2011年7月30日土曜日

政治家も、やはり最後は人間性が勝負・・・来る者は拒まず、去る者は追わず

小沢さんが、これだけマスコミや既得権益層から叩かれ続けながらも政界の本流に留まっておられるのは、やはり人間性によるものが大きいと思う。もちろん見識や能力が無ければ無理なことは当然だが、それだけでは人を集め束ねることはできない。

小沢さんの周辺の人達が小沢さんを評して、よく使う言葉に「来る者は拒まず、去る者は追わず」と言葉がある。
小沢さんは批判し離反していく相手を最後まで追い詰めない。これが「最後の詰めが甘い」といわれることにつながるのだが、逆にこのことが小沢さんの政治生命を長くしていることにもつながっているように思えてならない。
一見、怖くて冷たいように見えるのだが、内面はナイーブで「情」の人であり「恩義」を重んじ済んだことに執着しない。動物が好きで「影で努力する人」を評価する。

こういう小沢さんだから、多くの議員が慕い集まってくるのだろう。
最近の小沢さんを見ていると「気が長くなられた」と感じられる。
以前の小沢さんは、かなり短気な面が表にでていた。
「運命に任せる」という少し超越した気持ちが心の中に生じているのかもしれない。

6月2日の「内閣不信任案騒動」以降、党内における小沢さんの求心力は高まっているように思えてならない。
現状を予測していたのは小沢さんだけであり多くの議員は改めて小沢さんの政治家としての読みの深さを痛感したことだろう。
またその後の小沢さんの行動に対して、多くの議員が安心感を覚えたことも事実である。

前原、野田、岡田といった次期首相候補の頼りなさと比較すると、より一層小沢さんの政治家としての大きさが際立つ。

次期首相候補にとっての大きな課題が党内運営である。また国会対策である。選挙対策である。
菅首相になってからの党運営は滅茶苦茶である。国会対策もまともにできない。選挙は連戦連敗。
鳴り物いりで復活した政調もまともに機能せず、党内論議は蚊帳の外に置かれる始末である。

次期首相を目指す候補は、否応でも党運営がしっかりでき、選挙対策ができ、国会対策がしっかりできる経験豊かな人材を取り込む必要がある。
菅首相が誕生して以後の党の体たらくの最大の原因は、幹事長をはじめとする党執行部の力不足と経験不足にある。まともに選挙対策や国会対策ができる人材がいない。また支援組織との関係強化なども、殆どできていない。

次期首相を目指すには、否応なしに小沢さんと手を組むしか道はない。
なぜなら、小沢グループにしか、まともな国会対策や選挙対策ができる人材がいない。また国会運営や党運営の隅から隅まで知り尽くしている小沢さんの力を借りなければ、ねじれ国会を乗り切ることも難しい。
小沢一郎という政治家の特筆すべき点は、政党の運営、国会対策、選挙対策、支援組織の強化などの全てにおいて経験と実績を積んでいることにある。そして、どの分野においても他の追随を許さない。
ちなみに田中角栄氏は「党務の小沢」「政務の羽田」と評していた。

これほどの人材の力を借りない手はないし、借りなければ首相になれない。そして小沢グループ の力を借りなければ、まともな党運営や選挙対策、国会対策を行うことはできない。

日本国内に限らず世界中が「乱世」に向かいつつある。
「乱世の小沢」の出番がきていると思うのは私だけであろうか。

2011年7月29日金曜日

まともな政治家なら小沢一郎を支持する。・・・小沢一郎の言葉には安心感がある。

やはり、小沢一郎は凄い。
昨日の記者会見を聞いていて改めてそう感じた。他の政治家とは物が違う。

何が凄いといえば、当たり前のことを当たり前にわかりやすく話せるからだ。
「なんだそんなことか。」といわれればそれまでだが、実はこれは凄いことなのだ。
もう一点の凄さは小沢一郎の発言には「私心」が感じられないことだ。
マスコミなどの報道では、「小沢一郎の保身の為 」という意味を含んだ「枕言葉」がよく用いられるが、少なくとも「生小沢」の口から、「自己保身」を感じさせる言葉を今まで聞いたことがない。

