2010年1月26日火曜日

自民党再生案

今日の参議院予算委員会を少し見たが、自民党はこんな議員を質問に立たせていいのかと思いたくなる有様だ。
河野さん、舛添さんも愛想つきたんじゃないの。
国民は、「政治と金」より、景気、雇用、社会福祉を重視しているよ!
世論が読めないと批判が跳ね返ってきますよ!
政治家の大きな仕事の一つは国民の人権を守るということです。
政治家であっても、国民と同様の人権を持っています。
 くれぐれもこの点を忘れないようにして自民党さん頑張ってください。

ということで今回は自民党の再生案を考える。

前回の衆議院選は、投票前から結果は決まっていた。
自民党のマニュフェストの内容など話題にも上がらなかった。
多分ほとんどの人が知らなかった。
一方、民主党のマニュフェストはいたるところで話題になった。
代表的なものを挙げると
子供手当て
農家の個別所得保証
等々
財源が問題にされることなど最初から想定できたことであり
それを毎日、自民党や公明党、マスコミが話題にし宣伝してくれていた。
つまり、批判していたつもりが宣伝をしていたということだ。
実はこれも小沢選挙戦略の一つなのだ。

前回の参議院選挙からこれらの政策を表に出し、時間をかけながら認知度を上げていく。
自民党の基盤を直接支給により分断する。
自らの政治資金の問題さえも「選挙」のために利用する。
これほど徹底しているのが小沢さんという人だ。

では、自民党はどうしたら良いのか。
同等または、それ以上のことをやればいいのだ。

まずは優先すべき政策の順位をつける。
業界団体でなく国民が直接メリットを享受できる政策を年代層ごとに数字を上げて提示する。
民主党やマスコミに反論されるぐらいのインパクトがある政策を出す。(中途半端はダメ)
官僚批判を徹底的にやる(これはかなりの効果がある)
社会福祉国家を目指す方針を明確に打ち出す。(これを言わないで財政論議をしてもダメ)
選挙の専門家を党で雇う(アメリカからでもいいので)
マスコミ対策の専門家を雇う(党内の議員ではダメ)
目立ちたいと考えている議員はテレビに出さない。
党内に悪役を作る。(民主党の小沢氏のような)
議員候補者のスカウト部隊を全国に張り巡らす。(日本ではまだまだ個人の人気が左右する部分が多いし、無名の人材は沢山いる)
国会改革を小沢さん以上に熱心にやる。
記者クラブを解放させる。(情報のオープン化を促進、自民党のメリットも大きい。海外やインターネットメディアへの情報公開は避けて通れない。)

多分、これだけのことをやるだけで、かなりの部分で、再生できる。
他党の批判は場合によっては自党の墓穴を掘る場合もあることを認識しておくことも重要。
国民は見ていないようで冷静に判断している。国民を馬鹿にしてはいけない。(一部にそう見受けられる議員がいる。)

党内での鳩山さんや小沢さんの評価が低すぎる。
鳩山さんはかなりの役者だ。小泉さんとはタイプが違うが、いい勝負だと思う。
発言のブレや訂正など、意識してやっている。これに自民党やマスコミが引っ掛けられている。
小沢さんは役者というより戦略家なので、党や選挙のためなら自分の役職などいつでも投げ出す覚悟は持っている。使い方とタイミングを常に考えながら行動している。これも自民党は理解しておく必要がある。

何より政権が取れなければ目指す政策を実現できないという認識を持つべきで、一番は「政策」ではなく「政局(選挙)」(よくもわるくも)である。(これが小沢さんの言っていることなのだが自民党で本当に理解している人がどれだけいるか)
堂々と政局を語るべきである。

テレビで見ている限り、昔からいる自民党議員の劣化は、明らかだ。
民主党の一部の若手議員の方が懐が深い。

元自民党幹事長の野中さんは、「悪魔」と呼んだ小沢幹事長がいる民主党に、頭を下げて予算をお願いにいった。
こういうことが出来る政治家は現在の自民党にはいないであろう。小沢さんも野中さんと同じことが出来る人だ。(自分の目的実現のためには宿敵に対しても頭を下げられる度量。別の意味で宮沢さんなどもそうだったな~。)

今回の問題での小沢さんの行動を分析してみると面白い。
あくまで私の推測であり、今後の捜査の進展によってはどうなるかわからないことを最初に申し述べる。

秘書事情聴取(想定内)
秘書逮捕(想定外)
先手を打つ(秘書に虚偽記載を認めさせる)
検察が捜査情報をリーク
マスコミ・野党一斉に小沢・民主党批判
事情聴取の打診・・・検察内部の情報収集(スパイがいる)
事情聴取のタイミングを計る(どの日が一番効果があるか・・・)
予算委員会、菅谷さんの公判、元大阪高検部長三井環氏の出所、テレビの報道番組の少ない日 等・・・。
事情聴取(聴取内容により判断、想定内の場合は記者会見を行う)
記者会見・・・これにより「説明責任」に対する批判を抑える。
検察への協力姿勢を鮮明に打ち出す。(検察の顔を立てる)
報道の沈静化(リークが少なくなる。)
世論の変化
検察との手打ち

世論や検察の動きを見ながら、場合によっては幹事長を辞任(この場合も、鳩山首相に花を持たせる方法やいくつかのパターンを想定している)
しかし、自分の政治力は温存し、裏に潜って選挙に専念する。(選挙が大好きなので、役職にはあまり執着心がない。選対責任者と幹事長職のどちらを取るといわれたら多分、選対責任者を取る) 選挙に勝てば、時間とともに自ずと復権できるからだ。
政治は「政局」であり選挙に勝てば、政策を実現できる。選挙を勝利に導ける人=実力者である。

 小沢さんは選挙が大好きなのである。実は小沢さんの政治資金は民主党の選挙対策費用としてかなりの部分が使われている。本来は民主党が負担すべき部分を私設秘書等を雇い自らの政治資金団体で行っている。
土地やマンションの取得理由は、実はこの部分を理解しないと解明できない。
陸山会は選挙コンサルタント会社で私設秘書はコンサルタント会社の社員と考えるとわかりやすいかもしれない。(小沢さんは「選挙に勝つノウハウ」という知的財産を販売している会社の社長。)
だから民主党及び民主党議員の多くは、陸山会の政治資金収入の恩恵をかなり受けていることになる。だから小沢さんの批判はあまり出てこない。
小沢さんの政治資金団体は世間の常識から見ると異常に見えるが、 コンサルタント会社だと考えれば特別おかしなことをやっているわけではない。(いい悪いは別として)

こんなことをやっている政治家は他にほとんどいないから比較のしようがない。
こんな視点で見る人もいないから、 おかしなことをやっているように思われる。

小沢さんは政治資金の他にも個人のお金をかなり選挙コンサルタント会社につぎ込んでいると思われる。

田中角栄、竹下登、小沢一郎という3人の「選挙の名人」に共通することは、「細かい気遣いができる」、「秘書を大切にする」 ことだ。

自民党議員の皆さんには是非、これらの点に留意して日々の政治活動に邁進していただきたい。
(くれぐれも人のアラ探しに時間を費やさないようお願いする。当面は捜査機関に任せておけばいいと思いますよ。)























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