だ。

生活支援や補償も含め、早く資金を拠出することが重要である。
復旧・復興の為の資金が早く流れ出すことで、景気回復の機運が盛り上がるはずだ。
人々の気持ちが前向きになれるようにすることが一番の経済復興策である。
まずは「気持ち」からである。

菅首相は、小粒の1.5次補正予算などといっているようだが、それでは効果は殆どないし、遅すぎる。日本全体の経済に対する危機感がない。

予算の財源をどうするのかと言う議論がすぐに出てくるが、お札を刷ればいい。
国債を日銀が買い上げればいい。場合によってはアメリカ国債を売却してもいい。
方法はいくらでもある。

これらを思い切って決断し実行できる人であることが次期首相の条件である。
被災地の人々がとりあえずの生活できるだけの資金を早急に手当てしなければ、時間の経過とともに復興の可能性は小さくなっていく。

個々の被災地の条件はそれぞれに違う。
一人一人の考え方にも違いがある。
高齢者世帯が多いと言う課題もある。

今は当面の支援と将来を見据えた支援とを区別し、とりあえず当面の支援に集中して対策を進めることが必要だ。
それと平行しながら、将来に希望が持てるような復興計画を住民と供に考えながら、立案していくことで人々に夢と希望を与えていくのが政治の役割である。
その方向性は、すでに小沢さんが昨年の代表選で示している。

「共生の理念」こそが復興の大きな旗である。
「人間と自然との共生の理念」こそが災害復興の基礎となる考え方でなければならない。

「自立」が復興のエンジンでなければならない。
そのエンジンを動かすための燃料を補給するのが政府の役割ではないのか。

理念と信念と覚悟を持つ東北出身の小沢さんを活用しないことは日本の損失である。

2011年6月15日水曜日

民主党議員は内閣不信任決議案に賛成するべきではなかったのか・・・菅首相は辞めないよ!

民主党役員会は内閣不信任決議案に賛成した議員を処分するそうだが、多くの議員が自分も賛成すればよかったと思い始めているのではないだろうか。
菅首相を辞めさせるには内閣不信任決議案を賛成多数で議決する以外に方法は無い。
あのタイミングであれば菅首相も解散はできなかったはずだ。

菅首相のことである適当な理由をつけて退陣時期を延ばしながら、時期がきたら、またぞろ解散権を盾に延命を目論むことは火を見るより明らかである。

自分の党の代表が総理大臣であったとしても内閣を信任しないことについては何も問題はないはずだ。
議員は選挙で選ばれており、国民の声と自分の信念に基づいて行動することは当然のことである。
心の中では「菅首相に早く退陣して欲しい」と思う一方で内閣不信任決議案の採決において反対の投票をするという行動こそ、矛盾であり信念に基づかない行動ではないのか。

仙谷官房副長官や岡田幹事長、安住国会対策委員長などの菅首相に早期退陣を促す発言は、この点からも矛盾がある。
彼らに内閣不信任決議案に賛成した議員の処分を口にする権利は無い。

菅首相が内閣不信任決議案が大差で否決されたことを理由に居座りを決め込むことは、最初から予想されたことである。
また、裏で仙谷官房副長官や枝野官房長官、岡田幹事長、安住国会対策委員長らが「菅切り」「小沢切り」を同時に目論んだことが事態をより一層、複雑なものにした。

菅直人を神輿に担いだ議員達が責任を持って始末をつけるのが筋である。
大金を積んで凄腕のスナイパーを雇ってもいいから、早く菅首相を公の場から退場させろ!

ついでに仙谷、枝野、岡田、安住、前原氏らも熨斗をつけて自民党に献上しよう。
さぞかし、自民党も喜ぶことでしょう。

一番いい方法は、東京地検特捜部にお得意のデッチアゲで重要閣僚を起訴してもらうことである。
その責任を取って菅首相が辞任するというストーリーが一番自然で問題が少ないように真剣に思い始めた。(冗談ではなく真剣にそう考え始めた。)
枝野クンとか仙谷氏あたりが適任のような気がするのだが・・・。
皆さんは誰がいいと思いますか?

2011年6月14日火曜日

民主党:内閣不信任決議案採決欠席、小沢元代表追加処分せず 8人党員資格停止・・・党内の空気が大きく変化

4月までの民主党であれば考えられない処分である。
これからも党内の空気が大きく変化していることが伺い知れる。
大半を菅首相を支持した議員で固めた党の役員会のメンバーでさえ最早、小沢さんを排除しようと考える議員は少ないと言うことである。
それは党執行部の求心力の低下を表しており、岡田幹事長が泥舟から逃げ出す算段をし始めたと言うことでもある。
ここでも仙谷官房副長官の影響力低下が如実に見て取れる。

代表選で菅首相を支持した菅グループや旧社会党、旧民社党、その他の中間派の議員達は、小沢さんが内閣不信任案に賛成する衆議院議員を100名近く集めたことに大きな衝撃を受けた。
賛成票を投ずれば除籍処分は間違いない中、大きなリスクと議員生命をも賭けた投票であるにもかかわらず、これだけ多くの議員が小沢さんを信じ集結したことに脅威を感じたことは間違いない。
日和見議員の彼らにはそれだけの決意も覚悟もないだけに、衝撃の大きさは容易に想像できる。

小沢さんが衆議院で80名、参議院で20名の議員を引き連れ民主党を離党したら、その時点で民主党政権は崩壊する。
自民党内に離党するだけの勇気を持った議員はいないし、公明党との連立も可能性はゼロに等しい状況では、政権維持は不可能である。逆に小沢さんが政局の主導権を握ることになる。
大臣になる夢も消え、野党に転落すれば次の選挙では落選する可能性の方が高くなる。
そもそも、政権与党になれたのは小沢さんの力によるところが大で、小沢さんと選挙で戦うことになることへの恐怖を多くのベテラン議員は肌で感じている。

与党議員のメリットを享受し始めていた日和見議員たちにとっては、小沢さんと小沢さんと行動を供にする議員達の離党は、なんとしても食い止めなければならない。

今回の内閣不信任案の採決で示した「小沢さんの政治家個人としての力量」を多くの国会議員は、改めて認識させられたはずである。
今の小沢さんは「党員資格停止中」で裁判を控えた身でもある。且つ党内では何の役職にもついておらず、党の金を配分できる立場でもなく、選挙の公認権を持っているわけでもない。
極端なことをいえば、「党員資格停止処分中」なので民主党員ではないといえるのかもしれない。
民主党員としての資格がない1議員を信じ民主党の衆議院議員が100名近くも行動を供にすることに対し現執行部や官邸は理解不能に陥っているのではないか。

