2011年9月6日火曜日

財務省は小沢一郎と、どう折り合いをつけるのか?・・・小沢さんの首相だけは防止したい。

今回の台風による被害は思いのほか大きい。
被災地の皆様にお見舞い申し上げます。
私も中学生の時、住んでいた地域が今回のような集中豪雨に襲われたことがある。殆どの橋は流され、道路は分断され、あちらこちらで土砂崩れが発生した。テレビでみる映像を実感できる。

さて、民主党の党内人事や閣僚人事が決まったようだ。
党内人事には輿石幹事長の意向がかなり反映されているようだ。
この輿石という爺様は、食えない爺様だ。バランス感覚に富んだ人事だが、その中に「わさび」を少し入れるあたりは只者ではない。

岡田幹事長を「一丁上がりポスト」である最高顧問に祭り上げ、仙谷氏を新設の政調会長代行に押し込めた。
官房機密費の恩恵に与かった政治部記者や政治評論家は、このポストについたことで、あたかも仙谷氏が党内の政策を牛耳るようなニュアンスの発言をしているが、これは間違いだ。
仙谷氏がまたぞろ裏で蠢くのを防止するため、わざわざ役職を新設までして押し込めたと見るほうが自然である。政調会長代理に小沢さんに近い三井氏、桜井氏が就いたことからも、そのことが推察できる。

仙谷氏を高く評価するマスコミ記者や政治評論家がいるが、冷静に見て欲しい。管政権発足以後、政権はどんな実績を挙げたのか。多分、多くの人が「浜岡原発の停止」と「脱原発発言」ぐらいしか思いつかないと思う。菅首相の参謀役として官房長官、副官房長官を務めた仙谷氏の実力も菅首相とそんなに変わらない程度だということである。
本当に実力があったなら、政治がもっと前に進んでいたはずである。震災復興対策や原発事故対応も今より進んでいたはずである。諸外国との関係も、こんなに悪化しなかったはずである。野党との関係もこれだけ、こじれることはなかったはずだ。何より、もっと早く菅首相を退陣させることができたはずだ。この程度の実力だということである。
結果として菅首相退陣の引き金を引いたのも小沢さんである。内閣不信任案可決で追い詰めた。(鳩山さんが余分なことをしたため、おかしくなった部分があるが・・・)

野田首相の後ろに財務省がいることは間違いない。かなり本気で野田政権を長期政権にしようと目論んでいる。
財務省の最悪シナリオは「小沢首相」である。小沢さんには何をするかわからない怖さがあり、官僚は、それを恐れている。
小沢政権を阻止するためには、自分達に都合のいい野田首相を少しでも長く首相の座に就けておく必要がある。

今後の政治の動きの中で注視すべき点は、財務省が政策面で、どう小沢さんと折り合いをつけようとするのかであろう。
おそらく、財務省は小沢さんに対するアプローチを強めるはずだ。

「官僚と戦う姿勢」をなくしたら民主党ではなくなる。与党になった途端に官僚に懐柔され「戦う姿勢」をなくしてしまうようでは、民主党の存在意義が問われる。
無理に与党らしく振舞おうとするから、本来の良さが失われるのである。
この点をもう一度、民主党は振り返る必要がある。

自民党にも上記のことは当てはまる。
与党の意識を残したままで無理に野党らしく振舞おうとしている。
ネチネチと民主党のマニュフェストを財源だけを問題に批判し続けていても支持率はあがらない。
民主党のマニュフェストを超える斬新で夢が持てるような政策を打ち出してごらん。
それが、できないのなら「官僚と戦う姿勢」を見せてごらん。
国民は自民党に目新しさと期待する政策が見当たらないから支持しないのである。(古いイメージから脱却できていない。)
人の批判をする前に、自分達の実力を再評価してみては・・・。

1 件のコメント:

通りがけ さんのコメント...

「国会はまったく機能していない」

>野田増税内閣は存在理由なしだし、増税する理由がない。&学校給食に気をつけて!(ふじふじのフィルターさま)
>>http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/http.html
>(前略)
>そもそも、増税路線の人が政権を持つことになること自体がおかしい。不正な政権だと私は思う。
>・・・(中略)・・・
>・・・子どもに20ミリシーベルト被曝させる決定をした文科省が、その延長線上で、放射性物質に汚染された農作物を全国各地の子どもたちに食べさせようとしているということは全く想像に難くありません。
> 皆さんの地域ではいかがですか?汚染作物を給食で食べさせられることになっていませんか?
> しっかりと、検証してくださいネ!
> 武田先生がおっしゃるように、子どもたちは、日本の宝なのですから。
>(終わり)

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子供は国の宝であり、子供を作る出産年齢の若い世代は国にとって宝の成る木である。国が予算よりも財政よりも権力機構よりも法律よりもなによりも最優先で第一に守らねばならないものは若い世代の国民の健康である。憲法にもそう書いてあるし、児玉龍彦氏の叫びもそこにある。

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