2012年3月26日月曜日

消費税政局のこれから・・・財務省の冒した間違い

「命がけ」と言いながら其の前に自分自分の絞めているマゾ野田首相。

小沢切れ言いながら其の前に自分の切られそうなサド自民党の谷垣総裁

持った谷垣氏裸の野田小沢切れ叫びながら鞭で叩くという見たくも想像も、したくない構図である。が、お互いサド、マゾで相性がいいのかもしれない。
冒頭から、品のない話になってしまったが、最近のお二人の発言を聞いていると「性的倒錯」とか「精神疾患」の症状が表れているのではないかと思われるような節が感じられる。


◆消費増税法案:野田首相、今国会成立に覚悟 「政治生命懸ける」
野田佳彦首相は24日、東京都内で講演し、消費増税法案について「ここで決断し政治を前進させることができなかったら、野田内閣の存在意義はない。不退転の決意で、政治生命を懸けて、命を懸けて、この国会中に成立をさせる意気込みで頑張る」と述べ、今国会の成立に自らの進退を懸ける覚悟を強調した。(毎日JPより抜粋)

◇「小沢切り、覚悟示して」谷垣氏
自民党の谷垣禎一総裁は25日、野田佳彦首相が消費増税法案の今国会成立に「政治生命を懸ける」と24日に明言したのを受け、法案に反対する民主党の小沢一郎元代表とたもとを分かつ覚悟があるかどうかを見極める考えを示した。谷垣氏は岐阜市の講演で「首相の選択肢は二つだ。党内融和を重視し、小沢さんにひれ伏すのか。大きな意味で野党との協力を求め、(衆院を)解散して党内を整理するのか」と述べた。
講演後の記者会見では「野田首相が非常に強い決意を持っていることは信じようと思っている」と述べたうえで「もう一回、国民との関係を作り直していくところまで進まないと本物ではない」と早期解散・総選挙に踏み切るよう促した。谷垣氏はこれまでも次期衆院選後の連携に前向きな発言を繰り返しており、早期解散によって「小沢切り」の覚悟を示すよう首相に迫る狙いがあるとみられる。
(毎日JPより抜粋)



今回の「消費税政局」と呼ばれる政局では、民主党と自民党の動きにばかり目を向けていると主役の動きを見逃すことになる。今回の政局の主役は、あくまで「財務省」である。野田首相や安住財務大臣、岡田副総理や自民党の谷垣総裁も、「消費税増税を実現させるための財務省の駒」の一つに過ぎない。

財務省の視点から見てみよう。

彼らの頭にあるのは
①消費税増税の確実な実現
②歳入庁創設の絶対防止
③天下り先の確保と権益の拡大


であり、その障害となっているのが
①小沢一郎及び、そのグループ


そして、彼らにとって喫緊の問題となっているのが
①解散した場合、その先の展望が見えない。選挙結果が読めない。
②増税議論の中で、歳入庁創設が先行実施されそうな雰囲気が生じている。
③株高、円安、復興需要による景気への影響⇒景気上昇にともなう税収増
④予想を越える、反対派の抵抗と反対・慎重派議員の多さ
⑤予想を越える、世論の反対・慎重意見の多さ
⑥予想を超える、自民党、公明党内における反対意見の多さ

彼らが描いた政局は

「民主党から小沢一郎と、そのグループ(50人程度)を排除し、残った議員と自民党で大連立を組ませ消費税増税法案を成立させる。その後、解散させ、選挙後に衆参で過半数を確保できる政権(民主でも自民でも、どちらが中心でもよい。自分達の思い通りに動く政権)を樹立させる。」
というものであったことは、ほぼ疑いない。
しかし、現実は、かなり「想定外」になりつつある。

第一の誤算は
①野田、谷垣両氏の役者としての資質の低さにあった。台詞は話せても、観客を引き込み、感動させるだけの力がなかった。
②そもそも、脚本に無理があり、想定が甘すぎた。
ということだろう。


以上を簡単にまとめると
民主党内の雲行きが、怪しくなってきた。もしかすると増税反対・慎重の議員の方が多いのでは?財務省も疑心暗鬼に陥り、心配になってきた。今国会での法案成立に赤信号が灯り始めた。(どう考えても無理だと思うのだが・・・。)
そこで、財務省は少しシナリオを変更し、自民党の谷垣総裁を使い「小沢さんと、其のグループを切ることができれば、増税に協力しますよ。」というメッセージを民主党に送った。
これは、解散優先論が強い自民党内の事情に配慮し、「ここで無理して法案を出しても国会で否決されますよ。(自民党は反対せざるを得ない。)だったら、解散を先にして、選挙が終わってから、一緒になって増税法案を成立させましょうよ。(コチラの方が確実性が高いと財務省は考え始めた。)」と自民党側から持ちかけさせた。ところが、これも秘密会談が直ぐにバレ、タイミングも悪かったことから、両党内の反対派から猛烈な批判を浴びせられる結果になり、逆に野田、谷垣氏が追い込まれる結果になった。

というところが、今までの経緯だが、更に消費税増税議論が、思わぬ方向に飛び火しだしている。

つまり、原点に逆もどりし「マニュフェストで国民と約束したことを大切に守るべきである」という政治や政党のあり方を問う議論が出始めた。
つまり、「政治、政党への信頼を取り戻す為には、政党はどうあるべきなのか」という根本的な議論に、揺り戻されつつある。
マニュフェストを掲げ選挙選を戦い、多くの選挙民から選ばれた「マニュフェストを守るべきと主張する議員」を排除することの正当性が問われ始めている。
つまり、小沢さんではないが、排除しようとする動機に不純なものを感じる人達が増えつつある。

つまり、結論を言えば1点は、財務省が小細工をやりすぎたということ。

もう一点は、「反対するものは、排除すればいい」という民主主義を否定するような手法に対し、一部の国民がおかしいと感じ始めたことである。
検察と同様に「政治介入」をしすぎたことが財務省の最大の問題点で、検察特捜部と同様、解体の危機に陥る可能性させ予感させる。



野田首相は「ここで決断し政治を前進させることができなかったら、野田内閣の存在意義はない。不退転の決意で、政治生命を懸けて、命を懸けて、この国会中に成立をさせる意気込みで頑張る」と語ったが、実はこの発言は非常に片手落ちな発言で、できなかった場合に、首相個人として、どういう責任の取り方をするのかを同時に発信しなければ、口だけと捉えられてもいたしかたないであろう。(切腹するとか・・・。)
菅政権以降の民主党政権では「責任を取る」という一番大事なことが、なされてこなかった。

そのことが、「政治を前進させることができなくなった原因」の一つであり、「政治家の覚悟」を示すことができなくなったことの表れであり、それが国民の信頼を失った根本的な原因でもある。

不退転の決意と政治生命と命と成立をさせる意気込み」で、政治が前進するならば命を懸ければいい。しかし、だれも野田首相が本当に「命を懸けて」までして増税をやろうとしているとは思っていない。
政治が前進しないのは、何処に問題があるからなのか?

人なのか?組織なのか?制度なのか?
「人」ではないかと思う今日この頃である。





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