2012年9月27日木曜日

これから民主党で起こること・・・地方の反乱

下記の記事にもあるように、今後、民主党の地方支部の反乱がおこるだろう。
何故かと言えば、地方議員ほど有権者との距離が近いからだ。そして民主党の名前では選挙が戦えなくなりつつあるからだ。
この動きは全国に波及するだろう。
今回の民主党代表選で明らかになったように、党員・サポーターの民主党離れは深刻だ。34万人ともいわれる党員、サポーターの三分の一程度の11万人しか投票に参加していない。このことが示していることは、最早、党員・サポーターが民主党に関心をなくしているということだ。
当然、この中には連合などの組織票によるものも含まれている。純粋な一般の党員・サポーターの数は・・・。



民主党:大分・中津支部解散 党員100人離党届、「国民の生活」入党へ

毎日新聞 2012年09月26日 西部朝刊
大分県中津市の民主党中津支部(元支部長=吉冨幸吉・大分県議)は25日、民主党の横光克彦・副環境相(衆院大分3区)の事務所(同県宇佐市)に支部解散届と支部の党員全約100人の離党届を出した。約100人は新党「国民の生活が第一」(小沢一郎代表)に入党し、吉冨氏は同党の九州ブロック大分県支部を創設、次期衆院選で大分1、3区での候補擁立を検討するという。民主離れが地方支部にも波及した形だ。
吉冨氏は長年、小沢氏を支持しており、既に民主を離党している。今回の解散届について「民主党はマニフェストを守らない。党内融和もせず、他党の力を借り、党の体をなしていない」と理由を説明した。衆院大分2区への擁立は現職がいる社民と調整するという。
横光副環境相は「残念。組織を立て直す」と話し、民主県連と相談して早急に新たな支部の設立を急ぐ方針。民主県連の小嶋秀行幹事長は解散届について「考え方が違うので仕方がない」としたうえで、大分1、3区への影響は「離党者の数が少なく影響は特段ないのでは」と述べた。【大漉実知朗、土本匡孝】
党員・サポーターでこの有様だ。一般の有権者の民主党離れは言うまでもないだろう。
次期衆議院選挙で民主党が60議席程度しか獲得できないという予想も、あながち外れているとは言えない様相を呈してきている。
もう一点が、今回の人事等に関して地方議員の間に不信感が増幅していることが挙げられるだろう。「松下政経塾出身者」による党の私物化という疑念だ。
さらに、党の右傾向化に対する懸念も地方議員の間に、あるように思われる。
支援組織である連合などの内部対立もこれから表面化してくることだろう。
そして離れた議員や組織は「国民の生活が第一」に合流する可能性が高い。
尖閣諸島の国有化問題が企業活動にも大きな影響を与え始めている。これは明らかに政府のミスであり失態だ。野田政権では中国や台湾、そして韓国との関係改善が難しいという見方が広がれば、経済界も自民党に軸足を移すだろう。(というか移し始めている。)
しかし、自民党政権になっても関係が改善される見通しが立っていないのが現状だ。韓国では安倍総裁を「極右思想の議員」と報道しているマスコミもあるくらいだ。中国も警戒感を露わにしてくるだろう。

そもそも、輿石幹事長、細野政調会長、山井国会対策委員長、選挙担当安住副代表という人事で党内が纏められるかという疑問が湧きあがる。特に安住氏に関しては前回の参議院選挙でも「上から目線で偉そうに威張り散らす」と言う声が地方からも上がっていた。県連レベルにおいても嫌気がさしている地方議員が多いことと思われる。

さらに、選挙後のことを考えた場合、民主党の進む道は「自公維との連立」か「自公維を除く他の野党との連立」しか選択の余地はない。(単独は絶対に無理!)
この路線を巡る争いが、今後、民主党内の新たな火種になるだろう。
自民党が安倍総裁、石破幹事長になり、民主党に対しどのようなスタンスを取るのかは分からないが、沈みゆく泥船に手を貸すようなことがあれば自民党も一緒に沈む道を歩むことになるだろう。

日本維新の会の松井幹事長の最近の発言を聞く限りにおいては、選挙後、自民党と手を組むように思われる。彼らの目的はただ一つ「政権に入る」ことである。政権に加われる可能性の高いところと手を組むという非常にドライな考え方が根底にある。国民の生活や弱者の事は二の次で、政権に入り込むことを一次にしていることは間違いないだろう。
しかし、このような思惑が露わになれば国民から信頼を失うことは明らかだ。
私利私欲に取りつかれた議員の集まりが、一つに纏まって行動できるかどうかは甚だ疑問だ。
遅かれ早かれ内部分裂する可能性は高い。
「意なく、必なく、固なく、我なし」『論語』
この言葉を、国会議員のみなさんに贈りたい。
意―主観だけで憶測する事
必―自分の考えを無理に押し通す事
固―一つの考えを無理に押し通す事
我―自分の都合しか考えぬ事

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