2010年7月21日水曜日

アマゾンで電子書籍がハードカバーを上回った

インターネット通販最大手のアマゾンで電子書籍が開始33ヶ月でハードカバーを上回ったらしい。
同社が販売する電子書籍リーダー「キンドル」も値下げし、販売を順調に伸ばしているようだ。
アップルのiPADを始め、電子書籍用端末は各社から販売され始めており、日経記事によれば、米国の出版主要13社の売上高に占める電子書籍の割合は1~5月に8.5%となり、前年同期の2.9%から大幅に増えており、急成長し ていることがわかる。

日本においても大手マスメディアは、この流れに対応せざるを得ない状況になりつつある。
特に新聞・テレビは現状のままでは、この流れに乗り遅れることは間違いない。

私は、毎日といっていいほど、仕事帰りに近くのローソンで、タバコを買い、日刊ゲンダイを立ち読みする。(ローソンさんごめんね・・・。)
この日刊ゲンダイは公称販売部数が180万部あまりで、新聞ではなく雑誌に分類されるそうなのだが、唯一「親小沢」のスタンスを取り続けている。記事も読みやすく「小沢ファン」にとっては、頼れる存在である。(最近「週間ポスト」も小沢氏擁護のスタンスになっているようだ。)
日刊ゲンダイのようにスタンスをはっきりさせ、徹底的な民主党支持(というより小沢支持)を打ち出す新聞はそれなりにコアなファンを持つ。他の大手新聞が「反小沢」一色の中、独自色を打ち出すことに成功しており、ネットでもファンは多い。
他の夕刊紙が苦戦する中、日刊ゲンダイは健闘している。
以前は、夕刊紙といえばゴシップネタが中心というイメージであったが、日刊ゲンダイは政治ネタ(小沢ネタ)で新たなファンを開拓している。(日本人は政治ネタが結構好きなのだ!)

アマゾンの話とも関連するが、これからメディアが生き残っていくには、自社のスタンスをはっきりさせ、取材の質や記者の質を重要視する必要性に迫られている。日刊ゲンダイの取材は、記事によっては大手の新聞より、内容がある。バカにはできない。
ネット配信も手がけており、経費を掛けないで、惜しげもなく記事を配信している点にも好感が持てる。
なにより「小沢ファン」にとっては心をくすぐられる内容で、今や「小沢広報誌」と読んでもいいくらいである。小沢氏は商品としても高い価値があるようだ。週刊誌でも小沢関連記事は人気があるようで、これほどメディアに貢献している政治家は過去にいない。
小沢批判を飯の種にしている政治評論家やコメンテーター、政治家(民主党議員の中にもいる)も数多くいる。彼らは小沢さんがいなくなったら困るのではないか。内心では「小沢さんに感謝」しているのではないか。とさえ思いたくなる。

さて日刊ゲンダイによれば、小沢さんが新党を立ち上げるという噂が永田町で囁かれているそうである。「自由新党」「新自由党」などの政党名まで流れているようだ。
マスメディアはまだ、しばらくの間、小沢さんにお世話にならなければならないようだ。
しかし、これほどまでに注目される政治家は過去にほとんど例がなく、「静かに釣り」さえさせてもらえないようだ。

菅首相の目も泳いでおり、枝野幹事長もマスコミから逃げ腰で覇気がない。会議も「お通夜」のような雰囲気である。
多くの国民が「菅内閣」も長くはないと感じ始めているのではないか。

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