2011年8月20日土曜日

円高に無策な政府・・・経済オンチの集まり?

民主党の代表選挙も候補者乱立で、訳がわからなくなりつつある。
どの候補も首相には?と感じる今日この頃だ。
首相には、亀井静香(静かではないが・・・)さんあたりが、いいと思うのだが・・・。

円がニューヨーク市場で一時75円台になったそうだ。
菅首相を含む閣僚や経済官僚の無策ぶりと経済オンチぶりが、より鮮明に浮き彫りになってきた。
今や日本は、政治、外交、経済政策等で先進国は言うに及ばず、新興国にさえ馬鹿にされつつある。その認識さえ持てない政治家や官僚では、対応できるはずがない。

根本にあるのは資本主義経済の変質にある。
インフレになっても賃金が上がらない。雇用が生まれない。
金融緩和しても、思ったように資金需要が生まれない。etc
今までの常識が通用しなくなり、打つ手がなくなりつつある。

本来のあるべき姿とかけ離れてきたことが世界的な経済・金融の混乱を招きはじめたことだ。
むしろ今の姿は、本来の姿に戻ろうとする傾向の現われと見たほうがいいのかも知れない。
実体経済を重視する方向に戻り始めたと見ていい。

円高によって輸出産業は大打撃を受けるというが、それは価格競争力や高付加価値があればある程度は影響を低減できる。値上げで対応できる部分も残されているはずだ。
また、輸出の競争相手となる国の為替相場も考慮しないと正確な影響は判断できない。
競争相手国の為替が円以上に上がっていることもありうるからだ。

アメリカ国債がAAAから格下げされたことの影響が大きいことは事実だがアメリカ経済の実体を見た場合、今までAAAだったことの方がおかしいと思うのが自然だろう。

簡単に円安に誘導できるような状況にはない。むしろ長期的に円高傾向が続くことを前提に腰をすえた対策を継続的に進めるべきだ。

一つは戦略的な輸入政策、対外投資策による円売りによる円高防止策の実行。
もう一つが、コストダウンに頼らない価格競争力のアップである。(技術革新、高付加価値、独自技術開発、中間部品中心⇒製品中心の輸出への転換etc)

日本は経済界、官僚組織、マスコミなどを変えていかないと、改革は進まない。
政権交代でこの部分に期待したのだが今、出馬表明している候補者には、物足りなさを感じる。

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