2011年8月22日月曜日

「平幕だけでの大相撲」・・・民主党代表選を例えるならば・・・。

横綱や大関抜きの平幕だけでの大相撲のような民主党代表選である。
そこに、後出しジャンケンで前原前外務大臣が出馬しそうな雰囲気になってきた。
前原氏のテレビで見る顔からは焦りと迷いの表情が見て取れる。
前原氏はマスコミの世論調査でも、ダントツの1位だそうだが今回、小沢さんは出馬できないので、小沢さん抜きでの人気投票であることを考慮する必要がある。

マスコミなどが「人気が高い」と煽て上げている前原氏だが、その大半は作られた人気でしかない。
マスコミにとって前原氏は「反小沢」のシンボル的位置づけの議員である。且つアメリカ一辺倒の自分達に都合のいい政治家と考えている。であるからして、一生懸命「ヨイショ」して盛り上げているにすぎない。

簡単に言えば、今までの前原人気は「マスコミが作り上げた反小沢世論」に乗っかった部分がかなりあるということである。
今回も、マスコミは「小沢悪役論」を展開し前原氏待望論を盛り上げようと必死になっているが、思ったように盛り上がらないので困っているようだ。(待望論は、ほんの一部の議員が声を上げているにすぎない。)
前原氏が煮え切らない原因の一つがこれだ。

待望論が燃え上がらない原因は、第一に小沢さんが出馬しない(できない)ので批判がしにくいこと。(議員だけの選挙なのでマスコミ等での世論誘導も殆ど効果がない。)

第二に、菅政権下において小沢さんを徹底的に排除したため、小沢さんは政権運営、党運営に一切関わっておらず、批判されるネタはあっても批判するネタが無いこと。

第三に小沢さんの扱いをどうするかが代表選の大きな焦点のひとつであり、党内が小沢さんの復権を期待する情勢に傾きつつある。
そのため「反小沢のシンボル的な存在」と見られてる前原氏には、不利な情勢である。
「反小沢」が争点から消え、逆に「小沢さんの支持をいかにして得るか」が代表選の争点になってしまったことで仙谷氏やマスコミの戦略は脆くも崩れ去り、慌てふためいている。(結局、反小沢が焦点にならないと彼らは戦えない。)

今後の大きな焦点は、プライドの高い前原氏が「小沢さんに頭を下げて協力をお願いする。」ことができるかどうか。そして幹事長人事等で小沢さんや鳩山さん達の要望を受け入れることができるかどうかだろう。
当然、小沢さんの扱いをどうするかも重要なポイントである。
これらのことを、前原氏が決断できるかどうかが、ここ数日の代表選のポイントだろう。
できなければ、代表選で勝つことは到底、無理だろう。
また、この代表選で勝利できなければ、前原氏の党内での求心力は大幅に低下することになるだろう。出馬は前原氏にとって大きなリスクを伴う。

ここは、前原、野田の両氏が立候補しお互い共倒れしてもらうことが、民主党の将来のためにもいいのではないかと考える。(そうすれば党内も纏まりやすくなるだろう。)
それを期待する今日この頃である。



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