「国民の生活が第一」が着々と県連を設立し地方議員も巻き込んだ体制づくりを進めている。
小沢さんの視線の先にあるのは次期衆議院選挙だけではない。来年に予定されている参議院選挙も視野にいれた体制づくりである。
ここが他の新党とは違う点で、定石に沿った政党づくりを進めている。
もちろん、各県連に参加する地方議員は主に民主党の議員で、これはイコール民主党の票が減ることを意味する。
選挙後の政界の勢力図を頭に描いた上で選挙戦略を進めているのだろう。
つまり、民主党、自民党が単独か過半数を獲得できなかった場合には、連立政権にならざるをえない。その場合の組み合わせなども念頭にあるのだろう。
今回の民主党代表選や自民党総裁選も上記のような視点から見てみる必要がある。
特に民主党においては、単独過半数はもちろんのこと、比較第一党も危ない状況だ。(危ないどころか、無理だと思う)
となると政権に残る為には、どこと連立を組むかを考えなくてはいけない。
選択肢は主に二つ。
①自民党との連立。
②他の野党との連立(一つとは限らない。)
つまり、ここまで考えれば、代表選の行方もある程度、想像できる。
①を考えている議員は野田氏
②を考えている議員は小沢さんたちとの関係が良好な議員。現在、名前が挙がっている中では山田氏、桜井氏、細野氏ら。
と考えることができる。
しかし、彼らの考えは甘い。
誰が代表になろうが選挙でボロボロになるだろう。真逆の政策を掲げる議員たちが一つの政党で、まともに選挙を戦えると考えているのだろうか?
いずれにせよ、民主党は分裂した方が分かりやすいし、その方が国民の為だ。
一方の自民党も、複雑だ。
選挙後の選択肢は三つくらいしかないだろう。
こちらも単独過半数は無理だろう。となると
①民主党との連立
②公明党との連立(ただし、自公で過半数が獲得できた場合に限定される)
③他の野党との連立(大阪維新の会を想定しているようだが・・・)
この点に注視して総裁選を見てみると面白いかも・・・。
しかし、こちらも不確定要素が多すぎる。
自民党が衆議院選挙、その後の参議院選挙で、どれだけの議席が獲得できるのか?
今の状況だと、都市部では自民党、民主党、大阪維新の会は競合するだろう。
近畿では「大阪維新の会」と「公明党」が選挙協力体制にある。この地方においては自民党は選挙協力が得られない可能性もある。
これは東京などにおいても同様の可能性がある。
となると、大都市圏および政令指定都市では、民主、自民は大変厳しい選挙を戦うことになる。
勝敗の一つのポイントが選挙協力即ち、選挙区調整になる可能性が高い。
ということで、余り関心が持てない代表選、総裁選だが、マスコミは一生懸命盛り上げようとするだろうな~・・・。
しかし、盛り上げようとすればするほど国民は白けるのだけれど・・・。
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