政局の読みも鋭い。
私と同様に「菅さんは辞めない。」と読んでいるようだ。
いつ聞いても、安心して聞いていられる。ぶれることがない。
「なぜ小沢一郎を支持する議員が多のか」の答えがこんなところにあるのかもしれない。
対極的なのが今の菅首相である。
発言がぶれる。ころころ変わる。
菅首相を支持した議員達は安心して発言を聞いていられないことだろう。
有権者に対する説明に追われることになる。

菅首相の辞任がハッキリしていないにも関わらず、次期代表選に何人かの議員が声を上げ始めた。
まだ、これからも何人かが声を上げるだろう。
彼らに共通する課題は、いかに小沢グループの支持を得るかにある。(厳密には小沢さんの支持を得られるかではあるが・・・。)
いくらマスコミが何を言おうが、代表選の鍵を握っているのは小沢さんだ。
小沢さんは早くから小沢グループの内部固めに入っていた。鳩山グループも親小沢の松野議員や川内議員が幹部になり、内部固めに入っている。

ここら辺の政局の読みが小沢さんは他のグループの代表とは違う。
確実に読める数を固めるという、当たり前のことを地道に積み上げている。
ここでも、当たり前のことを当たり前にやっている。
再度いうが、当たり前のことを当たり前に地道に進めるところに小沢さんの凄さがある。
確実に読める数を抑えているということは、代表選に出馬する議員にしてみれば、確実に票読みができるということである。
小沢さんと鳩山さんのグループでほぼ150票、小沢さんの支持する議員に投票する議員グループなどの数を足せば、ほぼ過半数はおさえているのではないか。

慌てているのは、前原氏や野田氏、仙石氏である。
今回、党の主導権を小沢さんに奪われれば、首相の座につける可能性が大きく低下する。
岡田氏や玄葉氏らも同様である。

彼らは、自分達の進む道が靄に包まれ、どうしたらいいのかわからない状況に陥りかけている。
自分達の実力不足を露呈してしまった今、党内で主導権を握れる可能性は、ほぼなくなったと見た方が間違いないだろう。
この低い内閣支持率や党の支持率では自民党との連立は「夢」でしかない。

政治の関心は菅首相がいつ辞めるのか(いつ辞めさせられるのか) に絞られた。

2011年7月27日水曜日

菅首相の居座りほど「理不尽」なことはない。・・・菅首相は辞める気が無い。

昨日もあるテレビ番組で菅首相の側近と呼ばれる人が「こんなときだからこそ菅首相は100%の力で辞めるまで頑張るべきだ。」とか「菅首相の思いが国民に伝わっていない。」などと反論していたが、説得力に欠けた。
そもそも、今でも辞めるつもりは毛頭、無いと思われる。
辞めるつもりがあるのなら、退陣時期を明確にし野党に協力を求めるはずである。
今日の発言が明日には変わる人である。
「3つの条件が整ったら若い人に譲る。」という発言も怪しいものである。
また、それを信じて野党の言うがままになっている岡田幹事長や安住国会対策委員長もアホである。

「脱原発」が多くの国民に支持されているにも関わらず、内閣の支持率、政党支持率が十数%しかないという現実が意味することを菅首相も周辺も党執行部も理解していない。
菅首相の「本気度」に?がつくのだ。多くの国民がそう感じている。

辞めるつもりが本当にあるのなら、後継者へ引き継ぐ道筋を作るのが本来の大切な役目のはずだ。
そうすることにより、自分の影響力を残すことができると考えるのが普通の人間の考えだ。
しかし、本人や周辺は「後を引き継ぐ人材がいない。」ということを「居座りの最大の理由」にしている。
ならば、「若い人に引き継ぐ」などという発言をすべきではない。
「今の危機に対応できるのは菅さんしかいない。」と本人やその周辺も、思っているのだろう。
ということは、やはり辞めるつもりはないのだ。

2011年7月26日火曜日

アメリカ経済の行方と日本の政治

アメリカ政府の財政状況がかなり悪い。経済状況も一向に上向かない。一部の指標では上向いているものもあるが、雇用状況は一向に改善しない。

若者の失業率は上昇し、日本と同様、新卒学生の就職難が問題になっているようだ。
国債発行上限額の承認が議会で成立する目処が立たない中、急激に円高が進行している。円はドルだけでなくユーロに対しても上昇している。

