昨日の首相との会談後の小沢さんの会見は、自信と余裕に満ち溢れていた。
そして輿石幹事長の会談後の「突き放した」ような感じの会見も意味深だった。
自民党やオリジナル民主党の面々、財務省の幹部は「疑心暗鬼」に陥ったに違いない。
何が話し合われたのか?
会談後の印象は、「攻守が入れ替わった」とでも感じられるような雰囲気だった。
ポイントはいくつかあると思う。
まず第一が2度目の会談を行ったことである。
第二が二度の会談に輿石幹事長が同席していることである。
では最初に第一について少し考えてみたい。
もし野田首相が強引に消費税増税法案の採決を国会で推し進めようと考えているのなら二度目の会談をする必要性はなかったはずだ。野田首相側に何らかの事情があったと考えるべきだろう。
つまり、野田首相側が行き詰ってきていることの証でもある。党内情勢に大きな変化が生じてきていることを表しているとも言える。「消費税増税反対」の議員が小沢グループ以外にも広がり始めていることを意味する。
「自民党案を丸のみ」するようなことになれば、党内から更なる批判の声が湧きあがり、採決前に野田首相の退陣を求める声が党内から出かねない状況に追い込まれることになる。
「政治生命を懸ける」とまで言い切ってしまった野田首相としては、法案の成立云々以前の問題として、今国会で採決にだけは何としても持ち込みたいという気持ちが強いのだろう。「採決だけは、やらしてもらえませんか」というのが今回の会談の主たるテーマだったのではないだろうか。
もう一点が、前回の会談以後、小沢さんの会見、NHKでの発言などから『小沢さんの言ってることの方に「大義」がある。』という世論の声が高まってきたことが挙げられる。
多くの議員や国民が「小沢さんの方に大義がある」と認めれば、とても党議拘束を懸けれない。世論にも大きな変化が生まれつつある。
逆に野田首相は「大義なき増税」に突き進むことになり、それに反論することさえ難しくなりつつある。
つまり、一回目の会談以後の党内情勢や世論の変化により、再会談をせざるを得ない立場に追い込まれたとみるべきなのかも知れない。
次に第二についてだが、そもそも第一回目の会談から輿石幹事長が同席していたこと自体が「小沢・輿石ペース」に巻き込まれたことを意味している。この会談は党内中間派の意向を踏まえたものでもある。マスコミや首相周辺は「小沢さんを説得するための会談」と言いふらしているが、もうひとつの見方としては「野田首相を説得するための会談」という見方もできる。
この視点から見れば「攻守が入れ替わった」という捉え方もできる。
どちらにしても仙谷氏らが手をこまねいていることはないだろうから安心はできないが、党内の雰囲気が大きく変わりつつあることだけは間違いないだろう。
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3 件のコメント:
国民のためという国会議員はなぜ内閣不信任案を提出しないんだ?
