2010年12月22日水曜日

立場が悪くなると法律論・・・仙谷官房長官の詭弁

仙谷官房長官は、自分に都合のいいように法律論を語るようだ。

仙谷由人官房長官は22日午前の記者会見で、自民、公明両党が、問責決議を受けた仙谷長官らが出席する国会審議を拒否する方針を示していることについて、「そんなことが通るのか。お互い、政治だからよく考えないといけない。法律論として絶対通らない」と批判した。
(2010/12/22-12:37)時事ドットコム

民主党も野党の時代に同じような審議拒否をしていたような記憶があるのだが・・・。

仙谷官房長官に法律論からの小沢さんの「政倫審出席」や「国会への証人喚問」について意見を聞いて見たいものだ。
弁護士でもある仙谷官房長官であれば尚更のこと、小沢一郎氏の刑事裁判の主任弁護士の弘中惇一郎氏が記者会見で述べた意見に異議を唱えることは難しいのではないか。

政治倫理審査会への出席問題について「刑事裁判においては、被告人質問は一番最後の段階に行われることになっている。憲法第38条の自白に対する人権保障の観点から、被告人質問が真っ先に行われることは好ましくないということ。まだ起訴されたわけではないが、被告人に近い立場である小沢一郎氏が、公の場であれこれ答えろというのは、刑事裁判の弁護人からすると困る、避けていただきたい」

「人権というのはすべてにおいて折り合いをつけてゆかねばならない。国民の知る権利があることも理解できるが、小沢氏の人権、刑事被告人としての立場についても考慮すべき。」

「刑事弁護人の立場を離れるが、私的な意見として、政倫審で質問・答えをするというのは、具体的な倫理違反行為が核となっていて、それに関連して審査をするということだと思う。漠とした噂があるから質問して聞いてみたいというのはレベルが違うと思う。違和感がある。」


それを政治的責任という言葉に転嫁し出席を強要するのであれば、問責決議を受けた仙谷官房長官本人の政治的責任(法律論ではなく)についてはどう答えるのであろう。
衆議院と参議院の違いなど関係ない。国会で問責決議を受けたことの責任の重さをどう捉えるかという問題である。

小沢さんの問題に関しては法律論の見地からは発言せず、自身の問責決議に関しては法律論で異議を唱える。
まさしく弁護士としての面目躍如であるが、詭弁と捉えられても仕方がない。
仙谷氏は今回に限らず度々、この手法を使っている。

どうもオリジナル民主党と呼ばれる面々には、この手の詭弁を使われる方が多いようだ。
小沢さんの問題に関して言うならば、小沢さんは刑事被告人になる立場にある。「人権」と「法律」が優先されるべきか、政治的責任(何が問題かもわからないような事案に対しての)が優先されるべきかの議論を三権分立の原則に沿って行うべきではないのか。
この問題は、別々に論じられる問題ではなく優先順位を論じる問題なのではないのか。
そもそも裁判で白黒をはっきりさせることが決まっているわけであるからして、わざわざ国会でやる必要があるのかという疑問を持つのが普通の感覚ではないのか。

政治的責任は人権や法とは別の問題であると主張する人たちに聞いてみたい。
あなたが小沢さんの立場だったらどう答えますかと・・・。
菅首相はどう答えますか?
仙谷官房長官はどう答えますか?
前原外務大臣はどう答えますか?

是非、回答を聞いてみたいものである。

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