ギリシャの再選挙では「緊縮財政維持派」が勝利した。しかし、この表現は正確ではない。
もちろんユーロ圏残留を支持する国民が多かったことは事実だが、旧与党として緊縮策を進めた新民主主義党の勝利(勝利と言っても際どいものだが・・・)の原因は「国民の生活再建政策」を打ち出したことによる部分が大きい。
では、何を打ち出したのか?
主だった政策を挙げてみよう。
①財政緊縮計画の延長
②最低賃金の引き上げ
③失業手当の引き上げ
④国民の税負担の軽減
などである。
②と④は経済対策でもある。
人口の国外へ流出や中小の企業の倒産・廃業、観光客の激減などで、ギリシャ経済はズタズタだ。
そして、その経済の立ち直し策の一部が上記の①から④である。
つまり、ギリシャでは「財政緊縮策」や「増税一辺倒」の偏った財政再建政策から「国民の生活再建優先政策」へと舵を切ろうとしている。
つまり「国民の生活を第一に考えない財政再建策はうまくいかない。」ことを証明したともいえる。
結果はこれからだが、お隣のスペインやイタリア、ポルトガルでも政府がギリシャのような政策を打ち出す立場に追い込まれることは間違いないだろう。
翻って、では日本の野田政権はどのような政策を推し進めようとしているのか?
野田政権はギリシャなどの財政悪化国で失敗した財政再建策を日本で実施しようとしている。
本来は、現在のギリシャが目指そうとしている「国民生活優先の国民の生活再建政策」とギリシャのもう一つの大きな問題である「肥大し、そして優遇されてきた公務員制度の改革」を目指さなければならない。
半年以内にもし、解散・総選挙があると想定した場合、現在の民主党はどのようなマニュフェストを掲げて選挙を戦うのだろう。3党合意の縛りもある。
今回の3党合意は、選挙になった場合のマニュフェストにも大きな影響を与える。特に社会保障政策では、何も訴えることができなくなるだろう。
民主党は、これといった政策も打ち出せないまま選挙を戦うことになりそうだ。
小沢さんが新党を立ち上げるのではないか?
政界の注目がそこに集まっている。
昨日の輿石氏との会談後の小沢さんのぶら下がり取材を聞いた民主党の主流派と呼ばれる議員たちは、青くなったに違いない。
余裕と自信に溢れた小沢さんの雰囲気や発言を聞いて、小沢さんはある程度の議員の確保に目途をつけたのだろうと感じたことだろう。
しかし、小沢さんと言う人は義理がたい人だ。重要な場面では輿石幹事長に必ず事前に意思を伝えている。鳩山氏にも同様な姿勢を貫いている。
こんなところが、小沢さんを支援したくなる魅力の一つなのかもしれない。
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1 件のコメント:
【日本国憲法に遵う正しい日本国国会議員とは】
離党届を提出した平智之衆院議員は、とても有能な方です!(ふじふじのフィルターさま)への異論
>>http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-d8b2.html
1.国会議員の責務は離党ではない。
野田を病院送りにするか留置所送りにするかして野田内閣を国会で総辞職させることである。
やはり故西岡参院議長の言葉が正しいことが証明された。
「国会議員全員共謀共同正犯である」
2.国会議員の責務には国会へ証人喚問すること、もある。
「いま日本で最悪の憲法違反市警は大阪市警です。
道交法違反被疑者を住宅地路上で拳銃5発を発射して射殺した警官を全く放置している。
在日米軍軍人軍属が殺人でも強盗強姦でもどんな凶悪な刑事犯罪を日本国領土上で行っても地位協定の治外法権で無罪なので逮捕すらできませんが、警官は在日米軍軍人軍属ではない完全に日本人ですから、射殺すれば重大な刑事責任を問われます。国民に全公開の刑事裁判が開かれなくてはならず、まさにそれが警察検察裁判所の憲法上の責務です。
法務省は全くこの刑事裁判に関わることができません。近代法治国家民主主義憲法にはかならず三権分立が定められているからです。
当該警官所属の警察署長市警本部長府警本部長警察庁長官警視庁長官すべて即時懲戒免職が当然の最も悪質重大な憲法違反行政犯罪がいま日本国民の眼前で行われているのです。国家の統治システムの根幹を破壊する犯行でありまさにオウム真理教の犯罪と同じテロ犯罪です。」
>>http://hidenori1212.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-0eb4.html
この警察組織の日本の国家システムに反逆する挑戦行為を直ちに国会で証人喚問しなくて何が国会議員であるか。いまの国会議員全員税金泥棒である。
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