2012年12月28日金曜日

今年は官僚の力を見せつけられた年だった。・・・自民党政権で官僚主導政治から脱却できるのか?

今年、最後のブログになると思う。
ということで今年一年を簡単に総括してみたい。
今年ほど、官僚の力をマザマザと見せつけられた年はない。
消費税増税法案や3党合意なども裏で官僚が蠢き野田政権を完全に傀儡政権化していた。
今回の衆議院選挙においても官僚が裏で動いていた形跡が伺われる。
自分たちの権限と地位が侵されると感じた時の官僚組織の動きは思った以上に素早く強力だった。
逆らう者に対しては、マスコミなども総動員し業界団体などとも連携して徹底的に潰しにかかる。
それが怖いため政治家も官僚の意向に沿わざるを得なくなる。
残念ながら、それが日本の政治の実態なのだろう。
ここを変えなければ日本の政治は変えられない。
そう思う政治家もいないことはないが、最後は腰が引けてしまうというのが実情だ。
口では「官僚主導政治からの脱却」と叫んでいても、最後は自分可愛さで腰砕けというのが実情だろう。
そんな中において、叩かれても叩かれても「官僚主導政治からの脱却」を唱え続ける小沢一郎という政治家は、やはり凄い。

安倍政権が発足したが、この政権下において官僚主導政治から脱却できるのか?
多くの国民は無理と思っているに違いない。
しかし現下の経済状態において、国民の最大の関心事は「景気の回復」であり「民主党政権よりは、ましな政権の樹立」であろう。
「余りにも民主党政権が酷かった。」と多くの国民が感じたことが今回の衆議院選挙の結果にも現れている。
しかし、これは民主党政権以前の自民党政権においても言われていたことで、同じことの繰り返しにならないことを祈るばかりである。

世界の政治状況を見ていると、多くの国で政治や経済の混迷が続いている。
国の現実と国民の期待との間に大きな狭間が生じ、行き先を見つけられない状況が生まれている。
政治に求められる課題解決能力が低下していることの現れと見るべきなのかもしれない。
政治における優先課題を決めきれない状況が生まれていると言い換えることもできる。
世界中で政治や経済の混迷が表面化した年でもあったように思われる。

社会の構造が「努力したら報われる。」という時代から「努力しても、どうにもならない。」という時代に変化し、その弊害が一気に表面化した年でもあったように思われる。
政治だけでなく経済においても、もう一度、原点に帰って考え直す時にきたようだ。

成熟した社会においては「人間としての成熟」も求められるはずだ。
そして、それは人間としての感性の問題でもある。
日々の生活の中で「当たり前の幸せ」とは、何なのか?
私たちは、この「当たり前の幸せ」に鈍感になってしまったのではないのだろうか?
あれやこれや考えているうちに今年も終わってしまった。
来年は「当たり前の幸せ」を敏感に感じ取れる感性を取り戻す年にしたいと感じている今日この頃である。

今年1年、ありがとうございました。


2012年12月27日木曜日

「小沢さん」と呼んでくれた!・・・嬉しかった。

種々の理由で、カミさんの父と同居している。
新聞とテレビでしか情報入手の手段を持たない90歳の義父は政治の話が好きなので、食事の時などに政治談義をする。
義父はマスコミなどの刷り込みにより大の小沢嫌いである。私は小沢さんが好きなので、この点に関しては意見が合わないが、私も決して譲らない。(喧嘩にならないように話をしている。)
ここ1年、小沢さんがマスコミや官僚に嫌われていることや、国民に誤解されている点などを話の度に訴えてきた。
先日も食事の時に政治の話になり小沢さんのことも少し出てきた。最近では義父も、あまり小沢さんのことを悪く言わなくなっていたが、それでも、いつも「小沢」と呼び捨てであった。
私は気がつかなかったが食事が終わり、義父が部屋に戻られた後で、カミさんが私に『爺様が、初めて「小沢さん」と「さん」ヅケで読んだネ」と教えてくれた。
嬉しかった。
「あんたの勝ちだね。」とカミさんが言ったが、何も勝ち負けで話をしているわけではないのだが何故か今までの努力が報われたようで本当に嬉しかった。

義父とは、小沢さんのことを除けば話が合う。
中国に出征経験がある義父は自民党の右傾化に危機感を持っている。
原発政策に対しても関心が高く、原発維持、推進には反対の立場だ。
だから「民主党もダメだが、自民党にも投票したくない。第三局の政党はわからない。」ということで、今回は選挙に行かれなかった。(投票に行かれなかったのは今回も含め2回しかない。)
今回の選挙は義父と同じように考えた人が多かったのではないだろうか・・・。

「日本未来の党」が分党するという情報が流れているが、結局は嘉田氏やその周辺が、「小沢さんを信じきれなかった。」「マスコミや官僚の圧力に抗しきれなかった。」ということだろう。
しかし、これで、また小沢さんが表舞台に出てくることになるだろう。
マスコミや官僚、そして自民党は、今の状況下においても、小沢さんが怖いようだ。
それは、私のような小沢さん個人を支持する国民が数多くいることを彼らも知っているからだろう。

安倍政権の閣僚メンバーを見ていると政治家が小粒になったと感じずにはおられない。
今回のメンバーは完全な「論功行賞」人事でもある。

今年も色々あったが、メゲず諦めず地道に明日に向かって生きてゆきたいと思う今日この頃である。

2012年12月22日土曜日

安倍次期首相の顔色が悪い・・・プレッシャーに押しつぶされそう?

自民党が今後どうなるのか?
勝ち過ぎの弊害が出てくることだけは間違いないだろう。
では、どんなことが起きてくるのか?
派閥政治が復活する可能性が高い。
党内抗争が勃発する可能性が出てくる。(参議院選挙が終わるまでは静かかもしれないが・・・)
結局は、以前の自民党と同じように党内での権力闘争に明け暮れることになるだろう。
民主党で起こったことと同様なことが繰り返されることになるだろう。
「首相になりたい。」という欲望にとりつかれた議員たちの権力争いは、どんな時代でも無くなることはない。それは数が多くなればなるほどエスカレートしていく。

対する民主党は今後どうなるのか?
負けすぎの弊害が出てくることだけは間違いないだろう。
では、どんなことが起きるのか?
こちらは自民党と違いかなり深刻だ。
自民党は与党から野党に転落しても、地方組織は残った。
しかし、民主党は今回の選挙で地方組織も壊滅に近い状況になった。
支援団体の多くも離れ、自民党に戻った。
押さえつけられていた連合内部の批判の声にも晒されることになりそうだ。
未だ党内は分裂した状況だ。
野田首相を支えた主流派の面々には、反省の意識も薄いようだ。
これでは、党内が挙党一致で再生に取り組むことは不可能だろう。
結論を言えば、一度解体するくらいの覚悟がないと再生はできないだろう。

さて、本題に入ろう。
次期首相候補である安倍自民党総裁の顔色が悪い。
もともとプレッシャーに弱い人である。
だから、自分の使いやすい、気がおける仲間を近くに置きたがる傾向が強い。
更に今回は、経済界や支援団体に対し大きな借りを作ったので、そちらにも配慮しなければならない。
色々なプレッシャーが心にのしかかっているに違いない。
最初に書いたように勝ちすぎたことで、党内を纏めるには今まで以上の配慮とバランスが求められることになる。
安倍新首相が自身へのプレッシャーに耐えられることができるのか?
自民党の不安要因の第一がこれだろう。
人間は、そんなに簡単に変われるものではない。
勝ちすぎたことで、今までの謙虚な姿勢(あったかどうかは定かではないが・・・)が吹き飛ばされ、以前のような放漫な姿勢に戻る可能性は高い。
そういう視点で党役員人事や閣僚候補の顔ぶれを見ていると「多分、何も変わらないのだろうな~」と諦めの気持ちになってしまう。
期待感が湧き上がってこない。
いつ安倍氏の腹が痛くなるのか?
関心が、ついそちらにいってしまうのは私だけであろうか・・・。

2012年12月21日金曜日

小沢さんがいなくなった民主党は「烏合の衆」の集団・・・逃げるのだけは得意?