《《故西岡参院議長の「国会議員全員共謀共同正犯」宣告》》
(ふじふじのフィルターさま「法人税を下げて消費税を上げると、どこが得をするのかな。野田首相は誰のために働いているのかな。」へコメント)
>>http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-7505.html
【国民のためという国会議員はなぜ野豚内閣不信任案を即時提出しないのか?】
不信任案可決すれば解散総選挙か内閣総辞職のふたつにひとつ。どっちでも野豚政権は即終了、黒焦げの誰も食わない焼き豚残飯ゴミ一丁上がりだね(wっw)。
解散衆参同日総選挙になれば日本には不逮捕特権のある会期中国会議員は一人もいなくなるから刑事犯罪者だらけの菅内閣閣僚野田内閣閣僚議員はぜんぶ牢獄行きだ。センゴクがロウゴク入り、ぴったしですなw野豚は不逮捕特権悪用して逮捕されないように(亡命の時間稼ぎw)するためには会期延長して総辞職するしかない。
不信任案を提出しない国会は、国会議員全員の怠慢だね。
解散総選挙になれば黒ボールペンで投票用紙に記入して選管の投票不正改ざん犯罪を予防しよう。
公職選挙法違反をする候補者を警察に告発して厳重に取り締まろう。死に馬前原も政治家終了したね。
岡田も叩くまでもなく埃だらけだからこいつもすでに政治家としてしんでいる。
国会議員の責務は内閣不信任案提出である。いますぐやれ。
【菅直人の棄民テロ犯罪を証言する記事。】
>たとえSPEEDIが作動していなくても、私なら事故の規模を5秒で予測して、避難の
警告を出せると思います。(全国の原発事故の対策システムを設計した元責任者)
2012年6月3日 日曜日
◆福島第一原発事故を予見していた電力会社技術者 5月31日 鳥賀陽弘道
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35339
──「全交流電源喪失」はどの時点で分かるのですか。どこから起算すればいいのですか。
「簡単です。『原子力災害対策特別措置法』第15条に定められた通り、福島第一発電所が政府に『緊急事態の通報』をしています。3月11日の午後4時45分です。このときに格納容器が壊れることを想定しなくてはいけない。つまり放射性物質が外に漏れ出すことを考えなくてはいけない。ここからが『よーい、スタート』なのです」
私はあっけにとられた。そういえばそうだ。法律はちゃんと「こうなったら周辺住民が逃げなくてはいけないような大事故ですよ」という基準を設けていて「そうなったら黙っていないで政府に知らせるのだよ」という電力会社への法的義務まで作っているのだ。「全交流電源喪失・冷却機能喪失で15条通報」イコール「格納容器の破損の恐れ」イコール「放射性物質の放出」なのだ。
そして、それは同日午後2時46分の東日本大震災発生から、わずか1時間59分で来ていたのだ。すると、この後「全交流電源喪失~放射性物質の放出」の間にある「メルトダウンがあったのか、なかったのか」という論争は、防災の観点からは、枝葉末節でしかないと分かる。
「15条通報」があった時点で「住民を被曝から守る」=「原子力防災」は始まっていなくてはならなかったのだ。
原子炉を助けようとして住民のことを忘れていた?
「甲状腺がんを防止するために子どもに安定ヨウ素剤を飲ませるのは、被曝から24時間以内でないと効果が急激に減ります。放射性物質は、風速10メートルと仮定して、1~2時間で30キロ到達します。格納容器が壊れてから飲むのでは意味がない。『壊れそうだ』の時点で飲まないといけない」
ところが、政府が原子力緊急事態宣言を出すのは午後7時3分である。2時間18分ほったらかしになったわけだ。これが痛い。
「一刻を争う」という時間感覚が官邸にはなかったのではないか、と松野さんは指摘する。そういう文脈で見ると、発生から24時間経たないうちに「現地視察」に菅直人首相が出かけたことがいかに「ピントはずれ」であるかが分かる。
──首相官邸にいた班目春樹(原子力安全委員会)委員長は「情報が入ってこなかったので、総理に助言したくでもできなかった」と言っています。SPEEDIやERSSが作動していないなら、それも一理あるのではないですか。
「いや、それは内科の医師が『内臓を見ていないから病気が診断できない』と言うようなものだ。中が分からなくても、原発災害は地震や台風より被害が予測できるものです」
「もとより、正確な情報が上がってきていれば『専門家』は必要ないでしょう。『全交流電源喪失』という情報しかないから、その意味するところを説明できる専門家が必要だったのです。専門家なら、分からないなりに25時間を割り振って、SPEEDIの予測、避難や、安定ヨウ素剤の配布服用などの指示を出すべきだったのです」
