2010年8月3日火曜日

日本の安全保障

韓国の天安号沈没事件は、北朝鮮の潜水艦による魚雷攻撃が原因と発表されたが、韓国国内においても、論議が起こっているようだ。
種々の情報やロシアの調査団のコメント等を聞く限りにおいては、事故と見るのが妥当であろう。
韓国国内において、政府発表に疑問を持ち「北朝鮮との緊張」を政治利用されるのではないかと懸念を持った人は多く、マスコミや国会議員からも、疑問の声が上がった。日本においては、ほとんどそういう声は出ておらず、アメリカ追随の声明一辺倒である。日本より韓国の方が、マスコミも議員も冷静で、国民も冷静な判断力を持っていると言わざるを得ない。
私のような素人でもこの事件に関しては?と思った。真実はまだ分かっていないが、現状では北朝鮮関与説は薄いような気がする。

韓国国民が冷静にならざる原因がどこかにあるのではと考えてみた。
韓国で生活している人の中には、北朝鮮で暮らしている身内や親戚を持つ人が多く、戦争に対して慎重にならざるを得ない国民感情があるのではないだろうか。
人と人のつながりが、戦争の抑止力になっているのではないか。

このことは、日本と中国、アメリカと中国、台湾と中国などの国々においても言えることではないであろうか。
経済においても同じようなことが言える。
いろいろな意見もあるであろうが、中国企業の日本進出、旅行者の増加、貿易の拡大、日本への投資や人口流入などが進むことにより、安全保障における日本と中国の関係は、大きく変化するものと考えられる。これらのことが最大の「抑止力」として機能することを政府も考えるべきである。

アメリカ追随、アメリカの言いなりの外交からの脱却は、ただ単に防衛や基地問題だけに限定されるものではない。日本の将来にとって超えなければならない重要な課題であり、真に自立した国家となるための第一歩であろう。

日本の政治家で唯一、対等にアメリカと話が出来るのは小沢一郎氏しかいないであろう。
なんといっても、次期アメリカ大統領最有力候補のヒラリー・クリントンに対し「第7艦隊だけで十分」とまで言い切った人である。

アメリカの国家財政がかなり大変な状況になりつつある現状の中で、日本としての外交スタンスを改めて考え直す必要に迫られている。

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