今の民主党は「烏合の衆」の集団と化したようだ。
小沢さんが代表を務めていた時の民主党と現在の民主党の余りの違いに驚くばかりだ。
そして、責任逃れが得意な連中が多いことに愕然とする。
これでは党の再生は無理だろう。
同じように最大の支援組織である連合の責任も問われなければならない。こんな民主党になった責任の一旦は連合にもある。

されさて自民党は民主党の政策を全て否定し元に戻そうとしているようだ。高校の完全無償化もなくす方向のようだ。
古い自民党に戻そうとしているのか・・・?

日銀は安倍次期首相の要望で2%のインフレ目標を導入しそうだ。

自民党の安倍晋三総裁は18日午後、国会内で記者団に対し、日銀の白川方明総裁との会談について、「選挙を通じて訴えた2%のインフレターゲットと、それに向けて日銀と政策アコードを結んでいきたいと申し上げた」と明らかにした。白川総裁の反応は「聞いておられた。聞きおいたということだ」と述べた。
会談で安倍氏は消費増税に伴う景気条項で4~6月期の国内総生産(GDP)が重要になるとの認識をもとに、増税できる環境が必要との考えを伝えたという。〔日経QUICKニュース(NQN)〕


2%のインフレターゲットを否定するつもりもないし、デフレ脱却の為の一つの方策であることを否定するつもりもないが、勤労者所得などの国民の所得の上昇を伴わないインフレは益々、国民の生活を窮乏させることに繋がるということは理解しておく必要がある。
もう一点が為替の問題である。過度な円安は石油製品などの輸入品物価の上昇に繋がる。これも国民の所得の上昇を伴わないと家計を圧迫する要因になる。
そもそも、デフレの最大の要因は「モノ余り」にある。需要と供給のバランス上において供給過多の状況にあるということである。
以前から言われているように、産業構造の変革を推し進めることが重要であることも付け加えておきたい。
消費税増税、復興増税(所得税増税、地方税増税)、社会補償費の個人負担増などに加え、給料も上がらないまま、インフレだけが進行すれば日本の経済はどうなるのか?
小学生でもわかると思う。

自民党は農家の個別所得補償制度も見直す方向のようだ。
やっと定着しつつある農業分野におけるセーフティーネットの役割を果たす制度も否定するようだ。

昨日も書いたが、世界の政治においては「格差是正」が大きな政治テーマになっている。
このことを根本に据えた政策でなければ日本社会の根本的な問題解決に繋がらず、更にもう一点の最大のテーマである「少子高齢化問題」の解決にも繋がらない。
自民党の政策には、この部分において欠けている要素が多いように思えてならない。

10兆円規模の補正予算を組むことに対しても否定しないし、組むべきだろうと思う。
しかし、根本的な問題は、本当に必要なところに必要とされる適正な予算が無駄なく使われるかどうかということである。この根本的な部分を改善しないことには、一部の既得権益層だけが得をするという構図は変わらない。

自民党の言うことを聞いていると「民主党の政策は全て間違っていた。」という風に聞こえてくる。
全てを否定してかかるのではなく「良いものは良い。悪いものは悪い。」という大人の対応を自民党に期待したいのだが、余り期待できそうにない今日この頃である。





2012年12月20日木曜日

日本は民主国家ではない?・・・選挙の結果が信じられない国になったの?

インタネット上では、不正選挙の噂が流れている。
日本も選挙の結果が信じられない国になってしまったのか?
日本は本当に民主国家なのか?
そんなことまで考えさせられる今日この頃である。

選挙に不正があったかどうか別として、今回の選挙結果は小選挙区で20数%、比例代表では10数%の得票しかない政党が議席の60%を獲得するという肌感覚と実際の結果がリンクしない選挙であった。
一国民としては非常に不本意な結果であったが、悲観的な話ばかりしていては前を向けないので、少し楽観的な視点から今回の選挙を総括してみたい。
自民党の得票率から分かることは、自民党を支持した人は20%程度しかいないといういことである。あとの80%は自民党を支持しなかったということである。今後の自公の政権運営次第では次の選挙で大ドンデン返しがある可能性が高いということである。

次に挙げられるのは、安倍政権で本当に景気が良くなるのかという点である。
200兆円とも言われる(公明党は100兆円)大型公共投資の財源をどう賄うのか?
民主党の子供手当てを財政再建重視の立場から批判していた自民党がどう説明するのか?
消費税増税分は福祉に充当するという3党合意は守られるのか?
などなど、自民党が民主党に対して言っていた批判がブーメランのように帰ってくるのではないか?
過去の発言との整合性が問われることになるだろう。
政権運営に謙虚さを欠けば、国民の厳しい目にさらされることになるだろう。

『「コンクリートから人へ」が「人からコンクリートへ」と変わっただけで結局、何も変わらなかった。』
ということになりかねないと思うのは、私だけであろうか。

お隣の韓国では、大統領選挙の争点が「格差社会の是正」で、与党も前回の選挙での敗北を教訓に党名まで変更し、福祉重視の政策を打ち出した。
日本でも本来ならば、今回の選挙の一番の争点は「格差社会への対応」でなければいけなかったように感じる。
「官民の給与格差」「出身大学による就職格差」「正社員と非正規社員の格差」「都市と地方の格差」など、現在の日本社会の根源にある格差の問題から目をそらしては、何も解決できないように思えてならない。
この問題が軽視されれば国民の間に不満が鬱積し、更に弊害が表面化することで政権運営にも大きな影響を与えることになるだろう。
下記のツイートにもあるように、本来なるべき争点が、選挙の争点にならず、目先の利益に惑わされたというか、争点を誘導させられたというのが今回の選挙であったのかもしれない。
しかし、この反動は必ず来る。諦めないことが求められる。

世に倦む日日 @yoniumuhibi
韓国の大統領選の争点は格差社会への対応ですよね。韓国も格差の弊害が凄まじいから、当然これが争点になる。ところが日本では、同じ格差の矛盾に苦しみながら、それが争点にならず、生活保護費1割削減とか最低賃金制廃止を公約に掲げた政党が圧勝し躍進する。国民が発狂しているとしか思えない。


日本で言えば、為替が円安に振れていることや、お隣の韓国がウォン高に振れていることで輸出産業には非常に明るい先行きのように思われるが、最大の輸出国である中国への輸出が減少し続けており貿易赤字が増大している状況が続いている。ヨーロッパへの輸出も厳しい状況が続いている。トータルでみれば、楽観できるような情勢ではない。
その反面で円安は輸入品価格の上昇を招く。現に石油価格は上昇しており、冬の必需品である灯油価格も上昇を続けている。
私のような庶民の家庭にとっては、相変わらず厳しい冬が続きそうだ。
弱者に厳しい国とならないことを祈る今日この頃である。

2012年12月19日水曜日

嘉田氏が代表の新党を立ち上げた意味・・・衆議院選挙の為だけではない!

