先日書いた投稿で引用した新聞記事に間違いのある可能性が浮上した。
APEC期間中に中国の胡錦濤国家主席と、小沢一郎氏が極秘裏に会談したという記事であるが、小沢氏が動画サイトで語った「この間、日本に来たとき」というのは、2008年5月のことではないか、ということである。
もし間違いであれば、間違った記事を引用したことに対し深くお詫びします。
大手マスコミの記事を信用した私が馬鹿でした。
さて菅首相と岡田幹事長は意地になっているようだ。当然、個人の意地を通せば、周りとの関係がギクシャクする。このことがエスカレートしていくと決定的な対立になる。
政治は意地でするものではない。
また、党内が揉めているのは、小沢さんや小沢グループが原因のような発言を岡田幹事長がしているようだが、冷静に考えて欲しい。
菅首相や岡田幹事長が党内をまとめられないことが一番の原因ではないのか。自分達の力不足を反省すべきではないのか。
今の民主党にとって一番の問題は内閣支持率の低下ではなく党の支持率が低下していることである。
党の代表である菅首相と岡田幹事長の党運営に対し厳しい評価がなされていることを認識すべきだ。そして民主党支持者や支援団体の多くが「挙党一致」を求めていることも認識すべきだ。
私の好きな言葉に論語の
『意なく必なく固なく我なし』という言葉がある。(他人の意見をよく聞き、他人への無理強いはせず、自分の意見に固執せず、他人のためになる事を考える。)
私はこれを
『意なく欲なく固なく我なし』と変えて座右の銘にしている。
特に政治家には自分の我を押し通すことなく、自分を捨て国民の立場になり私欲を考えず無の境地で政治に取り組んでいただきたいものだ。
最近の政治家の言葉で納得がいかない発言が多く見られる。
いくつかを取り上げ反論してみたいと思う。
①「民間なら社長の言うことが聞けない社員はクビだ。」・・・小沢さんの政倫審出席拒否に関して
発言している人たちは、政党と民間の会社を同一視して発言しているが、これは自身も含めた国会議員がどういう立場にあるのかをよく理解していない発言で、議員失格と言われてもしょうがない発言である。
そもそも政党と議員の間に雇用契約はない。給料も政党から支払われているわけではない。
議員は党の公認は受けるが、政党から選ばれて議員になれた訳ではない。あくまで有権者に選ばれて議員になった。
多くの議員が地方の党本部や支援団体の推薦と支持を受けて立候補している。党をクビにするのならそれなりの丁寧な手順を踏むべきだ。それが民主的な政党というものだと思う。
②「小沢さんの問題が選挙で連敗していることの大きな原因の一つ 」・・・小沢さんの「政治と金」に関して
最近、党執行部やマスコミが好んで使う言葉である。
暴論との批判が出ることを承知でいうならば、小沢さんは全国民に選ばれたわけではない。
岩手県第4区の有権者に選ばれて国会に送りだされた一議員である。
小選挙区制においては、私が小沢さんを国会に送り出すことはできない。その権利があるのは岩手県第4区の有権者のみである。
実は、このことに民主党が選挙で負け続けている原因が見い出せるのではないかと考えている。
有権者は大きく分けると二つの選択基準で投票する。
一つは、政党に対する評価を基準に投票・・・この場合、政権支持率や政党支持率がダイレクトに投票行動に繋がる。所謂、風頼みの選挙と言われるものはコチラである。
二つ目は、議員個人に対する評価を基準に投票・・・この場合、政権支持率や政党支持率にあまり影響されない。所謂、どぶ板選挙と呼ばれるものは、こちらに分類される。支援団体の支持固めや掘り起こしもこちらに分類される。
「小沢さんの問題が選挙で連敗していることの大きな原因の一つ」であることを否定するわけではないが、政権支持率や政党支持率を頼りにした選挙では、支持率が下がれば負けるのは当たり前である。
現民主党執行部は、支持率の影響を受けにくい、どぶ板型の選挙や支援団体の支持固め、掘り起こしを軽視しているきらいがある。
このことが選挙における惨敗の大きな原因であることを認識すべきだ。地方選においては数百票の差で当落が分かれることを理解すべきだ。
そして各議員は個人に対する評価を基準に選んでいただける努力と日常活動に力を入れるべきだ。
特に山村などの普段、他の議員が行かないような場所にも足を運ぶことの重要性も認識すべきだ。
自民党の党勢が落ちてきた大きな原因の一つが、市町村合併にあることも良く理解すべきだ。
手足となる地方の議員が激減したことの影響は思いのほか大きいのである。
何でも小沢さんの責任に転化するのではなく、根本の原因を素直に認識することが重要ではないですか岡田幹事長。
政治・経済のニュースに対する感想を徒然なるままブログに書いています。
2010年12月27日月曜日
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>たちあがれ日本、連立見送りか 緊急総会で意見交換
> たちあがれ日本(平沼赳夫代表)は27日昼、党本部で臨時議員総会を開き、連立政権づくりに向けた菅直人首相(民主党代表)からの入閣要請について意見交換した。
>>http://www.47news.jp/news/2010/12/post_20101227061259.html
これを受けて、連立を呼びかけた民主党側も緊急に臨時両院議員総会を開いて、首相の入閣要請の是非を党内議論しなければ、政党政治とはいえない。
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