今回の処分に関して言えば「党員資格停止処分中」の議員に対し、処分をしようとすること自体に大きな矛盾が生じる。
党員資格停止=党員の資格が無いと同等
党員の資格が無い議員の行動に対し党が処分を下そうとすること自体がそもそも矛盾するのである。
それも自分達が処分を出したのだから尚更である。

2011年6月13日月曜日

仙谷氏の誤算・・・トロイカを甘く見たツケ

政界における仙谷官房副長官や枝野氏、岡田氏、安住氏らの株が東京電力の株価並みの下がり方をしているようだ。
大連立工作も頓挫し、後継代表の指名などが嫌われ、党内から総スカン状態のようだ。
菅首相を辞めさせられないことで、彼らの力の無さ、先の読めなさも浮き彫りになってきた。
彼らが古い政治体質の持ち主であることもバレてしまった。
また菅首相を担いだ責任も党内から問われ始めている。
彼らは誰一人、菅首相と一緒に心中しようとしていない。
海岸の絶壁で菅首相だけ崖から突き落とし、自分達は知らん振りで済まそうとしているのが今の彼らである。

菅首相により民主党はグショグショになってしまった。民主党の支持率が大きく低下し、選挙では連戦連敗である。
これらは菅首相の責任もあるが、枝野・岡田という歴代無能幹事長の責任も大きい。
また、その裏で糸を引いていた仙谷氏の責任も重い。

では、ここ一年で仙谷氏の思うように政治と政局は動いたのか?
Noである。
寧ろ、政治的な地位は大幅に低下したと見るのが妥当な評価だろう。

「参院のねじれ状況を考えると、新政権は自民、公明との連立を模索するでしょうから、自公とパイプのある仙谷さんが有利と言えるかもしれない。ただし、仙谷さんは国会答弁に不安な面もありますし、むしろ幹事長などの役職で首相を支える立場のほうがいいかもしれない。やはり、仙谷さんを取り込んだ人がポスト菅の座を射止める可能性が高そうです」(共同通信 田崎氏)

などと、マスコミは仙谷氏の虚像つくりにいそしんでいるが、いまや党内での信用と影響力は殆ど無いに等しい。
一年前は、「反小沢」だけで党内の支持をある程度集めることが可能であり、それが菅支持グループ及び仙谷氏の求心力を高める原動力になっていた。
しかし今は、まるっきり逆の状況になっている。(菅首相の求心力は0に等しい。)

菅首相の退陣が既成事実化している現状で、次期首相に誰がなるかは、党内で衆参の議員を100から140人近く束ねている小沢さんの動向が全てを握っていると言っても言いすぎではない。(TBSラジオの武田記者も同様な見方をしている。)そのため次期首相を目指す議員は菅首相や仙谷、枝野、岡田氏らの「反小沢勢力」との関係を弱め、「親小沢勢力」との関係を強め、小沢さんとの良好な関係を築くことが重要になる。
仙谷氏は、菅グループや中間派からの信用も失い、彼らに対する影響力は、殆ど無いと思ったほうが間違いない。

党内の情勢が、「反小沢」から「小沢グループとの関係修復・強化による挙党体制の構築」に大きく流れが変わっている。

もう一点が公明党との関係である。
菅首相や仙谷氏が求心力を落とした重要なポイントが公明党との関係を強化できなかった点にある。もし、公明党と良好な関係を築くことができていれば、参議院のねじれでこんなに悩まされることは無かった。(菅首相と仙谷氏は創価学会の婦人部に嫌われている。)

参議院においても小沢さんの盟友である輿石参議院議員会長の協力なくしては、国会運営は円滑に進まない。

まして、今回出馬予定の議員の支持基盤は小さい。彼らが
小沢さんとの距離のとり方=仙谷氏らとの距離のとり方
で難しい判断を迫られる可能性は大いにある。

2011年6月11日土曜日

菅首相「与野党の協力体制を構築するまで、続投する」と国会で答弁・・・辞めないってことだね。

菅首相はは「与野党の協力体制を構築するまで、続投する」と国会で答弁したという。野党は菅首相が辞めない限り協力しないと言っているわけだから、与野党の協力体制など常識では永遠にできるわけが無い。辞めるつもりは無いようだ。それにしても次から次へとよくこんな理由が思い浮かぶものだ。

与野党内からこんな意見も出てきているようだ。
「野田の次は前原、枝野(幸男官房長官)とつなぐつもりか。(1996年の旧民主党)結党から15年間、上にいるのはいつも同じ顔触れで、今こそ人心一新が必要だ」。民主党中堅の一人は10日、こう語り、中間派として鹿野道彦農林水産相の擁立を目指す考えを強調した。仙谷氏が中間派の動きに火を付けた形だ。
自民党でも、大連立への熱が急速にしぼんできている。同党参院幹部は「仙谷氏は民主党内を掌握できていない。周囲は過大評価している」と冷やや
かだ。(時事ドットコム)

仙谷氏はかなり焦っているようだ。
まず、第一に菅首相をコントロールできていない。
そのため、菅首相が辞任引き延ばし策に出ても何ら対抗策を打ち出すことができない。
菅首相が発言すればするほど仙谷氏や枝野、岡田、安住氏らに対する与野党からの反発が広がる構図になっている。

野田財務大臣の擁立についても同様な構図だ。
野田氏の擁立も仙谷、枝野、岡田、安住氏らが勝手に発言しているだけで、野田氏と話し合った形跡さえも見えない状況だ。(当て馬とさえ思えてしまう。)
自分達の思い通りに次期首相や党執行部を決めたいという思惑がミエミエで、与野党内から反発が出てくるのは当然の結果だ。

そもそも、菅首相の性格や実力を見抜いていた人が殆どいなかったことがこの事態を招いた最大の原因だ。一部の人を除いてこれほどまでに酷いとは大半の人が思っていなかったはずだ。
代表選で菅首相を支持した議員は「針のムシロ」に座らされているようだろう。

最初から見抜いていた中の一人が小沢一郎である。
であるから、裁判を控えながらも、あえて代表戦に出馬した。(本来は出るつもりではなかったと思われる。)
今回の内閣不信任案に賛成の姿勢を見せたことも、菅首相を辞めさせるにはそれしか方法が無いことを理解していたからである。
しかし、鳩山前首相の余分なお節介でそれも台無しになってしまった。
だが、その後の引き際での判断はさすがだと感じた。
若い議員を守り、党を分裂させず、仙谷氏の策略を打ち砕く結果となった。

仙谷氏は実力以上に過大評価されているが、逆に小沢さんは過小評価されている。
と言うか意図的に過小評価されていると言ったほうが間違いないのかもしれない。

20年近くマスコミや野党、官僚機構や検察、御用学者らだけに限らず与党の一部の議員からも叩かれ続け、何度も「小沢は終わった」と言われ続けながらも常に政界のど真ん中にいる小沢一郎という政治家を後年、歴史はどう評価するのだろう。
こんな政治家を生かせない今の民主党こそが批判されるべきではないのか。

2011年6月10日金曜日

なぜ菅首相を辞めさせないのか・・・岡田クン、枝野クンのお仕事では?