選挙も終わり、自民党の暴走が始まらないことを祈る今日この頃だが、小沢さんが三顧の礼で迎えた嘉田氏を代表とした新党を立ち上げた意味をもう一度、考えてみたい。
今回の選挙は非常に不思議な選挙であったことは結果からも明らかだが、もし第三極が纏まって戦っていたら結果は大きく違ったものになっていたであろうことは数字からも明らかなことを最初に述べておきたい。

では本題に入ろう。
何故、小沢さんは嘉田氏に白羽の矢を立てたのか?
「日本未来の党」は脱原発の政党を纏めるためだけの政党なのか?
衆議院選挙を有利に戦うためだけに設立された政党なのか?
答えは全てNOだろう。
小沢さんの真意と狙いは何だったのか?
この点をもう一度、振り返って考えて見る必要はないだろうか。
小沢さんは「脱原発」や「消費税増税反対」などの多くの国民の中にある声の受け皿となりうる政党を作ろうと考えたに違いない。一言で言うと真の国民政党を立ち上げようと考えた。
その為にはマスコミや一部の国民からも嫌われている自分一人では無理だと判断したに違いない。新たなパートナーとして、そして政党の顔として嘉田氏に白羽の矢を立てたということだろう。
自分は裏で支える立場に徹しようと考えたに違いない。
しかし、これが本当にベストな選択だったのか?
それが今、問われようとしている。
マスコミが、いくら批判しようと嘉田氏と小沢さんの二人が政党の顔として堂々と表に出るべきではないのか?
寧ろ、その方がベストな選択であるように思えてならない。
小沢さんを隠すのではなく、寧ろ表に堂々と出すことが少し長いスパンで見た場合、プラスに働くのではないかと思う。
嘉田氏+小沢さん=2
ではなく
嘉田氏+小沢さんが4にも5にもなるような方向を考えるべきだろう。
それに「日本未来の党」の将来がかかっているように思えてならない。

新たに樹立された安倍政権が再度、国民の信頼を失ったとき、現在の民主党では解党的な出直しをして新たな政党に生まれ変わらない限り、国民の信頼を取り戻し、反自民の受け皿になりえないだろう。
自民党に対抗できる新たな反自民の政治勢力の結集と、それにより国民に政権選択の選択肢を与えられる道を作り上げる力を持つのは、小沢さんしかいない。そう言う意味においても、小沢さんの存在は日本の政治に欠かせないものであると考える。
そして、それが小沢さんの意思でもあり、目的でもあるように思う。
小沢さんを活かす。嘉田氏も活かす。亀井さんも活かす。
彼らが一緒になり強力なパートナーシップを組めば、数は少ないが大きなインパクトと期待感を与えることができるのではないだろうか。
民主党が果たして解党的な出直しができるのか?
それにより明確に反自民の姿勢を打ち出すことができるのか?
それも今後の政局で大きなポイントになりそうだ。

「小沢は終わった。」とマスコミは囃し立てることだろう。
しかし、終わりつつあるのは、国民の信頼を大きく失いつつあるマスコミの方ではないかと思う今日この頃である。





2012年12月18日火曜日

衆議院選挙:自民党が大勝・・・最大の功労者は野田首相とマスコミ

自民党の大勝利に終わった衆議院選挙の結果に意気消沈して昨日はブログを書く元気もなかった。
しかし気を取り直して前を向き、諦めずに政治を見続けていきたいと思う。
結果については多くの人が分析しておられるので書くつもりはない。
野田首相の師走解散選挙が全において自民党や公明党に有利に働いたこと。「日本維新の会」が第三局における「トロイの木馬」であったことが全てだろう。
今後の政局を語る元気もないが、今回の選挙で感じたことの第一は、まだまだ日本においてはネット世論と実際の世論の間には乖離があることだ。もう一点が今回の選挙は「自分の生活が第一の選挙」であったということだ。国民の多くが年々苦しくなる日々の生活のことを第一に考え、安定した政権運営と景気がよくなることを選択の際の最優先事項としたことだ。
残念ながら「脱原発」や「消費税」は最優先の選択肢にならなかったようだ。
政治に対する「諦め」と「期待感の無さ」が端的に現れた選挙でもあった。
しかし、「本当にこれでいいのか?」と考える国民も多くいる。
「諦めないこと」が大切だと思う今日この頃である。

私的には、こんな時代だからこそ小沢さんにマスコミも含め、色々な場所や機会で語ってもらいたい。小沢さんの声をより多くの国民に伝えてもらいたい。
小沢さんの街頭演説を聞けばわかるように、これほど無駄がなく、且つわかりやすく、そして核心をつく話ができる政治家は希である。
小沢さんを誤解している多くの国民に、小沢さんの政治理念や政治姿勢を伝えてもらいたい。
それが、新たな出発の第一歩になるように思えてならない。

最近の為替相場や株式相場の動きが異常だ。
選挙に絡んだ投機筋の動きという見方もできなくはない。
今回の選挙で、もう一つ感じさせられたことは「人間は欲に動かされる」という事実だ。
有権者の「欲」をうまく取り込んだ政党が選挙でも有利に戦うことができるという事実だ。
残念ながら、この事実は否定できないだろう。
私の心の中にある世論と実際の世論に大きな乖離があるのでは?」と思わされた今回の選挙であった。

2012年12月15日土曜日

世論調査と選挙現場のギャップ・・・戸惑う候補者たち

今回の選挙で戸惑っているのは、世論調査の数字に違和感を持つ多くの国民だけではない。当事者である候補者も戸惑っているに違いない。
特に戸惑いが大きいのが大勝と予測されている自民党と予想外の低い予測に驚きを隠せない「日本未来の党」の候補者だろう。
世論調査の数字なのか現場の手応えなのか?
どちらが本当の実態なのか戸惑いと不安に苛まれている毎日に違いない。
もちろん、マスコミの焦点隠し報道などの影響も大きいとは思うが、それだけが原因だけではないと思う。
ある意味、昔の選挙に戻ったような印象も拭えない。それは、どういうことかといえば利益誘導型の選挙である。
原発維持・推進、軍備強化、消費税増税、200兆円もの大型公共事業投資など、どれも経済界や既得権益層の要望に答えるものだ。
地方においては公共事業等による利益誘導で業界団体を締め付け票固めをしている。
その他においても利益誘導を餌に票と金を集めようとしている。
マスコミは主要なスポンサーである財界や業界団体などの利益と自分たちの利益を守るため、世論を誘導しようとしている。
そのため、新聞やテレビで流される選挙情勢は非常に偏ったものになっている。

上記に書いたように自民党や民主党は労働組合や業界団体に頼った旧来の利益誘導型選挙に逆戻りしている。
しかし、これらの団体に過去ほどの力も集票力もないのも、また事実である。
地方の建設・土木業界は縮小しており、いくら公共事業が増えても、東北の震災復興でもわかるように、美味しいところは大手ゼネコンに持っていかれてしまう。これらの業界では本来は中小の持ち場である中規模以下の工事に大手ゼネコンも参入してきている。
労働組合も同様で今回の選挙では地方組織の動きが鈍いことが数字からも見て取れるし、労働組合の組織率は年々下がる一方で集票力にも陰りが見える。
宗教団体などにおいても同様な傾向が見られる。
これらの傾向は政党支持率からも伺いしれる。
これらのことからもわかるように選挙における一番の票田は今や「無党派層」である。
「無党派層」の動きが選挙の行方を決めるといっても過言ではない。
その無党派層の動向や業界団体の動員力を推し量る、ひとつの目安が街頭演説などでの集客数である。
現場の感触は重要なファクターである。
このようなことから推し量るに首都圏などでも、まだまだ選挙の結果は予測できない状況ではないかと思われる。
都知事選でも楽勝と思われた猪瀬候補が宇都宮候補に猛烈に追い上げられているようだ。こちらも結果が予断を許さない状況だ。
都知事選と衆議院選挙は候補者の政策等でリンクしている部分が非常に多い。
このことからも、世論調査とは大きく違う結果が出る可能性は残されていると思う。
無党派層の皆さん選挙に行きましょう。
そして「日本未来の党」の候補者に投票しましょう!
言うまでもなく比例も勿論「日本未来の党」へ!


