昨日から、小沢さんの強制起訴(検審起訴)に関する報道が鳴りを潜め始めた。
「無罪」を認めざるを得ない状況に追い込まれたのであろう。
それにしても、小沢さんは、マスコミの期待をことごとく裏切ってきた。
少し遡って西松建設事件から検証してみよう。
①西松建設からの違法献金事件で大久保秘書逮捕
マスコミ:大々的に報道、これで小沢さんが代表を辞任し民主党の支持率が大きく低下する事を目論む。
⇒それにより衆議院選挙で自民党が勝利することを期待する。
小沢さん:タイミングを見計らって代表辞任。鳩山さんに代表を譲る。→支持率上昇
⇒自身は副代表として裏から選挙を指揮
⇒衆議院選挙大勝!
⇒党の幹事長に就任・・・(マスコミの願望崩壊)
②陸山会事件で秘書3人逮捕。自身も共謀罪で告訴される。
マスコミ:水谷建設からの裏献金疑惑を検察からのリークを元に大々的に報道
⇒小沢さんを失脚させる千載一遇のチャンスとばかり、大キャンペーンを続ける。
⇒小沢さんが起訴され政界から追放されることを期待する。
小沢さん:検察との対抗姿勢を示す。
⇒無実を訴える。
⇒不起訴となる。(マスコミの願望崩壊)
③検察審査会に申し立てられ2度の「起訴相当」を出される。
マスコミ:世論調査等を駆使し、小沢さんの「政治的責任」「説明責任」を大々的に報道
⇒幹事長を辞任に追込み党内での影響力をなくす。
⇒反小沢グループを援護する。
⇒代表戦に出馬しにくい世論を形成させる。
⇒小沢支持グループの分断化を画策し、小沢さん支持グループの弱体化を目論む。
⇒「政治的責任」と「説明責任」を追求
⇒小沢さんの党内における影響力低下を印象付ける。
⇒指定弁護士による強制起訴により民主党からの追放と政界での影響力低下を期待する。
小沢さん:鳩山内閣の支持率低下に伴い、参議院選挙のことを考え鳩山首相とともに辞任。党内の挙党体制維持を望むも小沢さんの希望に反し、菅・仙谷氏らによる反小沢政権が発足する。党執行部も反小沢グループで固められる。
⇒菅内閣によるマニュフェスト破りが目に余るため、声を挙げ始める。
⇒党内の支持グループから代表戦出馬を懇願される。
⇒最後まで挙党一致体制の構築を求めるも受け入れられずマスコミの予想を覆し代表戦出馬
⇒マスコミの執拗なネガティブキャンペーンにもかかわらず多くの議員が小沢さんを支持
⇒代表戦を通し自身の政策を広く語りかけ公開討論会や東京・大阪・札幌での街頭演説で菅氏を圧倒!
⇒代表戦に負けるも存在感と影響力を保持する。
⇒検察審査会で2度目の「起訴相当」がでる。
⇒マスコミや野党、党執行部からの「説明責任」を問う声や「政倫審」「証人喚問」出席の声が大きくなる。マスコミも大々的に其の声を後押しする。
⇒市民の間から検察審査会や検察、菅内閣に対する批判が高まり各地で小沢さん支援のデモが始まる。
⇒党内からも菅政権に対しての不満が高まり始める。
⇒インターネット等で積極的に発言を始める。
⇒小沢さんを支持する声がインターネット上などで高まる。
⇒大久保秘書の調書が取り下げられる。石川議員の2度目の任意の事情聴取でのICレコーダーでの録音内容が証拠採用される。
⇒大きく状況が変化。多くの週刊誌や一部のマスコミも小沢さん擁護の姿勢に転換する。
⇒強制起訴(検審起訴)されるも、その起訴内容のあまりの酷さに市民や法曹界、多くの有識者からも批判の声が挙がる。
⇒党執行部も小沢さんの処分に苦慮しはじめる。
⇒小沢さんの「無罪」の確率が非常に高くなったためマスコミも批判の矛を収めざるを得ない状況に追い込まれ始めた。(マスコミの願望崩壊)
長くなったが、このようにマスコミの期待とは裏腹に流れは小沢さんの方に傾き始めている。
安心はできないが、検察や検察審査会、菅・仙谷・枝野・前原・玄葉・渡部・岡田・安住・渡辺周・江田氏らに対する国民の視線は厳しいものになりつつある。
フリーのジャーナリストの方達などの活躍で闇の部分も少しずつ表面化し始めている。
今まで知らされなかった情報が少しずつではあるが表面化してきたことで、日本の真実の姿が少しずつ見え始めてきた。
これも「小沢効果」である。
小沢一郎という一人の人間に対する批判や迫害を通して今まで見えなかったものが見え始めた。
国民一人一人が自らの手で情報を拾い集め、自らの判断で物事の「真実」を見極めることの重要性を小沢さんは教えてくれた。
悲しいかな国会議員をはじめとする多くの政治家たちに「真実」を見極める眼が備わっておらず、そして自分の信念にもとずき堂々と自分の意見を発言できない政治家が余りにも多いことに気づき愕然とする今日この頃である。
政治・経済のニュースに対する感想を徒然なるままブログに書いています。
2011年2月3日木曜日
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