大半のテレビは野田財務大臣をメインに据えた次期首相候補の紹介である。
そもそも、現在進行中の菅首相の退陣時期騒動や大連立騒動、次期首相候補の擁立騒動には大きな違和感を感じる。

通常、こういう場合は
①菅首相の退陣表明(退陣時期の明示)
②次期党代表選出⇒首相選出
③新内閣&新執行部による連立等も含めた野党との話し合い
というのが普通の流れであろう。
ところが今の流れはまるっきりその逆である。そして肝心の菅首相は蚊帳の外である。
菅首相がへそを曲げて抵抗している気持ちがわかるような気がしないでもない。

現状での菅首相と岡田幹事長&枝野官房長官との関係が不透明だ。
退陣に関するしっかりとした合意が彼らの間でできている様子が少しも見えてこない。
仙谷、岡田、安住、枝野氏らだけが勝手に動き回り発言しているようにしか感じられないからだ。

実はこのことに大きな違和感を感じずにはおられないのである。
仙谷、岡田、安住、枝野氏らは菅首相が中々辞めると言わないので外堀から埋めようと考えたのであろうか。(本当の狙いは責任回避・・・菅首相との共同責任を逃れるため)
一方では、大連立を主導し代表選で自分達の推薦候補を当選させることで党内における影響力を残したい思惑が透けて見える。(ミエミエ)

そもそも、本来、菅代表&首相を辞任させる責任があなた達にはあるはずだ。
昨年、菅直人を党代表&首相にしたのは、あなた達である。
参議院選挙で大敗したのもあなた達である。
参議院におけるねじれを生んだ原因を作ったのもあなた達である。
国会運営がうまくいかないのはあなた達の力不足が原因である。
党内がまとまらない原因を作ったのもあなた達である。

「辞めるべき時期がきても首相が辞めないとき、最後に『辞めてください』と申し上げるが幹事長の仕事だ」by岡田克也・・・今が辞め時だ、早く申し上げろ!それが君の仕事だ。
もう一つ岡田クンに言いたい。・・・「菅は早く辞めさせますので次は野田をよろしく」と恥ずかしげもなく言っている君に内閣不信任案に欠席した議員を処分する権利はない。

糞爺放談(時事放談)で「菅くんがどうしても辞めないと言ったときは、私が行って辞めさせます。」と大口を叩いていた渡部最高顧問・・・今がその時だ、早く行って申し上げろ!それがあなたの仕事だ。

枝野くん、君の責任が一番大きい。参議院選挙に負けた当時の幹事長であり、今は首相の女房役ともいえる官房長官である。
党内外から、不信任を出された責任は官房長官にもある。原発事故対応における、あなたの責任は大きい。
菅首相に抱きついて辞めさせるのが君の仕事ではないのか。

以上の3人の方のご健闘を心より祈念いたします。by民主党議員一同

2011年6月9日木曜日

中枢幹部、野田財務大臣を軸に調整・・・菅首相に正式退陣を発表させるのが先だろ。

早速、朝日新聞が提灯記事を書いている。 

民主党の岡田克也幹事長や仙谷由人代表代行、枝野幸男官房長官ら菅政権の中枢幹部は菅直人首相の後継について、野田佳彦財務相(54)を軸に調整に入った。後継首相を事実上決める党代表選に擁立する方針だ。第2次補正予算案や特例公債法案の成立のため、野田財務相なら野党の理解を得やすいと判断。野田氏は前向きとみられ、有力候補に浮上した。
菅首相の辞任表明を受けて岡田、仙谷、枝野各氏や安住淳国会対策委員長らは8日までに「ポスト菅」について会談を重ねた。岡田、仙谷、枝野各氏は代表選に立候補しないことを確認したうえ、野田氏が新代表に最適任との認識で一致した。
仙谷氏らはこれを踏まえて自民、公明両党などに対し、菅首相辞任後の協力要請を始めた。首相が月内に退陣表明することを念頭に7月上旬にも代表選を行う日程も大筋合意した。
財務相である野田氏が浮上した背景には、震災復興に充てる2次補正の編成を控え、政策の継続性を重視する点がある。
菅政権と対立してきた小沢一郎元代表のグループで、野田氏への拒否感が比較的小さいことも理由だ。小沢氏は最近、「過去の言動や振る舞いにとらわれない」と「脱小沢」系候補も支持する可能性に言及。野田氏は小沢氏の「政治とカネ」を巡る処分に関与しておらず、小沢グループ内で野田氏を容認する議員も出始めている。(朝日新聞)

昨日までは、菅首相が代表選に名乗り出るのではないかとさえ思っていたが、観念したのだろうか?
消去法でいけば、残るのは野田氏しかいないことは誰の目にも明らかだ。
問題は彼にそれだけの能力と人望があるかどうかだろう。(仙谷氏の傀儡と見られたらその時点で×だろう。増税色が強すぎるのもマイナス・・・財務省の傀儡。)

彼が反小沢グループの一員であることは紛れも無い事実だし、まずは「小沢さんの処遇」に対し、はっきりした見解を述べるべきだろう。
他の代表選立候補者についても同様に「小沢さんの処遇」に対する見解を最初にはっきり表明するべきである。
挙党一致を訴えるのならそれを最初にはっきりさせるべきだ。

菅政権がどんな政権であったかと問われれば「小沢切り」「小沢排除」だけが目的の政権であったと答えるしかない。
本来、国民のために費やすべきエネルギーを私怨とも思える「小沢排除」に費やしてきた。
このことが、どれだけ政治空白を生むことにつながったかを反省してもらわなければならない。
また、このことが民主党内の結束を大きく乱すことにつながったことを執行部は猛省しなければならない。

