菅陣営は小沢支持グループの「200」という数字に対してどんな認識をもっているのだろう。
野党と比較してみればわかりやすい。おそらく衆議院議員の数で言えば、自民党より多いのではないか。
小沢氏は民主党内に小沢支持グループという巨大新党を立ち上げたのである。
小沢氏の出馬の目的は勝利ではなく、「党内に巨大新党を立ち上げること」にあった。
わざわざ離党して新党を立ち上げる必要などない。
これは、どういう事かといえば法案を通す場合、自民党等の党外野党の他に小沢支持グループという党内野党の了解なくしては成立しないということである。たとえ野党が法案を丸呑しても、小沢支持グループが反対あるいは修正を要求すれば法案は通らない。
民主党には党議拘束をかける仕組みも存在していない。
今回、小沢さんが「政治理念」と「政策」で勝負に出たのも、この点にポイントがある。
衆議院においても、参議院においても、主導権を握ったのは、民主党でも自民党でもない。まして菅支持グループでもない。
小沢一郎である。
恐ろしいことに、この小沢一郎は、自民党とも公明党ともその他の野党とも強いパイプがある。
自民党はこのことにやっと気がついたようである。菅首相はまだ気がついていないようだ。
小沢一郎が菅首相に「挙党一致体制」を求めているのは、そうでなければ、「いくら野党と連携しても法案がとおらない可能性があるよ。」ということを言いたいのである。
小沢一郎が納得しない法案は成立しないということである。(菅内閣は張り子の虎である。)
追い詰められたのは果たしてどちらのグループであろうか?
選挙後の小沢さんの余裕の表情の理由はここにある。
さあ誰が小沢さんのところに説明に行くのかな~。枝野クン頑張ってネ!
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