2012年12月14日金曜日

原発を推進させていいのか?・・・自民党政治に戻していいのか?

今回の選挙の争点を、もう一度考えて見る必要がある。
原発を推進させていいのか
消費税増税させていいのか
TPP参加で日本の文化生活習慣破壊させていいのか
日本経済をどのように立て直していくのか
都市と地方格差所得の格差対しどのように取り組むのか
概ね以上のような点が争点だと思う。

自民党政治に戻った場合
①は推進
②は増税
③は条件付き参加?
④は公共工事中心?
⑤は?
という結果になるだろう。
本当に、これでいいと思う国民が何%いるのだろう?

肌で感じる割合で言えば
①は反対が70%以上
②は反対が70%以上
③は反対が60%以上
くらいではないかと思う。
①に関しては、活断層の調査が進めば更に反対が増えるだろう。(地震大国日本では原発は不可)
②に関しては、国民の所得に対する負担割合(復興増税や電気料金や社会保険などの負担増分も含め)が明確に示されればこのくらいの数字になると思う。
③に関しても内容が明確に知れ渡れば、もっと反対が増えると思われる。

しかし現実の直近の世論調査では、「原発推進」「消費税増税」「TPP条件付き参加?」の自民党が300議席近い議席(60%近く)を獲得するという結果が出ている。
もし、この通りの結果で自民党が大勝すれば、これは「民主主義の死」と言ってもいいだろう。
つまり、「6割から7割の国民が支持する政策を掲げる政党ではなく、3割前後の国民の支持しかない政策を掲げる政党が国会の議席の6割を占める。」ということになる。
これは「民主主義の死」を意味する。
政治家が馬鹿なのか?
国民が馬鹿なのか?
選挙制度が悪いのか?
何ともやるせない気持ちにさせられる。

本当に自民党に投票していいのか?
国民は冷静に政策を見て判断しなければならない。
過去の歴史を見てもわかるように、安全保障などで一度タガが外れるとマスコミなどの暴走如何では、なし崩しになっていく危険性がある。
徴兵制に賛成ですか?
防衛軍の海外派遣を、なし崩し的に認めてもいいのですか?
安易に考えるのではなく、現実の問題として考える必要があるように思える。
国民は、もう一度、過去の日本の歴史に目を向け、目指すべき日本の姿を考える必要がある。
「自民党を暴走させない為の対抗勢力」に一定の議席を与えなければ日本の政治が危ういと考えるのは私だけであろうか・・・。



2012年12月13日木曜日

「日本未来の党」に風が吹き始めている。・・・それを必死に抑えようとするマスコミ各社

現状の選挙状況を端的に説明するとしたら「日本未来の党」に対する風速10mなのか50mなのかはわからないが吹き始めた風をマスコミ各社が必死に抑えようとしている。」という状況だろう。
日本未来の党(小沢さん)VS大手マスコミ各社
という図式だ。
小沢さんとマスコミの代理戦争のような様相だ。
そもそも、選挙1週間前の段階で投票先を決めていない有権者が50%以上いるというマスコミの世論調査の結果に大きな違和感を感じる。
今回は政党の数が多いという特殊事情があるとしても、選挙直前で投票先を決めていない有権者が50%以上いるという数字は異常だ。
多くても30%くらいが妥当な数字だろう。

ネット上の情報から推測するに「日本未来の党」に風が吹き始めていることは間違いないだろう。この事実がマスコミなどで公表されると更に風が強くなり、選挙の結果に大きな影響を与える。
「自民党が300議席を超える勢い」などの情報を出すことで「日本未来の党」に風が吹いていないように見せかけようとマスコミが必死になっているように感じられる。
実際、私の周りには「自民党に投票したい。」という人はほとんどいない。

一昨日、我が家の固定電話に共同通信から世論調査の電話がかかってきた。「世帯の中で投票権のある一番若い人に電話に出てもらってください。」ということだったのでカミさんがでた。
最初に「投票先を決めているかどうか」を尋ねられたらしい。「決めている。」と答えたら次に小選挙区の候補者の名前を挙げられ誰に投票するのかを聞かれたらしい。その次に投票する比例代表先の党名を聞かれたらしい。
ウチのカミさんは、私に洗脳されてきているので小選挙区は「日本未来の党の候補者」を比例代表は「日本未来の党」と答えたらしい。(番号で答える形式だったらしい。)
「党名が多いので最初の方の党名の番号を忘れそうになった。」と後で言っていた。
『最初の 「投票先を決めているかどうか」の答えを変えれば、結果を操作できそうだ。」』とマスコミに不信感を抱く私は勘ぐってしまった。
つまり、「日本未来の党」の候補者や政党名を答えた人を 「投票先を決めていない」にすれば、結果が大きく変わる。ゲスの勘ぐりと言われればそれまでだが、それくらいマスコミに対する不信感は強くなっている。

ウチのカミさん曰く
「街宣車でも代表の名前ばかり連呼(特に日本維新の会・・・橋下氏と石原氏の名前ばかり連呼している。)しているけど、政策のことは言わないよね・・・」 、「政策をもっと知ってから投票しないと民意とずれた結果になっちゃうんじゃないの」と至極真っ当なことを言っておりました。(ウンウン、だいぶ成長したな)
ということで、余りにも各党の政策が曖昧で候補者の言っていることと党の中央が言ってていることが違うので「誰を信じていいのかわからない。」とカミさんも言っておりました。
「野田首相が12月に解散したのが問題じゃないの?」と返したところ、「それもあるけど、国民も真剣に勉強しないとね・・・」と優等生発言で返してきました。

以前は政治に無関心だったウチのカミさんも最近は原発問題などで少しづつ政治に関心を持ち始めたようだ。「選挙で投票する場合、何を最優先して候補者や政党を選んだらいいの?」とカミさんが聞いてきたので「命と平凡でもいいから安心して日々の生活を営める環境づくりを真剣に考えてくれる政治家や政党」と答えた私でした。

2012年12月12日水曜日

日本未来の党:小沢氏が裏で主導とか傀儡とか・・・マスコミは、どう言えば納得するのか?

「日本未来の党」を裏で小沢さんが操っているという報道が、未だにアチラコチラから聞こえる。
マスコミは、どう説明したら納得するのだろう。どんな説明をしても絶対に納得しないだろうな~。
そもそも納得する気はサラサラないようだし・・・。
表に出ても裏に廻っても、何もしなくても、何も言わなくても、何かあれば「小沢が裏で主導した。」ということになってしまう。
マスコミに限らず国会議員の中にも同様なことを言う議員がいる。
よく聞いてみると、そう言う人達の多くは小沢さんと会って話をしたこともないと言う。
「よくそれで人の悪口が言えるな~」とある意味、感心・・・。

そんなこんなで、「表に出ても裏に廻っても、何もしなくても、何も言わなくても批判される。」のであれば表に出て「ドンドン動き、ドンドン発言」した方がいいように思う。
テレビにもドンドン出ればいい。(ただし地上波のテレビでは小沢さんが怖くて呼ばないだろうが・・・)
一兵卒の立場なら、何をしようが何を発言しようが問題はないはずだ。
ところがマスコミは、その一兵卒の発言を都合のいいように編集して流す。
ならば、逆に小沢さんをそれなりの役職に就けた方がマスコミも批判しにくいし「2重構造」という批判をかわすことにも繋がるような気がするのだが・・・。