これらの状況は今後の日本の政治にどう影響を与えるのだろう。
たとえば沖縄の普天間基地の移転問題ではどうだろう。辺野古への移転が進まない中、アメリカは財政難で軍事費の大幅な削減に追い込まれている。アフガニスタンからの撤退も決めた。
グアムへの移転問題もアメリカ議会で大幅に予算を削られ、宙に浮いた形になっているようだ。

見方によっては日本にとってチャンスだ。
アメリカ政府は内政問題に力を注がざるを得ない状況に追い込まれており、財政難で軍事費を削減せざるを得ない現状では、むしろ日本との協力関係を強化するため、日本の要望や意見が受け入れやすい環境にあるのではないか。
どちらにしてもグアムへの統合は時代のながれであり、日本国内の基地縮小も当然の流れだ。
アフガニスタンからも撤退すれば、辺野古基地も必要性は低くなる。
日本が資金を提供し大型空母を一隻建造すれば、その方がコストは安いかもしれない。
日本に基地があれば、「思いやり予算が減らない」わけで、基地が縮小されれば、その予算も縮小するはずだ。

アメリカの財政危機は「アメリカの外交姿勢」にも当然影響を与える。
なんのかんのといいながらもアメリカは日本の金に期待している。
見方によれば、金を出す側の日本の方が立場が上のはずなのだが・・・・。
こんな時こそ、アメリカと対応に渡り合える政治家が求められる。
今まではアメリカの利益最優先でアメリカが一方的に条件を押し付けてきた。
しかし、今後の日米関係は本当の意味での「Win Win」の関係を築く時期にきていると思われる。
アメリカ側にとってみても、決断力のある政治家がトップにつくことは、マイナスにはならない。

新しい日米関係の道を拓くチャンスを生かせる政治家は誰なのか・・・。
少なくとも自民党の政治家や前原・岡田・枝野氏らでないことは間違いない。

おもろかったので貼らしてもらいました。

2011年7月25日月曜日

ポスト「菅」を狙う人たち・・・代表選はいつになるのか?

最近、ブログの更新が思ったようにできない。
その最大原因が、ネタ不足と「菅首相が辞めないことによる無力感」にある。

これだけ菅首相を「叩くネタ」があるのに、詰めきれない野党や与党の執行部に対する不満と苛立ちが「日本全体の閉塞感」にもつながっている。
見ていると将棋の「千日手」と同じで、同じようなやり取りが何度も応酬されるような状況に陥っている。
ここは王手を迫っている野党の側が、手を変えて攻めるしかないと思うのだが、それを考え指揮できる参謀がいないようだ。

そもそも、こういう状況に陥る可能性は、ある程度予想できたはずである。
小沢さんは「菅首相は簡単に辞めない。」と昨年のある段階から公言していた。

民主党の執行部は代表選の日程を決めることで、菅首相の退陣時期を明確にしたいようだが、そんなにうまくいくのだろうか。
また代表戦をにらんで、小沢元環境大臣や馬渕元国交大臣も名乗りを上げ始めた。
現執行部との距離をできるだけ遠ざけたいとの思いは二人に共通しているようだ。

現状を考えたとき「マニュフェストの基本部分の大幅な見直し」は民主党の政策転換をも意味するわけで、野党に擦り寄るための見直しは野党との「基本政策の違い」がなくなることを意味する。

これは極端なことを言えば「民主党ではなくなる」ことを意味する。
どこの政党も政策にたいした違いがないのなら、選挙で政策を政党で選ぶ根拠がなくなる。

民主党執行部は執行部の代表である「菅首相」を辞めさせることが目的化し、肝心な「民主党の心」の部分を売り渡したといわれてもしょうがないだろう。
それにしても岡田幹事長のやっていることには理解に苦しむ。
彼らが民主党にいる存在意義がなくなるからだ。
早く自民党に行ったら岡田幹事長殿・・・。

2011年7月22日金曜日

民主党弱体化の原因・・・小沢グループの排除が最大原因だ。

いやはや、民主党の弱体化は酷いものだ。
自民党も似たり寄ったりだから助けられているものの、情けない限りだ。
この最大要因は、「挙党一致」「全員野球」などと口では言いながら、実際には卑劣な「イジメ」を行った菅首相をはじめとする「菅支持派」の面々だ。
小沢さんを排除していなければ、こんな状況にはなっていなかった。

