思想を一般的な分類で分けた場合、西洋思想と東洋思想に分けられるだろう。
日本はアメリカナイズ化され西洋思想の国のように捉えられる場合が多いが、本来の日本は東洋思想と東洋文化の国だと思う。
現在の世界を見渡した場合、ヨーロッパやアメリカなどの西洋文化の国々が色々な面で行き詰まりかけていることは間違いの無い事実だろう。
一方の東洋思想の国々は、色々な面において世界で注目を浴び始めている。
哲学、宗教、文化などを含め再度、東洋思想に焦点をあてる時期に来ているように思えてならない。そして、それがアジアや中東などの国々と新たな連携を築いていく上での重要な要素になるように思えてならない。
そして、それは政治の世界でも同様ではないだろうか?
民主党の代表選や自民党の総裁選を見ていると「この人たちには思想があるのだろうか?」という疑問が湧きあがってくる。
「思想なき政治」「思想なき政治家」による政治の限界が来ているように思えてならない。
東洋には、仏教や儒教、イスラム教などの宗教や儒教などの教えの他にも「三国志」などの歴史小説など政治を学ぶネタが豊富にそろっている。
東洋思想の特徴ともいえる考え方に「原因と結果を一体化してとらえる」という観念がある。
福島の原発事故なども、このような考え方でみると分かりやすい。つまり「原発事故という結果には原因がある」ということである。そしてその最大の原因は「日本が地震大国であるにも関わらず原発を推進した」ということだ。
その他の事についても、当てはめて考えてみると分かりやすいと思う。
しかし、それらの当事者である政治家や官僚、学者達に、そういう認識がないところに日本の不幸がある。
皮肉なことに、今や世界で最も注目を浴びる企業であるアップルの創業者のスティーブ・ジョブズは東洋の禅思想に傾倒していた。日本人は誇らしげに語るが、私たち日本人はどれほど東洋思想やや自国が育んだ思想・哲学を知り、現代に生かしているのだろうか。
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