2010年7月26日月曜日

菅首相、枝野幹事長を擁護するマスコミ

この頃のマスコミ報道を見ていて感じることがある。
ほとんどのマスコミが、菅首相の続投支持であり、枝野幹事長の擁護(朝日新聞系が顕著)である。
「小沢氏排除」の姿勢は言わずもがなである。

果たして本当の世論は、どうなのか?
「ねじれ現象」を国民は望んだのか?
枝野幹事長あたりは、盛んに「ねじれ現象」は民意であるかのごとく曰わっているが、本当にそうなのか?

私は違うと思っている。
あくまで選挙の結果「ねじれ」が生まれたのであって、有権者が投票時点で意識して「ねじれ現象」を創りだしたと考えることには無理がある。
むしろ、安定した政権運営と景気対策や雇用対策を迅速に推進できる政治体制を求めていると考える方が普通であろう。

大連立よりも政界再編による安定した政治体制を期待している部分のほうが強いようにも感じる。
「民主・自民」の大連立ではなく、政治理念や優先する政策が共通する政党や議員の組み換えによる「政界再編」を望んでいると考えた方が違和感がない。しかし、当面は連立で進めるしか方法はなかろう。

民主党菅執行部に「挙党体制」を築く意欲が少しも感じられないことに違和感を感じる。
彼らの目的が「小沢氏及び小沢的なものの排除」であることは、もはや疑う余地が無い。
むしろ一緒にやること自体に無理があるかも・・・。

執行部や小沢氏の思惑ばかりが注目されるが、大切なのは個々の議員が「国民のための政治」を推し進めるためには党の体制をどうしたらいいのかを良く考え、自らの意志をはっきりと打ち出すことにある。
そうすれば自ずと結果が出てくるはずである。それが代表選という場である。個々の議員の真価が問われる場面である。

現状、マスコミは「菅体制支持」をサポートしているが、あくまで世論調査等を見てもわかるように消極的な支持であり、且つ僅かなサンプルによるデータを基にしたものであり、実際の民意とはかなりかけ離れていると見たほうが間違いないであろう。

普通の議員であれば、「挙党体制」の構築を求めるのが、妥当な判断だと思うのだが・・・。
鳩山前首相が「余計なおせっかい」を始めたようだが、黙っていたほうが党の為だと思うのだが・・・。

どちらにしても「菅首相や枝野幹事長をはじめとする党執行部のメンバー個人に対する信頼がなくなってきている」ことは、誰の目からも明らかであり、一度失った信頼は簡単には戻らない。この体制で「ねじれ国会」を乗りきれると考える議員がいたとしたら「政治音痴」と言わざるを得ない。

政治はよくも悪くも「権力闘争」であり、このことは世界の歴史を見れば一目瞭然である。
綺麗事だけでは「政治」は動かないことを理解すべきである。

また「パーシャル連合」などを言い出している面々もいるようだが、野党と与党では立場が違い、うまくいくかどうかは野党次第であることを良く理解すべきだ。そんな簡単にいくものではない。

党内対立を生み出した原因と責任は菅代表や枝野・仙石氏にあり、菅氏の選挙で選ばれた小沢議員に対する「党の為、日本の為、本人の為にもしばらく静かにしていただいたほうがいい。」という人権や選挙制度自体を軽ずる発言に対する責任をはっきりさせなければならない。
小沢氏に限らず他の議員においても、もし同じように言われたら激怒するのが普通である。それほどまでに失礼な発言である。

マスコミの責任は大きく「自分たちが政治を動かしている」などという思い上がりがもしあるとすれば、遅かれ早かれ読者から見放される時が来ることを覚悟すべきである。
それほどまでに現在の大手新聞各紙やテレビの報道は、不快指数が高い。

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