ネットでは、小沢さんの人気は高い。
「小沢さんに表に出てきて欲しい。発言の機会を増やして欲しい。」という声は多い。
この小沢人気を利用しない手はない。
「日本未来の党」は、小沢さんを活用しなければ「宝の持ち腐れ」になってしまう。
マスコミや一部の国民の批判など気にせず、堂々と小沢さんを役職に就け活用すべきだ。
それは「日本未来の党」が今後、勢力を伸ばし続けることが出来るかどうかの大きなポイントだと思う。
今回の選挙の結果云々は去ておき、間違いなく「日本未来の党」に対する国民の期待は高まっている。自民党の対立軸となりうる政党として認知されつつある。この勢いを止めてはならない。
そのためには絶対に小沢さんの力が必要だ。
最近のマスコミの政治報道を見る限りにおいては「小沢批判のネタ」が枯渇しつつある。国民も関心がなくなりつつある。
マスコミが小沢批判を遣り過ぎたことが、逆にマスコミの信頼を低下させることにもなった。
そろそろ、マスコミに対する反撃に出てもいい頃だと思う。
同様に国民もマスコミに対し厳しい批判の声を挙げなくてはならない。
「日本の政治をダメにしている原因」の一端がマスコミにあることは誰の目にも明らかなことは言うまでもないだろう。
「マスコミ改革」こそが日本の政治を変える為の最優先事項だと思える今日この頃である。




2012年12月11日火曜日

自爆した民主党と維新の会・・・消極的支持多数の自民党

解散宣言した時点では、野田首相の決断を最大限持ち上げたマスコミも最近では解散時期を誤ったのではないかという論調に変わりつつある。
民主党がこれほど不人気だったとは当の野田首相も想像していなかったに違いない。
「解散」という名のミサイルを打ち上げたが推力不足で自国の領土に落下し自爆したような状況にある。
同じように、大々的にミサイル発射を公表し打ち上げたが準備不足と部品の不良で粉々に爆発しそうなのが「日本維新の会」である。結果は、まだ出ていないが直近の予測では首都圏でも惨敗し、地元の近畿圏でも大苦戦しているようだ。
そして野田首相の解散宣言で最大の恩恵を受けているのが自民党である。もし選挙で大勝すれば最大の功労者は野田首相ということになるだろう。

しかし、結果は下駄を履くまでわからない。
以前から書いているように現在の自民党支持は消極的な支持である。多くの国民が自民党が信頼に足る政党とは考えていない。寧ろ、このことが逆に自民党への投票行動に繋がっているという摩訶不思議な現象が起きている。
つまり「自民党は憲法改正などゴチャゴチャ言っているが、今の政治状況では、何もできないに決まっている。」と多くの国民が思っているということである。
「民主党以外の政党の中で唯一政権を任せるだけの体制が整っていると思われる自民党に、とりあえず投票するか・・・」程度の消極的な支持に過ぎないということである。
本来なら、右傾化する自民党に対する危機感が、もっと国民の間に沸き上がってもいいと思うのだが自民党に対する信頼感の無さで相殺されているという何とも不思議な現象が起きている。
「自民党が勝利しても来年の夏頃には、安倍氏の腹が痛くなるのでは・・・?」と予想している人も数多くいると思う。
そういう意味において今回の選挙見ると、何だか危機感に欠けた選挙に思えてならない。
しかし、その一方で「それではいけない」と考える国民が多くいることも事実である。
国民は、もう少し危機感を持って今回の選挙に望むべきだ。(・・・と思う。)

自民党が絶対過半数を確保するという選挙予測もあるようだが、不安要素も数多くある。
マスコミは自民党に勝たせたい様であるが、不安要素を見ていくと必ずしも思い通りには行かないようにも思われる。いくつか挙げてみたい。
①公明党との選挙協力が、しっかり機能するか?
②農業団体や医師会、地方の中小企業団体などの票が、すんなり自民党に流れるのか?
③「原発維持政策」に対する国民の潜在的批判を甘く見すぎてはいないか?
④中国との関係を危惧する経済界などから批判票がでてくるのではないか?
⑤安倍総裁に対する国民の評価を甘く見すぎてはいないか?
etc.
とりあえず5つほど列挙してみた。
特に①については選挙に大きく影響する。公明党(創価学会)票が、自民党以外の政党に流れる可能性は高いと考えている。
上記の5つの内の幾つかが少し変動するだけで、最終の投票結果が大きく変わる可能性がある。
「まだ、どうなるかわからない。」
と思っている今日この頃である。

2012年12月10日月曜日

民主党のCMを見たら吐き気がしてきた。・・・気持ちワリー!

昨日、テレビを見ていたら突然、民主党のCMが流れ出した。野田首相が「決断する・・・」とか何とか言っていたが見ていたら何か不気味で寒気がしてきて胃のあたりが気持ち悪くなってきた。(本当の話)
これって逆にイメージダウンになるのでは・・・と思った。
とにかく野田首相の顔が不気味だ。
同じく、朝刊の新聞折込に「日本維新の会」と「幸福実現党」のチラシが入っていた。何ともいえない違和感を感じた。
政党や候補もスーパーの特売商品と同じ扱いのように思えた。
これらのチラシを見て投票する有権者がどれくらいいるのだろう。
自民党や民主党の候補者の発言を聞いていると党の公約と違うことを言っている。発言だけを聞いていれば、どこの政党の候補者かわからない。
こんな選挙も珍しい。

ということで、本題に入ろう。
島原市長選で「自公民」推薦の現職市長が無所属の新人候補に敗れたそうだ。
参考:

号外!マスコミ報道と真逆が・・島原市長選(mimiの日々是好日様ブログより)



「miniの日々是好日様」のブログにあるように、「 政党や企業など約450の推薦 」を受けた現職候補が落選している。
最近の地方選において同様なことが立て続けに起きている。
これを、どのように見たらいいのか?
私の見方を2点ほど挙げてみたい。
①「自公民」では変革ができないと感じている有権者が数多くいる。
②組織票が動いていない。
簡単に言えば
『「自公民」が中心の政治では、何も変わらない。』と考えている有権者が多くいるということである。
『組織の利益より、個人の生活を優先して候補者選びをしている。』有権者が多いということである。

「投票箱の蓋を開けるまでは、結果を予想できない。」
というのが今回の選挙ではなかろうか。
それほど予想しにくい選挙である。
且つ、この流れは今回の選挙だけに当てはまる傾向ではないように感じられる。
来年の参議院選挙では、この流れが、もっと顕著に現れるような気がしてならない。
まあ冷静に考えてみれば、ここ10年の「自公政権」や「民主党政権」において国民の生活は悪くなる一方なので、期待できないと考えるのが普通の感覚なのかもしれない。
「日本を変える。」といくら叫んでも「変えれるのものなら、とっくの昔に変わっていなければおかしいよネ」と多くの国民が見透かしているということではないのかな・・・。
「組織の上の方だけが甘い汁を吸い、末端の自分たちには何もメリットがない。」と思っている労働者が多いということではないのかな・・・。
「組織と実際の組合員などとの間に意識のズレが生じ始めている。」というのが実情だろう。

「票読みが機能しなくなっている。」
これは、公明党などにおいても言えることだ。
ここでも 「組織と支援者との間に意識のズレが生じ始めている。」 というのが実情だろう。

「過去のデータが参考にならない。」
過去の選挙とは、かなり風向きが違う大変な選挙になりそうだ。
マスコミが焦っているのも理解できる気がする今日この頃である。

2012年12月8日土曜日

民主党は政権を任せられる政党ではない!・・・と多くの国民は思っている。

民主党の主流派と呼ばれる議員達の犯した一番の間違いは「自分たちには政権運営能力がある。小沢の力を借りなくても大丈夫だ。」と大きな勘違いをした点にある。
しかし、そのことを少しも反省していないようだ。
最近の各種世論調査を見ても「民主党中心の連立政権」を期待する有権者は10%以下しかいない。
つまり「民主党は連立相手としての政党」に成り下がったということである。現政権で言えば、国民新党の立場だ。
今回の選挙で投票先を決めていない有権者が50%以上いるという現象が起きている根本的な要因の一つはこの点にある。
「自民党以外に(というか他に選択肢が殆どない。多くの有権者が自民党がいいと思っているわけではないが・・・)政権を任せられる政党が見当たらない。」と考えている有権者多いことが各種の世論調査の結果にも反映されているように思う。(というか投票先を決めていない有権者が50%近く居る状況では傾向として見るのが妥当だろう。)

