2010年6月7日月曜日

政治家の見分け方

自分の選挙や利益ばかりを考えている政治家と本当に国のために働きたいと考えている政治家との見分け方は、ないものだろうか。

どなたか、政治家の評価サイトを作ってくれるといいのに・・・。

と思う今日この頃である。
民主党の権力争いをみるにつけ、この国の政治家のレベルが嘆かれる。
樽床議員の言ったとおり「反・親小沢」などで争っている場合ではない。
それを煽り立てるマスコミにも呆れる。
まだ何もしていない内閣の支持率が急に上昇することも不思議だ。
人気投票ではなく、内閣や政治家としての仕事の評価を大切にすべきである。

自民党はなぜ政権を失ったかがよくわかっていないようだ。
私が政策を作るとすれば下記のようなものを目指す。

政権を失った原因はどこにあるのか。
①小泉政権以降、人気頼りで都市型の選挙になった。
そのため地方・とりわけ農村部などの票が失われた。
②個人所得が伸びず、正規社員の比率が下がり、貧困率が上昇し、若者が将来に希望を持てなくなった。
中小企業の経営が厳しい状態になった。
そのため大企業や大規模農家・中流層の上の部分・富裕層優先の政策の対象の層が小さくなった。
③地方の組織の疲弊と弱体化
市町村合併による地方議員の減少が大きい。
公共事業の地元への真水部分の減少
④社会福祉予算の削減による、将来に対する不安

その他にも沢山あるが、主だったものとして上記を挙げた。

支持を増やすための政策
①作らなくてもお金がもらえる補助金政策ではなく、作ったらお金が直接もらえる制度への転換
(民主党の個別保証制度をより強くする)
実はこの政策は、いろいろな意味において効果がある。(関税の自由化・環境・小規模農業への参入促進など)
②所得制限をつけた子ども手当(現金月2万円支給)と幼保一元化の推進
(民主党の子ども手当の変形運用)
③高速道路の完全無料化
地方活性化に大きく貢献する。
出口・入り口をたくさん作る 。
この政策の効果は広範にわたり、予想以上の効果がある。
④高齢化の進展に伴う新たな保守層を対象にした政策の立案(選挙における大きな票田)

何だ民主党の政策と同じじゃないかといわれるが、小沢氏抜きの今の民主党は必ず都市型の政策にスライドする。

本来の保守政党(保守の定義はムズカいいが)としての役割を担うのならば、マネタといわれようがまず上記の政策をアピールすることであろう。
弱者・地方・農業・林業など本来の支持層を大切にする政党にもどるべきである。
自民党はもともと社会主義的政党と読んでも間違いはないかもしれない。
まだまだ地方議会では、優位な立場にあるわけであるから、盛り返す余地は十分にある。


自民党は小沢氏に負けたのではなく小沢氏の主張する政策に負けたのである。
小沢氏の仕事ぶりに負けたのである。
小沢氏個人を攻撃することにあまりメリットが無いことに気づくべきである。
なぜなら、もともと小沢氏は大衆の人気が高くはない(むしろ悪い)のだから、攻撃しても効果は薄い。
党内の重要な位置にいてくれる方が本来は攻めやすい。

急速な貧困化 の進展に対応した政策をうち出すことが新たな支持層を生み出すことになる。
「小沢憎し」の追求にあけくれるのではなく、政策と政治家としての評価を素直に認め、連携することも視野にいれることが、政権に戻る一番の近道のように思う。

少なくとも消費税は当面上げるべきではない。
法人税・所得税・相続税は一昔前の税率にもどすべきである。
両方を一度にやったら、他の国では暴動がおきるであろう。
景気も一気に悪化するであろう。
上げたとしても増えた税収のうち、新たな予算に回せる部分はすくないであろう。
財源は、特殊法人等の解体、公務員給料の景気スライド制の導入、その他もろもろで当面はのりきれるのではないか。

それから税収の変化を見ながら、全体の税体系を設計しなおすべきであろう。それからでも消費税アップは遅くない。

是非、自民党には頑張って再生してもらいたい。

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