2012年5月14日月曜日

妄想と現実の違いに気づかない野田首相・・・妄想だけで生きる自民党

最近、レンタルで洋画のDVDを週に3本ペースで借りて見ている。
気楽な気分で見たいのでラブコメなどの軽い感じの洋画を選択する場合が多い。
しかし、クジと同様、当たり外れはある。面白いだろうと思って借りた映画が大したこともなく、期待していなかった映画が予想以上に面白い場合がある。
選ぶ基準は特別ないが、やはり出演女優が誰かは有力な選択肢の一つだ。名前の知られた女優で選ぶ場合もあるが、時に日本では無名に近い女優を発見しハマる場合もある。
しかし、映画が面白いかどうかは、やはり原作と脚本による部分が大きい。
想像力をかきたてられる映画はジャンルを問わず面白い。頭の脳みそに刺激を与えてくれる=記憶に残る。
映像で見るエロいシーンはその瞬間での一時的な興奮である場合が多いが、言葉や文章が与えてくれる想像力は、それ以上に妄想をかきたててくれる。

菅前首相や野田首相が就任した際には多くの国民が「民主党がマニュフェストで国民と約束したことを実行してくれるという期待」を持ったことだろう。
しかし、現実は「外れクジを引かされた気分」に陥っているのが実情だろう。
「期待する気にもなれない。」というのが現在の気分ではないだろうか。
最近の野田首相を見ていて感じることの一つが、この人は「妄想と現実の違いに気がついていないのではないか」という疑念である。誰かの書いた脚本に沿って妄想の世界で首相を演じているのに、それが現実の世界だと思い込んではいないかということである。
「消費税増税」を実現すれば「財政再建が実現」し「社会福祉は充実」し「経済も上向く」と勝手に妄想の世界の中で思い描いているのではないか。
しかし、現実はそれとは程遠い。

財務省などの官僚や検察特捜部、マスコミ等は「自分達に都合のいい勝手な幻想」を元に、下手な小説を書き、それを元に3流のシナリオを書き、総動員でC級映画を作りあげようとしてきた。
しかし、現実の世界を軽視したツケを支払う羽目に陥っているようだ。
あくまで「幻想の世界」とは「見たくないものを見なくて済む世界」であり「実在しない世界」であり「何も生まれない世界」である。
現実の世界は、「見たくないものも見なくてはならない世界」であり「実在する現実と向き合わなければならない世界」である。

「小沢さんがいなければ民主党を乗っ取ることができる」という妄想。
「小沢一郎はやみ献金を絶対にもらっている。」という妄想。
「起訴されれば小沢一郎は終わる」という妄想。
などの数々の妄想をもとに、彼らは映画を作りあげようとしたが、現実はそのようにはなっていない。「見たくないものを排除」して作りあげたシナリオどおりにいかないのは当然である。

最近での例を一つ上げてみよう。
「消費税を上げればEUのような財政危機は起こらない。」という幻想。
これの根拠はEUがメルコジコンビで進めた「緊縮財政再策」が正しいことを前提としていることである。
「GDPが成長していない国でも増税している。」という意見は、「EUの「緊縮財政政策(その中には増税も含まれる)」は正しく、経済成長なしでも財政再建が達成される。」という条件下での話である。
しかし、この幻想も打ち壊されようとしている。
フランスのサルコジ大統領の敗北とギリシャの総選挙の結果により、EU及びユーロ圏各国では、今までの政策に対する批判が堂々と語られ始めている。ドイツのメンケル首相は孤立化しはじめている。
さすがに、民主党の藤井税調会長の発言もトーンが下がり、控え目になってきている。これは野党の発言においても同様の傾向が見受けられる。
つまり、ヨーロッパの政治状況が日本の政治にも大きく影響し始めたことを表している。消費税の増税を目指す野田首相にとっても、大きな痛手である。

同様に「話し合いで衆議院を解散させられる。」という自民党の幻想も泡のように消える可能性が高い。
話し合い解散は「消費税増税法案に賛成すること」でしか実現しないが、EUの現状から「消費税増税に慎重な意見」が与野党を問わず、ますます強くなることは間違いないだろう。