結論を言えば民主党は「小沢さんを排除した。」ことで政権担当能力も無くしてしまったと言える。
「自業自得」という熟語が今の民主党に最もふさわしい言葉だろう。
その最たるは、小沢排除の代表格であった菅全首相と仙谷氏らが落選の危機に瀕していることだろう。

今、自民党に大勝させないために何が必要かと問われれば、自民党に対抗できる政権担当能力のある連立政権の枠組みを国民に提示することだろう。
そのためには、小沢さんや亀井さんを表にだすことも必要だと思う。
有権者は、経験の浅い議員たちでは政権が運営できないことをここ数年で理解した。
しっかりした政権を運営していくためには、ベテランで官僚組織に睨みがきく政治家が必要であることも理解していると思う。
むしろ小沢さんや亀井さんをうまく表に出し、政権運営能力があることをアピールするのも、ひとつの方法ではないかと思う今日この頃である。

現実に、官僚組織や既得権益層と対等に闘える政治家は小沢さんや亀井さんくらいしか、今の政界を見渡してもいないのだから・・・。
弱点を強みにするという逆転の発想も必要ではないか・・・。
むしろ、それは国民の期待であるのかもしれない・・・。

ここ数日、小沢さんの動向が出てこない。
何かもう一つ仕掛けを考えているのでは?




2012年12月7日金曜日

マスコミ御用達の政治評論家たち・・・お前らが日本の政治をダメにしているんだ(怒)

日本をダメにしている元凶がマスコミにあるのではないかと感じる今日この頃だ。
特に政治に関しては酷すぎる。(酷いではなく、酷すぎる。)
○○新聞の政治部論説委員とか政治評論家とか政治アナリストとかの肩書き云々を問わず、そして政治学者と呼ばれる識者も含め、テレビに出てくる顔ぶれはいつも同じで、言うことも似たり寄ったり・・・。どのメンバーも「小沢が嫌い」という点は共通しており、彼らが日本の政治を歪めてきたことは間違いのない事実であろう。
では、どこが問題なのかと問われれば、彼らが信念と矜持を持ち合わせていないことである。国民を馬鹿にしていることである。そして「人間の好き嫌い」で政治家を判断しようとすることである。
国民と同じ目線で語ること。インターネットなどの他のメディアの情報も真摯に受け入れること。「国民の声」を真摯に受け取ろうとする姿勢がない限り、国民は、ますます彼らの言葉を信用しなくなるだろう。
特に頭に「御用」と付く人種の人たちは、信用しないほうがいい。
マスコミが、もっとしっかりしていれば、日本の現状が、もう少しマシになっていたのではないのかと思う今日このごろである。

昨日の世論調査が話題になっているようだが、その中でも民主党の予想獲得議席数は民主党執行部にとって衝撃的な数字だったに違いない。
どう転んでも惨敗することは確定的なのだが、少なくとも100議席を切ることないだろうというのが大方の彼らの予測であったに違いない。
しかし、民主党の議員の皆さんは、御目出度い人たちばかりである。
野田氏や前原氏のグループも選挙で惨敗すれば所属議員が激減することは間違いないだろう。グループを形成できるほどの人数が残るのかさえ、わからない状況だ。
こんな状況になることも予想できないで選挙に突っ込む彼らの頭の構造が理解できない。数人のグループでは、誰にも相手にされなくなることも理解できなかったのだろうか?
まあ、そんなことはどうでもいい心配だが、重要なのは彼らに「なぜこんな状況に陥ったのか?」という原因を究明する姿勢が少しもないことだ。
彼らもまた「国民を馬鹿にしてきたこと」の大きなツケを支払う立場に追い込まれている。

もう一つ民主党の問題を挙げるとすれば「選挙対策を疎かにしてきた。」ということである。内閣改造を行う度に、党の選挙対策委員長も交代させてきた。一貫した選挙対策が取られていないし、実務に強い議員を配置してこなかった。
一方、自民党は2010年以降、一貫して河村建夫選挙対策局長が選挙を取り仕切ってきた。この差が、今回の選挙の予想にも反映されていると見るべきである。
過去に選挙の責任者として勝利したことのない安住氏が選挙を取り仕切るようでは、結果は見るまでもないだろうが・・・。
裏方での地道な活動が選挙結果にも繋がるということが理解できない議員たちが選挙を取り仕切って勝利できるほど国政選挙は甘くない。
このことは「日本維新の会」にも当てはまることだが・・・。
そのことの重要性を一番理解しているのが小沢さんである。
民主党が何故、政権を取ることができたのか?
それは、小沢さんが一貫して民主党の選挙対策を取り仕切り地道に支援団体を開拓したり地方組織の強化に努めたからに他ならない。
そう言う意味から言えば、もし自民党が大勝した場合、一番の功労者は河村建夫選挙対策局長なのかもしれない。
表に出ないが裏で一生懸命頑張っている。
そういう議員にスポットを当てて見てみることも、重要なのではないかと思う今日この頃である。



2012年12月6日木曜日

「自民単独過半数の勢い」・・・国民はこれでいいのか!

聞各紙の衆議院選挙の予測では「自民単独過半数の勢い」ということらしい。
余りにも民主党ダラシナイことの反動とも言えるこれらの報道の裏に有権者に諦めさせるという思惑がありそうにも思えてならないこれだけ差が付いていますよ中小政党投票しても大勢変わりませんよということで有権者の意欲削ぐという狙いもあるように思えてならない
しかしある意味この結果は予想されたことでもある
民主党政権を任せたがダメだった仕方がないのでもう一度だけ自民党にやらせてみるかという有権者数多くいることも事実だろう
しかし今回の選挙過去の衆議院選挙大きく違う点がいくつかある
まず告示時点で小選挙区比例区ともにまだ投票先を決めていない有権者50前後いることだこれは過去にない傾向である
簡単に言えば本当に投票したいと思える政党が無い有権者の半分近くが感じているということである一言でいえば政党不信蔓延しているということだ
あるいは期待できる政党が無い言った方が正確かもしれない民意応えられる政党がないとも表現できる
そこに突如表れた日本未来の党対する既得権益層経済界マスコミなど焦りから来る異常とも思える「情報隠し」「世論誘導」などにより歪んだ予測が出てきている現時点では自民党優勢民主党惨敗という以外に予測できないと言うのが実際だろう思う
まだ投票行動決めていない有権者半数近くいるという現状大切なことは諦めないと言うことだろう候補者もそうだが有権者諦めないということだ
自民党政治に戻していいのかもう一度じっくり考えることだ


もう一点が各種世論調査による政党支持率と予想結果との乖離問題である
自民党の政党支持率は多くの調査において25前後である
4人しか支持していない政党が単独過半数占めるという結果がありうるのかという疑問であるこれは選挙制度とも密接に関係するが望ましいことではない
つまり日本においては未だ信頼に値する政党なっていないことの表れでもある


