予想はしていたが、マスコミの報道は醜い。
マスコミ業界には「反省」という二文字はないようだ。
判決文の全てを呼んだわけではないが少し斜めから読めば、小沢さん側の「完全勝訴」で指定弁護士側の「完全敗訴」であることがわかる。
そのことは、弁護側の弘中弁護士として検察側の指定弁護士3人の記者会見からも見て取れる。
弘中弁護士は、冷静に且つ淡々と語っていた。勝訴したのに喜んでいるようにも感じられなかった。寧ろ敗訴したかのような雰囲気であった。
対する指定弁護士3人はニコニコ顔で、あたかも自分達が勝訴したかのような高揚した記者会見であった。このことの意味することは・・・。
つまり、検察側の指定弁護士は完全な敗訴を覚悟していたということである。裁判の流れから自分達の主張が多く認められるとは考えていなかったということである。
ところが予想に反して、自分達の主張が多く判決に取り入れられたことで、思わず喜びが顔に出てしまい、強気の記者会見に繋がったのだろう。
それほど、指定弁護士側にとって分が悪い裁判であったということの表れでもある。ある意味、裁判所のお情けで面目を保てたというのが実情ではないだろうか。
今回の判決の特徴の一つとして、裁判所が指定弁護士側にえらく気をつかった判決を出した点が挙げられる。このことの意味するところは・・・。
「指定弁護士諸君よ、裁判所は君たちの顔を立ててやっただろう。もうこれ以上、裁判を引っ張るなよ。」というメッセージとも受け取れるのではないだろうか。
実際に司法、検察関係者からすれば「小沢さんを追い詰める」はずが「司法・検察が追い詰められる」状況に陥ってしまった。裁判が長引けば長引くほど「自分達が更に追い込まれる」という危機感が彼らの中に生じたことは疑いのない事実であろう。
「もう、小沢さんの事件には関わりたくない」という気持ちが生まれても不思議ではない。
弁護側は勝利したわけだが、彼らが本来、目指していたのは「公訴棄却」であった。だから弁護側にすれば「完全勝利」という気持ちにはなれないのだろう。しかし、裁判所が「公訴棄却」を認めると言うことは、実質、最高裁の管理下にある「検察審査会」の運営に何らかの瑕疵が有った事を認めることに繋がりかねないので、裁判所としては「公訴棄却」を出せなかったというのが本音なのかもしれない。
つまり、何処までいっても「自分達の保身が第一」で、「自分達に都合のいい判決が第一」であり「真実が第一」の裁判結果ではないことを加味して判決文を読む必要がある。
今回の判決文の一番のポイントは「検察捜査を厳しく批判し検察自身による処分」を求めたことにある。「検察の問題は検察自身で片付けろ」と言っている点にある。
つまり、検察捜査の細かい問題点まで取り上げたら、秘書3人の有罪判決を否定することになりかねない。そこまでは、突っ込まないから後は検察で処分してね。・・・ということなのだろう。
今回の判決は検察の内部調査、又は市民団体の告発により何人かの、或いは組織的犯罪が認められた場合(其の可能性は高い)のことまでは、考慮していませんよ。だから、裁判はここで打ち切ってね。
ということなのではないだろうか。
ということで、上記の進展しだいでは、秘書3人の裁判で無罪がでる可能性もたかく(犯罪者集団による捜査の正当性が問われることになる。裁判の維持さえ危うくなる。)そうなると、この裁判を続けた場合、厄介なことになりかねない。・・・と想像する。
どちらにしても、そもそも「犯罪」の実態がない裁判なので、無罪がでるのは当たり前なのだが・・・。
それにしても野党の政治家や一部の民主党議員、マスコミの口から出てくる「政治的責任」とか「道義的責任」とかいう曖昧な言葉をどうにかしてほしい。
もし、言うのであれば、もっと具体的に述べよ!
君たちは裁判の判決の重みを理解していないのではないか?
と思う今日この頃である。
政治・経済のニュースに対する感想を徒然なるままブログに書いています。
2012年4月27日金曜日
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1 件のコメント:
小泉とか石原とかがそんなような責任
について言ってますね。
彼らは日本の政治が置かれた状況について理解していないようです。
政治が政治として機能していない。
本来の国民本位の活動を放棄して、ただ権力闘争に明け暮れる、敵対する勢力を貶める、そんな馬鹿な活動ばかりしている。
本来の政治家としての責任。良い政治
を行うという責任を見失っている姿が
情けないです。
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