小沢さんは短い言葉だが、いくつかのメッセージを党内に発している。
朝日新聞は自分達に都合のいい「過去の言動や振る舞いにとらわれない」という言葉だけを取り上げているが、小沢さんの一番心配しているのは原発事故への対応である。
原発事故にどう対応するのか、そして今後の原発政策をどうするのかが今回の代表選の一番大きな焦点にならなければならない。今、国民の一番の関心事は、原発問題である。
(震災・・・国内問題、原発事故・・・国内&国際問題)

小沢さんの発言を正確に伝えるなら「福島原発の事故に対し東電に丸投げするのではなく政府が主導権を持って一丸となって対応に当たらなければならない。少しでも早く放射性物質の拡散を押さえ込むことが喫緊の課題である。そして今後、原子力発電所をどうすべきなのか、代替エネルギーをどうするのかについて、国民の声を聞きながら早急に国の方針を示す必要がある。これらのことを覚悟を持って実行できる議員であるなら、 過去の言動や振る舞いにとらわれない 」と書くべきである。

小沢さんは大連立や党内の勢力争いなどに殆ど関心はないと思う。
今、小沢さんの頭には「福島原発事故を一刻も早く収束させ、放射性物質の拡散を止め、国民の生命と日本の国土を守る」ことしか無いと思う。
今、「大連立がどうのこうの」とワーワー言っている議員やマスコミとは、考えているレベルが違う。
小沢さんは国士である。
国の将来を真剣に憂いている。

ここが小沢さんと他の議員との一番の違いである。
国の安全と国民の命を守ることが国会議員の最大の使命であるはずだ。
自分達の延命、権力保持が目的の連立が成功するわけがない。
「福島原発の事故にどう立ち向かうか」こそが連立の最大の目的でなければならないはずだ。
しかし、小沢さん以外、誰もそれを言わない・・・。

余談1
福島原発の事故対応は最初の事故対応スキーム作りから間違っていた。
それが、ず~と尾を引いている。

余談2
東北の被災地の実情をあまり知らない人たちが復興会議を進めているようだ。
被災した地域は高齢者世帯が多い地域だ。
2重ローン問題が騒がれているが、それ以前に住宅を再建しようにも高齢者には金融機関は住宅資金を貸してくれない。(当たり前の話ではあるが)
であるからして
避難所⇒仮設住宅
で、その先は新築するだけの現金を持っている人でなければ自宅の再建は難しい。
仮設住宅から出られない人たちに対応するには、私が提唱している低家賃の木造平屋長屋風高齢者賃貸住宅しか方法が無いように思うのだが・・・。

余談3
菅首相は仙谷氏や党執行部に対する嫌がらせで辞任時期を延ばそうとする。
延ばせば延ばすほど、仙谷、枝野、岡田、安住氏らの責任が問われる。
いよいよ抱きつき戦術に出始めた。

2011年6月8日水曜日

自民党はなぜこんなにも劣化したのか・・・リーダー不在の自民党

大連立騒動も、すぐに沈静化するだろう。
なんといっても窓口が仙谷官房副長官と大島副総裁という悪役専門の脇役だから世間がいい印象を持つわけがない。これが小沢さんが窓口なら話は変わってくるが・・・。

自民党に政権担当能力が今でもあると思っている人は、少ないように思う。それは菅政権がこんな状態にもかかわらず、自民党の支持率が上がらない点からも推測できる。
強力なリーダがいない点では民主党とも共通する。(小沢さんを除いてだが・・・。)
次期首相候補に名前が挙がるのが谷垣氏と石破氏と小泉進次郎氏というのだから・・・。

昨日も私の大嫌いな前原氏がテレビに出ていた。少ししか見ていないが、「トロイカの面々は引退して欲しい」と言うような趣旨の発言をしていたようだ。世代交代を求めているように聞こえた。
しかし、冷静に今、名前の上がっている議員の顔を見て欲しい。
前原、野田、枝野、岡田、仙谷、玄葉、谷垣、石破氏等の顔を見て元気が出てくるだろうか。どれも辛気臭い、覇気の無い顔の議員ばかりだ。前向きな元気と希望の持てるような話を彼らの口から聞いたことがない。私に言わせれば、歳は若いかもしれないが年寄り臭い連中ばかりだ。

歳は上だが小沢さんや鳩山さんは夢を語る。話を聞いていると元気がもらえる。彼らの方が話は若々しいし、覇気が感じられる。
鳩山さんには、政治家としての資質に?マークがつくが、少なくとも今、名前が上がっている人よりは、国民に元気と笑いを提供してくれる。


話を変えよう。
民主党側の仙谷、岡田、枝野、安住・・・という面々は、交渉とはどういうものかをご存じないようだ。
いつも同じ過ちを繰り返している。

相手から条件を出されると、すぐにそれを受け入れる。すると相手は調子に乗り更に条件を上げてくる。
場合によっては条件を出される前からハードルを下げて交渉に臨む。
そして受け入れたことはいいが、党内で説明がつかなくなり交渉がストップする。
ストップするだけならまだしも、交渉が進まないことを相手の責任に転嫁する。相手が怒る。
これの繰り返しである。

相手の自民党も情けない。
最初から高いハードルを設けておけばよいものを、交渉でハードルを上げることばかり考えている。
どちらも交渉下手である。
そして双方とも「落としどころ」を根回ししないで交渉に入る。
以前の自民党では考えられないことだ。

今回の大連立騒動でもそうだ。
誰が総理大臣をやるのかも決めないで交渉に入っている。
少なくとも、自民党側は谷垣総裁が首相になることを前提に話を進めるのが常道だ。
民主党の代表が誰になるのかを見極めてからなどという弱腰で交渉が成功するわけがない。
自民党の自信の無さを晒しているようなものである。

今一番に取り組むべき課題は「原発事故への対応」である。
税と社会保障の一体化やマニュフェストの変更などではない。
このことが話題にならないことからも自民党の自信の無さが伺い知れる。

石破何某とかいう政調会長も次期首相候補の上位にランクされ、にやけているようだが前原氏と同様、政界の修羅場をくぐれるだけの器量は持ち合わせていない。
口は美味いが、泥をかぶれるタイプではない。

自民党は大連立を強引に進めようとすると、公明党との関係を悪化させるリスクを背負っている。
この点からも大連立は難しいのである。
公明党の協力なくしては、選挙に勝てないことを自民党の殆どの議員は自覚している。