今回の選挙焦点いくつか挙げてみよう
女性票の動向
組織票動向
前回民主党に投票したが今回は投票したくない思っていう有権者どの党に投票するのか


前にも書いたが自民党、日本維新の会、みんなの党は、どちらかと言うと男性的な意味合いの強い政党である。それに対する女性票の動きが大きなポイントになると思う。
2番目の組織票の動向だが、これも過去の例が余り参考にならないような気がしている。
そして、3番目だが、これが最終的な結果を決める大きなポイントになるだろう。前回は民主党に投票したが、今回は民主党には投票しない(投票したくない。)と考えている有権者の層が、今回は、どの党に投票するのか?
それが勝敗を決める最大の要因になるだろう。
過去の例からも(今回、当て嵌まるかどうかは、分からないが・・・)1党が勝ちすぎることに対する有権者の不安が投票行動に大きく影響することは、間違いなく事実としてある。
この時点での「自民党大勝」という報道が、どのように最終的な投票行動に影響するのか。
国民が冷静な判断をすることを望む今日この頃である。


2012年12月5日水曜日

民主党が負けすぎるのも困る?・・・負けすぎると自民が大勝してしまう。

今回の選挙国民側からの視点で大局的に見た場合目標とすべきポイント一番目に挙げられるのは自民公明日本維新の会での過半数超え阻止することである

その視点で立候補などの状況を見た場合、一番のポイントとなるのが実は民主党に大敗させないということにあることに気づくもちろん野田前原グループから多くの落選者出させ彼らのグループ弱体化させることも重要である。(言うまでも無いが・・・。)
つまり、ある程度の議席を民主党が獲得しないと自民公明日本維新の会 で過半数を確保してしまうことになる。

簡単に言えば、 『「自民公明日本維新の会 +「民主党+国民新党」』以外の政党の候補者の絶対数が少なすぎるという根本的な要因があるということである。
今回の選挙は、一言でいえば『 自民公明日本維新の会での過半数を阻止する選挙』であり、『民主党の「野田グループ+前原グループ」を弱体化させる選挙」でなければならない。
というか、小沢さんは候補者の擁立状況から想像するに、既にその方向で動いていたように思う。
そして、その先に見えてくるのが『「民主党(野田、前原グループが非主流派となった形での民主党)」+「日本未来の党+日本未来の党の友党グループ」』という姿である。

上記のような視点を念頭に置いた上で、各地の連合や医師会などの支援団体の推薦状況や動きを注視して見る必要がありそうだ。
今回の選挙で自民党が政権に復帰することは間違いないだろうとの見方が強いが、私は必ずしもそう言い切れるとは思っていない。
最近の自民党の幹部などの発言などからも推測される。
数ヶ月前頃:自民党で単独過半数⇒楽勝ムード
1カ月前頃:自民党+公明党で過半数⇒可能性が大
最近:自民党+公明党+日本維新の会で過半数⇒なんとかいけるだろう。
と発言に微妙な変化が見られる。(政党支持率も下降線を辿っている。)

マスコミも薄々、この状況に気がつき始めている。マスコミは選挙後の政権の枠組みを無視した報道ばかりしているので全体像が見えなくなっていた。ここ数年は「2大政党制による政治体制」ではなく「2大政党グループによる政治体制」という視点で政治を語る必要がでてくるのではないだろうか。
非常に複雑な心境なのだが「民主党には、ある程度の議席を確保してもらう必要がある。」というのが今回の選挙なのだ。
この意見に賛否はあると思うが冷静に分析すると、そういう結果になる。
ただし、野田、前原、仙谷、安住、岡田などの各氏には落選して国会の場から退場してもらいたいと思う今日この頃である。


2012年12月4日火曜日

今回の選挙は「ネットメディアVS既存メディア」の戦いでもある!・・・既存メディアの世論調査は時代遅れ?

いよいよ選挙が告示った

今回の選挙は別の視点から見ると「ネットメディアVS既存メディア」戦いでもある
真実を伝えようとするネットメディア
対して世論を誘導しようと偏向報道続ける既存メディア
今ま日本選挙既存メディアの報道により大きく左右されてきたそして広告である経済界政権政党大きな広告主思惑沿った報道なされてきた
お隣の韓国やアメリカなどでは選挙においてインターネット情報非常に大きな影響与えている日本では今まであまり重要されてこなかった影響力小さいものと捉えられていた
しかし今回の選挙は過去と違いインターネット情報大きな影響力発揮する最初の選挙なるかもしれない
選挙の在り方大きく変貌しようとしているボランティア募集演説会の告知辻立ちの場所告知選挙事務所の場所の告知そして選挙事務所の立ち上げ状況や選挙区の有権者の反応などリアルタイム発信することができる
候補者市民の距離近付けることが可能になった
スマートフォンやiPadなど普及で、よりインターネット上の情報が入手しやすくそして見やすくなった。
以上のように、情報の入手先の主流が既存メディア(新聞、テレビ)からインターネットに変わってきている現状において、既存メディアの世論調査の信頼度が揺らぎ始めている。
更にインターネットでは検索エンジンを使えば自分の知りたい情報を簡単に素早く探すことができる。それにより、一方的な情報誘導の効果が薄れてきている。

私のようなブログを書いているものにとってインターネットは情報収集の為の強力なツールだ。
既存マスメディアの情報、専門家の情報、そして市民レベルの情報など多方面の情報を簡単に収拾することができる。
それを、どう取捨選択するかは情報を利用する側の問題だが少なくても多くの多方面の情報を比較して見ることで情報を客観的に分析しやすくなることだけは間違いない。
一方の既存メディアの情報は、情報に編集が入る。特に最近の既存メディアの政治に関する情報は偏向化が酷く、現場の記者が取り上げた記事が上司(というか社の方針)により、没ないし編集された形で報道されるそうだ。

我が国の国営放送も例外に漏れず、北○○の国営放送並みのレベルに成り下がっているようだ。
今朝のニュースでの世論調査の結果を見て家のカミさん曰く
「自民党ってこんなに支持率があるの?誰が入れるのよ?」
「日本未来の党の支持率1.7%?一桁違うんじゃないの?」←これ私の発言
いやはや、これほどインターネット上の情報と違いがあると、「信用できない」と言うレベルを通り越して「呆れる。」というレベルまで偏向化が到達しているようだ。
「もう、誰も世論調査なんて参考にしないんじゃないの。」
カミさんの言葉の方が信用できると感じた今日この頃でした。


2012年12月3日月曜日

連合内部で反乱勃発・・・民主党に対する不満が鬱積

当然と言えば当然の結果で、全国でも同様なことが起き始めている。
前から何度も、このブログで指摘しているように連合本部が本来の労働組合の在り方、考え方と違う方向に舵を切った民主党を支持することになり、そのことで地方の連合組織、あるいは下部組織、個々の組合員の間に不満が充満しているようだ。本来の考え方に一番近いのは「日本未来の党」で、今回の選挙では大量の票が 「日本未来の党」へ流れ出す可能性が高い。(=民主党の票が減る。)

連合秋田傘下で最大の団体である自治労県本部(組合員約1万1330人)は30日、秋田市で執行委員会を開き、衆院選では連合秋田の「民主党候補の推薦・支持」という方針に従わず、ともに日本未来の党に合流予定の「国民の生活が第一」の高松和夫氏(70)(秋田1区)、京野公子氏(62)(同3区)の支持を決めた。
連合秋田は11月29日、秋田1、3区で民主党候補を推薦し、同2区は同党候補を支持する方針を示していた。だが、同本部の仙葉久書記長は30日、「『反自民・非共産』で考えた時、1区と3区では未来の党の考えが最も我々に近い。社民党との『3者共闘』を壊した民主党県連への反発は強い」と話した。同本部は同2区では社民党の石田寛氏(65)を推薦する。
(2012年12月2日11時40分 読売新聞)