第2が「マニュフェストのなし崩し的な修正」である。というかマニュフェストの放棄と言ったほうが正しいのかもしれない。
今になって「マニュフェストの数字は甘かった」などとほざいているが、甘かったのではなく「実現する気が無かった」とハッキリ言えばいい。

弱体化の原因を作り、実際に弱体化させた面々の責任はどうなのか。
おそらく誰も責任を取らないだろう。
ここに民主党という政党の甘さと弱さが表れている。

なでしこジャパンの沢選手が言っているように、物事は全て「結果」である。
選挙で負け続けているどこかの幹事長に聞かせてやりたいものだ。

岡田幹事長や安住国会対策委員長の今までの発言は何だったのか?

「首相が辞めない場合、辞めさせるのが幹事長の役目だ」と言っていなかったか?
「後ろから首を絞めて云々・・・・。」と言っていなかったか?

自分の言ったことには責任を持て!お二人さんよ!

2011年7月21日木曜日

多くの国民は小沢一郎の『生の声』に飢えている。・・・小沢さんの話が聞きたい!

政治、経済が混乱している中、多くの国民が小沢一郎の『生の声』を聞きたい思っているのではないだろうか。

「居座り菅」のあきらめの悪さと、「民主党や自民党のだらしなさ」に多くの国民は虚脱感に襲われている。
「変わらずに生き残るためには変わり続けなくてはならない」
小沢さんがよく使うある映画の中の台詞だが、まさしく今がそういう状況にある。
日本が日本人が変わらず生き残っていくためには、日本がそして日本人が変わらなければならない。
そんな時がきている。
しかしながら政治の世界では変わるどころか、動くことさえできない状況だ。


小沢さんならこの状況を変えられるかも知れない。
そう、感じている国民も多いのではないだろうか。

国民は、もしかすると少し変わり始めたのかも知れない。
原発事故で明らかになった電力業界の隠蔽体質をはじめ検察の出鱈目な捜査などが明るみに出ることで既存の体制の裏側が見え始め、それらを疑って見ることをおぼえたからだ。
少しづつではあるが、自分達も変わらなくてはいけないと感じ始めた人も出てきているようだ。

それに引きかえ、政治の世界のお粗末さには呆れてものがいえない。
世論調査などでもそう感じている人が多いことを傾向として示している。
今、総選挙が行われたとしても、「投票する政党が見当たらない」という人が大多数というのが実状ではないのか?
これでは選挙をやる意味もない。

政治の世界に関して言えば「変わらなければ、生き残れない。」というのが実感ではないのか。
政党や政治家がどれほどの危機感を持っているかは計り知れないが、これくらいの覚悟を持って政治に取り組んでいただかないと、この難局は乗り切れないだろう。

今や日本は中流国家とは言いがたい。
政治は漂流し経済は先行きが見通せず、困窮する国民が増加している。

国民年金を4割以上の国民が納めていない現状をどう見るのか。
収められない人の増加は言うまでも無いが、政治の信頼が揺らいでいることがその根源にあることを政治家や官僚は心すべきだ。

2011年7月19日火曜日

「なでしこジャパン優勝」に思うこと・・・沢選手のリーダーシップに学べ

昨日から女子サッカーワールドカップでの「なでしこジャパン優勝」の話題で一色だ。
私も試合を見たが素直に「感動」した。
正直に言うと私はアメリカには勝てないと思っていた。
一度も勝っていないチームに大舞台で勝つことは、並大抵ではない。
彼女らの『あきらめない心』に改めて拍手を送りたい。

実は、私は録画で試合を見た。
カミサンが大のサーカーファンなので、朝起きて一番に結果を聞いたら「勝ったよ!」との返事。
安心して録画を見ることができた。
先行されても、安心して試合を見られるので心臓に負担がかからない。
結果を知らないで見るには心臓に悪い試合であった。

つくづく勝負は『結果』であることを思い知らされた。
負けていれば、マスコミはどんな報道をしただろう。

話は変わるが
カミサン曰く「沢選手が首相だったらいいのにね」
少し無茶振りの話だが、沢選手の「リーダーシップ」に学ぶ点は多いような気がする。
菅首相の評価で一番低いのが「リーダーシップの無さ」である。
チームをまとめ窮地の場合には選手を鼓舞し、最後まであきらめない姿勢は「政治のリーダー」にも求められる資質である。