逆に民主党側は、公明党との連立話から先に話を進めれば、自民党との交渉を優位に持っていける。
小沢さんならそうするだろう。

少なくともオリジナル民主党と呼ばれる議員が首相になれる可能性は低い。
野党が信用していないからだ。それでは話が前に進展しない。野党の信用と信頼を得られる人であることが最大の前提条件であるからだ。

もう一点が、仙谷、前原、枝野氏は同じグループである。代表選になれば支持グループの中での票の取り合いになり票が分散する。間違いなく一本化するであろうが・・・。(彼らのグループも内実、一枚岩ではない。)
野田氏の場合は前原グループから誰かが立候補すれば前原グループからの票が期待できなくなる。自分の支持グループでは20票ぐらいしか持っていない。
「首相が本来辞めるべき時期が来ても辞めなければ、幹事長として辞めて下さいと申し上げる」と偉そうにほざいた岡田氏は、今の状況では論外。
おそらく中間派と呼ばれる議員グループからも若手が何人か出てくる可能性は高い。
そうなると120人~150人にも及ぶ議員を束ねる小沢グループが主導権を握ることは容易に想像できる。
鳩山グループの一部も小沢さんに同調するだろう。
菅グループも仙谷氏への不信感から、彼らのグループからの立候補者に投票しない可能性もありえる。
前原グループ・野田グループの持っている確実な基礎票は思いの他、少ないのである。
前原氏や野田氏にとっては、今回が首相になれる最後のチャンスになるかもしれない。
彼らが候補者を一本化できるかどうかが最大の焦点になる。

2011年6月7日火曜日

大連立騒動・・・自民党の関心は小沢さんにしか向いていない。

テレビでは、仙谷氏が大島自民党副総裁や亀井国民新党党首などと相次いで会談し大連立に向けた中心的な役割を果たしているかのように報じているが、周りは冷めた目で見ているのではないか。
自民党内の関心も民主党内の関心も、「小沢一郎の動向」に注がれているからだ。
菅首相の月内退陣が避けられない状況の中で、仙谷氏の党内における存在感が低下していることは紛れもない事実である。
昨日のテレビで見た彼の表情からもそれが伺い知れた。彼はかなり焦っている。

狡猾で嘘つきでズルする菅首相は、事ここに至って自分が仙谷氏や枝野、前原、岡田、安住氏らにいいように利用されてきたことに気づいていないのだろうか?
ここ数日の彼らの動きを見れば一目瞭然のはずだが・・・?
私は気づいていたと思っている。

実は、仙谷氏や枝野、岡田氏らがもっとも恐れているのが、菅首相なのである。
菅首相はあの性格である。首相の座を追われたら何を暴露するかわかった物ではない。
今まで裏でしてきた悪事を菅首相にばらされたら、彼らは一巻の終わりである。
であるからして直接、菅首相に退任を言い出せず、それぞれが別の立場から野党を出汁に退任時期をほのめかしている。

菅首相の居直りとも思える強気の姿勢の源泉は実はこの部分にある。
今脅されているのは、菅首相ではなく仙谷、枝野、岡田氏らの方である。
彼らは何とか菅首相の花道を作ろうと一生懸命になっている。
菅首相を甘く見てはいけない。彼らが今まで菅首相を甘く見ていたツケが一気に噴出している。
また菅首相の取り巻きも黙ってはいないだろう。

まもなく、菅首相支持グループの中で、辞任騒動の第2幕が切って落とされるのではないだろうか。
小沢さんは、黙って見ているだけでいい。
彼らはお互いに足を引っ張り合い自滅する運命にある。

「戦わずして勝つ」
内輪もめを誘発させることも兵法の一つである。

当たるも八卦、当たらずも八卦
戯言だとお聞き流しください。

2011年6月6日月曜日

次期首相候補に前原・・・野田氏ら⇒大連立から透けて見える財務省の思惑

いやはや、世の中の常識は民主党では通じないようだ。

連帯責任を取るべき、党執行部や政府の閣僚が臆面もなく次期首相候補に名前が上がる不思議さ。
本来、菅首相を支持した人たちは、連帯責任を取り大政奉還するのが憲政の常道であるはずだ。
それどころか、恥ずかし気もなく色気を見せる連中の見識を疑う。
これらの議員は、小沢さんが福田内閣当時に大連立を提案したとき、猛反対した連中だ。
今度は、どう言い訳をするのか楽しみだ。

菅首相を支持した議員には共通した部分がある。
「言い訳をする」「屁理屈を言う」「オープンといいながら裏でこそこそやる」
津村とかいう菅首相の側近が先日BSに出ていた。
全員から攻められ素直に認めればいいものを、油汗をたらしながら言い訳をし、屁理屈を言うがため逆に火に油を注ぐことになり全員に集中砲火を受けていた。
菅首相をはじめ、オリジナル民主党と呼ばれる議員に共通した傾向だ。

またぞろマスコミは「大連立」の大合唱だ。
裏には財務省の思惑が見え隠れする。
多くの国民も見抜いているようだが、注意が必要である。
財務省は、震災・原発事故の影響で今後数年は経済が落ち込むと読んでいるようだ。
今、増税に目途をつけないと、今後しばらくは増税が無理の状況に陥ることを危惧しているのだろう。
彼らにとっては財務省の言いなりになる野田氏がベストと考えていることは誰の目からも明らかである。マスコミがどう誘導するかが見ものである。

大連立を語る前に民主党と自民党が党内をまとめられるかどうかが最大の課題であることをマスコミは取り上げなければいけないはずだ。

民主党も自民党も党内は一枚岩ではない。
次期総選挙に対する種々の思惑も絡んでくる。
「大連立」は口で言うほど簡単なものではない。

そもそも今の民主党執行部や官邸に信用と信頼と実力があれば、一部の野党との連立が成立していた可能性は高い。今、名前の上がっているメンバー達が今までできなかったことが、今ならすぐにできると考えているのならお粗末だ。

「言い訳をする」「屁理屈を言う」「オープンといいながら裏でこそこそやる」連中と本気で大連立を組もうと自民党やその他の野党が考えているとしたら、それは、その党の自殺行為となるであろう。

「党利党略」ならまだ許せるが「個利個略」での大連立がうまくいくと考えているのなら、その政党は終わるだろう。

自民党がまともなら、民主党の中で誰が本当に信用できるのか、誰だったら党内をまとめられるのかを見極めてから交渉をはじめるだろう。

今、名前の上がっている議員の中に、この条件をクリアーできる人はいるのかな?