現実をしっかり見据えようとしないで妄想ばかりが先行する今の政権が国民の支持を得られないのは当然の結果である。

その一方で多くの国民が「小沢一郎=悪」という幻想から解き放されつつある。
最近の世論をみても、小沢さんの控訴に反対と答える国民が半数近くいる。強制起訴当時の世論では80数%の国民が「強制起訴は当然」と答えていたことを考えれば、その差に驚くばかりである。
「小沢一郎が強制起訴されれば民主党を牛耳ることができる」と考えた議員たちの妄想が、今の民主党の混乱の元にある。
言い換えれば、それほど小沢一郎という政治家は「想像力をかきたてられる=脳に刺激を与えられる」政治家であるということである。






3 件のコメント:

通りがけ さんのコメント...

すべては67年前から占領駐留アメリカ軍の計画どおりだから、地位協定にバイバイしないと国内脱原発など絶対にできない。そして地位協定ある限り沖縄負担軽減も絶対にできない。

>「2012年5月11日 (金)ふじふじのフィルターさま
アメリカ軍の核攻撃基地日本列島。その上日本人を兵士にして命までアメリカ軍に捧げる野田首相。」
>20110813 元米軍兵士4人の証言・・・在日米軍の核 投稿者 PMG5
>>http://www.dailymotion.com/video/xkitxk_20110813-yyyyy4yyyy-yyyyyy_news

通りがけ さんのコメント...

前記ふじふじのフィルターさま「アメリカ軍の核攻撃基地日本列島。その上日本人を兵士にして命までアメリカ軍に捧げる野田首相。」エントリー
>>http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-89fd.html
へのコメントの続きを書きましょう。

つまり、マッカーサーにとっては日米安保条約に日本人の権力者がサインしてくれればそれでよかったのです。戦時中の権力者ヒロヒトは昭和22年に施行された日本国憲法によってすでに権力を持たない「象徴」という飾り物になりはてていましたからマッカーサーにとっては何の役にも立たない木偶の坊でした。いっぽうマッカーサーが日本上陸を果たした直後からめざとくすり寄ってきた官僚出身の吉田茂は官僚ですから利にさとく、というか官僚の習性である強きにへつらい弱きをくじいてでもどんな下品な汚い手を用いてもとにかく利を上げることのみを追求する悪徳政商であるがゆえに、天皇を隷従させたいま日本で一番強いマッカーサーに取り入って気に入られれば敗戦国日本で天皇に代わる権力者になれるとかぎつけたのでしょう、本能的にみずからマッカーサーの前で負け犬の如く腹を晒して媚びを売ったのです。マッカーサーにとってはスパイとして使えるちょうどよい飛んで火に入る夏の虫だったので餌をやることにしました。おかげで吉田茂はすぐに内閣閣僚となり1年足らずで首相となったのです。サンフランシスコ条約調印式に隠れて日本全権代表吉田茂が日本国民にも世界中の諸外国にも知らせず単身米軍プレシディオ基地で安保条約に日本最高権力者首相として単独署名するという不正外交を行ったのは、スパイの親玉マッカーサーの意思です。吉田は自分を敗戦国の最高権力者にしてくれたご主人様マッカーサーへ日本国民すべてを奴隷にして差し出す安保条約に単独署名して飼い主を喜ばせた、日本人としての誇りを捨ててユダ金人種差別悪魔の奴隷頭志願者首相第一号だったということです。

沖縄では吉田茂が単独署名した日米安保条約が発効した4月28日をもって「屈辱の日」と呼びます。この日をもってあの凄惨な沖縄戦で玉砕死した大田實・海軍少将(日本海軍沖縄方面根拠地隊司令官)の命をかけた願い「沖縄県民斯く戦えり。県民に対し、後世特別の御高配を賜らんことを。」は弊履の如く捨て去られ沖縄県民はアメリカに殺され続けているのです。

参考:
1)Wiki吉田茂
>>ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E7%94%B0%E8%8C%82

