2011年5月2日月曜日

下水処理施設の汚泥などから、比較的高い濃度の放射性物質が検出

小学校校庭の年間20mSv問題を告発した小佐古内閣官房参与「辞任」が話題になっている。
この教授の経歴云々は別として根本的な問題は、どういう過程を経てこの基準値が決められたかである。
そもそも20mSvという数値が他の基準値との整合性に欠けた高い数値であることは間違いないと私も思う。
しかし、この数値が決められた過程に問題があることを見逃してはならないと考える。
菅首相や枝野官房長官等は「専門家(今回は原子力安全委員会)の意見を基に決定している」と何事についても言い張っているが、本当にそうなのだろうか?

今回の「20mSv問題」について言えば、原子力安全委員会に諮問する段階で、すでに政府内で数値が決められていたのではないか?
文科省及び政府は新学期を迎え、この問題で騒ぎが広がり新たな対応を求められることを回避するため、当時の計測値を基に「20mSv」を事前に設定したのではないか。
数値を決定後、原子力安全委員会に検討を依頼したが、正式の会議を開催した場合「20mSv」に対し委員から異論が出る可能性が高く、一部の委員で政府が提示した数値を「妥当と判断(このことからも、政府側から数値が提示されていたことが読み取れる)」した経緯が読み取れる。

このように原子力安全委員会が、まともに機能していないことは間違いない。
政府の出してくる数値を追認するだけの機関といってもいいくらいだ。

と言うことは、菅首相、枝野官房長官、福山官房副長官らと一部の閣僚、官僚が密室で決めたことが専門委員会というフィルターを通して再度、官邸に戻ってくる仕組みになっていると言うことだ。

ほんの一握りの人間が「専門家の意見」という自分達に都合のいい「印籠」を利用して政治を行っているのではないかという危惧を多くの議員や国民が持ち始めていることが表面化し始めているのではないかと個人的には分析している。

前にも少し書いたことがあるが、放射能汚染の怖さは、1次汚染に留まらず2次、3次汚染に広がる可能性が高いことにある。
「下水処理施設の汚泥などから、比較的高い濃度の放射性物質が検出」された問題が典型的である。
この汚泥は、焼却されたり、セメントに混ぜられたり、肥料に混ぜられたりしているそうだ。
焼却されれば凝縮された放射性物質が、煙と一緒に拡散される。
拡散された放射性物質が、再度、地表に撒き散らされ下水となって戻ってくる。
というサイクルが繰り返される可能性が高い。
セシウム等は半減期が長いので、数十年にわたり、このサイクルが繰り返されることになる。できるだけ早い段での除染作業が必要になるが、除染した土などの処理が大きな課題なのである。
焼却もできず簡単に埋め立てることもできず、他のものに混ぜることもできない。
膨大な量の汚染物質の処理方法を早急に検討しないと、2次、3次汚染を広げることにつながりかねない。

このことは魚類においても同様なことがいえる。
怖いのは、これから2ヶ月先、3ヶ月先である。
海のプランクトンや海草、大きなさかなの餌になる小魚(小女子)などを食べた魚に影響がでてくるからだ。(言ってみれば2次汚染である。)

このように、放射能がいかに厄介で、生態系などを通した2次、3次汚染につながり且つそれが長期に続くということを念頭においた対策を採らなければいけないことを理解しなければならない。

そのためにも初期の対応が重要である。
今の政権が、それらに対応できるのか。
ほんの一部の人間の判断に任せていいのか。
また彼らが、それらに対し、思い切った対策を決断することができるのか。
「初めてのことなので・・・。」などと言い訳をしている首相で本当に対応できるのか?

「初めてのことなので・・・。」という言い訳ではすまない事態が起きていることをこの首相は自覚しているのだろうか・・・。
彼らにチェルノブイリ原発事故の教訓を生かそうと言う思いがあるのだろうか・・・・。

1 件のコメント:

通りがけ さんのコメント...

「国会議員全員クビ」

まだ内閣不信任案出さないのか。
あきれたバカ議員ぞろいだ。
政局ごっこは政治不在の証明だ。
こんな世界一恥さらしな三権+マスゴミ癒着談合嘘つき泥棒くそ政府なんぞ日本にいらん。

東北の復興に官の力は百害あって一利もない。
民の力だけで復興させる。官からはいままで談合や天下りで貯め込んで肥え太った私腹を全部吐き出させて莫大な賠償金を国民へ支払わせてやる。

地位協定もさっさと破棄しないと今度は日本が狂犬米軍が仕出かしたリビア攻撃やUBL暗殺等の悪事の仕返しテロ標的にされてしまうぜ。原発もいっぱいあるし、日本国民にとって危険極まりないバカ政府の火遊びオバマ隷従植民地外交だ。

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