殆ど寝ていない選手に、マスコミ各社がインタビューを強要していたが、さすがに選手も頭がボーとしていたのか、反応がイマイチではあった。

ゆっくり休ませてあげてから取材をするという配慮ができなかったのだろうか。
そうすればもっと面白い話が聞けたのではないだろうかと思ったのは私だけであろうか。
どこの局も、ワンパターンの地元と家族の取材ばかりだ。
試合の分析を重点にした報道があっても良かったのではないかと思ったのは私だけであろうか。
試合自体が大変面白い内容であっただけに、余計にそう感じた。

2011年7月15日金曜日

民主党もダメ、自民党もダメ・・・菅もダメ、谷垣もダメ

時事通信の世論調査で菅内閣の支持率が12%台に低下したそうだ。
まあ妥当な数字だろう。(世論調査は信用しないが・・・。)

菅首相は「脱原発」で支持率アップを狙ったようだが世論を完全に読み違えている。
国民は政策云々より、菅首相が信用できないことに対して評価を下しているのである。
であるからして、目新しい政策を打ち出しても支持率を大きく上昇させることは無理である。
これだけ内閣の支持率が低いのに自民党の支持率が上がらないのも不思議である。
自民党に対しても多くの国民が不信感を持っているのだろう。
次の首相候補の上位に野党第一党の党首の名前が出てこないということも前代未聞である。
政界全体が「液状化」していることの現われである。

枝野、仙谷、岡田、前原、安住などの面々は「菅首相批判」に血眼になっているが「内閣支持率」や「民主党支持率」を大きく落とした責任は彼らにもある。
菅直人を担いで「民主党代表」に、そして「首相」にしたのは彼らである。
菅首相を辞めさせる責任が彼らにはあるはずだ。
この点に関しては鳩山前首相の言っていることは正しい。

彼らが問われるべき「最大の責任」は「民主党支持率」をどん底にまで下げたことにある。
菅首相と連帯責任を問われるべき立場にある。
そう多くの国民も思っているはずだ。

そもそも、仙谷、枝野両氏は菅内閣で官房長官として菅首相を支える立場にあった。
彼らの責任もしっかり問われなければならない。
同様に党の支持率をどん底にまで落とし選挙で連戦連敗している責任は枝野、岡田両氏にある。
責任を認め他の人に再建を託すのが筋である。

この現状で、もし小沢さんが「小沢・鳩山新党」を立ち上げたらどうなるだろう。
支持率が一躍トップになる可能性を否定できない。
世論調査の「支持政党なし」の中に、多くの小沢さん支持者がいるのは間違いない。
民主党や自民党支持層からも一定の支持を獲得するだろう。

小沢さんの存在自体が一つの政党と言っても過言ではない。

2011年7月14日木曜日

政権の体をなしていない菅内閣・・・小沢さんがいないと駄目な民主党

菅内閣のここ数ヶ月(樹立以後ずーとだが特にここ数ヶ月は酷い)の政権運営は政権の体をなしていない。
政治になっていない。
同様に民主党執行部においても同じことが言える。

政治とは何ぞや。
政権運営とは何ぞや。
党運営とは何ぞや。

頭の良い政治家は多いかも知れないが「政治」を知っている政治家は少ない。
自分をアピールすることは得意だが「政権運営」の「いろは」を知らない政治家が多い。
嫌いな仲間を排除することに関して早いが「党内の合意」をなかなか纏めきれない政治家が多い。
偉そうなことを言うが「選挙」が怖い政治家ばかりの民主党。
知識ばかりで「選挙の戦い方」さえ知らない中堅・ベテラン議員。

連立も組めない。
政界再編も主導できない。
首相の首に鈴もつけれない。
ダメな大臣ばかり任命する。

政治家に必要なものは何なのか?
政治理念にもとづき政策を考え、そして実現する。
もっとも重要なのは、実現する実行力とリーダーシップである。
責任を取る覚悟である。

