フランスで開かれたG20は成果がなかったようだ。
というか失敗だったとの見方が広がっている。
今回のG20の最大の目的は中国などの振興国から資金援助を引き出すことであったはずだが、うまくいかなかったようだ。
今やギリシャ問題はギリシャの救済から金融機関の救済へ焦点が移っている。
大手金融機関への公的資金の投入は避けられない状況でそのための資金確保が最大の課題である。
ここで新たな問題となりつつあるのが、IMFの資金不足である。
先進諸国の財政悪化に伴い、IMFの資金拠出は増加する一方だ。
間違いなくIMFの資金が不足する事態に陥るだろう。
そして新たなIMFへの資金拠出先として注目されるのが中国などの新興国である。
今回のG20では、それらの国々にIMFへの資金拠出を要請し協力させることが最大の目的だった。そして、それらの国からIMFに拠出された資金を迂回してユーロ圏内の銀行救済に当てようと目論んでいたようだが、「ユーロ圏の問題はユーロ加盟の国々で解決してね。」と言われて、チョンだったようだ。
またIMFは「途上国累積債務問題」など、多くの課題も抱かえている。「言うことを聞かない国は支援しない」という強権的な姿勢も問題視され始めている。
このようにIMFも資金の確保先を欧米だけでなく振興諸国に頼らざるを得ない状況に陥っており、力関係に大きな変化が起きている。
ギリシャやイタリアの財政危機が進み大手金融機関への金融不安が高まれば、欧米の銀行では個人の預金引き出しが加速し、それが新たな金融不安を誘発しアジア諸国にまで飛び火する可能性は高い。
TPPや増税などを言っている場合では、ないと思うのだが・・・。
むしろ影響を最小限に抑えるため一時的に保護的な政策をとる必要性さえ感じられるのだが・・・。
今のギリシャ問題を見ていると、昔であれば「内政干渉」と呼ばれ問題とされるであろうことが平気で行われている。
国民性もあろうが「余分なお節介だ。」と思う国民も多いことと思う。
私も、現状を見る限りにおいて、余りにも一方的でギリシャ国民の意思を無視したドイツ・フランスを中心としたユーロ諸国の対応には疑問を感じえない。
TPPにおいても同様で、アメリカ様に「圧力ではないが・・・(参加しろ!)」と大使館に呼びつけられて言われ、「日本の参加に期待・・・(早く参加表明しろ!)」と暗に脅しをかけられたりと・・・。
国民からみれば「余計なお世話だ!」と言いたくなる。
中国やロシアなら「TPP?アメリカの内政問題でしょ!」と言い放つに違いない。
政治・経済のニュースに対する感想を徒然なるままブログに書いています。
2011年11月7日月曜日
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