2010年10月19日火曜日

ヘタレ自民・・・2大政党制への道は遠い-過去の政治家がやらなかったことをやる小沢一郎

予算委員会の質疑を報道で見る限りにおいて、自民党は野党としての役割さえ放棄しているように感じさせられる。
対案を出すなり、思い切った景気対策を提案するなり、やることはいくらでもあるのに「政治と金」「尖閣問題」一辺倒でそれも同じような質問の繰り返しである。
世論調査でも「政治と金の問題」は4.8%(下記参照)しかない。今は「景気・雇用対策」が喫緊の最重要テーマである。

菅内閣も自民党も自らが言い出した「財政再建」という呪縛に手足を縛られ、政策の自由度と効果に自らが枠を設けてしまっている。
政権奪回を目指すなら、思い切った補正予算額(10~20兆円ぐらい)を提案するくらいの力量を見せなければ、とても政権交代は望めない。

何よりもどんな社会を目指すのかというビジョンが見えない。
地方組織強化への取り組みも見えてこない。
菅政権の政策と運営が自民党時代に戻っている現状において、野党として与党との差別化を打ち出さない限り、2大政党の一翼を担う政党としての存在価値が疑われる。
「熟議の国会」などという菅内閣の甘っちょろい考えに同調しているようでは、国民の強い支持は得られる訳がない。

なぜ民主党が政権を奪取できたのか。なぜ自民党が選挙で負けたのか。
その総括が自民党内で出来ていない。

民主党が政権を奪取できたのは、ひとえに小沢一郎氏の力である。
小沢さんが、全国を飛び回り、国民生活の現状を目のあたりにし、国民の声を聞き、小沢さん自身が国民に近づく努力をしたからである。でなければ、国民に支持される政策やビジョンを生み出すことは出来なかったはずである。

今、自民党に求められているのは、新しい国家ビジョン政治理念の再構築である。
それに気がつかないようでは、自民党に明日はないだろう。

連合の古賀会長がテレビで小沢前幹事長の選挙手法について、「過去の政治家がやらなかったことをやった」と発言していた。
表面上の付き合いだけでなく、膝と膝をつき合わせた付き合いを地方の連合幹部とすることで、地方の連合組織を突き動かし、弱い地方組織の核として連合をまとめあげた。
ここでも小沢さんは連合の地方組織の現場に近づいていっている。

小沢さんはドンドン国民に近づいてきている。それとともに政策も変化している。
共同体主義の考えが取り入れられはじめている。

これは、他の政治家には出来ないことである。おそらく今の民主党執行部でもできないであろう。
最終的には人をどう動かすかである。この点における人心掌握術においても小沢さんには卓越した才能がある。

これらの点からも小沢一郎氏がいかに卓越した政治家であるかが伺い知れる。
一兵卒にしておくには、いかにも勿体ない政治家である。

新報道2001 世論調査(ここの世論調査はあまり信用していないが・・・。)
景気・雇用対策 44・8% 政治とカネの問題の解明 4・8% 消費税などの税制改革 11・4% 年金・医療などの社会保障制度改革 23・8% 公務員制度改革 7・6% 普天間問題 3・0% (その他・わからない)4・6%

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