「日本の財政は危機的状況にある。」と政府、財務省、マスコミ、御用経済学者らは言うが、その危機的な状況のはずの日本にヨーロッパ、アメリカ、韓国などが擦り寄ってきている。
「日本のお金」が目当てなのは言うまでもない。
ヨーロッパの首脳クラスの相次ぐ来日やユーロとのFTA交渉再開などの裏にあるのは「日本の金」を引っ張るための「撒き餌」であることは間違いない。
世界の国々は、日本が「財政破綻の危機にある国」とは、捉えていないようだ。
ある意味、日本が「存在感」を高め「影響力」を強める好機でもあるのだが、肝心の政府、官僚に「戦略」も「交渉力」も無いのが、今の日本の現状だ。
その点、中国やロシアはアジア、中東、アフリカなどに対し戦略的な経済外交を推し進めようとしている。
もちろん、日本に対しても、尖閣諸島や北方領土問題などでプレッシャーをかけ、日本の経済力や技術力、資本を取り込もうと虎視眈々と狙っている。
むしろ日本には、中国やロシアの懐に飛び込んでいくぐらいの懐の深さが求められていると思うのだが・・・。
日本は、改めて自国の「国力」を冷静に分析してみる必要があるだろう。
TPPの問題でも推進派は「乗り遅れる」だの「周回遅れ」だの、いかにも日本が弱い立場におかれているかのように発言しているが、これは、日本国民に対する大変失礼な発言である。
もっと自国に対し自信を持つべきである。
安易に外国にお金を貸すべきでないが、貸す場合には日本に有利な種々の条件をつけるべきである。
一言言わせてもらうならば
「外国に貸す金があるなら、増税などするな!」
「外国に貸す金があるなら、国内の景気対策にお金を廻せ!」
というのが国民の正直な気持ちではないだろうか。
そもそも「日本の財政は危機的状況にある。」のであるならば、外国にお金など貸せないし、IMFなどに多額の資金を拠出できないはずだと思うのだが・・・。
外国も、お金をねだりに、こないだはずだが・・・。
日本のマスコミは完全に機能不全に陥っている。
世界がどのように変化しようとしているのかを把握しようとしていない。
むしろ、見ないようにしているとしか思えない節がある。
彼らを諺で表現するならば
「井の中の蛙(かわず)大海(たいかい)を知らず」
「寄らば大樹の蔭」
決められた枠の中で、「強いものには巻かれろ」的な発想しか持てないマスコミはいまや「恐竜」と化している。
「恐竜」が歴史上どうなったかと問われれば「滅びた」と答えるしかないだろう。
日本の既存マスコミは、このままでは恐竜のように滅びる運命にあるのかもしれない。
『強いものばかりでは、いずれ「弱いものを食い潰し」最後にはお互いに共食いになり「滅びる運命」にある』という「自然の摂理」を理解すべきだ。
同じようなことが、先進国の間でも起こりつつあり、それが「格差是正のデモ」などとして表面化しつつある。
「強いものと弱いものが共存できる世界」を築く以外に「持続可能な世界」をつくり上げていくことは不可能であることを、世界の指導者は忘れてはならない。
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