2011年6月5日日曜日

嘘から出た真実(まこと)・・・菅首相とオリジナル民主党議員の真実が暴かれはじめた。

一度、退陣を口にしたら一気に求心力がなくなることを菅首相や取り巻き連中は考えなかったのだろうか?

今回の「辞める辞める詐欺」が思わぬ方向に向かい、菅首相やその周辺は最悪の結末を迎えようとしている。
鳩山さんの心中は「舐めたらあかんぜよ」という気持ちでいっぱいなのだろう。
しかし、「瓢箪から駒」と言おうか、菅首相やその取り巻き連中の卑劣で欺瞞な人間性が満天下に晒されることになった。
彼らは失ったものの大きさを、これからじっくり噛みしめることになるだろう。

マスコミの関心は、後継首相が誰になるのかに移っている。
最早、菅さんのことなど誰も話題にしなくなるだろう。それが政治の世界である。

前原氏、枝野氏、岡田氏、仙石氏、野田氏などの名前が上がっており、彼らも色気があるようだが、おそらく無理だろう。

今回の場合、最低でも下記の条件を満たす必要がある。
①挙党一致体制が築ける人・・・小沢グループや鳩山グループとも仲良くできる人
②参議院会派の支持が得られる人・・・①とも共通するが、簡単に言えば輿石参議院議員会長と仲良くできる人
③自民党や他の野党からのアレルギーが少ない人
④「嘘を言わない」、「人を裏切らない」信用がおける人

と言うことである。
衆議院での内閣総理大臣指名選挙(首班指名選挙)で220票位を獲得できなければ総理大臣になれないことから、今の現状では民主党から80名ぐらいが造反し自民党の候補に賛成すればひっくり変える可能性がある。(公明党も自民党候補に投票するとした前提で)

簡単に言えば、小沢さん、鳩山さん、輿石さんの協力無くしては、後継者になれないと言うことである。思った以上にハードルは高い。(前回の代表戦とは状況が大きく違う。党の存続がかかっている。・・・それほどの危機感があるかが問題ではあるが・・・。)

以上のような条件から名前の上がった議員を分析してみよう。
前原氏、枝野氏、岡田氏、仙石氏、野田氏・・・全て×(野田氏はアレルギーは少ないが能力がない。)

誰かの名前を上げろと言われれば
①西岡参議院議長・・・自民党の協力が得られやすい。
②山田正彦前農林水産大臣・・・この人の実力は評価できる。農林水産業に詳しい。山村の実情にも詳しい。宮崎県の口蹄疫問題の処理では「歩く超法規」と呼ばれるくらい柔軟に対応した。その反面、東国原知事に対しても絶対に例外を認めさせなかった強い信念の持ち主である。(党内で反対される理由が見当たらない。)

この危機的状況では、若手を使うことはリスクが大きすぎる。
知名度はなくても、やはりベテランの実務家を使いこなせる、官僚を動かせる代表を選ぶべきだ。

今朝の糞爺放談(時事放談・・・普段はめったに見ないが・・・)を見ていたら武村正義元内閣官房長官が珍しく小沢さんを評価していた。(何か裏がありそう・・・。)
渡部黄門もどきが武村氏に煽られ「40数年間、一度も小沢一郎に裏切られたことはない」とつい本音を言わされていた。
司会の御厨氏(東大教授・・・なぜこの御仁が東大の教授なのか理解できないが)がうろたえていたのが愉快であった。

2011年6月4日土曜日

「死して屍拾う者なし…」時代劇のナレーションではありません。・・・菅首相のことです。

昨日、自分の頭の中に「伸子夫人はこんな事になって、恥ずかしくないのだろうか」という思いが浮かんだので、家のカミさんに聞いてみた。
答えは明快だった。
「即、離婚だわ。恥ずかしくて一緒にいられないわよ。」
というきついお言葉であった。

一緒に民主党を立ち上げた盟友に「ペテン師」呼ばわりされ「辞める辞める詐欺」とマスコミや野党からも比喩され、「卑怯(ひきょう)で姑息(こそく)」とまで非難されている亭主を見れば、普通だったら家族は居た堪れないはずである。
「あなた、もう辞めなさいよ」
と言うのが普通の奥さんの感覚ではないだろうか?
この夫婦は揃って普通の感覚を持ち合わせていないのかも・・・。(と思ったりもして)

ある新聞の論説が目に付いた。
「政治家の秘訣(ひけつ)は、ほかにはないのだよ。ただ誠心誠意の四字しかないよ。伊藤(博文)さんは、この政治家の秘訣を知らない」
勝海舟は明治29年5月、倒れる直前の第2次伊藤博文内閣に引導を渡す際にこう語った。
明治は遠くなりにけり。
4日で首相指名から1年を迎える菅直人首相は、国民の批判に耳をふさぎ「やるやる詐欺」ならぬ「辞める辞める詐欺」を働き、その地位にかじりついている。
明治の元勲にさえ苦言を呈した勝海舟がこの姿を見たら何と言うだろうか。

思わず頷いた。

もしこのまま、菅首相が居座れば「ペテン師」どころか「犯罪者」と呼ばれることになるかも知れない。
仲間からも見放され、国民からも信用されず、孤独な議員生活(落選しなければの話だが)を送ることになろう。
「死して屍拾う者なし…」とならないよう、即時に辞任することが菅首相ご本人のためにも一番いいように思うのだが。

小沢さんや鳩山さんが「勝った」「負けた」という議論がネットで盛んだ。

大半の国会議員(与党・野党も含む)や経済界、連合などの支援組織に共通する認識と期待は
「菅首相では政権運営は無理だ。解散しないで、菅首相には早期に自発的に辞任してもらいたい。」
であったと思う。
「自発的に」は100%無理であることから、残るは「解散させないで内閣不信任案を可決させ総辞職に追い込む。」という非常に高度な戦略を求められた。
殆どの人が無理と考えた。
そのためには政権与党から80名ほどの造反者が出なければ成立しないからだ。(自民党でさえ120名ほどの衆議院議員しかいないことからもこの数字の大きさがわかる。)
小沢さんが内閣不信任案に賛成の意向を示したとき、官邸、党執行部をはじめ、多くの議員やマスコミ、経済界、支援組織の人たちも「本当にそれだけの人数を小沢さんが集められるのだろうか」と疑心暗鬼であったことは容易に想像できる。(造反する議員にとっては除籍という大きなリスクを伴うからだ。果たして覚悟を決め小沢さんにどれだけの議員がついていくのだろうか?)
「多くて50名」というのが大方の予想であったように思われた。

