2011年3月19日土曜日

福島第一原発の深刻度「レベル5」に引き上げ・・・発電所全体での危機レベルで見る必要があるのでは・・・。

危機を煽るわけではないが、冷静に分析する必要がある。
【放射能漏れ】福島第1原発事故「レベル5」 米スリーマイル並み
 (2011.3.18 18:17 :産経新聞 より抜粋)
経済産業省原子力安全・保安院は18日午後の会見で、日本大震災で被災した福島第1原子力発電所の連続事故について、国際原子力機関(IAEA)が決めた8段階の国際原子力事象評価尺度(INES)で「レベル5に相当する」との暫定評価を発表した。原子炉が炉心溶融を起こし周辺に放射性物質が放出された米スリーマイルアイランド原発事故(1979年に)と同レベルとなる。
INESは、レベル0から7までの8段階で評価を行う。保安院は1~3号機の事故は「所外へのリスクを伴う事故」であるとしてレベル5とした。4号機については「重大な異常事象」であるレベル3とした。
国境を越えて大量の放射性物質を放出し、史上最悪の原発事故となった旧ソ連のチェルノブイリ原発事故はレベル7とされている。


今回の場合、米スリーマイル原発事故やチェルノブイリ原発事故と違う点がある。
前2つの事故は1つの原子炉の事故によるものである。
あくまで私の記憶だが、米スリーマイル原発は2機の内の1機の事故でありチェルノブイリ原発は4機の内の1機の事故であったように記憶している。

今回は、現時点で4機が異常事態にある。
総合的に見たリスクは前2件とは一概に比較できない。
個々の原子炉の危機レベルに多少の差があるのは当然だが、発電所全体で見た場合の危機レベルは、相当高いと見るべきだろう。
発電所全体の危機レベルで見た場合は「レベル6」でもおかしくはない。

このレベルまでくると、対策は限られてくる。
「水の注入」が最優先である。
電気系統の復旧による、冷却機能の回復がうまく行けば良いのだが(それを願う)、楽観視はできない状況だ。次の方法も考えておかなくてはならない。
もちろん放射性物質(放射線ではなく)の拡散をいかに最小に抑えるかが最重要課題であることは言うまでもない。

今求められているのは、原子力の専門家の知識ではなく、建築、土木、電気、危機管理などの実務家の知識と知恵や民間の人達のアイデアを広く求め取り込むことである。
「3人よれば文殊の知恵」の発想である。

今回の事故に関して言えば、マスコミに出てきた学者の方々の見立てはことごとく外れている。
最悪の場合を想定した対策と準備をすることが危機管理の「いろは」ではないのか。

民間のアイデアや力をもっと活用すべきであり、其の力を低く見てはならない。
また、今の現状が続くと日本経済に甚大な影響を及ぼす。
経済に関しても、適切な政策と発言が求められている。

2 件のコメント:

通りがけ さんのコメント...

「 義を見てせざるは勇無きなり 」
>>http://blog.goo.ne.jp/veritas21/e/73752c7a39aa422d31d9d77149526c8b?st=0#comment-form
 
>「このような大災害の最中に総理交代なんて」と言い出すに決まってます。

いや不信任案可決すれば国民は「このような大災害の最中に解散総選挙なんて」と言い出すに決まってます。総理が解散権を持っていても使えない。不信任案可決と同時に総辞職する以外道が無く、可決後決断せずぐずぐずしていればこんどこそ国会は国民から完全に見離されて無政府状態となるでしょう。国会は菅など無視して緊急決議でその場で新首相選出するしか選択肢はないのです。

義を見てせざるは勇なきなり。国会を開いたところで放射能被曝があるわけでもないのに、国会議員は人の心を持っているのか。

被曝したハイパーレスキュー隊員の会見を見て胸が詰まって涙が止まりません。

通りがけ さんのコメント...

「最大緊急被災者対策」

直ちに首相交代を。
24時間国会を開くべし。

震災被災者へ脱出用の車として全国の廃車を政府が一括して買い上げ被災地へ緊急配給し、ガソリンをすべての被災地へ緊急ピストン輸送して脱出用車を政府負担で満タンにしておくこと。

被災者自身の自発的避難行動や被災地救助物資搬入に対する交通規制などもってのほかの国による被災者国民大量棄民犯罪行為である。

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