2011年8月18日木曜日

ベルリンの壁ならぬ民主党の壁・・・誰が壊すのか?

菅政権が発足するまでは、何やかんや言いながらも小沢さんの力で民主党を纏めていた。
前原、仙谷、枝野氏らのような不満分子もいたが、政権奪取という一つの目標もあり、どうにか一つの党としての体裁をなしていた。

しかし、菅政権が発足すると手の平を返したように菅首相や仙谷、枝野、前原氏らは小沢さんの排除を始めた。
民主党の中に、ベルリンの壁ならぬ反小沢と親小沢を分ける民主党の壁を作ってしまった。
そして、親小沢と見られる議員を壁の外に追いやろうとした。

このことが、今現在の民主党の液状化を招いた最大の原因だ。
彼らの責任は重い。
党内を小沢一郎を支持するかしないかで色分けしたことが、党内の亀裂をより大きくしてしまった。

それ以後、多くの人が
菅首相支持=反小沢
小沢さん支持=親小沢
という色眼鏡で民主党議員を見るようになったと思う。
党内の議員の間にも亀裂が生まれ、支持者や支持団体の間にも大きな亀裂が生まれた。
多くの議員が望んだことではないのだが結果としてそうなってしまった。

菅首相をはじめとする仙谷、枝野、岡田、前原氏らの最大の罪がここにある。
彼らには、その責任を償う責務がある。

今回の代表選を見るポイントの一つとなるのが、多くの議員(前回、菅首相を支持した議員)は、何とか「反小沢派の議員」という色を消したいと考えていることが予想されることである。
ということは、仙谷、岡田、枝野、前原氏ら反小沢と呼ばれるグループが推薦した議員は敬遠されることになる。

もう一つのポイントが、いつも勝ち馬に乗ることしか考えていない旧民社党系のグループが支持の条件に挙げた一つである「党内を一つに纏められる人」という点である。
これは、意味深な条件で簡単に言えば「小沢さんと仲良くできる人」ということになる。
おそらく、中間派と呼ばれる議員の多くがそう思っていることだろう。

となると、反小沢グループの支持する野田財務大臣は、不利な条件が揃うことになる。
前原氏においても同様なことが言える。

反小沢グループの推す野田財務大臣の不人気ぶりも考慮すると、野田氏が過半数を確保することは、ほぼ絶望的と考えていいだろう。
民主党内の壁を壊して党内の民主化を図ることができる人が次の代表ということになる。


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