しかし実際には欠席も含め100名近くを集めていた。しかしホテルでの決起集会には70名ほど(絶妙な数字)しか出席しなかった。(60数名が離党すればで民主党は衆議院で過半数が維持できなくなる。)
やはり政治は「数」である。
これで執行部は慌て始めた。
ここから今の騒動がはじまった。

その騒動はまだ途中段階だが、菅首相の辞任は時間の問題であろう。
最初の目論見とは少し違った方向で物事が進んでいるが、結果としてはこの方がよかったのかもしれない。
小沢さんでなく、鳩山さんが表に立つことで党内の反発も少なくてすむ。
「結果オーライ」と言うやつである。
松木議員も男を上げたし。

勝った負けたで判断するなら「小沢さんの一人勝ちだろう。・・・相手のオウンゴールに助けられた面もあるが。」(まだ安心はできない。)
いまや菅支持派VS鳩山グループの展開になりかかっている。
昨日からの展開は、まるで吉本新喜劇を見ているようで、見ているほうは面白いが、だんだん馬鹿馬鹿しい気持ちになってくるのも事実ではあるが・・・。(被災地のことを考えると・・・)

しかしそれ以上に大きいのは、小沢さんが100名近くの議員を束ねたという数の実績であろう。
多くの人が改めて小沢さんの実力を再認識せざるを得なくなったことの意義は大きい。

余談
それにしても鳩山グループは、川内、松野の二人の議員を除くと情けない議員ばかりだ。
松木議員の爪のアカをもらって飲んでください。

2011年6月3日金曜日

党内対立、終わりの始まり・・・菅・岡田VS鳩山

いやはや、笑い話のような「不信任案可決騒動」であった。
後出しジャンケンといわれるだろうが、私はほぼこの展開を予想していた。
菅首相は支持率が1%になっても辞めないというお方だ。延命のためなら何でもありの人である。汚い手を使ってくることはある程度予測できた。
おまけに周りの取り巻きには詭弁がお得意の弁護士がそろっている。
不信任案否決のために残された道は、「辞任表明」しかなくなるほど、官邸及び党執行部は追い込まれていた。
「辞任表明はするが、期限は曖昧にして延命を図る」と考えたのであろう。
これくらいの策謀を考える頭があるのなら、それを他の事に使ってもらいたいものだが・・・。

小沢さんは、かなり怒っていたようだ。
しかし、夜の反省会(カラオケ店)に来た小沢さんの顔は思いのほか穏やかだった。
いくら菅さんやその周辺が騒ごうが、菅退陣の流れは、もう誰も止められないと感じているのだろう。

一方、党内対立は菅・岡田対鳩山の様相を呈してきた。
もう一方で、党執行部内でも対立がおき始めている。
こうなれば、いくら菅さんが長く首相を続けたいと考えても党内や世論が許さないだろう。
多くの日和見議員にしても、菅首相や党執行部の「人間の隅にも置けない」対応に果たして付き合いきれるのか?支援者からの質問に答えられるのか?もし人間としての良心を持っているとしたら、耐え切れないだろう。

今回の騒動で民主党所属議員は小沢さんに感謝しなければいけない立場にある。
「党が分裂することなく何とか解散させないで菅首相に辞任してもらいたい」というのが多くの議員の心の内であったように思う。
しかし、誰も菅首相の首に鈴をつけることができなかった。
本来は、岡田幹事長や枝野官房長官、仙谷官房副長官、前原元外務大臣、野田財務大臣あたりが菅首相に「名誉ある辞任」を進言する立場にあったはずだ。
進言できれば、次期首相の最右翼に躍り出ることができたはずだ。
残念だが彼らには、それができなかった。所詮彼らの実力はそんなものなのだ。

結局、所属議員が望むような形で党内を動かせるのは小沢さんしかいないことがはっきりした。
野党もそのことを改めて認識したに違いない。(今回、鳩ポッポさんもそれなりに頑張ったと思う。)
自民党の議員が「小沢さんは怒っているだろうな」と言っていたそうだ。
野党の議員の方が小沢さんの気持ちを理解している。
小沢さんは欠席という形で野党に対してもケジメを示した。

党の処分などたいしたことではない。
この後、党内では両院議員総会が開かれ党執行部に対する嵐のような批判が湧き起こることだろう。(起こらなければ民主党は潰れたほうがいい。)
どちらにしても党執行部が辞任をせまられることは間違いない。

今回の騒動で男を上げたのが松木謙公議員である。
「あんたは男だよ!えらい!顔は不細工かも知れないが僕は好きだよ。あんたのような議員が国会には必要だ。頑張れ!」

小沢さんの頭の中では、もう次の展開が動き始めているに違いない。

今の民主党に見切りをつけるかも知れない。菅首相支持グループを一気に切り捨てればいいだけの話だ。野党との協力もスムーズに進む。
新民主党(仮)を立ち上げれば党内からかなりの人数が集まるのではないか。
菅首相や党執行部の「汚い政治手法」に嫌気がさした議員は小沢グループ以外にも沢山いるはずだ。特に今回の騒動でそう感じた議員は増えたはずだ。

現民主党150名 新民主党250名
こうなれば、選挙も怖くない。
連戦連敗の岡田執行部VS選挙の神様小沢一郎
自分が第一でマニュフェスト廃棄の現民主党VS国民が第一でマニュフェストを守る新民主党

刺客を送られるのは菅首相を支持した君達だ!(相手は小沢さんだよ)

2011年6月2日木曜日

『正統民主党』対「似非民主党」の争い!・・・正義は小沢・鳩山氏側にある。

火消しに走らなくてはいけないはずの岡田幹事長と安住国会対策委員長は、逆にマッチで火をつけて廻っている。ところが燃え上がった火が自分達の方に向かってきて大騒ぎのようだ。

岡田幹事長は「与党の議員が内閣不信任案に賛成することなどありえない話だ。」というような意味の話をしているようだが、ご自身は自民党時代に与党議員でありながら内閣不信任案に賛成した経験をお持ちだ。
発言がシッチャカメッチャカになってきている。おそらく自分が何を言っているのかさえもわからなくなってきているのだろう。

