2011年10月3日月曜日

小沢さんと民主党の一部の議員や野党の議員との違い

自民党の谷垣総裁が小沢さんの「証人喚問」を求めているようだが、輿論の読めない人だ。
こんなことだから、自民党の支持率も伸びないし、党内が纏められないのだ。

自民党内で見れば若手議員の力不足の露呈に伴う、ベテラン議員の逆襲とでもいえる状況が起きている。
よく民主党や自民党などの若手議員や菅前首相などがよく使っていた「新しい政治」というもの実体が、如何に空虚で絵空事であったかということの表れだと思う。
政治は「古い」「新しい」で判断するものではなく「若手」「ベテラン」で判断するものではない。
ただ、この動きは日本だけでなく先進国でも同じような動きが見られる。大変な国難の時期にベテランの経験と人を束ねる力が再認識されつつあるのは、ある意味よくわかるような気がする。

小沢さんが選挙に強い理由のひとつが、国民を見る目線の違いだ。
民主党の多くの議員や野党の議員の多くは、国民を「有権者」という視点でしか見ていない。
有権者=投票してくれる人
という目線でしか国民を見れないから、常にマスコミに振り回された発言しかできない。
有権者(投票してくれる人)を増やすために、且つ支持してくれる人の為に何かをしてあげるという視点でしか国民を見ていない。

一方、小沢さんは、自分自身が国民と同じレベルで物事を見ている。
だから、話がわかりやすいし、共感ができる。
国民に迎合するのではなく、厳しい意見も突きつける。

今、世界の多くの国は、「古い、新しい」「若い、ベテラン」などの枠を超え、安定した政治体制を築くことに大きな力を注がざるを得ない時代に突入している。
今までの経験だけでは対応できない経済・金融の動きが起きつつある現在、政治が本来の役割を果たすことができる国だけが生き残れることになるだろう。
それほど政治や政治家の役割と責任は重くなっている。

政治と同じようにマスコミや官僚組織も「国民と同じレベルの視点で物事を見られない組織や人」は、まもなく淘汰されていくことだろ。
自分達に都合のいい情報だけを発信し、自分達の都合に合わせて作られた世論ばかりを発信していれば、この情報社会では情報に乖離が発生する。そして情報の価値が比較、判断されるようになる。
やがて、それらは存在価値が無くなり消え行く運命にある。(地上波のテレビや全国紙がそのレベルに達しつつある。)

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