2011年3月5日土曜日

注目の人「減税日本」代表河村たかし・・・彼の政治の原点はどこにある

名古屋市長の河村たかし氏が注目を浴びている。「減税日本」を率い今や政界の「台風の目」になろうとしている。
現民主党執行部や自民党議員は彼の実力を「かなり甘く」見ていたようだ。
名古屋弁でギャーギャー騒ぐ大風呂敷を広げる議員」程度にしか見ていなかったのではないだろうか。
しかし、彼の経歴を見てみると中々興味深い。
愛知県は「民主王国」と呼ばれ民主党が圧倒的に強い県だが、以前は「民社王国」と呼ばれていた。
その民主社会党(民社党・・・懐かしい名前だ)には「春日一幸」という地元で圧倒的な人気を誇る一種のカリスマ性を持った政治家がいた。
春日節」と呼ばれる独特な弁舌やパフォ-マンスを繰り広げることでも有名だった。
河村氏は一時期その春日一幸氏の秘書をしていた。
私は河村氏の「政治家としての原点」がここにあるのではないかと思っている。
「泥臭く分かりやすく短いキャッチフレーズ」を用いるところなどは、河村氏がかつて秘書として仕えた春日一幸氏とよく似ている。
「庶民の心」を掴む術もこの時期に学んだのではないだろうか。

しかし彼の本領は別のところにある。
司法試験で挫折
大学時代に知合った妻と1975年に結婚。その後、1977年(昭和52年)ころから検事を志すようになる。昼間は家族を養うため家業に従事しつつ、商学部出身であり法律の勉強をしたことがなかったため、仕事後の夜学に通って法解釈学及び行政学を10年間勉強し、旧司法試験を9回受験、当時合格率が10%から15%程度だった第二次試験短答式試験には初受験で合格するなど計4回合格し予備校の成績もよかったものの、第二次試験論文式試験でいずれも不合格となり断念。
 人生再チャレンジをできる社会を実現するため政治を志すようになり、後に右派の政治家であり、反共の闘士であった民社党委員長春日一幸の秘書となったが、民社党を離党したため除名となった。 (ウィキペディアより抜粋)

かなり粘り強い性格の持ち主であり、根性がある。
なにより実家の家業である古紙回収業・卸売業の従事していた時代には、営業やトラックの運転手等などを行ったり、ちり紙交換業者に頭を下げて回り古紙の回収先では古紙回収業者が弱い立場にあるため、あごで使われ雑用も行わされた経験を持つ。(ウィキペディアより抜粋)
そこいらの「お子ちゃま議員」とは一味も二味もちがう。
努力家、勉強家」の一面も持ち合わせている。

河村たかし語録
 「議員というのは必ず強い者の味方をします。政治をつかさどる役人と組んで連合軍になります。これでは庶民は溜まったものじゃない。日本中、不景気と言っていますが、そこには巨大なウソがあります。税金を払う方はヒィヒィ言っとるのに、税金で食っとる方はパラダイスなんですよ

庶民革命(派)と現状維持(派)の闘争だ。改革の道のりは長い」

「『議会の本質を変えよう』と言うと(市議会は)『いかん』(と言う)。給料減らされるのはどうにもならんと。(これは)保身の集団的自衛権だ」

事業仕分けをしても減税をしなければ(浮いた財源の使途が)役所の中で変わるだけ

一種、小泉純一郎元首相に似た一面も持ち合わせてる。
対立軸の焦点を「短い言葉で泥臭く、分かりやすく表現すること」に長けている。
この点も「春日一幸」から学んだのかもしれない。
人によって「好き嫌い」が大きい政治家だとは思うが、面白い政治家であることに間違いはない。

私の関心のある政治家にはある共通点がある。
小沢一郎・・・    慶應義塾大学経済学部卒業
亀井静香・・・    東京大学経済学部卒業
河村たかし・・・  一橋大学商学部卒業
大塚耕平・・・  早稲田大学政治経済学部
これらの議員は「政治・経済学部」乃至「商学部」出身である。

ちなみに
菅首相・・・東京工業大学理学部
仙谷由人・・・東京大学法学部中途退学
前原誠司・・・京都大学法学部卒業
枝野幸男・・・東北大学法学部
谷垣禎一自民党党首・・・東京大学法学部卒業
山口那津男公明党代表・・・東京大学法学部卒業
菅首相以外は「法学部」出身である。

「税と社会保障の一体改革」を政府は推し進めようとしている。
しかし「税とは経済活動から生まれるもの」である。
雇用」も同様である。(公務員は除く)

政治家には「経済の基礎知識」が必須だと考えるのは私だけであろうか。
法学部出身の議員」が多いことが、「政治の劣化」に、もし関係があるとしたら・・・。
これからは議員の出身学部も注意して見ることにした。

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