マスコミも、内閣不信任案は否決されるだろうと呑気に構えていたようだが、昨日の昼ごろから急に慌てふためき始めたようだ。

うちのカミサン曰く「こういうときに人間の本性がよくわかるわね。」とテレビを見ながら一言感想・・・。
「覚悟があるかどうかもよくわかるわね。」と人間観察についても一言・・・。
最近、政治に目覚め、中々鋭い意見を言うようになった。

マスコミは「こういうときこそ与野党が協力すべき」といいながら、「今は、こんなことをやっている場合ではない。」とよく訳のわからないことを言っている。
「菅首相が信用できないから政権に協力できない」⇒「菅首相が辞めれば協力できる」
と言っているわけであるから、むしろ「菅首相は速やかに辞任し、その後、与野党は速やかに協力して震災や原発事故対応にあたるべし」と言わなければ辻褄が合わないような気がするのだが・・・。

カミサン曰く「菅さんが、私が辞めることで与野党が協力できる体制が築けるのなら、私は喜んで身を引きます。とでも言えば、逆に菅首相の評価はあがるのにね。」・・・ごもっともです。

そもそも鳩山さんと小沢さんは民主党の最大功労者である。そのお二人が本来の民主党の本流で正統派の流れを汲んでいる。

菅首相は、その2人を裏切り民主党を乗っ取ろうとしている逆賊である。今の菅政権は「似非民主党」でしかない。
と言うことは、菅首相を支持する人たちは「似非民主党議員」ということになる。
偽者は、どこまで行っても偽者でしかない。本物を見分けられない議員も偽者と同類だ。

ここで一度、はっきり仕分けしたほうが、国民のためにもわかりやすくていいのかもしれない。
それにしても、民主党の中に本物が見分けられない議員がこんなにいるとは・・・。

情けなや 情けなや

2011年6月1日水曜日

泳げない馬と一緒に急流を渡るのか?・・・一緒に溺れたくないと考える議員はどれだけいるのかな?

野党が提出する内閣不信任案に同調する議員がどれだけいるのか党執行部は読みきれていないのだろう。
締め付けに必死のようだ。
小沢グループの切り崩しを一生懸命やっているようだが、彼らは本筋を見誤っている。

今回の不信任案に賛成しないということは逆に言えば菅首相を信任したことになる。
世論調査では、震災・原発事故対応が一段落するまでという期間限定まで含めると70~80%の国民が菅首相の退陣を希望している。
民主党の議員は国民に支持されていない(信頼されていない)首相を信任するということがどういうことなのかよく考えてみなければいけない。
今は、ただ単にこんな状況の中で首相を変えるのはいかがなものかという消極的な理由で首相の交代を望んでいないだけのことである。
菅首相が国民に信任されているわけではない。(支持されているわけではない。)
国民から選挙で選ばれた議員は、1議員としての信念と有権者の心の声を元に判断するべきだ。

民主党の議員は「原発事故」をどのように捉えているのだろう。
真剣に国家の危機と捉えているのだろうか。(危機感が足らないように思えてならない。)
現在の状況は、かなり危機的な状況である。
東京の一部でも放射能汚染が進みつつある。
TPPや税と社会保障の一体改革などを議論しているような状況ではない。
日本全体がメルトダウンしたら、根底から枠組みが崩れ去ることになる。
日本の政治・経済等が原発事故が長期化した場合どのようになるのかを真剣に考えないと大変なことになる。(福島だけの問題ではない。)
日本で報道されている以上に、海外での日本に対する評価は厳しい。(原発事故が長期化した場合は、海外からも批判の嵐に見舞われることになるだろう。)
今回の内閣不信任案の一番の焦点は「政府の原発事故への対応」への賛否である。

今の政府と東電のやり方で原発事故が計画どおりに収束するのか?
今でも大量の放射性物質が放出され続けており、大量の高濃度の汚染水も流出し続けている。

政府は、原発事故が計画どおりに収束しなかった場合にどのような影響が出るのかを国民に知らせる義務がある。

計画通りに収束せず、今の現状が後1年以上も続くようなことになれば福島県全域が住めない地域になるだろう。
宮城や茨城、千葉、東京の一部も何らかの対応を迫られることになるだろう。

遅かれ早かれ、後3ヶ月で原発事故の処理に進展が見られないようであれば、国民から菅内閣に対する批判が湧き上がることは間違いない。
補償が計画どうりに進まなければ、被災者からも批判の声が沸きあがることになるだろう。
そして、その批判は菅首相を信任した民主党の議員にも降り注ぐことになる。
解散総選挙どころの騒ぎではない。
民主党議員の大半が落選する可能性さえ否定できない。民主党自体が消滅する可能性さえ考えられる。
先に両院議員総会を開催すべきだなどという呑気なことを言っている場合では無いと思うのだが・・・。

もう一点、挙げるならば昨年の代表選ではっきりしたように、民主党支持者の30~40%以上(地方議員・党員・サポーター等・・・執行部がズルしても)は小沢さんの支持者だ。小沢さんがいなくなれば、その分、各議員の得票数が減ることをよく理解することだ。小沢さんがいなければ多くの議員は当選できない。(このことを執行部を含め多くの議員は理解していない。逆に自民党はそれを狙っている。)

政府として政権与党としてこの国家的危機にどう対応するのかが問われているのだ。
その責任がこれから問われることになる。
そして、解決策が菅首相の下で実現できるのかどうかが今、問われているのである。

親小沢とか反小沢とかいう次元の低い問題ではない。
国家の危機に政府として与党として、また一国会議員としてどう対応していくのかが問われているのである。

事故処理や補償までも全て東電に丸投げしている今のやり方で本当にいいのか?
責任を東電に押し付ける今の政府の姿勢でいいのか?
本当に今のやり方で事故が解決できるのか・・・?

東京都民が「放射能汚染」を身近に感じ始め「生命の危機」を意識し始めた時点で、日本のメルトダウンが始まる。(菅首相は歴史に名を残すことになるだろう。)

小沢グループといわれる議員以外にも、同様な認識を持った議員が少なからずいることを党執行部は考慮していないだろう。
思わぬ結果が出ることも予想される。

どちらにしても、60~70人程度が同調すれば、可決されなくても後につながる。
参議院で問責が出されれば、参議院からも同調者は出てくる。
衆議院で60数議席減れば民主党は衆議院で単独過半数を維持できなくなり、政権運営はニッチもサッチも行かなくなる。
参議院は尚更である。

党執行部は内閣不信任案に賛成する議員はある程度読めても、白票を投じる議員や欠席する議員の票までは読みきれていないだろう。

どちらにしても後数日で、結果がでる。
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