2011年8月29日月曜日

マスコミが取り上げたくないこと・・・民主党代表選におけるマスコミ報道を分析

はっきり言って、今回の民主党代表選は盛り上がらない。

私の支持する小沢さんが出馬していないことも要因の一つだが、出馬している候補に魅力が感じられないことが最大の要因だ。
新鮮さも意外さも感じられない。候補者の言葉に「心に響く」ものがない。
「挙党体制の構築」と皆さんは言うが、具体像が全然みえない。
「誰がなっても変わらない。」というのが多くの国民の感想ではないだろうか。

それにしてもマスコミの報道は醜い。
前原氏擁護一辺倒で海江田氏を集中的にバッシング(小沢バッシング)する姿勢は、公正、公平とは、かけ離れたものだ。
質問も表面的で核心をつく質問は、殆どみられない。
「ダントツの一番人気」のはずの、マスコミ推薦候補の前原氏が3番手争いをしているような状況ではマスコミ各社の票読みもイマイチ信頼性に欠けるのが実情だ。
彼らの仕事の大半は「小沢バッシング」であり、公正な報道を期待するのは無理というものだ。
いくつか、マスコミに対する私なりの疑問と批判を述べてみる。

小沢さんの力の源泉を「金と権力」という一言に集約してしまうマスコミだが
①小沢さんの下に、なぜ多くの議員が集まるのか?
②自分達のグループ以外の候補者であるにもかかわらず、なぜ小沢グループは結束することができるのか?
③小沢さんの持つ求心力の本質はどこにあるのか?
という根本的な部分には絶対にふれない。
今現在、小沢さんは「党員資格停止処分中」で「刑事裁判を控える立場」であり「党の金や公認権を采配できる立場」でもない。一兵卒の議員にすぎない。

この部分に注目して今回の代表選をグループ別に分析してみると面白い。
1・・・前原グループ
①「次期首相候補No1」「国民の人気が高い」「政策通」「クリーン」で「甘いマスク」という、申し分のない条件を揃えた前原氏が、なぜ票を集められないのか?
②本来、選対の中核になるべき議員が推薦人に顔を出していないのはなぜ?

前原グループの求心力とは?
「次期首相候補No1」「国民の人気が高い」「政策通」「クリーン」「甘いマスク」という実体が無いものが求心力となっている。
国土交通大臣、外務大臣を歴任し党代表まで努めた経歴があるのに、これといった実績はなく、むしろ「ケツ拭きができない。」との評価の方が高い。
この中で、小沢さんを批判する場合によく使われるのが「クリーン」という言葉である。
「前原氏=クリーン」
これが、小沢さんとの最大の差別化の武器であったはずだ。
ところが、今回、外国人献金問題をはじめ、暴力団のフロント企業からの献金などが表にでて、「クリーン度」に?マークがつき始めた途端、グループから人が逃げ始めた。
「絆」の薄い「国民との距離感が遠い生活感が感じられない人たち」の集まりであることが如実に表われている。「義理や人情」に薄い議員の集まりである。
おそらく、「前原グループ」は結果しだいでは、分裂することになるだろう。場合によっては消滅することも考えられる。
対する小沢グループの議員は、多少泥臭いが「国民との距離が近い生活感が感じられる」議員が多い。「義理や人情」を大切にしそうだ。

細かいことは書かないが、小沢さんとの違いは「人間力」と「国家観」にある。
今回の代表選で小沢さんが、西岡参議院議長の擁立にこだわったのは、自分の権力獲得のためとかではなく、この日本の危機にあたり「命をかけて日本のために働く覚悟と確固たる国家観」を西岡さんの中に見出したからだろう。
小沢さんは、「民主党内でのコップの中での争い」などという小さな視点ではなく、本当に日本の危機を憂いているのだと思う。

代表選の結果が今日出るようだが、それに関わらず次回は野田グループについて分析してみる。

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