2)◇◆◇辺野古浜通信:「屈辱の日」4月28日◇◆◇
(腐れオヤジの独り言さま「2012年4月29日 (日)沖縄の負担軽減:これまでに特定された唯一の有効な解決策?」)
>>http://sacredplaces.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-2087.html

3)沖縄県民斯く戦えり
>>ttp://www.chukai.ne.jp/~masago/okinawa.html

4)目で見る地位協定(全国から集まった10代を中心としたハンガーストライキさま「5月24日のつぶやき」から)
>>ttp://blog.goo.ne.jp/newgenerations/e/b60ef7447b10ffe409c0156faa40a4b5#comment-list
>>今の日本のありのままの姿 (通りがけ)
2011-06-18 14:25:37
今の被災日本に起こっていることのすべてがこの一枚の過去の写真に余すところなく写しだされている。
「目で見る日米地位協定」
池田香代子ブログさまから
>1965年沖縄 「少女轢殺」 報道写真家嬉野京子の証言 
>>http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/51424388.html<<

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続けます。
ヒロヒトと吉田茂はすでに鬼籍にはいっており私には両者を憎む気持ちはまったくありません。ただ同じ人間、同じ日本人として最大の軽蔑に値する愚かな行動をとった両者を哀れむのみ。全く憎まないが同時に全く同情していません。あの時軽蔑にしか値しない行動を選んだのはまったく本人の責任であるから、それをそのまま淡々と軽蔑するだけです。
彼らが死んだとき私の心には一片の哀惜の情もまったく湧きませんでしたし、今でもそうです。特攻隊や沖縄姫百合女学生や摩文仁の丘やヒロシマナガサキや各地大空襲の慰霊碑の前に立つときは常に胸詰まり滂沱と涙を流しても、自分の地位や名誉や利益のために他人の尊い命と人間としての尊厳を奪ったマッカーサーやヒロヒトや吉田茂のためには常に一滴の涙も湧いてきません。

戦後日本のアメリカスパイ首相が悪事をごまかすために使う常套句に「歴史が評価する」というのがあります。しかるにこの言葉通り私が日本の統治者として敗戦までの大日本帝国天皇ヒロヒトや戦後の日本国首相吉田茂に下す歴史的評価は、第124代天皇ヒロヒトは扶桑の国の悠久の昔から常に至高の美徳の歴史に輝く日出ずる国の国土と臣民をたかだか400年の歴史しかない新参のチンピラ虐殺略奪強盗悪魔教国家アメリカへ無条件で貢いだ、歴代天皇のなかで最低最悪の愚かで臆病で卑怯卑劣な責任感も仁徳のかけらもない統治者であり、日本国第45、48~51代首相吉田茂は臆病なくせに狡くて日本人としての嗜みを全く弁えずに凶悪米軍元帥マッカーサーの強きに見境無くへつらい弱きをくじいて日米安保条約単独署名して同朋日本国民と故郷国土を戦争の狂犬ユダ金悪魔マッカーサーへ賄賂として贈った、幕末の井伊直弼とおなじ不義不忠の売国奴官僚インサイダー政商そのものである、というものになります。

ついでに今の野豚首相は私の知る限り歴代首相の中でいちばん写真写りやテレビ映りが悪い貧相なご面相ですね。男は40になったら自分の顔に責任を持てと言ったのは第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンでしたが。

通りがけ さんのコメント...

さて5月15日は沖縄本土復帰40周年でしたが、佐藤首相とその実兄岸首相について考えます。

>>佐藤栄作首相が打ち出した非核三原則は、ウソの塊でしたね。佐藤栄作首相は国民にただエエカッコしていただけ。このウソで、佐藤栄作氏はノーベル平和賞を受けました。<<

私も昔年若き頃は岸佐藤兄弟がアメリカCIAの手先となって日本国民を騙したスパイ筆頭だと思っていた時期があります。日本全国で安保反対闘争が暴力的に広がった頃からしばらくの間20年ばかりのちまででしょうか。しかし徐々に岸佐藤兄弟は吉田茂のような志願スパイではないのではないかという気持ちを抱くようになりました。彼らが首相時代に行った国内政策は戦前からの日本人古来伝統の倫理観美徳観に沿うものだったからです。それぞれの対米外交政策を見ていきましょう。