一人前の政治家になるには少し時間がかかる。
党務、政務、国会運営などを経験し選挙で勝ちあがってくるだけの力を蓄積して初めて政治家として認められる。

今、日本の政治を動かせるのは一人しかいない。
それは「小沢一郎」である。
国民も少しづつ、それを理解しはじめているのではないだろうか。

2011年7月13日水曜日

陸山会事件の裁判と菅首相の外国人違法献金問題について

陸山会事件の東京地裁での公判もほぼ終了し検察側のいいかげんな取り調べ内容が明らかになってきた。
秘書3人の「小沢元代表に虚偽記載を報告し、了承を受けた」とされる調書がほぼ全面的に不採用になったことから小沢さんの裁判にも大きな影響を与えることは間違いない。
小沢さんの無罪(この表現自体がおかしいと思うのだが)はほぼ確定したと言っても間違いないと思われる。

陸山会事件の検察側の根拠は石川秘書の供述が中心だ。
水谷建設からの献金問題は、起訴とは関係ないにもかかわらず裁判で長い時間がとられた。しかし、これはこれで検察側や検察側証人の出鱈目さが露見して結果としてよかったのかもしれない。

本筋の虚偽記載の件での供述の中で非常に重要なのは、本来、年を越してから土地を取得する予定であったこと。そして土地の購入が決まった段階で登記と記載の時期を翌年に延ばすことが問題にならないかどうかを専門家(司法書士だと思ったが)に相談していることである。
登記の時期を翌年にすることについて第三者である専門家に相談して決めたことの意味は大きい。
政治資金規正法の所轄機関である総務省が、売買契約時でも登記時でも記載時期に関しては、どちらでも問題ないという見解を示していることからして、第三者に相談して記載時期を決めたということは石川秘書本人及び小沢さんの直接の意向が反映された余地があったかどうかの見解に大きな影響を与えることになる。

最近、問題になっているのが菅首相の外国人献金問題である。
国会答弁でも献金者が外国人であるとはしらなかったと白を切りとおしていたが、新聞で問題になったすぐ後に「高速道路のサービスエリア」で献金を返金していたとの情報がある。
そもそもテレビドラマでもあるまいし、サービスエリアで金の受け渡しをすれば、かなり怪しいと思われるのが普通である。
ご本人はその4日後に返金したと答弁しており、どちらが本当なのかを自民党や野党には、がんばって事実を引き出してもらいたい。
もし、最初のサービスエリアでの返金が事実なら、菅首相は最初から献金者が外国籍であることを知っており、新聞報道に慌て、急いで返金したことになる。
外国籍だと認識していなければ、何も慌てて、サービスエリアで返金することはない。
普通に振込みで返金するのが正常な処理の方法である。
テレビドラマの刑事物に良く出てくる誘拐事件の身代金の受け渡しのようなやり方は、誰の目にも違和感がある。

この問題で退陣に追い込めるように、是非、野党にはがんばってもらいたい。
小沢さんの時には、散々「説明責任」を問うていた野党である。
菅首相に対しても「説明責任」を厳しく追及しなければ、辻褄があわない。
ついでに、前原氏と仙石氏の問題についても再度、追求すべきと思うのは私だけであろうか。

2011年7月12日火曜日

地域活性化の鍵・・・政治が役割を果たしていないのでは?

『暑い!』
人に会うごとに皆さんの口からでてくる第一声がこの言葉である。

ここ数日、グログを休んでしまった。
頼まれていたホームページの制作に没頭していたからである。
1週間で2つのホームページを制作した。
延べ制作ページ数は120ページくらいになる。
これを機会にホームページを作る場合の基本的な考え方を再考してみた。
やはり、「見て楽しい。読んでためになる。自分達の思いを伝える。」が基本のような気がする。
もちろん、常に新しい情報を発信し続けることは当然のことだ。
「自分の言葉で語る」ということは、ホームページを作る場合においても非常に重要だ。
「訴える力」の差となって現れる。

たまたま制作したホームページの中のコンテンツに「地域社会の活性化」に関するものがあり、内容も含めて私が書き込んだ。
少しその内容を紹介しよう。
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以下転載
『歴史に学ぶ』 ・・・地域活性化の鍵は歴史を紐解くところから始まるのでは?

