やはり、小沢一郎は凄い。
昨日の記者会見を聞いていて改めてそう感じた。他の政治家とは物が違う。
何が凄いといえば、当たり前のことを当たり前にわかりやすく話せるからだ。
「なんだそんなことか。」といわれればそれまでだが、実はこれは凄いことなのだ。
もう一点の凄さは小沢一郎の発言には「私心」が感じられないことだ。
マスコミなどの報道では、「小沢一郎の保身の為 」という意味を含んだ「枕言葉」がよく用いられるが、少なくとも「生小沢」の口から、「自己保身」を感じさせる言葉を今まで聞いたことがない。
政局の読みも鋭い。
私と同様に「菅さんは辞めない。」と読んでいるようだ。
いつ聞いても、安心して聞いていられる。ぶれることがない。
「なぜ小沢一郎を支持する議員が多のか」の答えがこんなところにあるのかもしれない。
対極的なのが今の菅首相である。
発言がぶれる。ころころ変わる。
菅首相を支持した議員達は安心して発言を聞いていられないことだろう。
有権者に対する説明に追われることになる。
菅首相の辞任がハッキリしていないにも関わらず、次期代表選に何人かの議員が声を上げ始めた。
まだ、これからも何人かが声を上げるだろう。
彼らに共通する課題は、いかに小沢グループの支持を得るかにある。(厳密には小沢さんの支持を得られるかではあるが・・・。)
いくらマスコミが何を言おうが、代表選の鍵を握っているのは小沢さんだ。
小沢さんは早くから小沢グループの内部固めに入っていた。鳩山グループも親小沢の松野議員や川内議員が幹部になり、内部固めに入っている。
ここら辺の政局の読みが小沢さんは他のグループの代表とは違う。
確実に読める数を固めるという、当たり前のことを地道に積み上げている。
ここでも、当たり前のことを当たり前にやっている。
再度いうが、当たり前のことを当たり前に地道に進めるところに小沢さんの凄さがある。
確実に読める数を抑えているということは、代表選に出馬する議員にしてみれば、確実に票読みができるということである。
小沢さんと鳩山さんのグループでほぼ150票、小沢さんの支持する議員に投票する議員グループなどの数を足せば、ほぼ過半数はおさえているのではないか。
慌てているのは、前原氏や野田氏、仙石氏である。
今回、党の主導権を小沢さんに奪われれば、首相の座につける可能性が大きく低下する。
岡田氏や玄葉氏らも同様である。
彼らは、自分達の進む道が靄に包まれ、どうしたらいいのかわからない状況に陥りかけている。
自分達の実力不足を露呈してしまった今、党内で主導権を握れる可能性は、ほぼなくなったと見た方が間違いないだろう。
この低い内閣支持率や党の支持率では自民党との連立は「夢」でしかない。
政治の関心は菅首相がいつ辞めるのか(いつ辞めさせられるのか) に絞られた。
政治・経済のニュースに対する感想を徒然なるままブログに書いています。
2011年7月29日金曜日
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