裏で稲盛京セラ会長が動いたとの噂もあるが、民主党内の風向きが大きく変わりつつあるようだ。
民主党の小沢一郎元代表(69)と渡部恒三最高顧問(79)の合同誕生会が24日、3年ぶ りに復活し、かねて不仲だった両氏の和解が成立した。
主催者である世話人代表には非小沢系の代表格である前原誠司前外相が名を連ねた。
渡部氏が菅直人首相 から距離を置きつつあることに目をつけた前原氏の演出であり、前原、小沢両氏の“急接近”も裏付けられた。
野党が6月早々の内閣不信任案提出に向け動きだ す中、民主党内の中間勢力を巻き込んだ「菅降ろし」がいよいよ本格化してきた。
(産経ニュースより抜粋)
渡部&前原氏は、ある意味「機を見るに敏」な政治家である。典型的な「風見鶏政治家」である。
政界の風が「菅離れ」に大きく流れ始めたと読んだのだろう。
しかし、小沢さんは懐が深い。
私だったら、あれほど悪態をついた渡部氏とは絶対に一緒に誕生会などやらない。
あれほど批判した前原氏とは口も聞かないだろう。
さすがに小沢さんも冗談ぽく嫌味を言っていたが、大人の対応であった。
もし菅首相が小沢さんの立場だったらどうだろう。
誰も誕生会を企画しないだろう。
160人も集まらないだろう。
自分を批判した人間と一緒に誕生会をやろうとしないだろう。
渡部&前原氏においても、自分達が批判し続けてきた人間と一緒に誕生会など開きたくないのが本音だろう。
しかし、なんとしても小沢さんに近づく必要が彼らにあったと見るべきであろう。
小沢さんは「新党」まで視野にいれているのかもしれない。
腹のくくり方が他の議員とは違う。
だから、渡部&前原氏もそして自民党も小沢さんが怖いのだ。
彼らは小沢さんの本気度を肌で感じ始めたのかもしれない。
もし、小沢グループが離党し自民党や公明党と連携したら民主党は「烏合の衆」と化し野党に転落するのは目に見えている。
そうなれば、前原氏の「総理になる夢」も海の藻屑となる。
渡部氏は引退に追い込まれ議員のイスを後継者に譲ることさえ難しくなるだろう。
小沢さんは、彼らの腹の内は読んでいる。
しかし今は菅首相を退陣させることを一義と考えておられるのであろう。
改めて小沢さんの存在感の大きさと懐の深さを感じさせられた出来事であった。
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