2012年8月29日水曜日

近いうち解散は白紙?・・・自民党は騙された?

騙した方が悪いのか?騙される方が悪いのか?
3党合意はどうなるの?
と言いたくなってしまう。
しかし、冷静に考えてみればこうなることは予想されたことである。
一言でいえば「党首間の信頼がない3党合意は絵に描いた餅でしかない。」ということである。
菅政権以後の民主党の言動を見ていれば、簡単に約束を破るであろうことも予想できたことである。
「近いうちに解散」という餌に食いつく方も、おかしいが、最初から守るつもりもない言葉を吐く方も性質が悪い。
解散したくない民主党が成立する可能性もない「衆院選挙制度改革法案」を強引に衆議院で採決に持ち込むであろうことは、少し政局が読める人なら予想できたことである。「1票の格差是正が進まないことには憲法違反になる」ことを盾に継続審議に持ち込み、解散を先送りにしようと目論むであろうことは輿石幹事長の発言などからも予想できたことだ。
党首間の信頼もないのに財務省の目論みに乗せられ「3党合意」を結び、「近いうちに解散する」という支払期日が空白の手形をもらって納得した自民党の方が馬鹿だったのか?
野田政権が信用できない、信頼できないから内閣不信任案を出すわけで、騙されてから信用できないので内閣不信任案を提出するというのでは、自分たちの馬鹿さ加減を認めたようなものである。
問責決議案においても同様なことが言える。

民主党の前原誠司政調会長は28日の記者会見で、自民、公明両党が野田佳彦首相への問責決議案を提出したことについて「3党の党首会談(での合意)を破棄することになる。首相から引き出した『近いうち』(の衆院解散)は白紙に戻る」と述べ、自公両党の衆院解散の要求に応じる必要はないとの認識を示した。
また、前原氏は自民党が特例公債法案や衆院選挙制度改革法案の採決に反発していることにも「解散の日時を明確にするために議論すらせずに文句をつける。これ以上の党利党略はない」と批判した。
岡田克也副総理も同日の記者会見で「(民自公)3党で協力して少なくとも社会保障については(一緒に)やろうと確認した。理解不能だ」と批判。特例公債法案に自民党が協力しないことについて「毎回、(法案を)人質にとって『やれ首相の首を差し出せ。やれ解散をしろ』というのは極めて問題だ」と不快感をあらわにした。(朝日新聞から抜粋)

しかし、民主党も性質が悪い。少なくても1国の首相と野党第1党の党首との約束を簡単に反故にしようとする神経が考えられない。相手に対し「これ以上の党利党略はない」と言っているが、一番、党利党略で物事を進めようとしているのが民主党だから、笑い話にもならない。
ということで、すきなようにやってください。こんなレベルの低い言い合いをしていたら、外国からも笑われることでしょう。嘘を平気で突くような首相や政権とは、まともに付き合おうと思わないでしょう。

「民信無くば立たず」・・・ 《「論語」顔淵から》社会は政治への信頼なくして成り立つものではない。孔子が、政治をおこなう上で大切なものとして軍備食生活民衆の信頼の三つを挙げ、中でも重要なのが信頼であると説いたことから。
野田首相と自民党の谷垣総裁、公明党の山口代表に論語を読まれることをお薦めしたいと思う今日この頃である。

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