ひとこと説明を加えるなら、福島第一原発が全交流電源を失ったあと、首相官邸が必死になっていたのは「代わりの電源の用意」(電源車など)であって、住民の避難ではなかった。本欄でも報告したように、翌日3月12日午後3時前の段階で、原発から3キロの双葉厚生病院(双葉町)での避難すら完了せず、井戸川克隆町長を含む300人が1号機の水素爆発が噴き出した「死の灰」を浴びたことを思い出してほしい。
「ERSSの結果が出てくるまでの間は、SPEEDIに1ベクレルを代入して計算することになっています。そのうえで風向きを見れば、避難すべき方向だけでも分かる。私なら10の17乗ベクレルを入れます。それで住民を逃がすべき範囲も分かる」
──どうして初動が遅れたのでしょうか。
「地震で送電線が倒れても、津波が来るまでの1時間弱は非常用ディーゼル発電機が動いていたはずです。そこで東京にあるERSSは自動起動していたはずだ。このとき原発にはまだ電源があったので、予測計算はまだ正常に進展する結果を示していたでしょう。しかし、ERSSの担当者が、非常用ディーゼル発電機からの電源だけで原子炉が正常を保っている危うさを認識していれば、さらに『ディーゼル発電機も故障するかもしれない』という『全電源喪失』を想定した予測計算をしたと思います。この計算も30分でできる。私がいた時はこのような先を読んだ予測計算も訓練でやっていた。原子力安全・保安院のERSS担当部署がそれをやらさなかったのではないか。この最初の津波が来るまでの1時間弱のロスが重大だったと思う」
つづく
つづき
──すべてが後手に回っているように思えます。なぜでしょう。
「何とか廃炉を避けたいと思ったのでしょう。原子炉を助けようとして、住民のことを忘れていた。太平洋戦争末期に軍部が『戦果を挙げてから降伏しよう』とずるずる戦争を長引かせて国民を犠牲にしたのと似ています」
──廃炉にすると、1炉あたり数兆円の損害が出ると聞きます。それでためらったのではないですか。
「1号機を廃炉する決心を早くすれば、まだコストは安かった。2、3号機は助かったかもしれない。1号機の水素爆発(12日)でがれきが飛び散り、放射能レベルが高かったため2、3号機に近づけなくなって14日と15日にメルトダウンを起こした。1号機に見切りをさっさとつけるべきだったのです」
──その計算がとっさにできるものですか。
「1号機は40年経った原子炉なのですから、そろそろ廃炉だと常識で分かっていたはずです。私が所長なら『どうせ廃炉にする予定だったんだから、住民に被曝させるくらいなら廃炉にしてもかまわない』と思うでしょう。1機1兆円です。逆に、被害が拡大して3機すべてが廃炉になり、数千人が被曝する賠償コストを考えると、どうですか? 私は10秒で計算します。普段から『老朽化し、かつシビアアクシデント対策が十分でない原子炉に何かあったら廃炉にしよう』と考えておかなければならない」
このままうやむやにすると、また同じことが起きる
私にとって不思議だったのは、これほど事故を予見し尽くしていた人材が電力業界内部にいたのに、その知見が無視され、死蔵されたことだ。松野さんにとっても、自分の長年の研究と専門知識が現実の事故対策に生かされなかったことは痛恨だった。
「私の言うことは誰も聞いてくれませんでした。誰も聞いてくれないので、家で妻に話しました。しかし妻にもうるさがられる。『私の代わりにハンガーにかけたセーターにでも話していなさい』と言うのです」
松野さんはそう言って笑う。
「このままうやむやにすると、また同じことが起きるでしょう」
「広島に原爆が落とされたとき、日本政府は空襲警報を出さなかった。『一矢報いてから』と講和の条件ばかり考えていたからです。長崎の2発目は避けることができたはずなのに、しなかった。国民が犠牲にされたんです」
「負けるかもしれない、と誰も言わないのなら(電力会社も)戦争中(の軍部)と同じです。負けたとき(=最悪の原発事故が起きたとき)の選択肢を用意しておくのが、私たち学者や技術者の仕事ではないですか」
そして、松野さんはさらに驚くような話を続けた。
そもそも、日本の原発周辺の避難計画は飾りにすぎない。国は原子炉設置許可の安全評価にあたって、格納容器が破損して放射性物質が漏れ出すような事故を想定していない。もしそれを想定したら、日本では原発の立地が不可能になってしまうからだ。
そんな逆立ちした論理が政府や電力業界を支配している、というのだ。
(阿修羅から転載)
>>http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/370.html
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