先週までの異常な小沢関連報道はなんであったのだろう。
ここ数日で新聞・テレビ上から関連報道が姿を消してしまった。
これも冷静にみれば異常なことだ。(小沢氏の言葉どおりになった。)
検証する必要がある。
毎週金曜日の夜10時からNHKで韓流ドラマ「スポットライト」というテレビ報道局社会部の若手女性記者を主役公にしたドラマをやっている。
昨日の放送の中でいくつか心に沁みる言葉やシーンがあったので紹介しよう。
○心に沁みた言葉
「弱者のために真実を追究するのが記者の役目だ。」
○心に残ったシーン
後輩記者スンチョルがまじめな話をし、好きな人である主役の女性記者ウジンを励まそうとするシーン
頑張っていたウジンが自信を無くしているときに、もっと力のない後輩記者のスンチョルが、記者になりたかった12個の理由などの良い話をするシーンです。
主人公の魅力(主役を演じた女優の談話)
ウジンは、とても正義感が強く一生懸命頑張っている女性です。記者として高い地位にあるわけでもないのに、何を信じてあそこまでできるのか? 人は社会に出ると世渡りを覚え、本当のことよりも上司によく思われることを考えて話をしたりします。そんななか、常に真実を告げようとするウジンの正義感は私も見習いたいと思いました。
(NHKオフィシャルサイトより一部をお借りしました。)
是非機会があったらご覧ください。
小沢問題における私から見た報道の疑問点
今回の石川議員逮捕における検察の容疑内容に対する疑問
某ホテルのロビーで某建設会社の元幹部が5000万円を石川議員に渡したと証言。
資金提供したとされる日の翌営業日には、陸山会の銀行口座に5000万円入金されていたことも判明。石川議員は受領を否定しているが、特捜部は5000万円が実際に受け渡され、問題の土地購入の原資4億円の中に含まれていたとの疑いを強めている模様だ。
①10月初旬 小沢氏より4億円現金で借り入れ
②10/15 M 建設からホテルで5000万円受領
②10/29 土地支払代金 3億4千万円 手数料 約1000万円
今回の事件で一番のポイントはM建設からの5000万円の資金提供の有無であり、虚偽記載?は本人が認めているとのことなのでここでは取り上げない。
また、この5000万円が何の容疑にあたるのかも検察からは発表されていない。
このごろの報道では、小沢氏の借入金4億円の中に闇献金が含まれているかのように問題がすり替わっているが、上記の記事を正確に報道するとしたら下記のようになるのではないか。
「陸山会が土地取得のために支払った3億5000万円のうち、小沢氏からの借入金4億円の内の3億円とM建設から提供されたとされる5000万円のM建設分について東京地検特捜部は闇献金の疑いがあるとみて捜査を進めている。」
であろう。
が実は下記のような表現にならないとおかしい。
「問題の土地購入のための原資となった小沢氏からの借入金4億円の中に含まれていたとの疑いを強めている模様」⇒ということは
土地取得の原資=小沢氏からの借入金3億5000万円+M建設からの提供資金5000万円=4億円
M建設からの提供資金5000万円=ホテルのロビーで手渡しした(10月中旬)
となれば
小沢氏が直接10月初旬に準備した金は3億5000万円
ということになる。
もし小沢氏および石川議員が10月初旬に準備した金が4億円と述べていることが正しいとすると日付から考えても
土地取得の原資=小沢氏からの借入金4億円+M建設からの提供資金5000万円=4億5000万円
となるはずである。
マスコミの報道でも検察の事情聴取でも小沢氏からの借入金の4億円の出所が焦点になり、そのお金は以前から貯めていたお金であるとの認識が出来上がっている。
とすると
M建設からの提供資金5000万円は4億円には含まれていないことになってしまう。
ということは
その後もマスコミでたれ流されている「M建設から提供された5000万円が問題の土地購入のための原資4億円に含まれている可能性があるとみて捜査を続けている」
という報道は、間違っていることになる。
その他の疑問
疑問①5000万円が闇献金の意味合いを持つお金であれば、翌営業日に銀行に入金などしない。(当たり前だよね。普通は隠すわな。)
疑問②5000万円が問題の土地購入のために必要であったかの様な報道もあるが、5000万円を原資に入れなくても十分、小沢氏からの借入金4億円だけで土地の支払いは出来たことになる。
(そのため当初は、4億円の内の3億円のみが小沢氏からの借入れであるかのようなリーク報道になっていた。・・・こんな情報は検察内部の人しかわからないと思うけどな~・・・。)
疑問③そもそも闇献金であったとしても、銀行口座に入金しているのだから、政治資金収支報告書に何らかの記載があってしかるべきである。(多分借入金になっているとは思うが)
疑問④闇献金を渡すのに、他の会社の人間を同席させること自体に疑問がのこる。(闇献金渡すのに他人を同席させるか・・・?一般常識ではありえないと思う・・・。)
疑問⑤5000万円を通常の献金と考えた場合においても、政治資金規正法で企業からの直接献金が認められないことは、秘書であった石川議員もM建設の元幹部も十分承知していたはずである。よってかなり不自然な説明になる。
以上、色々な角度から検証しても、おかしな事が多すぎる。検察がこの5000万円をどのように位置づけているのかがわからない段階では、なんともいえないが、お金の授受がはっきり証明されていない段階での逮捕は素人が考えてもおかしいと言わざるをえない。
証人の供述の信頼性も非常に疑われる。
どちらにしても、石川議員の捜査をしっかり固めてから次の捜査に進むのが常識だと考えるのだが・・・・?。
同様に西松事件の大久保秘書や障害者割引郵便悪用をめぐる厚生労働省の文書偽造事件(今回の事件と関連性あり)の村木被告の公判も検察側の証人が証言を翻しており、公判の維持さえも危うい状況である。
一連の事件においては、物的証拠と呼ばれるものは、ほとんど無く関係者の証言のみが重要な証拠である。
皆さんも考えてみてください。
政治・経済のニュースに対する感想を徒然なるままブログに書いています。
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