2010年3月3日水曜日

北教組違法献金疑惑の検察・マスコミ報道について

これまた不思議な事件である。
第三者的な立場から、マスコミ報道を元に疑問点を挙げてみる。
ニュース記事
北教組幹部ら4人逮捕 札幌地検選挙資金事件 規正法違反の疑い (03/01 15:41)
民主党の小林千代美衆院議員(道5区)陣営に北教組が選挙資金計1600万円を違法に提供したとされる事件で、札幌地検は1日、政治資金規正法違反(企業・団体献金の禁止)の疑いで、北教組委員長代理で小林陣営の選対委員長だった長田秀樹容疑者(50)=札幌市西区発寒6の12=ら北教組幹部3人と、小林陣営の会計責任者を逮捕した。札幌地検は、北教組が組織的に資金を提供したとみて、資金の出どころの解明も進める。


長田容疑者のほかに逮捕されたのは、北教組書記長の小関顕太郎(54)=小樽市銭函3の23=、同会計委員の南部貴昭(52)=札幌市清田区里塚8の9=と、自治労道本部財政局長で小林陣営の会計責任者木村美智留(46)=北広島市西の里東1の12=の3容疑者。


札幌地検は同日、札幌市中央区の北教組本部をあらためて家宅捜索した。同地検は4容疑者の認否を「捜査に支障がある」として明らかにしていないが、いずれも組織的な資金提供との見方を否定しているもようだ。


逮捕容疑は、長田容疑者ら北教組の幹部3人が共謀し、2008年12月から09年7月にかけ、昨年8月の衆院選の選挙運動資金として400万円ずつ4回に分けて計1600万円を、小林陣営の会計責任者だった木村容疑者に提供した疑い。
(北海道新聞より引用)

少ない情報の中での素朴な疑問
①逮捕容疑についての?
逮捕容疑は、長田容疑者ら北教組の幹部3人が共謀し、2008年12月から09年7月にかけ、昨年8月の衆院選の選挙運動資金として400万円ずつ4回に分けて計1600万円を、小林陣営の会計責任者だった木村容疑者に提供した疑い
②政治資金規正法違反?
おそらく検察は①の資金が政党支部ではなく、政治家個人への献金である(政治家個人への企業団体献金の禁止)。よって政治資金規正法違反である。・・・と言うのが逮捕容疑であろうと想像できる。
政治家個人への献金?・・・組合幹部も秘書も政治家個人への献金が違法であることを知らない訳はない。であるからして、政治家個人への資金提供という認識は、少なくとも資金提供側(組合側)にはなかったと考えるのが常識であろう。・・・組合からの直接寄付ではない可能性が高い
③1600万円が不記載?
政治資金収支報告書の提出期限は3月末日である。少なくとも2009年分の報告書の提出期限はまだきていない。提出されていない報告書について不記載というのはおかしい。
現時点で表現するならば「2008年12月分の400万円が不記載の疑い」と書くべきであろう。
④提供資金の内容について
現時点では情報が少ないため推測で検討してみよう。
カンパからの資金=?企業・団体献金(該当するとすればこちらであろう。ただし団体献金?である。)
個人・団体からの貸付金=?企業・団体献金(こちらの可能性も全然ないとは言い切れない。この場合は不記載?)
団体からの献金=堂々と政党支部に寄付するのが常識であろう。
裏金=?企業・団体献金 (これだと別の問題として取り扱うべきで今回の起訴容疑には当てはまらない。)

つまり常識とはかけ離れた行為に対してと検察独自の献金解釈による逮捕であることが不思議なのである。
マスコミの記事の内容もその殆どが推測である。


同じ北海道新聞にこんなコラムが載っていた。
不思議な献金(2月17日)
何かを知ってうれしい気持ちになる。不思議っていいな。心が整理され、あたりが輝いて見える。ますます知りたくなる。詩人の八木重吉が書いたのは、たとえばそんな気持ちだろうか▼詩のタイトルも「不思議」という。〈こころが美しくなると/そこいらが/明るく かるげになってくる/どんな不思議がうまれても/おどろかないとおもえてくる/はやく/不思議がうまれればいいなあとおもえてくる。〉▼不思議を通じて、子供たちが知の世界に導かれる。学校でそんな心を育てられれば幸せなことだ。だが、中には子供に説明しにくい不思議もある。北教組に違法献金の疑いが持ち上がり、札幌地検の強制捜査を受けた▼民主党・小林千代美議員の陣営への寄付という。労組から政治家個人への献金は禁じられている。ものを知り、教える立場にある教職員の団体が、していいことと悪いことの区別もできなかったか。それならば不思議なことだ▼小林議員側には、北教組からの資金を収支報告書に記載していない疑いがある。またしても不記載だ。民主党には、政治とカネの問題が相次いで噴出した。政権交代で、政治が少しはきれいになるかと思わせもしたが、あんまり変わった気がしないのも不思議だ▼こんな不思議がうまれたら/おどろかないはずはないとおもえてくる/はやく/不思議がきえればいいなあとおもえてくる。

このコラムをどう読むかは個人次第であろうが、私の他にも不思議と感じた人はいたようだ。

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