政府の肝いりで地域活性化が叫び続けられているが、成功事例が少ないのも事実である。
 その中のいくつかの成功事例には共通点が挙げられる。
 「若者、よそ者、ばか者」とよくいわれるが、やはり強い意志をもったリーダーの存在が不可欠である。成功した事例には必ず、こうしたリーダーが存在する。

成功事例を見る限りにおいては、小さい自治体ほど成功事例が多い。 「小回りが聞く。意思決定のスピードが速い。思い切ったことに取り組める。」
などのメリットがありそうだ。

江戸時代は地方分権国家であった。鎖国をしていながらも独自の産業振興と独自の文化を地方が主体で生み出した。
これからの地方活性化を考えるとき、江戸時代はひとつの参考になるだろう。

全国の都市が金太郎飴的な街になり特色がなくなってしまった今、地域が持つ歴史を振り返ることから始めてみてはどうだろう。そんな中にヒントが隠されているのかもしれない。

今、社会が求めているものとは?
「人と人との絆」とか「助け合い」とか言う言葉が復活しつつある。
個人重視の社会の進展にともない「人間関係の希薄化」が進んだ反動かも知れない。

アメリカを例に取ると一昔前まではボランティア活動や助け合いは教会が中心で行われていた。
その当時は「貧困」が最大の社会問題であった。「貧困の救済」が活動の中心であった。
その後、社会が豊かになると供に、社会問題も広範な分野に広がり教会だけでは対応しきれなくなりNPOや社会企業家と言われる人たちが出現した。
そして教会を中心とした助け合いの活動の中から寄付の文化が生まれ、今もその文化は引き継がれている。

翻って、日本ではボランティア活動などを地域の「社会福祉協議会」が中心で担ってきた。
行政の補完的な役割を担う「社会福祉協議会」と地縁組織(自治会、町内会)が地域の助け合い活動の中心となり長い間担ってきたことで寄付の文化が日本では育たなかった。
その担い手であった社会福祉協議会や自治会などの組織が高齢化や過疎化に伴い活動力が大きく低下してきた。
新たな地域の「助け合い」と「活性化」を担う組織と人材の育成が急がれている。

余談
アメリカでは資産家ほど寄付をする。ビルゲイツ氏やバフェット氏などが有名だが、彼らにとっては寄付することがイコール社会的地位を高めることにつながるからである。
寄付は社会問題に目をつぶり、自分の利益だけを追求することに対する後ろめたさを払拭するための手段でもある。社会の問題に関心があることをアピールする手段でもある。

日本でも寄付の仕組みがなかった訳ではない。社会福祉協議会や赤十字のように会員の会費という形で半ば強制的に徴収されてきた経緯がある。
自発的な寄付という習慣が育たなかった原因の一因はこんなところにもある。

しかしである。
しかし、地域が疲弊し、高齢化が進み、自然が荒れ、人間性が失われつつある社会を作りだした最大の原因は政治にあるのではないだろうか。
何も手を打たず、アメリカの自由主義経済の後追いばかりをしてきた政治こそが、日本の活力を失わせた最大の戦犯である。

2011年7月6日水曜日

松本復興相の辞任・・・吹っ切れ過ぎたのかも・・・。

松本龍復興担当大臣が問題発言で辞任した。
あの発言内容では、時間の問題だとは思っていたが、思いのほか早い辞任だった。
そもそも、この大臣は最初からやる気が無かったような気がしてならない。
最初の会見ではサングラスをして出てきた。

菅首相の就任依頼を2度固辞した後での就任で、なかばヤケクソで引き受けた大臣といってもいいのかも知れない。
岩手県でサーカーボールを蹴ったあたりから、おかしな雰囲気ではあった。
宮城県の変わり者の村井知事への発言は、私的には賛同できる部分もある。(村井知事は好かん!)
後の「オフレコ・・・・」がまずかった。あれでマスコミを敵に廻してしまったようだ。

ただ、やはり人格的には少し問題がありそうだ。
記者会見を見ても、かなりの変わり者であることに間違いはなさそうだ。
ジャズやアメリカンポップスが好みのようだが、東北の復興担当なら、やはり『演歌』だろう。
被災地の気持ちがわからないと思わる原因もこのあたりにありそうだ。(都会の人間だと思われる。)

好きでなくても『演歌』の歌詞を持ち出し、東北への思いを語るくらいの演出ができなくては、一流の政治家とは言えない。
地元の住民の『心』に入り込んでこそ、そして信頼されてこそ、初めて復興が進められる。