 実は「日本未来の党」が設立される前までは、今回の選挙で一番、得票率を伸ばす政党は「共産党」ではないかと予想していた。(共産党の幹部も、そう感じていたに違いない。)
しかし、 「日本未来の党」の出現で様子が激変しつつある。共産党幹部の思惑とは逆に共産党支持者の票が 「日本未来の党」に流出しそうな雰囲気になってきた。(というか流出するだろう。)

さて選挙だが、「日本未来の党」は、300小選挙区に単独で110人程度の候補者を擁立するようだ。
これに社民党や新党大地などの選挙後に連携するであろう政党の候補者を加えれば、ほぼ半数に近い150選挙区に候補を擁立することになりそうだ。
ポイントは、これから発表される180議席ある比例代表の候補者数だ。
何人候補者を立てることができるのか。
どんな候補者が出てくるのか。

余談:其の一
日本維新の会の橋下氏は、どうしてしまったのだろう。
本人も、自分が何を言っているのか訳が分からなくなっているのでは・・・。
風呂敷を広げ過ぎたツケが廻ってきているようだ。
ここ数日は「日本未来の党」の批判ばかりしているようだ。
何故、第3局の代表格として人気が出たかというと、「民主党と自民党と官僚組織を批判したから」に他ならない。(だから第3局なのだが・・・)
同じ「官僚機構の打破と地方分権」を訴える「日本未来の党」の批判をすることは、自らを否定することに繋がることに気がつかないのだろうか?
もう、そこまで考える余裕も無いのだろう。
「日本維新の会」の公約の一丁目一番地は何だったの?
と聞いてみたい。
民主党や自民党と一緒になって「日本未来の党」を批判する橋下氏に、第3局を名乗る資格はないように思うのは私だけであろうか・・・。
と思う今日この頃である。

余談:其の二
昨日の桑名市長選のように最近の地方選挙で地殻変動のような動きが出てきている。
「変化」を求める有権者の意思表示のようにも感じられる。
この動きが全国に広がることを期待したい。




政界再編は始まっている!・・・主導しているのは、もちろん小沢一郎!

国民の間に高い期待感がある政界再編既に始まっている
章が衆議院選挙までの動きだとすれば章は選挙後の民主党内の動きと、国会における政党連携動きだと思う
結論の予想先に述べるとしよう
民主党乃至分裂する。または「日本未来の党」寄りの執行部体制ができる。
国会は自民維新民主党一部?」日本未来の党中心とする野党連合という図式鮮明になる
公明選挙結果次第で自民党袂を分かつ可能性ある
みんなの「未来の党を中心とする野党連合」よりのスタンス取りながら独自路線を歩む
 少数政党いくつかは日本未来の党合流する
こんな感じではなかろうかと予想する

今回の選挙上記の政界再編の動き中の一部でありこの動きの全体見据えた上で政党立候補擁立状況見る必要があるように思う
政界再編大きなポイントとなる政党は民主党選挙民主党がどうなっいるのか・・・。
これにより大きく情勢変わっくる
獲得議席数が120議席以下なら一般常識で言えば野田代表輿石幹事長を含む執行部引責辞任求める声が出てくるのが自然あろう(民主党には普通の常識が通用しないので何とも言えないが・・・)
選挙の当選者の内訳にもよるが、野田、前原グループの国会議員が少なくなり、どちらかと言えば小沢さんと関係がいいと言われる議員、あるいは中間派と言われる議員の方が多くなった場合、新執行部は「日本未来の党」との連携に舵を切る可能性が高い。(日本未来の党では小沢さんが一兵卒になることから民主党内の小沢アレルギーを薄めることができる。)
この段階で分裂が起きる可能性がある。
これにより国会は
自民維新民主党一部」対 (民主党の一部+「日本未来の党中心とする野党連合+みんなの党)
という図式が生まれる。公明党は数の多い勢力の方につく。
共産党も政策面からみれば 日本未来の党中心とする野党連合」に近く、実質的には共同歩調をとることになるだろう。
あくまで妄想に近い予測だが、絶対にないとは言いきれないように思う。

以上のような当面の政界再編図を頭に入れた上で各政党の(特に「日本未来の党」)の候補者擁立状況を見ると面白いのではないだろうか。
今回の選挙における小沢さんの目的の一つは「選挙後の自民党と民主党の連立を阻止する。」ことである。
つまり参議院において「自民党中心の勢力」に過半数を超えさせない為にも民主党内で自民党との連携を目論む勢力を弱体化させる必要がある。
こういう視点で選挙を見ると、より一層、興味をもって候補者を見ることができるのではないだろうか。

3手くらい先までを見据えた上で選挙戦略を組んでいるのではないかと思われる小沢さんの次の一手は・・・。
期待して見守りたいと思う今日この頃である。

2012年12月1日土曜日

マスコミの得意技:編集カット&こじつけ&揚げ足取り・・・油断も隙もあったものではない。

「日本未来の党」への関心が急速に高まっていることへの恐怖心からか、それとも党首討論で恥を掻かされたことへの「腹いせ」なのかどうかは分からないが、某テレビ局が嘉田氏の発言を一部編集カットし、誤解されかねないような発言として報道したようだ。
それを受けて下記のような飛ばし記事が配信されている。

日本未来の党代表の嘉田由紀子滋賀県知事は1日午前のテレビ番組で、原発の再稼働について「原子力規制委員会が安全性を担保し、必要という判断を政府がした場合には再稼働になる」と話し、条件を満たせば再稼働を容認することもあるとの考えを示した。再稼働をめぐって嘉田代表はこれまで、知事として東京電力福島第一原発事故の教訓を踏まえ、早急に新たな安全基準を作るよう政府に求めていたが、基準ができたうえでの再稼働の是非に関しては、明確な発言をしていなかった。一方、未来の結成を表明した11月27日の会見では「原発稼働ゼロから全原発廃炉の道筋をつくる」と述べ、28日に「10年の間にゼロにする」と10年間で全原発の廃炉を進める方針を示しており、この日の発言との整合性を問われそうだ。
嘉田氏は「われわれはゴミをこれ以上増やさない」とも述べ、使用済み核燃料総量規制の必要性を強調した。朝日新聞

「原子力規制委員会が安全性を担保し、必要という判断を政府がした場合には再稼働になる。」
という発言のどこが「再稼働容認」となるのだろう。(現状を示した発言にすぎない。)
今の現状のままでは 「原子力規制委員会が安全性を担保し、必要という判断を政府がした場合には再稼働になる。」 だから「原発に反対する勢力が政権交代を目指さなければならない。」ということなのだが、この発言を独自に空想して条件を満たせば再稼働を容認することもあるとの考えを示した。 」と無理やり、こじつけた記事にしている。
ただ、後で問題になることを考え、記事の後半で一方、未来の結成を表明した11月27日の会見では「原発稼働ゼロから全原発廃炉の道筋をつくる」と述べ、28日に「10年の間にゼロにする」と10年間で全原発の廃炉を進める方針を示しており、この日の発言との整合性を問われそうだ。と、揚げ足取りに終始した記事を書いている。
先ほども書いたが、現状では、国会に「原発の再稼働を止める手段や権限」はない。であるからして
『「 条件を満たせば再稼働を容認することもある 」ではなく「再稼働を容認せざるを得ない」との考えを示した。』と書くべきでえあり、そう書かなければいけないはずだ。
そもそも、再稼働を容認するかしないかを決定するのは地元自治体だ。
国政政党の党首に聞くべきは「再稼働に賛成か。再稼働に反対か。」であって「容認する。容認しない。」ではないはずだ。

マスコミは、このような「編集カット&こじつけ&揚げ足取り」で世論を誘導しようとする。
「マスコミの願望優先の報道」が、まかり通る日本という国のマスメディアのレベルを「容認できるものではない。」と思う今日この頃である。

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