まず岸総理の事績は、吉田総理が単独署名した密約日米安保条約を改正して日米安保条約本体と地位協定との2つに分けて密約ではなく公式に二国間条約として結び直したことです。これで安保条約を温存したまま地位協定という奴隷支配契約を破棄する合法的な道が開けました。吉田茂の過ちを糾すとっかかりをつけたわけです。
時の世論は対米従属延長であると岸の改訂安保条約締結を一斉に非難し安保反対全国闘争がわき起こり、岸は国内混乱の責任をとって辞職しました。しかし安保条約が改正されるまでは吉田が密約した旧安保条約によってふじふじさんご紹介のこのビデオにある通り日本国内および沖縄(当時SF講和条約によって日本国から切り離されていた)の全土にわたって核武装米軍が自由気ままに活動し各地にサティアンを作って巣くっていたのです。安保条約を改正締結せずすべて破棄すればただちにアメリカが対日講和を単独破棄し再宣戦布告して再び日本人を殺戮し日本の国土を核兵器で武力破壊し尽くしたことでしょう。

内政外交ともに見るべき事績のない池田総理のあと岸の実弟佐藤総理が対米外交で残した事績を見ていきます。まずなんといっても沖縄返還です。
吉田茂が総理全権で調印したサンフランシスコ講和条約で日本の領土ではないとされた沖縄諸島。それゆえ米軍が軍事力という世界最凶の暴力のみで沖縄のすべてを陵辱簒奪支配していました。佐藤総理は実兄岸総理につづいて吉田茂の過ちを糾す沖縄本土復帰を対米外交で軍事武力衝突なしに勝ち取ったのです。これは改正安保条約を温存したからこそ武力衝突(といっても憲法9条で軍事力放棄した日本が一方的に滅ぼされるだけですが)のない外交交渉だけで達成できたことです。ユダ金悪魔マッカーサーの手先総理吉田茂が踏みにじった帝国海軍太田沖縄方面軍司令官の最期の願いを佐藤総理が戦後政治で実現させるべくその第一歩を踏み出したことになろうと考えます。

非核三原則は実兄岸総理が安保条約改正して縮小した米軍基地内に米軍を封鎖し始めた政策を拡大発展させた安保条約改正交渉の一環でしょう。時のノーベル賞選考委員会開催国ノルウェーはいまほどアメリカイギリスのユダ金による干渉支配を受けていませんでしたから被占領国の傀儡首相が戦争なしに領土回復し核兵器の持ち込みを禁止する公式国際条約を武力衝突なしで占領国に認めさせた国際外交手腕を評価したのでしょう。

このようにみると、岸佐藤兄弟は表面ではアメリカマッカーサーとCIAの要求を受け入れて見せ、実質的には日本人の人権と主権を日本人の手にできるだけ取り戻していく対米独立派の総理だったといえましょう。
おなじことを「悪徳ペンタゴン」論説で名高い新ベンチャー革命ブログさまが「岸総理は売国奴ではなく面従腹背スパイだった」「佐藤総理はその実弟でありやはり面従腹背総理である」と以前から指摘しておられますね。リンク先エントリーは失念しましたが。私もそちらを読んだおかげでこれを書くことができたわけです。

>>外務省は佐藤栄作首相の密約については、佐藤首相が独自に行ったものであって、外務省としては、関わりがないとしています。<<
これは外務省自体が吉田茂以上の隷米スパイ官僚の集まりですから元々はアメリカが戦勝国連合軍側国際社会の目をごまかすために密約でもちかけたのが日米安保条約であることを死人に口なしですでに物故した本当は反米首相であった佐藤栄作氏に罪をなすりつける目的で風説を流布しているのです。

佐藤総理の内政も大きな事績があります。田中角栄氏を閣僚に抜擢したこと。これについては別の機会に書きましょう。

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