今回、被災にあった地域のコミュニティーは都会とは異次元の世界である。
ご先祖様から延々と続く地縁、血縁関係の中での結びつきは、都会の人が数日住んだくらいで理解できるものではない。
また、漁業関係者の人たちは漁業でしか働いたことのない人たちである。
漁業のない生活は考えられない人たちである。

これらのことをよく理解した上で、それぞれの地域の人たちの希望を取り入れながら進めないと、復興はスムーズに進まないだろう。
仮設住宅に入居したはいいが、その後の目安がある人はほんの一部だろう。
新たに家を新築できる人も、そんなに多くないはずだ。

そんな被災地の住民に、どのようにして「希望の火」を燈してあげるのか。
お金の支給やインフラの復旧とは別の『心の復旧』と『希望への復興』が求められている。

世の中『お金だけでは解決できない問題』が多くあることを理解すべきだ。
しかし当面は『お金』が必要であることも現実であり真実である。

2011年7月4日月曜日

菅首相は解散するのか・・・解散のメリットは?

暑い!
近隣の家電量販店には扇風機が売り切れで1台もない。
何かが間違っているような気がしてならない。
『節電』のいう名の下に洗脳されているような気がするのは私だけであろうか・・・。

おかしいと言えばこの大臣もかなり、おかしい人である。
上から目線での偉そうな言葉遣いといい、なにか勘違いしているように思えてならないのは私だけであろうか・・・。

松本復興相、岩手・宮城両知事にきわどい発言連発
松本龍復興担当相は3日、東日本大震災の被災地である岩手・宮城両県を訪ね、両県知事と会談した。前日の福島県に続く就任後初めての被災地訪問だが、被災者の感情を逆なでしかねない発言を連発した。週明けの国会で野党が追及する可能性もある。

最初に訪れた岩手県庁の玄関前では、衛藤征士郎・衆院副議長からもらったというサッカーボールを持ち出し、「キックオフだ」と達増拓也知事に蹴り込んだが、達増氏は取り損ねた。
会談では、仮設住宅の要望をしようとする達増知事の言葉を遮り、「本当は仮設はあなた方の仕事だ」と指摘。仮設住宅での孤独死対策などの国の施策を挙げ、「国は進んだことをやっている。(被災自治体は)そこに追いついてこないといけない。知恵を出したところは助けるが、知恵を出さないやつは助けない。そのくらいの気持ちを持って」と述べた。また、「九州の人間だから、東北の何市がどこの県とか分からない」と冗談めかして話した。

午後に訪問した宮城県庁では、応接室に後から入ってきた村井嘉浩知事に「お客さんが来る時は、自分が入ってから呼べ。しっかりやれよ」と語った。被災した漁港を集約するという県独自の計画に対しては「県でコンセンサスをとれよ。そうしないと、我々は何もしないぞ」などと厳しい口調で注文をつけた。
松本氏は防災相から引き続き震災対応に当たることもあって村井氏は面会後、記者団に「地元のことをよく分かっている方が大臣に就任して喜んでいます」と述べた。しかし、ある県幹部は「被災地に来て、あの言動はない」と憤っていた。
(山下剛、高橋昌宏)(朝日新聞より抜粋)

昨日のテレビ番組で岡田幹事長が珍しくまともなことを言っていた。
「解散」する理由が見当たらないという趣旨での発言であるが、もっともな発言であった。

通常の感覚で言えば解散する条件として以下のような状況が考えられる。
①参議院は過半数を維持しているが、衆議院で過半数を割っている場合
②参議院で過半数割れをしているが、衆議院で3分の2の議席が確保できる見込みがある場合

現在、民主党は衆議院で約300議席を保持している。解散で減ることはあっても増える可能性は殆どゼロである。
参議院の過半数割れの状況は変わらない。
菅首相が解散を考えているとしたら、何のメリットがあると考えてのことなのだろう。
自民党や公明党との連立は菅首相の下では絶対に無理だろう。

解散していいことは一つも無いように思えるのだが・・・。
「脱原発」「自然エネルギーへの転換」を訴えて、たとえ選挙で勝ったとしても、それで菅内閣の支持率が上がるとは考えにくい。
国民の間にも菅首相に対する信用と信頼、リーダーシップの無さが浸透している。
野党に限らず、与党の中でも同様な認識が大半だ。
解散する意義が見出せないのは私だけであろうか・・・。
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