増税の為の「社会保障と税の一体改革」であることが明白に・・・罪を感じない政治家たち

予想通りというか野田首相は自民党案の「丸のみ」を決めたようだ。
ところが党内からの反発の大きさに驚き、強引な一任取り付けは断念せざるを得なくなったようだ。
自民党案をよく読めばわかるが、結局は現状維持ということだ。大きな改革はしないということである。セーフティーネットも整備しないということである。寧ろ社会保障費を削減しようとしている。
ということは、社会保障は制度自体は現状維持で社会保障関連費用は削減の方向と考えていい。もちろん国民負担分は増やす方向だ。
ということで、増税だけを目指す法案であることが、明白になった。
これに賛成するような民主党議員はクズだ。民主党という政党、そして民主党議員としての存在意義を問われることになる。
野田首相や前原氏、岡田氏らの発言を聞いていると、まともな神経の人間とは思われない。
「国民との約束」を勝手に破りながら、そのことに対する「罪の意識」が少しも感じられない。
マニュフェストを守らないことを悪いことだとは思っていないようだ。
寧ろ、開き直っているとしか思えないような発言が多い。
彼らは、犯罪を犯しても、それが犯罪だとは考えないだろう。極論を言えば「やっていいことと悪いことの見極めができない人たち」である。人間としての資質に大きな問題がある。こういう人たちには、まともな常識は通用しない。

今回の自民党案で最悪なのが、年金などの最重要項目を「国民会議」とかいう有識者会議に丸投げにし、責任逃れしようとしている点だ。これでは、国会議員は必要ないといわれても反論できないだろう。国会議員としての責務させも放棄しようとしている。

菅・野田政権以降、どんどん日本の政治が壊れていく。
なぜ、生活保護者が増大しているのか？なぜ少子化が進んでいるのか？
増税すれば、それらが解決するのか？
ＮＯ！である。

俗な話になるが、なぜ人は浮気するのか？
それは現状に不満や不安があるからだ。
その不満や不安を取り除くことが浮気の最大の防止策である。
その為には普段のコミュニケーションが重要だ。
これは、政治の世界でも同じだ。
最後は人間性の問題に落ち着くのだが「人の痛みを理解できない人」は万が一の場合に元に戻れる可能性が極端に低くなる。

真贋は別として小沢さんに関する暴露記事が出回っているようだが、それを見て喜んでいる議員がいるらしい。最低の議員だ。「人の痛み」や他人の心の内を斟酌できないような議員に国民の為の政治ができるわけがない。他人に対する批判は、いずれ自分に跳ね返ってくる。
消費税増税に対する個々の議員の姿勢は、個々の議員の資質や人間性を計るよい機会である。
国民のことを真剣に考えている政治家は誰なのか？
国民の側の選択眼が問われている。